2018年03月22日

【勝手句帳】203 30-3-16,17,20 静岡新聞掲載分から

↓8)向宜詠吟.2018/03/22

|愚痴を聞き笑顔で納める炬燵かな      静岡市・いきいき俳句会(3-16)

|愚痴を吐き炬燵にもぐる不採用 競争だらけや墓場まで

|地獄の門 不合格で良い吾が敗走 過労死あれば孤独死もあり


> ‥第一志望が不採用になった(やはり無理だったか)
> こうなっては、墓場まで死に沙汰のクソッタレ競争だけが待っている

  (まぁぶっちゃけ、ほかに目標なんて無いし)
  (あるほど多才でも器用でも無い)

> そういう意味では、この先、どこに転がろうと地獄の門みたいなもんだ
> 過労死と孤独死の二択なら、孤独死寄りだしな
> なら、敗走ありきの人生の筋書きか‥

> ‥「人間万事塞翁が馬」と言うことで、一度ぐらいの敗走も有りだろうけど
> とりあえず、この後どうしたら善いかはまったく分からん(そこがツラい)





|「価値あるの?」忙しくするだけテクノロジー 下層拡大省みず


 *忙しい(せわしい、いそがしい)

> ‥テクノロジーには、便利と期待が心理的両輪としてある
> その便利を、ヒトは、本能的に手間が省けて楽ちんができると思い込む
> ‥しかしどうだ‥
> 手が空いても、ジッとなんてしていられないのが真相だ
> 実際、勝ち続ける為の創意工夫に頭を使ってる、結果、働き詰めだ

> テクノロジーとて、ヒトを働き詰めにする事しかできていない

  いいやそうじゃない

> テクノロジーで競争するからそうなるのだ
> 反作用についての研究には疎いからな
> その反作用の反動の一つが「格差拡大」って事だろうよ

  (どいつもこいつも、じっとしてるのが下手なくせに)
  (じっとさせるばかりのキチガイ発明を見る度にご満悦なんだからな)


 下層の仕事が機械化されて仕事が無くなる
 中流の仕事がシステム管理とメンテナンスになる(結果、作業が増えて終わらない)
 で、中流の仕事がAI任せになると、ついに上流の仕事としての「決定」だけが残る
 しかしそれは、システムを使いこなせていないと即敗北だ
 なにしろ、下側の作業に個人差の介入しない段階だ
 それはそれで新人を一人前に育てる時間を短縮できる分、如何に使いこなせるかに差が出はじめる
 そこが分かっていると、資本格差は担保と言うことになる
 なにしろ、人を使いこなすより使い捨てることしかしていないのが今の上流だからな
 ‥そりゃ、中流だろうと人を育てる能力に長けてる連中は脅威だろうよ
 (それはつまりどんなポンコツからでも光る宝石を作り上げる能力って事だからな)



|奪い合う翼は要らぬ人の道 羽ばたこうとて適度に苦難


> ‥そもそも、競争が有ろうと無かろうと、困り事は適度にやって来るものだ
> それなのに、延々と経済戦争放題では、日常の困り事なんて後まわしになる
> その証拠に、資本の優先は、常に、勝つ為の攻めの投資で
> 命を平にする上での基本事項はその内テクノロジーが解決すると思い込んでいる

  「してねぇだろうが!!」

> テクノロジーのもたらす負の側面に振り回されッ放しだろうが!!





|価値伸ばし身に纏うなど蜃気楼 誉める声ほど比較取捨

|限界は弱音が映す蜃気楼 真っさらになれ今願うパワー


> ‥毎日毎日、次は大丈夫だろうかと思っている
> そんな繊細な気持ちが本音なのに、どうしてその先も比較評価に耐えられるだろうか?

