2018年01月22日

【勝手句帳】186 30-1-19,20 静岡新聞掲載分から

↓8)向宜詠吟.2018/01/22

|一夜にて富士凜然と冬いよよ        裾野市・寿大学俳句教室(1-19)

|一夜にて富士凜然と冬の顔 まっ白とが好いまっ青の空


> ‥寒いなと思って朝起きてみれば
> 向こうに見えてる富士山がすっかり冬の装いに変わっていたよ
> ‥富士を見るなら‥
> やはり、冬場の白い山頂と空の青とが「最高だ!」




|晩秋の庭に白き月見草日暮れを待ちて咲きゆく静けさ        沼津市・椎の木短歌会(1-20)

|日暮れ待ち庭にて白き月見草 咲きたる姿色づかすまで


> ‥月見草は、夕暮れ過ぎてから花を咲かせる
> だから、まず日暮れを庭先で待たねばならない
> しかし、本番はその後だ
> 白く初々しい花が、次第にピンクに変わるまでが醍醐味だよ
> (まるで、恋に落ちていく瞬間に立ち会うかのようだなぁ)

  ‥でも、ぶっちゃけ‥

> 一晩で萎んじゃう‥片想いありきなんだけどね



1-8)1

|一舟を沖に小春の港かな          裾野市・寿大学俳句教室(1-19)

|一湾に潮吹きのたり小春追い 鯨に馳せし加勢の続く


> ‥小春日和と言うことで、鯨がのんびりと潮を噴き出しておる
> 湾内でそんなことをしては、鯨漁師への果たし状じゃて
> こんなチャンスを見逃すまいと、次から次に舟が繰り出して行きよる
> (江戸時代の内海の光景ってこんなだったんだろうなぁ)




借景富士ある暮らし湾小春        沼津市・潮音水曜句会(1-19)


借景桜島ある暮らし湾小春・・・

|暮らし向き桜島より似非小春 灰かぶらせし黒船明治


> ‥歴史は勝者によって書き換えられる
> そして今や、歴史はメディアを牛耳る側の印象操作の時代だ
> 結局の所、耳障りのいい話に民衆は乗せられやすいと言うことである

  ‥見よ、黒船明治を‥

> 事の始まりこそ島津藩の台頭に起因する(その後の影響の大きさだって否定できない)
> 明治維新は桜島より来たも同然だった(とはいえ‥)
> 中心人物だった西郷どんが花咲か爺さんだったかというと、どうにもそうに無く
> どちらかというと自ら灰かぶり役に徹していた感ありありで
> そのまま日本全体が灰かぶりにされちまっていた
> 黒船明治の頃よりどうにもずっとそんな感じだよ
> ‥それってつまり‥
> 日本人の多くが、湾々窮屈大好きってことなんだろうなぁ
> (平和が紛い物でも身内上等なんだろうな)



1-8)2

|無住寺を包みて山の眠り初む        裾野市・寿大学俳句教室(1-19)

|無住寺や過疎を包みて山眠る 断捨離されてはやむを得ず


> ‥空き寺の時代である
> ‥もとい、飽き寺の時代なのだろう
> そして、先祖の痕跡を失おうとも平然らしい
> それ程までに、今や仏教は寂れている
> 欧米化の果てに、その手の陳腐が見られるのは、なにも日本だけでは無い
> 三大宗教とか言われはしても、実は空気に等しい
> (是も又、御仏のお好みなんだろうなぁ‥そうとしか思えない)



|御仏の扱いさがるも明治より 闇を好むも衆庶なり

 *衆庶(しゅうしょ)

