2017年12月08日

【勝手句帳】173 29-12-1/12-2/12-5 其の2静岡新聞掲載分から

↓6)向宜詠吟.2017/12/08

|あさがおの終りかないいえ今朝もひとつ咲く 浜松市・槙の会定例句会(12-5)

|終わりなど有り得ぬ楓 万歳す 日本魂 骨の髄まで


 *日本魂(やまとだましい)

> ‥諦めの悪いのも日本魂の一つということで
> 途中で投げ出すこともそうだが、戦に負けるのも大っ嫌いと言うことだよ
> 自らの命に差し替えてでも、味方が勝たねば気が済まないところは、かなり独特に思える

> ‥楓を見てご覧よ、その最後は常に万歳だ
> 「万歳」には、達成の意味と玉砕の意味が重なっている
> そんな印象がダブるのも、旧日本軍の戦争からだろうよ
> 一番に負けず嫌いとの自覚があれば、戦争なんて始めないモノだよ
> 残念なことに、その自覚が足りなかったんだな

> ‥自覚が足りないと言えば
> その競争に何を見据えているかだよ
> どうせ負けず嫌いなんだから、命あってなんぼ、生き残ってなんぼだよ
> 時が経てば、敵だって隙を見せる‥白旗立ててポチの振りしてやり過ごすのも戦術のうちさ
> 競争事をわざわざ仕掛けてくる連中なんざ、上から目線だからな、粗相の無いようにしてれば良い
> そして、敵の秘したる勝つ上での前提を探るのが、その時のこちら側の前提だよ
> 前提が崩れ去ると、あっという間にも脆い
> なにはともあれ、争い好きのそもそもなんて奪った成果を、顎で使うだけだからな

> ‥顎で使われることにも、使うことにも、納得せずもまた「日本魂」だ
> 命はすべからく対等であるべきと構えてもいる
> そこから足を踏み出していたら、日本魂とは言えないわけだから
> ただの負けず嫌いとは違うわけだよ(勝ちゃ良いとかそんなんじゃない)
> そこが二本柱と言うことだから、履き違いをしないようにな


 ‥日本魂の前身に当たるのが三河魂だと聞く
 その点、家康はケチだった(負けるわけには行かなかったゆえのケチっぷり)
 織田信長が変容したのは、どうしたって、地球儀を見せられてからだろう
 岐阜を手に入れて以来、人生五十年だろうと日の本をまとめる程度はもはや容易いと思っていた
 ‥そこを覆されたのだ‥
 志は世界に飛躍してしまった(誰が考えても、人生五十年の枠で当時の世界に挑むのは無理)
 だが、無理強いにも欲したがゆえに、志を飛躍させすぎて魔に落ちた

 「日本魂とて、過ぎたる志に挑もうとすれば、悪役を買って背負わざるを得ない」

 ‥誰彼となく悪役に傾いていると思ったら
 そこには無理な高望みがあったということだよ(道を外しているとも言うな)


 ‥あと秀吉は、自分の栄華の為にしかカネを使わんようになっちまった
 だから、ますます武士から疎んじられ、人たらしと言うほどには徳を得てはいなかった
 まぁ、敵を押さえたあとの寛容がすっぽりと抜けていたわけだな
 (そこは、江戸幕府もさほど変わりばえしていないし、現代社会も大した差が無い)

 秀吉の運勢的に、豊臣家の天下人維持は過ぎたる高望みだった
 (織田信長が世界を望まなかったらを考えれば、そこまでの地位からして始めから無さそうだからな)


 ‥現代のような科学絡みなら
 発見も開発も他者在っての形でもあるわけだから
 自らが創り出している富なんか多くないというのが実際だからな
 ‥人生、どこで何が高望みに成っちまってるかだよ
 時代も時代だから
 器に適っているうちは、トントン拍子にスイッチが入ると想定を越える事も有り得ると言うことで
 勘違いも横行しやすい
 (その逆、ブレーク感に欠くようなら、自分や周りのレベルやら質を測り間違えてるって事だろうよ)



