2017年11月25日

【勝手句帳】168 29-11-17/11-18/11-21 其の3静岡新聞掲載分から

↓6)向宜詠吟.2017/11/25

猛暑日の尖りた心に陽の光うつろいかもす朝の静けさ      牧之原市・田沼塾短歌会(11-18)

|尖りたる心に逸るる炎帝下 一強独善思い知れ


 *尖る(とがる)、逸れる(それる)

> ‥地球温暖化で太陽が熱い??
> ‥人類の横柄さに怒り狂って太陽が熱い??
> そんなこたぁどっちでもいい、太陽が一強さを見せるととんでもない事だけはわかる
> 太陽でさえああだ、台風だってそうだ、人間でもそうだ‥全部同じだよ
> 一強なんてな、独善とした姿そのものだよ


 (誰だって嫌気が差して当然だ)

 ‥太陽も自然も代わりばんこだからまだ良い
 しかし、人間は違う

 代わりばんこなんかする気が無い

 ‥そのする気の無いことの宣言と了承こそが、市場正義の競争だよ
 下克上の内はチャラチャラとした夢を見て、勝敗が極まってしまってから
 一強の体制は民主社会では無いとか言いだしても、無策勝手と言うことだよ




|何度でも列島なぞる台風         清水町・清流句会(11-21)

|清まれと台風贈る何度でも 地球のため息しぼるよう


> ‥清めるのに一番手っ取り早いのが「水」だそうだが
> 今や地球全体で
> 雨、霰(あられ)、雪が、どこからともなく降り注ぎ、1000年に一度の災害規模を引き起こす
> それもこれも温暖化による海面温度の上昇が原因という
> ‥基本的に雨を降らせるには核となる汚れの粒子が必要だ
> 汚れの粒子に蒸気がまとわり付き、浮遊して居やすくなる
> 火山の噴火も同じことで、地球が自らの浄化作用をフル稼働し始めていると言える
> 人類が進んでやる気を見せるというなら、浄化のテンポも形もまた違ってくるはずだが
> 今や、大気を平然と穢すようになった人間に、なにを期待しても無駄との判断なのだろうよ



1-6)1

|巫女二人掃き守る神の留守        静岡市・虎渓俳壇(11-17)

|境内を掃く巫女三度神の留守 散り深まるも清さ保てる


> こぢんまりとした規模なら手入れも行き届くのだろうが
> 敷地が広すぎるとなかなかそうは行かない
> しかしまぁ本殿の前と周りぐらいは綺麗にしておくものだよ
> ‥神の留守ともなれば‥
> 尚のこと手抜きなど出来るものではない
> 秋の深まりと共に、境内の清さも際立つようでないと恥ずかしい限りさ
> (その点、今度来たバイト巫女はまめったくて良いなぁ)



1-6)2

|処暑の富士雲のベールを外しをり      掛川市・鴟尾の会(11-17)

|暑気払い雲はどこへと富士立派 やっぱり暑くてまた籠もる


> 朝方、雲に覆われていた富士山が、昼にはすっかり取り除かれている
> これこそ富士の霊力による暑気払いの如しよ
> ‥あれ?‥
> だったはずなのに、夕方には雲に覆われて元に戻っておる
> やっぱり、こうも暑いと富士山だって無理せずに籠(こ)もるって事だなぁ




|露や指に滲みし空の色          掛川市・鴟尾の会(11-17)

|露の色そらを啜って啜われて 「水色」「空色」どちらだろう


> 露の色は何色だろう?
> その肌には、明らかに空の色を啜るように映し出す
> そうかと思えば、空に啜られるように消えるのだ
> 水色とも、空色とも言い切れない
> ‥さて、どっちだろうか?‥
> だからこう呼ぶこともある「露色」と



1-6)3

|新藁を打つ三和土の暗闇に        掛川市・鴟尾の会(11-17)

|新藁で綯わむと叩く三和土闇 柔らかくなれ縒りやすくなれ


 *新藁(しんわら)、綯う(なう)、三和土(たたき)、縒る(よる)、七五三(しめ)

> ‥「さぁて」、土間で七五三縄の下準備でも始めるか
> 毎度毎度この新藁を叩く作業が大変だな、機械があると楽だけどね
> ‥そしたら‥
> どこの七五三縄もずっと立派になるだろうな
> うちの氏神様にだって、ぶっ太いの飾り付けちゃうよ(あーあ、機械ぽちーぃ)




|全部コウロギに任せてある今夜       島田市・「さんしょ」通信句会(11-21)

|全部コオロギに任せてある今夜 DJ風邪でラジオ切る夜


> ‥「チッ」、あのなんとかってDJのお姉ちゃん、今日風邪で休みの報だってからな
> 今宵はラジオを切って、コオロギでも聴き更けるとするか



1-6)4

|砕氷を積み込む船を前にして引退漁師釣り糸垂れる  焼津市・「菩提樹」小川短歌会支部(11-18)

