↓4)向宜詠吟.2017/11/24
|流れ星ひとつを胸のポケットに 掛川市・鴟尾の会(11-17)
|流れ星まずは自分に願い事 二つ流れて平和の祈り
> ‥流れ星に願を掛けるなんて、いつ頃から始まったのか知らんけどね
> 一つ目の願いなんてたいてい勝手気ままだよ
> 「自由」が一番って事なんだろうけどね
> 皆で一つ目の願いを聞いて貰ったら、二つ目は叶える方の願いを聞くのがマナーって事だよ
> ‥皆のお願いを聞いてあげるような太っ腹の神様らの本音と言ったらね
> 「皆でなかよくネ♪」って事なんだと思うよ、つまり世界平和さ
‥そこが分からないようでは、一つ目だって叶うものではない‥
‥まずは与えて、次に「感謝」が戻ってくるのが理想だが
「うらみ」や「搾取炎上」が撥ね返ってきてても、お金だと同じにしか見えていないから
食べちゃえば同じとかの論では、とてもとても世界平和には至らない
でも、中には、鈍感にも無反応というのも有る
その場合は待つより他は無い
自分が感謝に鈍感なタイプとの自覚があれば、叶う順番も後まわしって事だよ
自分でそのつもりでも、感謝度の世間水準なんて誰も知らないからね
(自惚れているようでも、自己嫌悪でも、自信喪失でも怪しいって事になるよね)
‥まぁ、ツッコんだことを言えば‥
生きている事への謝意が大きいと、一つ目の願いで平和を祈るものなんだけどね
そして、「願い事なんかとくに無い」と言うのが、平和のベストな状態とも言えそうだが‥
それはそれで願い事を叶えてあげたい症候群ってのが、神様らの側に有るわけで
‥実は迷惑にも、願い事が空っぽにならないように毒も盛られてるって事なんだ
だから
「願い事なんか無い」という状態をそれ程に悲観する必要は無いのだよ(むしろ正常)
|秋晴れの曼珠沙華のいろ燃えつづくくれない交じる路傍の風も 裾野市・石蕗歌会(11-18)
|曼珠沙華 路傍の風の仏かな 冬同行と佇ち残り
*同行(どうぎょう)‥いっしょに神仏に参詣(さんけい)する人々。いっしょに修行する人。
*佇つ(たつ)
> ‥曼珠沙華ってほんと不思議な花だよ
> 路傍の片隅に一夜にして登場しちゃうとこなんかマジシャンだし
> 見た目は、ど派手で、花形スターよろしくの貫禄だし
> それでいて、さっぱりと頭を丸めて出家した姿で冬を佇むんだ
> ‥これを宗教家に例えるとこうなる‥
> 若い内の体力で奇蹟を見せて、信者を集めたものの
> 「あんなのは若い内です、本質は祈りです」なんて言ってる感じ
> で、寂れた世の中が春になる頃には楽しむこともなく、使命完了で去って行く
(‥デキすぎの余計な世話好きの厚かましさを思わざるを得ないのは痛々しいけどね)
1-4)1
|落款の傾くもよし糸瓜の絵 浜松市・雄踏俳句会(11-21)
|落ちんに傾くままや吾が人生 絡まる糸のある内ぞ華
*落ちん(らくちん)‥「落ち目」と「楽ちん」の語呂合わせ自虐用語。
*落款(らっかん)‥書画に筆者が自筆で署名や印をおすこと。並びにその署名や印。
> ‥「ニート」の響きが実に痛い、なにか適当な翻訳は無いだろうか??
> そこで「落ちん」と言うことになった、もはや説明は不要だろう
> ‥そうだ、落ちん暮らしも千差万別だ
> しかし、共通しているのはお付き合いに貧しいというパターンだ
> 僅かばかりの絡まりのある内が華‥という過ごし方にさしたる差は無いと思う
‥大体だ、べつに褒められたいとか、かわいがられたいとか望まんからな(個人差あると思うけど)
四六時中望んでばかりの顔が隣にあると思うと、実に息苦しい
まぁ、そんな輩は勝手に目の前から居なくなるんだな(それだけのことだよ)
そして、いつの間にか
頭を下げるとか、媚びるとか、さらさら異文化にしか思えん
その異文化を分析なりして、理解はしてみようとは思うも
‥無理してまで紛れ込んでみたいとはとても思えない(そのままだけだったってことだよ)
|季知るや川土手彩る彼岸花秋めく風にトンボふんわり 沼津市・萩の会(11-18)
|夕土手の風にふんわり赤とんぼ 季節の沙汰を知らじとゆるり
> ‥夕暮れの土手に赤とんぼがふわりと飛んでいる
> 季節の沙汰を知るわけもなくのんびりとした奴らだな
> 精神状態としては、実にああありたい
> でも、冬を前に、それは人間の思考としては有り得ない
> ‥大体だ‥
> 羽があったらあったで、のんびりなんて有り得ないのも人間だしするからな
‥奴らののんびりが、如何に筋金入りかは一目瞭然だとしても
‥大概の人間は、そこに注目なんてしちゃいねぇのさ
1-4)2
|月見ても星見ても一句って難しい 島田市・「さんしょ」通信句会(11-21)
|月見ても星見ても一句難しき ベタボメされたい吾も無く
> ‥「う〜ん」一句詠むって大変だよね
> 月見たってさ、星見たってさ、早々浮かんで来るもんじゃないよ
> 大体だ、普段から褒められたいとか無いからな、どう賛美すりゃ良いわけ?
