2017年12月22日

【勝手句帳】178 29-12-14/12-15/12-16/12-19 其の2静岡新聞掲載分から

↓5)向宜詠吟.2017/12/22

|燕去りまた独りなり過疎の村        静岡市・デイサービス小平野俳句会(12-15)

|燕去りまた独りなりの村 艦と艦長の如くかな


 *終(つい)

> ‥制空権を失い、沈みゆく艦と命運を共にした艦長たち
> 今や沈みゆく里と命運を共にする市民(高齢者)と言うことだが
> ‥どうしてそうなったかの過程は異なるも‥
> これが、実によく似ている

  なにゆえにそこまでして生き方にこだわるのか?

> ‥そこが古里だから‥死に所と決めていたから
> その論理を集団に強いれば、被災後の暮らしぶりは、むごいことになる

> ‥理由は何であれ、人間であろうとする条件に
> 古里も、死に所も当てはまってはいないのだ
> 生きている同士で手を組まざるを得ないだけである


 ‥それがどうして競争下克上に偏向しちまってるわけ?


> そりゃ、慣れ親しんだところで生涯終えられりゃ気が楽だわいな
> ということで、競争下克上に慣れ親しんでの歪みも又あるのに
> ズボラにもずっとそのままと言うだけのことだろう


 「競争下克上のままに死するべきと」

> 一方は、それら歪みに対して、責任を取ろうとしない
> 一方は、沈みゆくままに消えようと腹を決めている
> どちらの方が集団性としてポイントを心得ているかは問うまでもない


> ‥多数決が正しいとは言い切れない要素でもある
> それを「自由だから」という一言で、見なかったことにしたいのでは
> 同じ顛末が繰り返されるばかりだろうよ
> (そこには、平和を望んできたなんて志は、微塵たりとも無かったって事だから)




|また一軒空き家となりて冬に入る      浜松市・雄踏俳句会(12-15)

|また一軒空き家となりて冬に入る 限界村に火の鳥降りず


> ‥里が限界になるまで居残りを決める
> 決めていたとはしても、不死鳥の舞降りを期待していないわけでは無い

> ‥頑張っているとしても
> ひとりでも生きるというそれだけで手一杯でやれやれだ

> 資金に余裕があっても、なぜか集まらないところには集まらない
> ヒトにしても、渡り鳥の所があると言うことで、それを薄情とか言いたいわけでも無い
> ‥ただ残念なままという事だよ
> ‥残念だろうと耐えているという事だよ
> ‥耐えられるだけの喜びが、かつてそこにあったって事だよ
> ‥でも、それ以上では無かった



1-5)1

虫干しポケット改む良き日より      静岡市・いきいき俳句の会(12-19)

|虫干しは改むるそぶり安倍政痴 ポケット肥やす時間泥棒


 *政痴(せいぢ)‥まつりごとの公平性・公共性に疎いこと。

> ‥憲法改正を問うては居ても、実のところ踏み込んでいないよね
> 議席数の安泰に胡坐を掻いているようにも見える
> ‥たぶんそうなのだろう‥
> だからこそ、次から次に疑惑が浮上しているのだ
> 安倍晋三なる御仁は、そういう踏み外しの典型だったってことだろうね


 ‥とはいえ、どうやって引き下がれば良かったかという上手な前例も又無いのだ
 だったら、前例に成ってみせれば良かったろうに(もはや手遅れだが)
 はじめっから真っ黒だったと思われたって仕方ない段階だよ(緩みっぱなしだったんだろうよ)


 「また引き延ばして上げるから、この件に関しては忖度でよろしく」
 ‥とかな、やるやる詐欺だったという事かもな(やらなくて善いんだけどさ)
 ‥それはそれで、八方美人ならぬ「八方ウソつき」だっだと




芋の露右に左に走りをり          掛川市・句会あさかぜ(12-15)

|芋露右往左往も安倍の独楽 もてあそばれて持ち越す疑惑


> ‥2017の秋衆院選に及んだもりかけ疑惑
> それの帳消しを謀った様は、まさに芋嵐さながらだった
> 露のようにもみ消そうとばかりで、潔さはどこへやらだった
> 結果、右往左往にもてあそばれたのは国民の方だった
> でも、そんな「芋の露」など有ろうはずも無く
> 安倍晋三の真偽を問う独楽(駒)合戦は2018へと続くらしい



1-5)2

湧くが如夜中に轟くはたたがみ       静岡市・いきいき俳句の会(12-19)

|湧くがごと嘘に怒号やはたたがみ シンクロ見せる納税者


> ‥安倍政権への不満はネット上では熱いようだが
> ‥報道からはあまりよく伝わらない
> 伝わらないのは何も、批判ばかりで無く肯定たる空気にしてもそうだ
> (賞賛に価する覇気も又無しと言うことなのだろう)

