2017年08月27日

【勝手句帳】140 29-8-18/8-19/8-22 静岡新聞掲載分から

↓7)向宜詠吟.2017/08/27

|頁繰る指に鼓動や雲の峰          三島市・三島市民俳句会(8-19)

|点字追う指に鼓動や雲の峰 命吹き込む書を歩きぬ


> 点字が読めるようになって、知りたいことがどんどん膨らんだ
> このぼくに命を吹き込む書に、毎日が夢中で、指で辿っている
> 否、書の中を歩いているのだ



1-7)1

|洞窟の雫ぽたりと沖縄忌          島田市・島田宿川どめ俳句会(8-18)

|洞窟の雫ぽたりと沖縄忌 米軍基地あるゆえまだ戦後


> 沖縄の洞窟がいつまでそのままかって?
> そりゃ、在日米軍が撤退するまでだよ
> 米軍が撤退するまでずっと戦後、否、戦中も同然だよ
> 米国が勝ち組だったからってな、そんなの関係ねぇ
> 史上最悪のホロコーストをやらかしたキチガイらには、出て行ってもらいたいのが人情さね




|一枚の遺筆の重さ終戦忌           静岡市・虎渓俳壇(8-19)

|一枚の遺筆の重さ終戦忌 銃後の責務 未だ有り


> このたった一枚の遺筆が今や絆の痕跡
> この痕跡を絶やさないように努めるのが銃後の責務
> ‥そうだ‥
> 戦争の硝煙がくすぶる限り、やるべき事はまだまだあるのだ



1-7)2

|担いでみた農家の鍬はもっと重かった    島田市・島田宿川どめ俳句会(8-18)

|鍬を手に担いでみるも重すぎて 昔ぞ鍬のみ苦労を偲ぶ


> だぁぁ‥鍬重めえよ(こんなに重めえのか)
> ‥昔は鍬だけだったわけだし、やってらんねぇだろう‥
> でも、周りも同じ条件出しするからな
> そこに一生懸命だったんだから、米国流の大量生産なんてキチガイの世界だな
> キチガイに学んじまったから、誰も一次産業を楽しまなくなった‥と言うことだな




|放棄地や素人農夫玉の汗           焼津市・みなと句会(8-22)

|放棄地や素人農夫玉の汗 ひとり気張るな村の規模から


> そもそもだ、農作業を一人でやるってのは、生産性とか言う前に精神的にツラいものがある
> だから、他者を巻き込むぐらいでなんぼということになるが
> 村づくりにまで感心があるかというと、その辺でかなりの個人差が伴う
> ‥漁師になぞらえれば、耕作放棄地にしたって早い者勝ちの空気は根強いだろうし
> 田畑でそれって事になると、頑張れば頑張っただけ地縛しそうだしな
> (でもね、分けあうところに気持ちが通ってないとね、なかなか上手にならないもんだよ)



1-7)3

|ブランコや前は天国背は地獄        島田市・島田宿川どめ俳句会(8-18)

|夢追えば 前は天国背は地獄 落ちぶるるまいともがく儚さ


 *儚い(はかない)

> 何事も夢を追えばそこに人間関係が生ずる
> お互いに友でもあり、敵でもある
> それはそのままに、お互いにカツカツって事だな
> 見限られたらそれこそ、その夢はそれでお終いだ
> ‥だから、夢なのに、もがき合わねばならない‥
> 足掻き続けた諦めの悪い奴が、一番に生き残る
> 否、諦めの悪かったチームが生き残るのだ
> 「一人で間に合うことを、夢とは言わんのだよ」
> ‥ならば、お互いに問うがいい‥
> 一人でもがき合おうとしている無味乾燥を