1-6)1

|母亡くし姉妹を諭して出征した二十の兄はこの海に散る    御前崎市・もくせい短歌会(12-2)

志願せり二十の兄さ太平洋 生きていればと七十年


> ‥志願した兄は二十で太平洋のどこかで眠りについた
> どうして志願したのかはさておき、私だってよくもまぁ当時を生き抜いたものだと思う
> そうこうしているうちに長生きをすることになり
> 兄とすごせた時の短さに無念を思って仕方がない



|死んで尚日本らしさの若者ら 義の熱気をば刻みし碑魂


 *碑魂(ひこん)

> ‥日本のあちこちに大東亜戦争絡みの碑石が見られる
> 平和ボケにも「いつまでこういうのは有るのかな?」‥なんて思うところもあったが
> よくよく考えて見れば、そこには、日本らしい「義」の熱気を伝えんばかりだろう
> ‥だがしかし‥
> 陰謀論を知れば知るほど、残念な「義」だったと思わざるを得ない
> 何はともあれ、倒すべきこそ米英(2R)だったにせよ、本当の敵は戦場と別の所に在った
> 戦うべき敵を見間違えていると、その義もお安く見えてしまうと言うことだよな
> ‥まぁそうとはいえ‥
> そんな方々の「義」在っての時代の隔たりでもあるからな
> 受け継が無いというのでは、残念も糞も無い(残念に思うのも、そう思うだけの糞の己だ)



1-6)2

|踏ン張った一本松の根に涙         島田市・新俳句人連盟県支部茶の花島田句会(12-1)

|311踏ン張ったまま根に泪 一本残れる奇蹟もツラく


> ‥311の後の奇跡の一本松
> 残ったということをどんなに囃し立てたところで
> 家族を失って、一人生き残ったのと大差ない話だよ

> ‥それをヒトの勝手な都合で
> 希望とかほざかれて、サイボーグにされてまで姿をとどめさせらている
> ‥それどころか‥
> 肝心の防風林の着手に及ばないのは、孤児をたらい回しにした挙げ句
> 恩着せがましく「恩返しをしろ」を前提に迫っているのと変わらない話だな

> バイオで苗木を造るところからやるとかやらないとかどうなってるのか知らないけど

> 死に絶えようとしていたなら、そのままを見送ることができないという奴は
> 科学も糞もねぇ、ただの横暴に相違ないと思うよ
> ‥過ぎたることに首を突っ込んだからには、最後まで面倒を見るのが筋だぞ




ケロイドの背をなでる虫の音葬送曲     島田市・新俳句人連盟県支部茶の花島田句会(12-1)

|ケロイドの背をなでてをりゲリラ雨 科学の澱をまとめて濯ぐ


> ‥大地が干上がるほどの暑さは
> 太陽のせいだろうか?、ヒトのせいだろうか?
> そんな悩ましさをよそに、今度はゲリラ豪雨に襲われている
> それは大地自身の治癒だろうか?、ヒトへのうらみだろうか?
> どちらにしても、暑さをしのぐのに雨を抜きにして事は及ばないのだ
> ‥本来元々‥
> 大地とて何者にも縛られることなく自由だった
> 大地だって、自分らしくありたいのだよ
> ヒトがそこを踏まえずに、自然に挑もうだなんてただの略奪さね



1-6)3

|吾子捕りこほろぎ跳ねて草の中      沼津市・さざなみ句会(12-1)

|吾子の手のこおろぎ跳ねて草の中 「おやすみまたね」なんと大物


> ‥折角捕まえたこおろぎが吾子の手から跳ねて逃げ出した
> 残念がるのかと思いきや、「おやすみ、またね♪」だなんて
> ちょっと意外でビックリしちゃったのよね
> もしかして、大人物の器だったりとか??



|客捕れず官民ファンドゼロ金利 バブル破綻のパターンかも


> ‥聞く話によると
> 官民ファンドが、振り構わずの金融業をやらかしているらしい
> 業績が欲しいとばかりに、低金利・ゼロ金利を仕掛けて
> 地元の金庫から顧客を奪っているそうだ
> (これはどうみたって、バブル破綻のパターンだよ)