> ‥思えば、明治の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)にヨイショしちゃった程度だったのだ
> つまり、お得感の有る方に義理立てていた程度だったのだ
> それが日本人の信仰観だった
> そんな輩が半分半分と言うことなのだろう
> なにしろ、「侍の国」もとい「対抗意識上等の国」でもあったわけだからなぁ
> 「殺生はダメ」なんて文句に、それほどに関心は無かったって事だろうよ



|仏縁を手放しお一人それもよし 自立の果てに再びも来よう


> ‥日本の庶民は丸腰だからな、国家権力とは暮らし向きが違うわけで
> 仏縁を手放すって事は、お一人様上等という選択だったことになる

 ‥夢を抱いて自立する‥

> もとい、競争という名の嵐の航海に挑む(世の渡りはカネ次第上等)
> ‥そこでやらかして来たことと言えば‥
> 自然界の搾取、自然界のより合理的な隷属使役または放置と言うことで
> 人間中心社会の傲りだった(人権不全への邁進と鏡似色)

 ‥まぁ‥

> 業(カルマ)が加速するだけで、悲鳴を上げて駆け込むのがオチだったわけさね



1-8)3

|父もいた母もいた年の瀬のキネの音     浜松市・槙の会(1-19)

|年の瀬や大家族での杵の音 忘れがたしや遠のきし日々


> ‥年の瀬の餅つきの風景が減った
> 人によっては残念な事なのだろう
> ‥しかしである‥
> 国内の森林管理は行き届いていないのだ
> 無理に伝統にしがみつけば、中国製の杵と臼で搗かざるを得なくなるのだよ
> ‥そんなの誰がやりたがるというのだろう‥
> 只でさえ餅文化は、世界からは「チャレンジ飯」扱いだ
> 中国製絡みに及んでは、途端に「デスダイブ飯」になってしまうだろうよ




夕暮れの雲は棚引き染まりたる富士の冠雪沸き立ちて見ゆ      裾野市・石蕗歌会(1-20)

立つ富士の冠雪凛として 気骨の昭和の懐かしき


> ‥昨今の気象の変化は著しい
> 富士の冠雪からして、どうにも薄化粧もといカツラの勢いだ
> 日本海側は寒波でも、富士の手前で滞っているような感触がある
> かつて見られた、白と青の気骨ある姿が懐かしい


 ‥夏は炎帝、冬は将軍、そして春は「解け津波」の魔王が加わるだろう
 未曾有の雪が積もると、それだけ雪解けの水量も増加する
 近年に見られる「雹が溶け出して津波」と化する以上の津波がやって来るのだ

 ‥まぁ日本でそれが起こるという事で無く
 米国の豪雪やら欧州の豪雪やらで、発生しそうな気配
 (あっという間に人口が削られるよ、されど日本のマスコミがそこまで報道するとは限らない)
 (解け津波が途中で再氷結とか、有り得ない事象が発生したらしい)
 https://earthreview.net/amazing-ice-floods-hit-hallowell-maine-us/



1-8)4

短日やさよならの声走り去る        裾野市・寿大学俳句教室(1-19)

|秋夕影さよならの声遠くまで 遊び足りねど帰り道かな


 *秋夕影(あきゆかげ、かげぼうし)‥影法師が季語に無いと言うことで代替を考えた。

> ‥子供の頃に、遅くまで遊んだ記憶と言えば、たいてい秋である
> なぜか元気の良い声を張り上げて「じゃまたね」を口にするのもそんな時節だった
> (そういうものなのだろうなぁ)




|鯛焼と夜風頬張る塾帰り          三島市・獺祭鹿の子句会(1-19)

|タイ焼きと夜風頬張る冬の塾 小腹を満たし踏ん張らむ


> ‥小遣いには限りがある
> この小腹の空いた空腹を塾の前に満たすか、あとで満たすかが悩ましい
> 詰め込む塩梅が悪いと眠くなり、空きすぎては集中できない
> 夏なら多少我慢できても、冬だとそうも行かないのだ
> ‥だがしかし‥
> (夜風に頬張る暖かさで気合を入れておこう)