 ‥世の中が儚く見えるようなら、無味乾燥にハマっていると言うことだな‥



1-7)4

|寂しいな俺の実家も取り壊し        磐田市・豊岡中央交流センター川柳講座(8-18)

|寂しさや俺の実家も取り壊し 「うちは例外」あるわけもなく


> 田舎に実家があることが、心のどこかでステータスに成っていたのですが
> ついに俺の実家も取り壊しと言うことに成りました‥(残念)
> 俺んちにだけは、このような事態はやって来ないと、どこかで高を括っていたように思います
> 時代の流れを考えれば、どこも‥そんなことを言ってられないと言うことのようです
> ‥こんな日本でいいのでしょうか?‥




|ただそこにあるだけの井戸秋に入る      静岡市・潮音木曜句会(8-22)

|ただそこにあるだけの井戸秋に入る 涼みぬる声 懐かしきかな


> 使わなくなって、ただあるだけの井戸を見ている内に昔の頃を思い出しました
> そりゃ、家電なんてまだまだ夢の時代だった頃は、井戸端でも涼んだものです
> ‥そうそう、こんなことを思うのも、秋に入ったと言うことなのでしょうね



1-7)5

|蓮の葉を渡りて花火見に行かむ       沼津市・海程沼津句会(8-18)

|蓮の葉を渡りて花火見に行かむ 蛙も見上ぐる今宵自慢


> 花火を見に行こうとしたらさ
> なんだか蓮の葉を跳んでくカエルに出くわしたのよ
> (カエルも花火を見に行こうってか?)
> カエルもきっと、夜空を見上げての今宵自慢がしたいんだろうね




|チリチリと線香花火闇に落つ         焼津市・みなと句会(8-22)

|チリチリと線香花火闇に落つ 心に叫べ抗いの灰


> 灰を復活の象徴と見る向きもあるが
> 線香花火が闇に落ちた瞬間はまさにそれだな
> それで終わりだなんて、誰だってやってられないんだよ
> だからこそ、線香花火をする度に、心に刻んでいるはずだ‥
> 「俺に限界はねぇ!」と‥by Ultraman Zero



1-7)6

ひるまずに炎暑の道を速歩遅歩       三島市・三島市民俳句会(8-19)

勇躍と炎暑の道を速歩遅歩 愚直が大事 日々の散歩


> いやぁもう‥こう暑いと、外に出るのもしんどいし気後れするところもある
> しかし、外に出るだけなら、とりあえずハツラツとすれば好い
> 堂々と炎暑の道を行くのだ
> 日陰ではゆっくりとすすみ、日向ではてくてくとすすむ
> たかが散歩とは言え、無理せず愚直に続けられるかどうかは、とにかく大事なことだからな




|姉百歳祝ひの席や青田風          三島市・三島市民俳句会(8-19)

|姉百歳祝ひの席や青田風 私も続かむ秋田風


> くほほ、姉が百歳に到達した
> 妹の私から見たらそれは、青田風の心地良さよの
> 今度は自分が百歳に成って、秋田風の心地良さを味わうしかあるまい
> それにはまず、姉にもまだまだ長生きしてもらって、祝ってもらわんと
> 秋田風には及ばんことになる‥そんなのはただの秋の風だからの.‥



1-7)7

|大井川全幅夕焼写しおり          島田市・島田宿川どめ俳句会(8-18)

|吊り橋や全幅夕焼け大井川 大地の声を噛みしむる夏


 *‥まるで、こちらの画像から詠んだようなネタだな

> 暗がりになるのに吊り橋の上だなんて、随分と大胆なことを選んだのも
> そのど真ん中で夕焼けを眺めたらスゲーだろうなって思ったからで
> まさに大井川ながらではの夕焼けを味わうことができた
> 山間で夏を噛みしめるとなると、やはりこれに優るものもあるまい
> ‥大地や自然から学ぶにしても‥
> 学ぶにたる視界に、自らが立つかどうかでもあるのだ



> うた詠み終わります、ありがとうございました。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 21:01 | Comment(0) | 名句にポン/2017後半 | 更新情報をチェックする
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