  (ハッキリ言って無理!、比較取捨の世間の声なんか只の迷惑だよ)

> それでなくても、自身の限界にはぶち当たっているのだ
> そこで自覚できるのは孤独で頑張る無意味だが、比較取捨は孤独しかもたらさない
> だって競争なんだろう、秘密もあって嘘もあってはぐらかしもあって冗談じゃ無い
> 結局は、自分の理解の届く範囲が潔いって話だよ

  そこの枠の中で臨界点を突破するには

> どうしたって全体の中での視野を己に見出すしかない
> ‥真に願うパワーなんて、その後にやって来るものさね



1-8)1

|鳥の来て支柱に休む春隣          静岡市・船越俳句会(3-16)

|鳥来ては振りまき残す春隣 ピーチクに酔うなぜにかわいい

|猫来ては振りまき残す春隣 なぜにかわいいおねだりの声


> ああ、春になると鳥が来ては、さえずり残して去って行くと言うだけで
> なぜかかわいい♪
> ああ、春になると猫も段々と気分うきうきとおねだりを見せる
> なぜかかわいい♪

  これをヒトに置き換えると

> 単にピーチクパーチクうるさいだけだ
> 切りの無いおねだりにうんざりするだけだ
> (なにが可愛いんだよ!!ふざけるな!!)




|日脚伸ぶ塀の上には猫の道         静岡市・いきいき俳句会(3-16)

|日脚伸ぶ魚をスタスタ塀の猫 胸張る威風を雲に揚げ


> ‥塀の上を魚を食わえた猫が威風堂々と渡ってくる
> どう見たって泥棒猫だろうよ
> しかし、何事も胸を張った姿は画になるものだ
> ということで、春の一枚、クラウドアップ!!!



1-8)2

|冬夕焼河の流れは銀の色          静岡市・浅間神社句会(3-16)

|冬夕焼 銀色に輝め河ゆかば 遥けしきまで薄曇る峡


 *冬夕焼(ふゆゆやけ)、輝める(きめる)、遥けし(はるけし)、峡(きょう)

> ‥冬の夕焼けが淡い(曇っているからな)
> そのせいか、却って、河の照り返しが銀色に染まって見えている
> ぶっちゃけ、峡の風情ありありの光景という事だなぁ
> (ああ、銀色に輝まった流れもまた果てしない)




|新春の陽に輝きて箱根路に母校の襷は再び駆ける          沼津市・椎の木短歌会(3-17)

|初走り輝めるぜ箱根路吾が区間 襷にこもるチームの絆


 *襷(たすき)、初走り‥ここでは大会の意。

> ‥来た来た来た来た、タスキ来たー!
> 箱根駅伝の晴れ舞台、新春早々、全力で駆けさせて頂きます!(キリッ)



1-8)3

|満月のかけゆく姿窓越しに現代のことかたへに置きて       浜松市・アカシヤ短歌会(3-17)

|満月の欠けゆくど暇 投げ出して スマホで駆ける世界の月蝕


> 今夜は月蝕、それもスーパーでブルーでブラッド(皆既月食)だとかなんとか
> 前評判に釣られて眺め始めたのだが(やっぱ無理)
> ということで退屈になっちゃったので
> スマホに揚がってくる映像をチェックしてみることにしたよ
> なにしろ世界中の様子が確認できちゃうんだからなぁ(スゲーなぁ)




|節分や鬼気の遠のく夜半の月        静岡市・船越俳句会(3-16)

|節分や鬼の気去りて月明かり これが福かな鎮まる深夜


> ‥節分が終わり、夜半の月明かりに気がついた
> どことなく、鬼の気が去って、鎮まりかえっている様子にも思えてくる

> ‥空想的には、ともかく鬼が去った事になっている
> その後の様が、強奪されて多少の被害が出ただろうことにせよ
> いずれにしろ、鬼に居座られるよりはマシと言うことだろう
> (この鎮まりかえった月明かりこそが福という事かもなぁ)



1-8)4

臘梅の仄かに香る朝ぼらけ         静岡市・船越俳句会(3-16)

|臘梅の仄かに香る朝ぼらけ 原チャリ吹かせば掻き消えて


 *臘梅(ろうばい)‥黄色の梅。(咲く時期が紅白のとは異なる)