1-8)5

机上には薬と寡黙年詰まる         裾野市・寿大学俳句教室(1-19)

|机上には薬と寡黙 増える数 寿命と比例ありはせぬ

|机上には薬と寡黙 老いの秋 滋養と笑い据えおくなんぞ

|机上には薬と寡黙 飽きし頃 並べて思う効かざる奴ら


> ‥老いての診療ともなると、どうにも薬が多くなるようだな
> 医師の数のわりには患者が多いということの流れなのだろう
> ‥それにしても‥
> 薬を多く飲んだからって寿命には比例しないのだ
> 比例させたいならそれこそ、夏バテの解消とばかりに滋養を付けるべきだろう
> ‥しかしどうだ‥
> 薬が多すぎるとかえって食が細くなる‥
> そればかりでない、薬代に置き換わっては、滋養なんて遠ざかるばかりで怒髪天だよ
> (腹立たしくてはそれこそ寿命にかかわる)
> やはりここは、笑顔を求めて滋養に回すのが最もに思うのだが‥
> ‥そもそも‥
> 薬とのつき合いに、嫌気のささない奴は愚かとしか言いようが無い
> 効きもしないそれを長く飲まされては、モルモット同然だ

  ‥只でさえ
  歩留まり??%が、生産する側の都合として付きまとうのだ

> 僅かばかりの薬効成分を飲むのに対して
> 得体の知れない化学合成成分を服用せざるを得ないのだ
> 想定外分子構造が含まれていないなどという理屈が通るわけも無い‥
> 医療ミス一つ見たって、トンデモ確立はゼロでは無いのだからな

 (どうにも、軟弱な負い目がうらめしい限りさね)



1-8)6

|病室に夫残し来る霜夜かな         裾野市・寿大学俳句教室(1-19)

|病室に夫残し霜夜かな 厚地の肌着など見繕い


> ‥本日、夫が入院と言うことに成りました
> それにしても今夜は冷えますね
> 夫の様態を気遣って、厚地の肌着など引っ張り出しましたよ
> 明日には届けに行こうと思います(わたくしも鈍くなったようで恥ずかしい限りです)




|予後の身を癒す湯船や冬の宿        裾野市・寿大学俳句教室(1-19)

|予後の身を癒す湯船や冬の宿 足湯に麻雀思いつき


 *予後(よご)

> ‥無事に退院したというか
> ‥見切られたというか(治った感はさらさらない)
> ということで、泊まりで温療法つまり温泉浴というわけである
> 泊まりと言うことだから、つい飲んじゃいそうで怪しいのだが
> もっと効率の良いやり方は無いものかと思案してみたところ


  ‥一つのアイデアを思いついた‥


> 足湯に浸かりながらの麻雀はどうだろうか?


 足湯の欠点は、時間を持て余している感だ
 麻雀の欠点は、ついついダラダラと続けてしまう中毒性だ
 ‥だから、足湯に浸かりながらなら、程良く相殺されるだろう

 しかし

 対応する麻雀卓を錆びにくい物にしないとならないし
 足湯の流し方が、四人で囲う遊びとなると複雑になりがちだ
 (繁盛するのかも怪しいのに余計な投資は無謀だよ)

 ‥となると

 向かい合わせの対極ゲームの方が良さそうだな
 将棋・囲碁・オセロ・チェス・花札&トレーディングカードゲーム
 ‥をしながら浸かれる足湯サロン

 (是なら、とりあえずの設備は既存の想定でイケる‥医療用としても有りだろう)
 (湯温調整すれば、一年を通して快適さを確保出来るだろうし‥)


 ‥課題は宣伝だよ
 (どうせなら、名人戦辺りでやらかしてもらえると助かるのだが)



