2017年08月09日

【勝手句帳】136 29-8-5 静岡新聞掲載分から

↓5)向宜詠吟.2017/08/09

|鳥一羽低空飛行に目の前を飛び去り行けりその名は知らず    静岡市・長田寿短歌同好会

|万緑や水面すれすれ鳥の影 飛び去り行くも彼の名を知らず


 *水面(みなも)、彼の名(かのな)

> 水辺でのキャンプは気持ちが好い
> とくに水面(すいめん)すれすれを滑空する鳥の姿が最高だ
> その割には、調べてないから、未だにその鳥々の名前は知らないままなんだけどね



1-5)1

山青く色鮮やかにつつじ咲き行く足もとに飛花のひとひら    静岡市・長田寿短歌同好会

|山道や所々で花なごむ飛花のひとひら挨拶のごと


 *飛花(ひか)‥主にサクラの花を指す。(春)

> サクラの咲く時節に山道を行くと
> 所々でサクラに出会うわけだけど
> 飛花がひらひらと寄ってくると、挨拶されているみたいだな
> じつに気持ちがやわらいでほっとするよ(ありがとう)



1-5)2

|庭先にドウダンツツジの小さき花鈴振る如く風に揺らぎて    静岡市・長田寿短歌同好会

|鈴叢のドウダンツツジ奏で待つ 戯る風よ来ておくんなまし


 *鈴叢(すずむら)、戯る(たわむる)

> ドウダンツツジを知ってるかい?
> 白い鈴の花を枝いっぱいに吊して、これから宴でも始めようかって趣の花なんだ
> 秋になると紅葉してまた見事なんだけど、とにかく二度美味しいって意味もありそうだよね
> 先日、贔屓の店から短歌でメールが来てね
> 「ドウダンツツジでお待ちしております、遊びに来て下さい」と催促されました
> その短歌のできが見事でね‥行かないもんなら後でなじられそうなんだよ‥



1-5)3

|亡き母の着物姿の偲ばれ緑の中のひと叢のあやめ       静岡市・長田寿短歌同好会

|ひと叢の菖蒲は今も着物柄 母の姿の記憶と共に


 *叢(むら)、菖蒲(あやめ)

> このひと叢の菖蒲柄の着物は、母が好んであつらえさせたものでして
> 母は、事ある度にこれらを好んで着ておりました
> そんなですから、これの着物を飾っておくだけで、母の姿が思い偲ばれるというものにございます
> 手放すなんて、とんでもないことです



1-5)4

|植えてより七年たちてシャクナゲの花は咲きたり庭の片すみ   静岡市・長田寿短歌同好会

|七年やシャクナゲ咲いたわが庭に まっ赤なお顔をじっと見ゆ


> 七年越しやぞ、ついに咲きよった‥(儂の庭木のシャクナゲよ)
> このまっ赤な花の色合いが、また初々しくて、殊更にじっと見入ってしまうわい
> 本当にかわいいなぁ



1-5)5

夕暮れのテールランプは赤々と春夜を急ぐ我も連なり      焼津市・さつき短歌会

春夜押すテールランプは赤々と夜桜やめて月見ドライブ


 *春夜(しゅんや)

> あーあ、なにこの渋滞
> せっかく夜桜見物しようと出てきたのに、どうなってんだよ今年は?
> しょうがないから、月がきれいなようだし春の月見とするか‥



盆帰りテールランプは赤々とハマった渋滞事故らしい


> 痛ぁぁあああ、渋滞だとッ
> せっかく盆帰りの渋滞を避けて、予定立てたのにどうなってんだよぉ
> 事故だと‥事故かよ‥(はぁ、ついてねぇ)


 ‥こんな、単調なだけの赤ランプの行列なんてなァ、ちっともイケてねぇんだよ
 今時だったら、渋滞モードで、車両が協力し合って
 七色の光のウェーブでも奏でて、ストレスレスにすべきだろう

 技術的には全然オッケーなレベルだろうし

 業界そろって、やっちゃって下さいよ
 どうせ渋滞は付きものなんだし
 渋滞を無くそうとかばかり言ってないで、渋滞も観光にしちゃえば好いんだよ




> うた詠み終わります、ありがとうございました。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 21:13 | Comment(0) | 名句にポン/2017後半 | 更新情報をチェックする
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