> ‥垂れ流されてくるのは、北朝鮮のミサイル絡みで
> それに一言もぐもぐとお約束の呪文を垂れるだけのオモチャ買い外交だ
> そんなんで印象が良いはずが無い


 ‥会社経営なら尚更で、派閥分裂が成り行きだよ‥


> ‥実際そんな感じなのも又
> 自民党政権さえ維持できていれば良いみたいな、誰ぞの思惑なんですかね?
> そんなんでは、ますますマスコミが偏った報道をしているとバレバレだ

> この国の興廃を思うに納税者さまは、そりゃまぁお怒りと言うことだろうよ
> (でもねぇ雷と同じで瞬発力なだけだからなぁ)




|みづうみへ展ぶる片岸ざるる       沼津市・きさらぎ句会(12-19)

|格差ざれ展ぶる片岸雪しまき 持ちつ持たれつ所詮ヒト


 *展ぶ(のぶ)

> ‥吹雪の寄せる片岸にしても
> 冬将軍が激しくなると凍るからね、片岸も糞も無くなるよ
> そうなるともう、右も左もねぇ、お互いに手を取り合って春を待つだけだよ
> それがヒトとしての身分相応だとは思うけどね
> そこまでに至らないと、勝手気ままにブレーキを踏もうとしないのもヒトだからなぁ


 (どう見たって平凡の御仁が冬将軍化したのは、国民の側の勝手気ままの積み上げの鏡似性だろうよ)



1-5)3

|山眠り空っぽリフト影落とす        沼津市・きさらぎ句会(12-19)

|秋は去り空っぽリフト影落とす 化石火力の注目度


> ‥なんでも世界は化石火力を全面的に手放そうって事のようだ
> その点に於いて、日本だけが孤立しているとか何とか‥
> ほうほう、それだけの大金どこから出てくるかね??‥
> むしろ、その手のライバルを排除したかった日本勢からだったりしてな(天皇資金とかな)

 ‥太陽が隠れちゃったらどうするよ、一気に滅亡するよね‥

> 日本の有史は、太陽のお隠れから始まってるから、アレルギーなんだよね
> ‥それでなくても‥
> 人工の石炭化技術も登場しているし、森林資源を置いてきぼりの技術方向なんて有り得ないさ
> その辺の技術差に、世界が危機感を抱かなかったって事は無いわけで
> そりゃ生き残ろうとしたら、組んで自然エネルギー一本とか言い始めもするだろうよ


 (その一方で、日本同様に核融合やらの関心は未だ衰えちゃいない)


> 随分と偏向した特集に思ったよ‥(その辺のNHKの狙いって何だろうね?)


 ‥考えても見た前
 基礎技術投資を終えていたら、貸し付けたい側に回れるって事だぞ
 生産投資ともなると右も左もねぇ、どっちもエコだからな

 人工の石炭化技術にしても、ナノセルロースにしても木が主体だよ
 そうすると、世界の森林資源をより多く廻して欲しいと言うことになるよ
 ‥森林資源を廻して貰う為にも、それなりの取引が有ったと言うことかもね

 あと

 木材から新たに原料化するにも、エネルギーコストは安いに越したことはないからな
 (絡んだ揺さぶりも考えられる事だよ、それなりに先回りが伺える話って事だろうね)
 (世界に遠慮しているような出遅れ感での報道ぶりは、どうにも食えない日本そのものさね)




|煙立て秋刀魚焼きし日懐かしき       沼津市・裸子駿河句会(12-15)

|煙立て秋刀魚焼きし日懐かしく 宇宙基地での空気事情


> ‥宇宙に憧れを抱いて、月だの火星だのに移ろうとすると
> 途端にホームシックに駆られる要素がある
> それこそが「火」だよ

> 宇宙基地内で火を使っての調理からして味わえないようだと
> そう長く耐えられないだろうからね
> どれだけ「バーべキュー」の類に人気が有ると思ってんだよ



1-5)4

|どこまでもつづく刈田や風走る       掛川市・南郷桔梗句会(12-19)

|どこまでもつづく穭田風奔る 人の手入れと自然の手入れ


 *穭田(ひつじだ)

> ‥稲刈りも過ぎると、そこから穭が生えてくる
> 場所にもよるだろうけど、ここの穭田はどこまでも続いている
> まるで、人の手入れの後の自然の手入れにあるかのようだ
> ‥それにしたって‥
> 本来ならただの原野と言うことだろうからな
> ということで、風が激しく渡るのは
> 人への礼だろうか?、それとも苦言だろうか?




|ひとり焚く門火や親の歳を越え       沼津市・裸子駿河句会(12-15)

|ひとり焚く門火や親の歳を越え 悼む風より供養の是非よ


 *門火(かどび)、悼む(いたむ)

> ‥親の死んだのが早かったからだろうか
> それとも、自分の長生きが想定外だったのか
> こうしてひとり門火をして迎えるのも早いもので、すでに親の歳を越えた
> こうなるとこの門火云々よりも、むしろ供養の是非が気になってくるさ
> 親が成仏できてないとしたら、このまま続けても自分の成仏は望めないからね
> (もはや老後の安寧より、死後の安寧よ‥転生への備えにもなるだろうし)



