2018年01月30日

【ビットコイン】お金の条件と錯覚

改稿.2018/01/30...20180129...

> お金がお金として機能するにはいくつかの条件がある


・ 多くの人が信用交換の対象として認知している
・ 国が税として徴収する対象にしている
・ 預かりの証文を公平に扱う上でのルールが確定している
・ 証文に基づいて、流通量を都度都合できるようにルール整備されている


 ビットコインには、それのどれもが無い

 ‥あるのは、機械的処理の特徴から
 ビットコインとしての正当性を証明できるだけである

 ‥それの交換を裏付ける機能として
 勘違いにも、現金との交換のみとした錯覚が起きている
 所謂、お金としてで無く、株券か宝くじぐらいの認知に陥っている

 だから

 利益を確定するには、多くが、現金との交換が必要だと思い込んでいる
 コインだからとの思い込みから
 増えたら雑所得として貨幣価値に置き換えて徴収するしか能の無い国も無策すぎる
 所得対象として徴収する気なら、法整備してからでないと無理が多い


> 考えて見よう


 ビットコインはマイニングでも増えていく
 しかし、取引所側では、マイニング分の現金は増えない
 お金として認識されたなら、無理に引き出す必要が無いのに
 誰しもは、わざわざ現金化しようと考える
 一度に皆がこぞって現金化しようとすれば、途端に取り付け騒ぎになるだろう

 (この段階で、すでに所得税の徴収対象としては不適切な状況だ)
 (国がお金として認めていないから銀行に持ち込んでも易々と換金の利かない代物だ)
 (つまり有志の預け入れ額でしかやれないのだ)

 ‥そしてそれは

 どこの国の通貨でも無いのに、どこの国の通貨とも交換が可能
 つまり、利益確定しても、誰かの資金が誰かに移動するために機能している
 全体で増えたのはマイニングの分だけだ

 資金の移動を収益活動として扱い、税徴収を利確の都度求めるとなると
 途端に、国際的な通貨交換機能を落とすことになる
 通貨交換の代替の成り行かないビットコインでは本来の意図から外れるだけである

 だから、徴収の対象に出来るのは
 現時点では、あくまで現金にして取引所から銀行口座に移動してからが正解だ


 ‥そうしないと国際的な支払い経過の中途で課税されまくる理屈にもなるから
 本来収益を得るはずの国家の売上分を、お互いの国で横領していることにも繋がってくる
 有志の現金不足から、換金する機会を失えば失うほど、結果的に、ビットコインのまま据えおかれ
 税徴収できないオチにだって繋がってくるだろう


> そこの辻褄を、マイニングに絡めて理解するなら


 誰かが現金化してから、取引所から引き上げる度に、ビットコインの交換能力は下がっていく
 時価の扱いは、株価や為替ほどに供給安定に柔軟性があるわけでは無い

 ‥もう一度言う
 そこの無理を押して、ただビットコインからの利確だけを以て雑所得の扱いにはできない 


> このようなジレンマを解消するには


 兌換紙幣が不換紙幣に置き換わったように、より多くのビットコインの利用が求められる
 ‥そうなって始めて、お金としての第一歩を踏み出せると言うことになる

 (つまり今現在のブームでは、株券では買い物をしないレベルと言うことだ)
 (株券の例えがまずいなら、チューリップバブルの方がわかりやすいか‥)

 (面倒くさいのは、ビットコインでの買い物が可能という点にある)
 (そしてそれは‥物々交換を税対象にしにくいのと同じ状況だ)

 (課税対象にしたいなら、通貨交換との柔軟性が欠かせないと言うことである)


 ‥若しくは
 ビットコインのままに徴収するべきだろう(わざわざ換金しろとの意味が不明)
 モノなの?お金なの?
 どう見たって只の貨幣交換だから、全体で増えるのはマイニング分だよ
 だったら、マイニングだけに課税すべきだろう(支払いは無論ビットコイン)
 ビットコインの換金課税は、通行料もとい関税解釈に近い
posted by 木田舎滝ゆる里 at 18:14 | Comment(0) | 日記/2018 | 更新情報をチェックする
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