2018年02月25日

【勝手句帳】195 30-2-16,17,20 其の2静岡新聞掲載分から

↓7)向宜詠吟.2018/02/24

|裏通りだけを歩いている         伊豆市・川柳ともしび吟社(2-20)

|裏通り歩いて「むふふ」安倍の袖 したたる額そば屋廻るらむ


 *額(ひたい)、廻る(めぐる)

> ‥政痴屋稼業には闇が付いて回るわけだが
> それらそもそもにしたって、私腹を肥やす結果になるのは誰の目にも明らか
> とはいえ、安倍晋三の袖の下は相当だよな

  ‥だからだろうよ‥

> そば屋のハシゴたる日々を思い出しながら、冷や汗を掻いてるのだろう
> (三度目の正直で果てても良いはずなのに、随分とお友達が多いんだなぁ)




|着ぐるみで立っているのも芸のうち     伊豆市・川柳ともしび吟社(2-20)

|安倍友が立ちにけるのも安倍の楯 忖度桜ざまあ月蝕


> ‥安倍晋三の懐に関わった安倍友が網に掛かる度に
> なんだかんだと、安倍総理の進退の時間稼ぎの延命だ
> まぁそれはそれで、忖度で成り上がったざまあと言うことなんだろうけど
> ‥間に天体イベントの「月蝕」が絡んであっては
> お月様も呆れはてて、途中に席を外すと言うことだよなぁ




|化けの皮剥いでも見えぬ胸の内       伊豆市・川柳ともしび吟社(2-20)

|化けの皮剥いでも見え'ぬ安倍の闇 嘘こそ美学訂正答弁


> ‥政痴屋の訂正答弁ほど、ばつの悪い次第も無い
> それが、「自ら嘘に尽くしました」云々絡みとなると尚更だ

  それにしても‥

> 安倍晋三という人格でどうして総理なのだろうか?
> あれではどうしたって
> 大嘘つきだろうと、游げるのが国会に立つ上での美学と言わんばかりに見えてしまうよ



1-7)1

|振り向けば来し方遠しすみれ草       焼津市・浜風句会(2-20)

|振り向けば来た道遥か雲の峰 尾根行く安倍講 谷底のごと


> 政権も長期化すると雲の峰だ
> ‥しかしどうか‥
> 尾根伝いを歩いていたはずの安倍講は、実のところ谷底を這っていたのだ

 (どうにも日本の外交そのものの空気にあるようだ)


 ‥どうして、日本に賛同する国の声が大きく聞こえてこないのだろうか?
 それこそが、悪の砦と化したと思われているからだろう

 (悪党だからこそ、危機感で煽って、自らを正義に見せかけるのだ)
 (今や第三次大戦への煽り役と三位一体だ)


 ‥悪党と知れ渡っていては、どこだって良い評判に染めたくないのも当然だ
 だからこそ、海外まで行って、現地からわざわざ「儲けて頂きまっせ」とばかりの発信を
 日本国民不在にもやらかしてきたのだろう

 ‥あの手の外交をしなければならなかった程に、どこかしら追い詰められていたのだろう
 ‥恥ずかしくない国の総理のはずなのに、何に追い詰められて来たのだろうか?
 (安倍講の闇もまた深いと言うことなのだろうなぁ)




|こわれそうな器洗う自分だった       島田市・主流社句会(2-16)

|支えざる吾が器ゆえ四つん這い 突き上げられて先送りたり


> ‥見込みが甘かったのか?
> ‥これが自分の器なのか?
> どうにも、うまく事が運ばなかったのは確かだし
> 突き上げられて、先送りせざるを得ないのも事実だ‥
> (どうにも惨めったらしくて残念でならない)



1-7)2

|この涙掬ってくれぬ透けた空        浜松市・浜松川柳社いしころ会(2-17)

|この涙掬ってくれぬ雲の声 逆に責められ孤独に篭もる


> ‥どうせ私は孤独だ
> 私が淋しい思いに震えていようと
> ネットから聞こえる声に、私への賛同は無い

  ‥それどころか‥
  逆に叩かれて、逆恨みされてしまうとはどういうことだろう??

> まったく以て分からない
> こうなっては、どうにも「自分の殻に閉じこもっていろ」と言われているみたいだよ
> (世間の目は、どうしてこうも私を孤独に誘うのだろうか)




|独り身の強きを通し咲く野菊        袋井市・高南句会(2-17)

|一人でもふるさと掲げ日々野菊 花の心はともに一輪


> 田舎暮らしに関わらず、独立して旗揚げするってのは
> そこを「ふるさと」にすると決めた次第でもある
> それにしては、随分と心細げな野菊からの出発ばかりだな

  (何しろ、わざわざリセットさせられるご時世だからな)

> ‥紆余曲折して、花もようやくに咲くのであって
> 一輪は一輪であっても、一輪だけでは無いのだ
> 根がしっかり張ってこそである

  それにしても

> ‥そげな一輪を見ては、転職やらM&Aやらと勘違いも多いからなぁ
> 花が咲き出したら、摘みとることしか頭にねぇ
> 散ったら散ったで、植え直せば良いとしか思ってねぇ
> (その手の根性が嫌で、こうして片田舎での一輪に修まってるんだけどねぇ)



