2017年09月28日

【勝手句帳】147 29-9-22/9-23 其の2静岡新聞掲載分から

↓5)向宜詠吟.2017/09/28

|人生は自問自答の膝栗毛          袋井市・袋井川柳吟社麦(9-23)

|人生は自問自答の膝栗毛 馬に乗ろうが答えを請おうが


 *膝栗毛(ひざくりげ)‥徒歩の旅路。

> ‥人間、人生に悩みは尽きない
> 悩ましく思わないのが神クラスなら、悩ましく思うのが人なのだろう
> そう思えば、コツや答えを教われば簡単そうに思うわけだが
> ‥ところがどうよ‥
> 基本ベースのおつむに変わり映えがないままなら
> どうしたって、解らない事だらけのそのままだ
> だから、どうしたって、自分のペースでしかない



1-5)1

稲妻やベートーヴェンの運命か       沼津市・千本プラザ俳句教室(9-23)

旅雷やベートーヴェンの運命か‥雲間差すひかり遥けしらむ


 *旅雷(りょらい)‥旅先での雷。
 *遥けし(はるけし)

> ‥旅先での雷が印象的だった
> 強いて言えば、ベートーヴェンの運命か‥
> 雷のあとに、しばらくして雨が上がったのだが
> 遠くに垣間見えた‥それら雲間からの光が、とにかくセットで劇的に思えたよ
> (このような激変の様こそ、ベートーヴェンの運命なのだなぁ)




|柏手をまねる浴衣の異国びと        沼津市・裸子駿河句会(9-23)

|柏手をまねる渡来の浴衣影‥改めて知る‥あいまい文化


 *柏手(かしわで)、浴衣影(ゆかたかげ)

> ‥おやおや、よくみれば外人か‥(よう似あっとる)
> 真似事だろうか‥それとも浸かりこんどるんだろうか‥
> どちらにしても、浴衣に柏手とは‥たまげるよね‥
> 何はともあれ、入信する必要が無いのが日本の参拝文化だ
> 「‥そうか、なるほど」これこそが神の下に平等、もとい
> 人を人として扱っている神仏の心意気という事だなぁ



1-5)2

ルピナスの丘の別荘風わたる        静岡市・浅間神社句会(9-23)

|ルピナスの色とりどりや風の中 見渡す丘にアンデス帽子群


 *ルピナス参考写真

> ‥これがルピナスか!
> 色とりどりのとんがり帽子が風に戯れている装い‥(実に好い)
> 強いていえば、アンデス民族の装いを彷彿させるぜ(とくに帽子のカラフルさが‥らしい)
> 丘一杯に広がっている光景と夏空の青、まさにアンデスっぽい装い
> ‥それにしても
> どうしてこんなにも、どれも違って多彩なの??(ありえねぇー)
> 「これこそが、平和の装いということか!」



1-5)3

|風紋に残る足跡夏の           静岡市・浅間神社句会(9-23)

|風紋に消える美意識 夏砂丘 ビットレートの割り振りのごと


 *風紋(ふうもん)

> 俺の足跡なんか、砂丘の前に「風前の灯火」だ‥もとい
> 俺の人生の足跡なんか、風吹く砂丘の前に「月とすっぽん」だな
> まるで、ビットレート(動画圧縮)の割り振りの如しだよ
> 自分のお気に入りへのこだわりとか、贅の限りの割り振りなんて見苦しいだけで
> 結局は、(ファイル量も含めて)全体としてどうかって事だからな
> 一枚画に込めてきた保管の扱いとは随分と異なった美意識が、風紋の世界にはあるのだなあ




海よりの光を浴びて枇杷の実の生毛ふるえる夏風の中       焼津市・さつき短歌会(9-22)

|海よりの光を浴びてハイビスカス 小麦色の浜乙女かな


 *枇杷(びわ)