> ‥「うう寒い」早く春さ来ねぇかなぁ
> と思う山間暮らしの一月も後半
> ここらでは、朝早いと臘梅の香りが仄かに漂ってくる日もある
> しかし、まったりとなんて香りを楽しんでいる暇は無い
> 原チャリを吹かし始めると、臘梅の香は途端に掻き消える
> (残念というか何というか、それが峡での暮らしの日常ってか)


 ※ アニメ「わんおふ」を参考にイメージを膨らませて見ました(ナマの臘梅なんて知らねぇし)

 

 



|紅梅やここも空家の裏通り         静岡市・浅間神社句会(3-16)

|紅梅やここも空家の裏通り 曽てを偲ぶ手塩の花木


 *曽て(かつて)

> ‥梅の香りに誘われて廻り道する度に
> 空き家になっていることに気がつく
> どうにも、ここらの裏通りなんて概ねそんな感じだ

  若い人が居着かないからだろう

> ‥見事な梅の木が残されるのも
> そりゃ、曽ての娯楽が、峡の暮らしでは、花木を植えて育てるぐらいだったからだ
> 車に取られ、保険に取られ、税金に取られ、テレビに取り憑かれていれば

  そりゃ娯楽も変わるよ

> その文化の変化の狭間で、多くが花木に注目しなくなった
> 注目しても、花見にたかるだけで育てる向きにはない
> その現れが、花見のあとのゴミの山だからな

  如何に、世間に育てる意識が遠のいたかの現れでもある

 (‥そげな若者には来てもらいたくないわけだけど)
 (そんなことも言っていられないぐらいに寂れてきているからなぁ)



1-8)5

|さざ波の光毀れて春の立つ         沼津市・潮音波光句会(3-16)

|果たし合い光り毀れて落椿 雪に飛び散る血飛沫や


 *毀れる(こぼれる)

> ‥マンガに見られる時代劇の果たし合い
> まずは、刃物と刃物がぶつかりスパークが奔る
> そして、バッサリと‥血飛沫がばっと飛び散る

  背景は概ね、荒野の趣で、人気の付かない所と相場が決まっている

> 人に見られては、普段の暮らしに影響が出るからな
> ‥ご先祖様からしてそこは慎重だったと言うことになる
> (雪降る冬場はますます以ておあつらえむきだったってことだな)


 ‥ところがどうよ
 現代の通り魔なんて、それこそ自己表現だからそんなの関係ねぇ
 だから、落椿になるのが通行人だったりするわけだ
 関係の無い奴、シロウトは斬らないとのこだわりも心得も意識も無い
 無差別殺人をやっちまうなんて、チャンバラからして江戸より下がるって事だぜ

 どこから来た文化だよッ

 「欧米だろうが!!!」
 大陸のバッファーローを多量殺戮して遊び楽しんでた感覚そのものじゃねーか
 そんな奴らが、サムライのチャンバラを見て野蛮な文化とか抜かしたんだからな
 それを真に受けて、いつの間にやら、欧米寄りの意識にすげ変わっちまうのは
 ‥どうにもおかしな話さ

 (西部劇のガンマンとサムライを同列に扱っているのも怪しい限りさね)
 (江戸のチンピラからして、見せびらかしで斬り合いなんかしないさ)
 (腹いせは、やらかしただろうけどな)




ひさびさの雨に潤う緑映え朝のしじまに寺の鐘きく        浜松市・アカシヤ短歌会(3-17)

|雨見れば朝のしじまに新芽あり ここにも届く山寺の鐘


> ‥冬の厳しさも概ね去り、大方暖かくなり出した頃の朝の雨
> 冴え返るかなぁと思っていたら、朝の静けさの中に新芽を見つけたよ

> ‥ちょうど、山寺から届いた鐘の音が
> 「春が来たぞ」って伝えているみたいに聞こえたよ
> (向こう様も同じ発見だったかもなぁ)



1-8)6

春きざすせせらぎ聞きに廻り道       静岡市・浅間神社句会(3-16)

|春きざすせせらぎ聞きに廻り道 次の総理は超党派!?