1-5)5

|暗闇を照らすは嫌か寝待月        静岡市・デイサービス小平野俳句会(12-15)

|暗闇を照らすは嫌か吾が汗よ 刻苦の無駄は積み上げ違い


> ‥「暗闇を照らす」、響きだけは素晴らしくカッコイイ
> しかし、やることは地味だ
> 芸能スポーツ張りに目立って派手なこと求めても、未来があるとはとても思えない
> ‥そうなると‥
> 籠もって研究なんてのがカッコイイはずだが
> 注目度もさることながら、賞賛のされ方からして地味だからねぇ


 そうだよ「暗闇を照らす」なんて、地味の積み重ねだよ


> 照らされた場所で、ワイワイガヤガヤやらかしている奴らを尻目に
> 「闇」と向き合うのだ
> ‥そりゃそこに嫉妬が始まろうなら‥
> そいつらに可愛げがないと思えば、滅ぼしてやろうとか思っちゃうかもな

  実際、その手の毒は、人の数ほど種別があるからな

> ‥何しろ、闇と向き合ってるんだし、狂ったって不思議は無い
> それを競争とか言ってるんだから、キチガイの量産効果だよ
> 常人の精神リミットを心得ていないお馬鹿の発想だよ、ほんと糞さね




|里祭草履はみ出す出入口          掛川市・句会あさかぜ(12-15)

|里祭草履はみ出す出入口 長い付き合い真ん中さわび


> ‥昔は人口も少なかった
> 原野は開拓した者らの管理だった(なんと単純だったことか)
> そもそも生きて行く上での条件として、切り開いた土地の管理がセットだった
> だから、日常の延長で里祭りも行われるに流れてきた

> 争いに巻き込まれることも無く、村自体の存続も長いと
> 自然と真ん中には「わび」があった、屈託の無いお互い様があった
> 祭りの度に村人が集まってきて、入り口に草履がはみ出しているなんてざらだった

 ‥なのに

> 「わび」が骨抜きにされた途端にバラバラさ
> どうしてそんなにも余所の贅にありつきたいと思うのだろうか?
> そのような根性に「わび」が宿ることなど無い


 ‥羽振りの良い外交を見てたって分かるだろうよ
 ‥それだけの豊かさを国交維持にそそいだって、お互いの糧の交流には至らない
 ‥どうしたって倉庫管理権限止まりで、権力の所有と言うことになる(それが実際だよ)

 ‥会社経営にしたってそうだよ
 ‥内部留保とかな、結局は未来投資ならぬ現状依存だよ
 ‥未来が来るも来ないも、今の社員と手をつないでいるかどうかだよ(他なんかねぇ)


> 今と手をつながないのに未来なんてねぇ(絶対公平な)


 ‥本来、旅商人なんて肩身の狭いものだよ
 まぁ、この世に渡り鳥の類がまったく居ないのも、成り立たないわけだけどさ
 今や土地地盤が無くてもやっていけるなんて思い込んでる節があるからな

 グローバル企業なんてそういう勢いだからね、不公平にだって至るって事さね
 (そっち向きに憧れている内は、全然ダメだろうよ)

 ‥そこを担保しているのが法律でもあるからね、法律に無関心な輩に競争なんてどだい無理
 (法律に関心も無いのに「自由」とか、そんなの盗賊と同じだから)
 (でも実際は、盗賊な輩ほどじつは法律なり文章化に関心が高かったりするからな、ほんと理不尽)

 ‥自分が保守的な性格を自覚している輩ほどそうさ
 まずは自らの責任の有無をハッキリさせてから優位を保とうとする
 そこに自覚が有れば有るほど、法規社会ほど便利な道具も無いと思うわけだからね
 (他人の権利を守って上げようとか、そんなの考えちゃいないさ)
 (如何に裏技を駆使して、出し抜いてやって食い物にするかだよ)


> 今からして思えば、村社会の方が、掟の程度が異様に低かった?


 ‥いいやそうじゃ無い、それこそ高かったんだ
 (村全体の為を誰もが肝に据えていたから‥文言にする必要がほとんど無かったのだ)
 同じ保守でも、向いてる方向が全然違っていたのさ
 ただ、迷信の類に縛られていた部分もあったからね、すっかり科学に乗せられても来たさ
 それだけ、どんな稼ぎにもムラがあったってことだよ

 (否、すべての元凶は吸い上げだよ)

 ‥再配分の幻想が、村社会だけの大ざっぱでしかないとの認知ができないもんだから
 民主化体制の方が上とか思い込んでるもんだから
 無駄に吸い上げられても、我慢すれば必ず良くなると思い込んできた

 でも

 ‥上が吸い上げることしか頭に無ければ
 中間だって右に習えに成らざるを得ない、それだけの流れだよ
 科学時代だろうが、良くなるわけが無い仕組みがそれだよ

 ‥というか科学とはまるで関係が無い、概ね人間の側の程度の問題だよ
 (科学力が有ると、公平を取り仕切る上でのルール技術の面で発想が異なる点はあるだろうけどな)



> うた詠み終わります、ありがとうございました。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 11:22 | Comment(0) | 名句にポン/2017後半 | 更新情報をチェックする
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