|海からの一望去りぬ老いて浜 港から一望痛すぎる


> ‥あーあ、漁師を引退して
> 毎日毎日、港からしか海が眺められないってのが、こうも苦痛だとは思わなかったよ
> 今になって、根っからの漁師だってのを実感しちゃうよな(あーあ、おらさ海に帰りてぇ)




|徘徊のようにはい廻る畑仕事土の匂い吸い一人ごとを言う    牧之原市・田沼塾短歌会(11-18)

|土ともに生きざるを得ず這える老い 右も左も変わりゆくのに


> ‥世の中勝ち組負け組言ってるけどよ、オラずっとここの土と一緒さ
> 若さがある内は、これでも十分恵まれてる方だって息巻いてたけどよ
> 跡継ぎも居ねぇし、周りも息切れし出してるし、どうにも塩梅悪いよ
> このままだと、畑の上を這ってのやり繰りだって有り得るよね
> (時代が良くなったなんて言ってる輩を聞くと、おまえらが鍬を持てっていつも思うよ)



1-6)5

秋じゃがの花選挙カーに耳傾けて      島田市・「さんしょ」通信句会(11-21)

|ジャガイモで選挙カーに耳傾げ 「お疲れ様です」一つもねぇ


 *傾ける(かたむける)、傾ぐ(かしぐ)

> ‥わし農夫けん
> 農夫は農夫らしくジャガイモになって耳を傾けとるけん
> じゃけん、今どきは、選挙カーからして「お疲れ様」の声なんて聞きやせん
> やっぱり、あのどもは国民を芋以下の扱いなんじゃきのう
> わしなんかいつも、畑を去る前に「お疲れ様でした」の声かけとるけん




|避難せよJアラートに言われても      静岡市・むなぎ川柳会(11-17)
平和ボケの日本全土に鳴り響く「Jアラート」はどうするつもり    裾野市・石蕗歌会(11-18)

|平和ボケJアラートでも気がつかず 指摘の中に「無くて良い」まで


> ‥311以降、防災意識は活発にある
> でもどうか、防衛意識は想像不能とばかりに統一感に乏しい
> ‥まぁ無理もない‥
> 行政見解からして、避難対処イメージが太平洋戦争当時の竹槍応戦の如き発想だからな
> 誰だって、「そんなの必要ねぇ」とか口にしたくもならあな
> ‥しかしだ‥
> なにお安くキレてんだよ、だからこその議論と対応を考えるべきだよな
> 戦国の世じゃ、わざわざ真っ直ぐの道をくねらせておいて、敵の侵攻を遅らせようとか
> 名残を残している‥そういう協力なり工夫を曲げるのが自由主義とでも思ってるんだろうね
> そんなんだから、お互いに墓の都合一つまとまることも無い、そんな時代だよ
> 平和ボケもそこまで侵攻されちゃってると、呆れ返るよね
> どんだけ「自由」なんぞに依存できるってんだよ、その結果のミサイル騒ぎなんだぜ、おい



1-6)6

|山中湖忍野八海たずねると他国の人で前に進めず           沼津市・萩の会(11-18)

|明治よりなぜか外人デカいツラ 問題沙汰は全部外から


> ‥世界中で起きている問題の諸悪の多くが外交絡みだ
> まぁ、それが実際のところだろう
> ‥外に行けばお互いに外人だ。「郷に入っては郷に従え」と言うのに‥
> 途端に持論をぶちまけて勝手三昧だ、付き合いの基本というのが丸で無い
> そのスタンダードを築き上げたのが、産業革命以降の欧州列強だ

> 植民地化から始まって、勝手に優位性を押し通すばかりの国連とか‥
> ほんと、デカい顔をするのが人間らしさと言わんばかりだよ
> そんなんで、どうして国が良くなると思うよ
> アイツらは、平和にならないようにかき回すことしか頭に無い厄介者だと
> ‥なぜ問わないんだろうね?(皆、心はのび太でもなくジャイアンなんだろうね)




|仲秋やアポロは遠き物語          浜松市・雄踏俳句会(11-21)

|仲秋やアポロはフェイク物語 どこまで嘘かそこが闇


> ‥仲秋の月を見上げてふと思うのは
> 今や昔のアポロ計画(アメリカ)の真偽のことだ
> あれだけの大がかりのテレビ放送の全部がフェイク物語とか‥どうにも複雑だよ‥
> 月には行ったけど怪しい影が所々に映っていたので、撮り直したとか
> そんな風に想像できなくもないけど
> ‥真相はもっと怪しげだ‥
> それがアメリカの闇、もとい世界の闇なんだろうよ
> (科学と資本による理想社会なんざ、世界王族らによる搾取ゲームで、庶民には地獄沙汰だからな)




> うた詠み終わります、ありがとうございました。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 23:57 | Comment(0) | 名句にポン/2017後半 | 更新情報をチェックする
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