1-7)3

|しばらくは夕日に透けて枯木山       焼津市・梶の葉俳句会(2-17)

|暫くは夕日に透くる裸山 僅かに黄葉残す凩


> ‥「ああ」昨晩の凩で、ほとんど散ってしまったか
> ここらの山も、見事な黄色からすってんてんの裸山だ
> 僅かばかりに残った黄葉が、風情と言うよりは痛々しい

  それでも

> 夕日が差し込んでくると幾らかは、まだマシで
> 立冬に入ったばかりの風情とやらを見せてくれるものだなぁ


|冬将軍はんてん着込む裸山 続く吹雪に着ぶくれており


> ‥葉の積もった裸山は、それはそれで
> 山の命にしてみれば、半纏(はんてん)のようなものだが
> 冬将軍がやって来て、雪が降り出したとなると
> 人の目にもますます、裸山が半纏を羽織ったように見えてくる
> ‥さらに‥
> 吹雪が続いたともなれば、着ぶくれた姿そのものだ



1-7)4

すきやきの主役になれぬ葱が好き      浜松市・天竜川柳会(2-16)

|すき焼きの肉はショッカー葱ライダー 片づけちまえまずはアクから


> ‥ヒーローものの主役は、どうにも「悪」だよ
> 悪役に魅力が無いただの貪りヤクザじゃ、それを相手にする正義も糞になる
> 悪の構想から始めないのでは、正義のカッコイイからして形にならないのだ

  宇宙にしたってそうさ
  まずは闇が先で、光りは後からだ

  ‥すき焼きだって同じこと‥

> 「すき焼き」の主役は「肉」だ、多量に投入すればするほどアクの元だよ
> 「葱」が多かったら、それは「葱鍋」だしな
> 葱を仮面ライダーに見立てて競わせたって、肉なんか残っちゃい無いだろう
> 一方で
> 葱の方はと言うと、満身創痍にも残っていたりする
> 正義に勝ち残って欲しいんなら、そういう解釈で認知すべきだね


  「じゃ」まずは、ショッカーからやっちまえよ




|初霜の小花に白き光さす          焼津市・梶の葉俳句会(2-17)

|初霜のキラリと見れば踏んでおり 愛でいるよりは踏みにじりたく


> ‥いよいよ朝も冷え込んで厳しくなってきた
> 人間、過酷な環境に置かれ出すとそりゃ、決まって横柄にだってなるものさ

  見ろよ、初霜だ

> ‥言ってる先から、踏んでるし
> 「初霜」と見りゃ、愛でても良さげでも、そんな容赦なんかねぇ
> この潰れるときの音こそが「霜」と言わんばかりだよ

  ‥踏みにじることへの歓びを
  こうして身に付けるって事だろうなぁ(もとい忍耐か)



1-7)5

|道草木の実膨らむ子のポッケ       浜松市・浜松川柳社いしころ会(2-17)

|民の蜜集まりだしき取引所 立法よりも貪るが先税


> ‥国税庁が、(今年から)ビットコインに課税を決め込んでいる
> 銀行が受け入れてないのに、どこに通貨換算分の現金があると言うのだろうか?
> 相場の下がるのが目に見えている

  取引所の実態として

> ‥時価の低下は、取引所の交換能力の低下を意味する(無論、預かり総額の現金分)
> (他人が入れた現金を元に、NO.1の誰かが総額を引き下ろせば概ね取り付け騒ぎの様相だ)

> そこの理屈から言えば
> 中央銀行にビットコイン引き受けがされないことが前提での課税は
> ただ寄り合いの預金群に対して、無理矢理に課税請求を始めるようなものだ

  ‥そういう意味で言えば
  宗教法人の寄付への課税に類似した案件だ

> その辺、同質に解釈されるべきにあるはずだが、そうに無い(やってることが非見知すぎる)
> しかも、具体的に法文化しない段階での無理強いだ
> 国税庁の裁量で、まずは搾ろうって筋書きだよ

  (‥財務省もヤクザだな)

> 上がしたいことを下の部署にやらせて様子を決め込んでいる
> 皆で黙っていては、そのまま既定路線で暗黙の了解になっちまうんだよ‥
> この手の事案こそ、「赤信号皆で渡れば‥」なんとかの精神だと思うところだが‥




|着ぶくれた引き替えコインと倉の米 年貢でぼればハチクマの痕


> ‥もう一度繰り返すが
> 倉に米を預け入れた引換証明券が現状認知のビットコインだよ

 (お金としての認知不足が痛々しい)
 (お金としての認知があれば、逐一換金させる意味合いは下がり、消費利用に転ずるはずだ)