1-8)7

|短日や変わり身早き山の         裾野市・寿大学俳句教室(1-19)

|冬野菜変わり身早く高止まり 獣害やら低気圧やら


> ‥只でさえ食べ物(加工食)が小さくなってる、そこに冬野菜高騰の追い打ちだ
> ‥とはいえ、今や、獣害に悩ましいのが今どきの農家だからな
> どうにも、獣害被害は価格に折り込みようが無いけど
> 低気圧沙汰ならまとめて折り込めるかもって、天の采配な感じだよ
> (要するに、上げたい空気はずらり待機中って事なんだろう‥)




|子育て真っ只中も一人前にあかぎれの手に 浜松市・槙の会(1-19)

|母の手に脂肪あまりは情けない 娘文化の欧米化なぞ


> ‥そもそもの人類の興廃は、娘文化が腰である
> 娘文化の欧米化基調が進めば進むほどに、どうしたことか春のままに居ようとするのだ
> 秋を迎えるよろこびを語ろうとしない娘文化なんぞ腑抜けの大量発生よのう
> 美貌にうつつを抜かして、お手々艶々脂肪感しっとりなんざ理想でも何でも無い
> 斯様な手なぞ、母親としては死に体よ
> (まずは、母の手としての手の有り様に「誇り」を持つべきにあろう)



1-8)8

星を持たない空の薄明かりも冬の訪れ    浜松市・槙の会(1-19)

雲とれば満天のありうつの日々 風吹かざるに待ち焦がれをり


> ‥人は誰しも、体調の悪いより良い方を望んでいる
> しかし体調もそうだが、気分の晴れない理屈は何も体調ばかりでは無い
> 今どきの鬱とも成ると、それはもう訳も分からず、引きこもらざるを得ない
> そんな日々に、夜空の向こうには星があるなんて曇り空を見てふと思えば
> 今の自分が、随分と誰かの風を期待しているだけに気が付かされるのだ

> ‥諦めきって‥
> その鬱なる得体のなさに、ずっと誰か頼みのままでは何も変わらないだろう

> ‥一人一人には、満天の星空が備わって機能している
> ならばその雲を払えば良い
> そう思わずして、ぶ厚き心の雲を払おうとの気力も起こるまい
> (自分の心に風を起こすにしろ、基本、自分のそれを待っているようなものさ)


 ‥そして、晴れたなら‥

 その風を弱めてやることも肝心だ
 じゃないと心の中で日向ぼっこすらままならない
 のんびりの日向ぼっこを腹の底から楽しむのだよ

 (そこの加減が自らおぼつかないのでは、誰だっておかしくもなるだろうよ)

 ‥それはまぁ、他人に対しても同じことだな
 風の吹かせ方の緩急を諭してやるのが躾ということよのう

 自分だけ晴れ渡っていれば好いとか、傲慢だってことよ
 心の空までもが、実は地続きということを、まずは理解すべきである




|仏壇に香のがたちのぼる行き先見せず消え去りてゆく       沼津市・椎の木短歌会(1-20)

|交われば相手の香の絡む日々 骨の髄まで恥おぼゆらむ


> ‥世間と関わると、嫌でも順位が付く
> 随分と見下げた世界の中で生きざるを得ない
> それでなくても、自慢と競争好きなのが世間様だよ
> (ほんとくだらねぇ)
> 毎日毎日、骨の髄まで恥を擦り込まされていたら、絶好調だなんて有り得ない
> 嫌でも、鬱、ストレス、コンプレックスを抱えざるを得ないのだ

 (‥自分がそれらを擦り込ませている要因かも知れないのだ)
 (世間様のうんちくといえば、攻撃は最大の防御なりだから、上になるほど鈍感の図式だよ)
 (お馬鹿にも上なんか目指すもんじゃない。上に昇るほどに、迷惑&インチキも増え出す)
 (人の良さそうな顔ほど、自分の迷惑加減に鈍い傲慢ばかりだよ)
 (抱え込んだ鬱・ストレス・コンプレックスの発散とばかりにな)

> ‥だからといって‥
> 人里離れてみたところで、この空気感の刻まれようは、生きている限り絡みついてくるものさ
> (実に忌々しくて、ちゃぶ台をひっくり返してやりたく為っちゃうよなぁ)




> うた詠み終わります、ありがとうございました。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 13:07 | Comment(0) | 名句にポン/2018前半 | 更新情報をチェックする
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