> ハイビスカスと言えば南国よ
> 南国と言えば海よ
> 海と言えば、小麦色の浜乙女よ
> ハイビスカス=夏の匂いのする女子って事のようだが‥


 平成は、昭和とは違って、派手な金遣いできる環境に無いと言う事で
 女子の好みも随分と異なっているようだな‥

 (日光浴の嫌いな花って何だよ、おい!?)
 (強いてあげれば、お野菜の花かな‥なんだ、ぶら下がり系かよ)‥まったく以て鏡似性だな



1-5)4

|街のの闇に分け入り稲光         沼津市・千本プラザ俳句教室(9-23)

|夜の街 闇に分け入り稲光 これぞ赤面‥男のシンボル‥


> わたし、神待ちの家出娘でーす♪
> 夜の街で、居候先を物色中でーす♪
> ‥で、拝んじゃいました‥
> ☆★☆こんなの見た事が無いって程の逸物を☆★☆





|UFOの闇に分け入り稲光 いつの間にやら手術台


> 「ふふふ」ついにリアルUFOとご対面だぜ(キャッホー♪)
> 「うおぉ、来たー」これが噂の目が眩むようなフラッシュ光線ですね!
> ‥あれ??、ここは、この格好は‥
> (やはりそう来たか)
> ショッカーに捉えられて‥仮面ライダー絶体絶命のピンチって奴じゃん‥(ガーン)
> できれば‥ライダー1号を所望したいところだが‥どうせ生体サンプルなんだろうぜ(畜生!)




落ちながら鳴きゆく蝉の声きこゆ台風去りし立秋の森       浜松市・アカシヤ短歌会(9-22)

|落ちながら鳴き果つ蝉の断末魔 夏の夜半に辻斬りのごと


> 今年の蝉はよく夜中に果ててるようだな
> 聞こえてくる断末魔の響きが‥どうにも辻斬りの悲鳴だぜ



1-5)5

|腕白の下校途中や飛蝗追ひ         静岡市・遊史句会(9-23)

|腕白の下校遊びやライダーキック 側転バク転宙返り


*飛蝗(バッタ)


> ‥昭和のガキんちょどもの仮面ライダー中二病度を考えて見た‥
> 第一段階、ライダーキック
> 第二段階、側転
> 第三段階、バク転
> 第四段階、宙返り
> ‥なるほど、平成ライダーがどうして質が落ちて見えてしまうかというと
> 第一段階のアクションしかしてねぇからだよ(納得!)


 ‥ウルトラマン人気との差が、そこにあったんだヨwww
 (ちゃんと勉強しとけや、ザイニチ!)




|井戸に疲れ癒せる晩夏かな        沼津市・裸子駿河句会(9-23)

|井戸汲みの危うさ一重 危機問えば 釣瓶落としがポンプに換わり


 *一重(ひとえ)

 ポンプの構造

> 歴史の勉強でもスルーしがちなのが、釣瓶落としからポンプへの切り替えでーす
> 江戸時代は釣瓶落とし
> ポンプは明治以降
> ‥なるほど‥
> 確かに、安全やら自殺防止を考えれば当然の目の付け所だな
> 昔の暮らしの生活には、そんな危機対処への毎日があったと!
> (今で言えば、通信機器のサイバー対策かな‥)


 ‥で、危機が去ると、今度は、便利さということで水道が登場し
 便利さに物足りなくなると、美味しさということでペットボトルが登場し
 少しでも不便を感じると、またまた、便利さということになり‥ウォーターサーバーの登場に至った

 「ほー、へー」

 ‥瓶(かめ)と変わんねぇつうの(素焼きで好いじゃん)


 ‥戦後昭和は若者文化だった
 だから、掘りごたつなんか要らねぇって、電気ごたつがもてはやされた
 ‥ところが、今や高齢化社会
 掘りごたつが、如何に年寄り向きの造りだったかを思い知るに至った!

 「馬鹿でぇい」


 ‥そのうち、茣蓙(ござ)やら畳にも目覚めるんだぜ
 どこにでも置けて、すぐに平らが確保できて、扱いに便利だと
 被災状況でも大助かりだろうからな

 (まぁ、現状で言うと、コストダウンした何かだろう)
 (高級品のままで言い訳がない、早う安くしてけれや)



> うた詠み終わります、ありがとうございました。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 03:26 | Comment(0) | 名句にポン/2017後半 | 更新情報をチェックする
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