> で、預けておくと米相場でも無いのに、引換券の引き替え能力が上下するんだ
> 米倉に米が溢れ出すと困るので、券一枚あたりの引き替え能力がUPするとした見方だな

 (本来なら、このような機能を示すなんてのは、いかがわしいだけだ)
 (腐るわけでも無いんだから、ただただ倉に入れておけば良い)
 (変動なんかしなければ、させなければ、税対象に成ることもなかった)
 (つまり、始めっから搾取することが目的で、游がされていたのが本質だ)

> ‥でも、マイニング側の増加分、経営側の税払いの分
> 預け入れた分の引き替え能力downする仕組みだから、保証のすべては有志の自覚次第だよ
> それこそ、誰かが再び入れるだろうとの思い込みの錬金術にすぎない

  (手形とさして変わらないから、不渡りもどきから逃れられない)

  ‥無駄に、変動相場こそ繁栄のエンジンと思っているから
  それの右往左往のどんちゃん騒ぎに、行政の手入れとばかりの筋書きだ
  理由を得られれば、こっちの物と政府の蔵に入れさせてやろうと言うことになる

> どうにも、ハチクマの襲撃に遭った蜂の巣って事になるだけだよなぁ
> ‥国民をハメるのが、端から目的の財務省手腕だったとしか言いようが無い




|死にました頂きますよ税の声 猶予も無しに罪人以下扱い


> ‥相続税には猶予期間が無い(よく知らんけど)
> 心の整理もつかない内から、死亡時点の所有財産に遡って、課税義務を申し付けられるのだ
> 有罪人だって獄に入るまでに執行猶予が、場合によっては数年に渡ってあるというのに
> 相続税には、その支払い過程における整理猶予が考慮されていないのだ

  ‥これをどう見るかだが‥

> 親族が死んで、財が残されてあると、親族は罪人以下の扱いを受けている

  これが民主社会に相応しいあり方だというのだろうか?

> ‥使い込まれてからでは、取り分が減るなどと財務省側は思い込んでるようだが
> それこそ、消費を促すに持って来いのはず
> 国が横取りを決め込むだけの空気では、民に消費意欲など何も起こらない

  そもそも

> 政府が相続税分から、国民全員に等しく葬儀代を請け負うという話でも無いのだ
> ‥無策と無慈悲にも程がある



1-7)6

|いつもいつも夢追っていた割烹着      浜松市・浜松川柳社いしころ会(2-17)

|報われぬ割烹着だった平成 日本死ね孕んだ平成


> ‥平成はどうして格差社会になったのだろうか?

  振り返れば

> 平成の間もなくしてから、「勝ち組」「負け組」の言が流行りだし
> あれよあれよという間に、企業の内部構造がグローバリズムに呑み込まれた
> ‥その結果が格差社会の台頭だ

  (ぶっちゃけ、昭和にも格差はあったけど、それとの比較にならないのが実感だ)

> その最もに肌で感じられるのが、家族構成格差だな
> ‥政府はそれを「自由」と決め込んでいる(で、何がしたいの?)

  つまり

> 政府の前提とする格差と
> 庶民の前提とする格差の許容やら定義は、まったくに異なると言うことだ

> 「日本死ね」抗議は、それの摩擦としての現れの何者でもない
> だからこそ、半分はこうも思っていたはずだ
> 「平成死ね」とな


 (なにが「平成」だよ、平氏にあらずんば‥の空気ばりだっただけだよ)
 (今度は「源成」との元号にでもして、グローバルに武士の空気ばりにでもするつもりかねぇ?)



1-7)7

|心の綻びは継ぎ接ぎだらけでいいんだよ   島田市・主流社句会(2-16)

|継ぎ接ぎの技術は常にスクラップ 上澄みだけがもてはやさるる
|継ぎ接ぎの襤褸こそ保て芸の粋 無駄など無かれ大切ゆえに


 *襤褸(ぼろ)、粋(すい)

> ‥昔の日本は、とくに物・者を大事にすることで技術を磨いてきた
> しかし現代はそうじゃ無い
> 資材・志財の限りをまず投じて、検証から始まるのが基本になっている

  ‥それの前提にあるのも‥

> 競争に打ち勝つ為の対応がほとんどだ
> そこに渦巻く空気は、戦に勝つ為の選択を余儀なくされるという事だろう
> しかし、チャイナほどに酷くは無いが
> チャイナを経由せざるを得なくなってから、随分と劣化した印象は否めない

  そもそも、グローバルリズムにある空気が
  技術の上澄みを求めるだけの効率に偏っている
  人の暮らし向きの安全安心よりも、競争の刹那に傾いているのだ

  世界の庶民は時間にルーズ=公共性意識にまだまだ疎い(ここの差は大きい)

> そんな連中が、ゴミ処理問題にどう目覚めるのかは、極めて複雑な問題だ
> 日本でさえ、後まわしにしてようやくに重い腰を上げて今に至っている
> より競争寄りな世界が、どのぐらいの本気を胸に抱いているかなど、まだまだ残念な程だろうよ

  (そもそもに、消費ありきのまんまだからなぁ)



> うた詠み終わります、ありがとうございました。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 14:10 | Comment(0) | 名句にポン/2018前半 | 更新情報をチェックする
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