> ‥どう表現するとニンマリできるってんだよ
> 世間のニンマリなんてよ、誰かに変なあだ名付けて悦んでる程度だろう
> まぁそれと比べたら、ぜってぃに世間のニンマリなんて超越してやりてぇけどな
|新涼や窓辺にめくる俳句欄 清水町・清流句会(11-21)
|身に入むや窓辺でぶつぶつ俳句欄 迷句が名句に変わるとき
*身に入む(みにしむ)
> ‥最近の流行りなのか「へ」の使い方が実に変‥☆★??
> 「へ」ってのは、「に」と比べて
> 単に、距離感の隔たりからの大きな移動を印象付けるだけだから
> まずは、そこの距離感の隔たりのニュアンスが伝わるかどうかが肝心なのに
> 状況不在の頓珍漢からして推し量れずに「へ」を充てている(ほんと参っちまうぜ‥)
「いざ日本へ」って言ったら、未だ外国に居るんだよ(しかも目的未遂、詩情としてはイマイチ)
「日本に帰りたい」って言ったら、時間的経過の絡みとか膨らみ(経験)があるんだよ
「日本や」って言ったら、日本絡みの代表的な着目だよ(経験の総まとめ観)
(まったく)移動色しか乗せられない「へ」に、なにを託してんだろうね??
‥ここでのネタにしたって
「に」と「で」の違いのニュアンスがある
ネタの「に」だと動作のつなぎだよ
手直しの「で」なら、気持ちに繋げる流れの切り替えだよ
上五の季語が「新涼」だから、説明だけの詠みでも形には整っている
でも、着目かえれば季語も変わってくるし、接続も変わろうってものだ
「へ」にこだわろうってのは、それだけ詠み方が制限されるって事をだね‥まずは心得るべきだね
「や」に取って変えようなんて頑張りは、無鉄砲なだけだと思うぞ
‥そんな勘違いな助詞の使い方をドカした瞬間に、途端に光明が差したりするのに
どうして気がつくまでにタイムラグがあるのかが、なんというのか不思議なんだよな
1-4)3
|虫すだく日々となりしや終の家 清水町・清流句会(11-21)
|虫すだく昔となりてうちの中 慕いたる友も今は亡き
*集く(すだく)
> ‥昔は、ダチの家だろうと自分ちだろうと
> 虫が集まるみたいに、一緒になって楽しかったけどな
> 今じゃその手の友も死んじまって、すっからかんよ
> 騒ごうにも身体を壊している奴もいて、どうにもさっぱりで寡黙すぎるんだよなぁ
|亡夫亡母ゆっくり話す秋彼岸 島田市・「さんしょ」通信句会(11-21)
|亡き人とゆっくり話す秋彼岸 年に数度が折り合いかしら
> ‥いくら淋しいからって、毎日長々と仏壇の前で話し込むのはちょっとね
> ‥だからといって、蜘蛛の巣張りっぱなしな程、手入れ程度だけなのもちょっとね
> そんなことを考えると、春彼岸、盆、秋彼岸、命日ってのがちょうど良いのかしら
1-4)4
|身を投げて大夕焼の中にいる 清水町・清流句会(11-21)
|身を投げて大夕焼の中にいる 誰か助けて未遂の始末
> ‥蔭でこっそり死ぬ気の奴は別として
> 大げさに自殺騒ぎをする奴の本音は、「誰か助けて」なんだろうけど
> 詐欺とかやらせとか思わせとかの言いがかりを後から言われたくないからか‥余計に面倒くさい
> その辺、付き合い下手(相談下手)の奴なんだろうから空気読んでやれば良いのに
> 間の悪いことに、嘘の前例の後で、そんな騒ぎの順序だったりするんだよ
> 弱きを助けるのが役人の仕事なのに、先に騙されてるのも役人の性でもある
> ‥結局‥
> 本質を失っているから、自死も減らないって事だな(予算絡みだし)
> 中には、一発で死ぬのに失敗して、大夕焼けをおぼろに感じながら朽ちてく輩も居るだろうよ
|月白や父の背中で見しあの日 掛川市・鴟尾の会(11-17)
|あの頃の父の背中で見し月夜 温さ明るさ傍にありけり
> ‥どんなに歳を重ねても思い出すのは記憶の断片ばかり
> たまたま印象深かったのが、父の背中越しに眺めたお月様だったっけ
> 温もりと心細さと明るさのセットが一緒にそろっていたのが、私のツボだったのかしら‥
> うた詠み終わります、ありがとうございました。
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