 ‥官民ファンドの目的は、国家繁栄の不足の補強役じゃなかったのか??
 無作為に貸し付けて金融業もどきに走るのは、どう考えたって先行きの怪しい展開だよ
 そんなにもカネを持て余していること自体が、そもそもの搾り盗りすぎ‥なんだけどさ
 その辺の自覚も、目的性もなく‥増税方針なんだから冗談じゃねぇよ




一瞬のためらいのあり菜を間引く      焼津市・豊田句会(12-1)

|瞬殺やためらいもなく値踏みされ 奴隷に付いた鎖のよう


> ‥そもそもだ、気楽に値段を付けすぎだよ
> 何事にも値段を付けて、搾取しやすくしているのが資本主義の暴力性なわけだが
> ‥その原点を遡れば、奴隷だよ‥
> ためらいもなく人権を踏みにじって、奴隷に仕立てる神経と同じさね

 「皆さんは、そうは思わないのだろうか?」

> そう思うほどに、お金を競うなんてやりたくない訳なんだけどね
> 結局は、心意気を競うようになるのが空気なんだし
> ‥さっさと脱しろよな、まずは自身の思考シミュレーションからだよ‥(ほんとくだらねぇ)



1-6)4

念仏を唱える口から愚痴が出る       焼津市・川柳わかくさ(12-5)

|念仏を唱える無心にカネ無心 カツアゲばかり平和外交


> ‥政治家‥もとい政痴屋が
> 和平だ協調だを口にしても、結局はお金の話で
> 誰がカネを出すかという話に始終する
> 大国と言えども懐事情は火の車を自慢げに言い放ち
> 先進国のカツアゲ文句に、後進国の乞食台詞の飛び交うのが、平和外交の程度だよ
> ‥まぁ、政痴屋同士の寄り合いなんだから無理も無い‥
> 代表らのくせに何の権限も無いからな、シナリオ通りに動くだけの劇団員でもあるし




|ムクゲ咲く東西南北空ひとつ        島田市・新俳句人連盟県支部茶の花島田句会(12-1)

|雪解けの東西南北空ひとつ 精々一年また一年


> ‥まぁシナリオだから
> それも経済の裏で動いている投機資本の回収を目的とした協調仕立て同然だからな
> 世界のどこかの争いに雪解けを見せても、また同じことをしでかして民衆操作に余念が無い
> 「かもしれない恐怖」を商売のネタにしてるわけだから
> 精々一年も煙がくすぶらなければ良い方で、また飴が欲しいと騒ぎ出す
> 世界の外交なんて、どうにもそのパターンだよ



1-6)5

|水豊か水車は秋を廻し継ぐ         焼津市・川柳わかくさ(12-5)

|見ぬ振りの忖度煮えりもりとかけ 安倍に出前やミサイルお待ち


> ‥どういう風の変わりようなのか
> 見ぬ振りの忖度ばかりだったのが、今や、もりかけ疑惑の行方は
> どっちに向くのか定かに無い空気に様変わりを見せている
> ‥そんな窮地に追い込まれると‥
> 安倍に届く毎度の出前が、北朝鮮からのミサイルだ

  それにしても

> 北のミサイル開発はテンポが早すぎる
> 世界でもトップクラスの勢いだ、仮に技術のコピーだからとしても日本顔負けである
> 世界の兵器のセキュリティレベルを疑っちゃうよね(どれだけ劇場なんだよ)


 ‥流れで言えば
 完成しちゃったら、今度は実践に入らざるを得ないのが北朝鮮のDQN事情(くわばらくわばら)

 ストレス解消の牽制弾に
 核搭載はもったいないわけだから、原発を狙えば効果は同じことである
 しかし、安倍晋三からするとそんな被害の視察なんかやりたかねぇから、的を別にして貰うしかない


 ‥「はて?」そうなると無人島辺りだろうか??(日本には岩も含めて無人島が沢山あるからな)