> ‥自民党にも安倍・麻生カラーを払拭すべく
> 超党派指名の首相誕生に合意する声が有るとか無いとか

  一方で

> 捕らぬ狸の皮算用にも、いつもの牽制劇場を演じ始めたという野党勢(超党派にならねぇじゃん)

  まるで

> 家臣のまとまりを欠いていた頃の武田勢だな
> そんなんちんたらやってたら、最強になった頃には旧式化だよ(信玄も逝っちゃう流れだったし)
> (地球の求める覚醒にはほど遠いだろうよ)




|山々の息こらへてや春は遅々        沼津市・潮音水曜句会(3-20)

|山々の息潜めをり春の雪 追突避ける進退の言


> ‥政界の「もりかけスパ疑惑」に
> 啓蟄で虫が這い出したかと思えば、春の雪である
> まるで、まだまだ続くぞと言う山々からのお達しだよ
> 訴えられてるヤマ‥もといホシも丸で馬鹿に無いから、殊更に言葉を選んでいる

  その文言たるや、追い詰められた末の嘘の集大成×見本市でもあるからなぁ

> ‥春の雪で追突を避けたいのはお互い様でも
> もはや進退云々選択の余地なんて無い状況にある
> それでも車をかっ飛ばさなきゃならない事情という奴は、まったく以て至らぬ光景だよ



1-8)7

|蕗のとう湯がく匂いの漂よい厨まるごと早春満つ       浜松市・アカシヤ短歌会(3-17)

|湯がく湯気 厨まるごと蕗のとう 早春満ちくるほろ苦さ


 *厨(くりや)

> ‥蕗の薹を湯がき出すと
> 湯気立つ香りが台所一杯に広がり出す
> この早春らしき際立ちに我慢できなくなって、早速に味見をしてみた
> 口の中一杯に香り極まるほろ苦さが、実に、春が来たって心地だなぁ


 ※ 食べた憶えに乏しいので、かなりやっつけです(有るような無いような)
   概ね天ぷらのような気もする‥湯がいた奴は未体験かも




|つくしんぼ散歩道変へハミングす      静岡市・浅間神社句会(3-16)

|山路来てハミングしてるつくしんぼ 摘む度耳こゆるすすり泣き


> ‥山道がてらよく見ると土筆が顔を覗かせていた
> 陽気にハミングしている様相に遠慮がちだったが、やはり摘むことにした
> ‥そしたら‥
> ブチブチと摘みとる度に
> なにやら、先程のハミングがレクイエムに聞こえてきた(なーんてな)



1-8)8

下校時の道草弾む子らが春         沼津市・するが句会(3-20)

|道草やあす春休みうきうきと ポカポカだし宿題無いし


 ※ 春休みに宿題が有るか無いかは、学年や地域により異なります
 ※ 三学期の終業式が、ポカポカ陽気に晴れるかどうかは、その年や地域により異なります
   聞くところによると、その時期だけ毎年雨だったりする地域もあるようです(残念)

> ‥「うふっ♪」あしたから春休み
> ぽかぽかだし、宿題無いし、まだ午前中だし、つい道草しちゃうよね♪




|野ほんのりほのか春の       沼津市・するが句会(3-20)

|野も山もほんのりほのか春の昼 どこもポカポカそろそろサクラ


> ‥野も山もすっかり春でほんのりとピンクがかっている
> 春の昼時のぽかぽかにありついていると、どうにもじっとなんてしていられないなぁ
> テレビを見ても、どこもぽかぽかで満開陽気のようだし

  こうなるとそろそろ桜吹雪に見舞われる頃だなぁ
  (桜吹雪こそサクラの旬だよ)

> 春とのお別れがもう、すぐそこなんだなぁ(早いものだなぁ)

  (お別れこそ、春の醍醐味だからなぁ)
  (だから、春は夢まぼろしにあり続けるのだなぁ)

> でも、おらさ田舎じゃ、今が咲き頃だべ(会いにさ行きてぇ!)




> うた詠み終わります、ありがとうございました。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 22:42 | Comment(0) | 名句にポン/2018前半 | 更新情報をチェックする
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