2017年08月08日

【勝手句帳】135 29-8-4 静岡新聞掲載分から

↓5)向宜詠吟.2017/08/08

|若き棋士扇子に「大志」祈り込め      沼津市・千本プラザ俳句教室


|風吹けと扇たためるこの一手 勝負手放ちツキ来たれしか


 *勝負手(しょうぶて)

> もはやこうなってしまっては、対戦相手のしくじりに期待するしかない
> 思いつく手としては、是しかない
> ここは一つ‥自信たっぷりの奇手に見せかけるべく‥精悍に駒を打ち放つべし





|信長の野望に「大志」と踏み込めば 魔王がわらう欲しさのみゆえ




> 「痛ぁぁああ」信長の野望の次回作に変な言葉が繋がってるよ
> 奇しくも「魔王」を自ら名乗った信長だぜ、「大志」は変だろう
> そりゃまぁ初心な時期もあったかも知れねえけどよ
> そこに甘んじなかったのが信長の野望だろうが
> 他の大名も絡むからってさぁ‥もう少し主役のキャラ気にしてくださいよ


 ついでに、楽市楽座の省略一字が「楽」って変でしょ
 当時の感覚で言えば、そこは「座」だと思うんですけどね‥



1-5)1

吹き抜くる風や扇をしばし止む       沼津市・千本プラザ俳句教室

|いち押しと扇子叩かむ横顔や もてなす姿うしろ髪引かれ


> おおぅ、ここの店の姉ちゃんにごつう美人おったぁ
> これはもう、贔屓せなぁ(できれば‥落としたい)




甘い空気今や香りさえもない        島田市・川柳茶ばしら吟社

|あの日々や思い出すたびカビ埃 熟成せずに腐敗の一途


> ‥あーあ、あの頃はステキだったのに
> 今じゃすっかり埃を被った、いいえ、カビ埃よ
> 思い出は熟成するって言うけど、冗談じゃないわ、腐敗してるじゃないッ
> (くさやに納豆にしても、もう少しうま味臭があるって話よ)



1-5)2

|アラームと格闘をする主婦の       静岡市・むなぎ川柳会

|アラームと格闘をする主婦の 朝餉のしたく休みぞ欲しき


> ‥どうしてかしらね、女の朝って忙しいのよ
> そりゃねぇ、旦那に任せても私の美容が保てるって保証は無いわけだし
> でも、お財布次第ですからね、結局は同じなのよね
> だからって、自分で稼いでみても、結局その分食べちゃうだけだもんね
> (折角買ったお洋服だって途端に着られなくなるし)
> ほどほどの所、アラームと格闘してこそ旦那にモノが言える立場って事よね
> まぁそんなんで朝を休みにしたいときもあるけども、お昼寝しちゃうんだから同じよね




|淡々と命支える台所            静岡市・むなぎ川柳会

|淡々と命支える台所 その裏にある屠殺の現場


> こうして毎日、わが家の命を支えているって言う自負はあるんですけどね
> 肉料理をする度に、うらめしくなってくるのよね
> だって、このお肉のそもそもには、大量の屠殺現場があるわけでしょ
> そりゃね、わが家で食べる分だけを考えれば、そんなに殺めてる勘定にはならないと思うの
> でも、お仕事で考えたら、それこそ毎日が血まみれの阿鼻叫喚なのよね
> (きっと、それのため息があるから、お料理したくなくなる時も少食の時もあるのよ)



1-5)3

|こんにちわ園児あいさつ五月晴れ      静岡市・むなぎ川柳会

|こんにちは園児あいさつ五月晴れ 腹話術の人形と


> こんにちは
> う〜ん、どうしたのかなぁお返事が無いよ
> じゃ、もう一度言うからね
> こんにちは
> こんにちはwww
> うわぁみんな元気な好い声だね
> これなら、五月晴れの青空だってにこにこだよ



1-5)4

|何げない一言だった仲違い         静岡市・むなぎ川柳会

|何気ない一言からの仲違い 地雷を踏んでカタワのような


 *仲違い(なかたがい)

> あんなに怒るとは思わなかった‥所謂逆鱗に触れたという奴だろう‥
> それ以来、音沙汰ナシだ
> 地雷を踏んでしまった側は、地雷源の側に謝るチャンスも無い
> それってあんまりだ
> まるで、カタワにされたまま生きろって感じで、どうにも納得できない
> (本質的には、地雷悪だろうけどさ)




|ご破算にしたはずの過去顔を出す      静岡市・むなぎ川柳会

|ご破算が再びもたぐあの企画 巡り来たりてついに成し遂ぐ


> いつぞやお流れになってそれっきりだったあの企画が
> ひょんな所からお声が掛かった
> 巡り来たこのチャンスをモノにしてやるぞ
> そして、ついに成し遂げたんです、やっぱ、投げずに居て善かったです


|ご破算が再びもたぐあの企画 外野で眺むるつぶやきの日々


> ‥あの時、あれは俺の発案だったのに
> どこからともなくアレが担ぎ出されて、プロジェクトが動き出したという
> 俺にはお声が掛からずに外野と言うことらしい
> ‥な〜ぜェ‥
> とりあえず、後学の為にも追跡調査しないことには、納得できない
> (見ておれ、ぜってぇに何かこう‥気の利いた意見をつぶやいてやる)



1-5)5

|新緑精一杯の深呼吸           島田市・川柳茶ばしら吟社

|新緑と精一杯の深呼吸 片肺になったこの身かな


> ‥ぶっちゃけた話
> 肺を切除しまして、ほとんど片肺です
> こんなカラダになってからようやく気がつきました
> 新鮮な空気を吸えるありがたさってのを‥
> でも、もはや胸一杯に吸えてるような実感には遠いようでして
> せめてもの新緑の季節が、より生命観にあふれて居ることに思いを巡らすばかりです



> うた詠み終わります、ありがとうございました。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 10:49 | Comment(0) | 名句にポン/2017後半 | 更新情報をチェックする
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