 ‥俺が北の将軍様なら
 ‥南端の岩辺りを攻めて、破壊してやって
 ‥日本の領土削減に成功したと大々的にやらかしたいよね
 ‥射程、威力、命中度の兵器性能アピールとしても申し分ない(ミサイル市場を目論むなら是だよ)

 (ずばり命中すりゃ、どんな国の参謀だって、将軍様の着眼に一目置くようにだってならぁな)




溜息の中に本音がこぼれおち        焼津市・川柳わかくさ(12-5)

失言の中に素顔のこぼれおち 脆弱性は「各省にあり」


 *脆弱性(ぜいじゃくせい)

> ‥もりとかけの問題性は
> 地方管轄と国管轄とに見事に分かれたパターンで異なっており、解釈が混乱するところだという
> ‥ということで‥
> 安倍総理の言い逃れが、脆弱性は「各省にあり」何だそうだ
> 官僚もそれを真に受けて、自分たちの不備の改善のうんちくを垂れだした
> 忖度としての時間稼ぎのつもりなのか不明だが、如何にも官僚らしくやればできる素早い対応だ
> ‥だが‥
> 本当の脆弱性のポイントはそこでは無い、安倍総理自身だというところにある
> そこの不備を恥じることなく、誰かのせいに押し付けるトップという奴はすでに終わっている



1-6)6

答え出せお前はいつも後出しだ       静岡市・小鹿川柳同好会(12-1)

|「ひねりだせ」お前らいつも金魚のフン 現場に権限担わせず


> ‥アイデアを出すのは今や現場の仕事
> 現場に権限を担わせずに、そんなことを当然の顔で言われても
> 成果に結びつかないと、全部下の責任として押し付けてくるだけだからな
> どっちが金魚の糞だよ(ふざけるな)



|「ゼロ残業」トップダウンの暮改令 ぼちぼちヒマ出るAI前


> ‥今やゼロ残業時代に突入した
> 誰の要望だよ!?(少なくとも現場からでは無い)
> これはもしかして、景気の回復がインチキ向きのサインなのでは??
> まぁ仮にそうだとしても、いきなりAI導入で解雇の憂き目に遭うよりは
> 副業のチャンスを与えようってんだから、空気読めって意味なんだろうな
> ‥そうとしか思えないわけだが‥
> やさしさなのか、ケチからなのか、鬼だからなのかよう分からん流れだよ


 ‥概ね人手不足が世間のミスマッチ事情である
 足りないからこそ、横並びで労働時間の枠を押さえれば、無理な発注も減る
 だからその分、全体観として、雇用枠を押さえることにも繋がる
 (しかしそれはそれで副業の機会も薄くなるわけだよ)
 (じゃ、起業のススメかよ‥起業の90%は行き詰まるって言うからな)

 「やっぱ、鬼じゃん‥」



|人事ほど物語なり神の御座 御意に忖度されたく候


 *御座(ござ)、御意(ぎょい)、忖度(そんたく)、候(そうろう)

> ‥そもそも人事権という奴は神の御座で
> 労働側の人生をいとも簡単に書き換えてしまう‥まったく以てのポジションなんだけど
> それをどう用いれば、道徳に適うのかなんて誰も知らん

> ‥知っているとすれば‥
> 「御意」といわれては悦に浸ってみたいのだろうし
> 「忖度」の根回しをされては、楽がしたいと言うことぐらいだろうよ

 つまりは、脅して黙らせる為の暴力だ、暴力としての人事権ハラスメントである

> ‥人事権があるからと、そんな用い方をしては、ヤクザと同根だ
> お互いにそんなんでは、ヤクザ排斥なんて成り立つわけが無い
> 排斥どころか、大歓迎の寄り合い大会だよ

 だからね、実力主義の実力なんてのはね
 如何にして、テメエのツラや肩幅で、人事権ハラスメントできるかの世界観なんだよ
 (スゴみさえ有れば好いだけの幼稚な妄想の中の世界ってやつさね)



> うた詠み終わります、ありがとうございました。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 16:55 | Comment(0) | 日記/2017 | 更新情報をチェックする
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