2018年05月29日

【勝手句帳】215 30-5-8,11,12 静岡新聞掲載分から

↓8)向宜詠吟.2018/05/29

> ゴールデン期間分は新聞のコーナーがお休みでした
> と言う流れから、ウォッシュリンクにかまけてサボっちまいました
> ほぼ一ヶ月分が遅れてるわけですが、まぁ梅雨の時節は、一般にモチベーションが落ちるので
> それなりになんとかなるかなぁ‥などと勘定してますが
> 急激に暑くなりだすと、こちらも負荷増大と言うことにも‥(あしからず)



|燕の巣造り始めて日に百度         沼津市・さざなみ句会(5-8)

|燕の巣造り始めて日に百度 忙しなさこそ輝くしるべ


 *忙しい(せわしい)

> ‥燕が一から巣を造り始めると
> それはもう、行ったり来たりの目まぐるしささね
> でもまぁ、そういう一つ一つが輝きなんだろうなぁ
> 人なんかで言うと、とかく面倒を避けて通ろうとするけどな
> マイペースにしたって、緩急に富まない人生は詰まらんからな

 「忙しなさ」に思うことは、自分が輝いているんだと誇れることをすべきだろうね

> ‥「忙しなさ」が嫌だなどと言っている内は
> 自分の好きなことに出会えていないという類の愚痴なんだろうよ(もとい思い込みか)




見はるかす茶山新芽のかがよひて      静岡市・虎渓俳壇(5-11)

|見はるかす茶山新芽のかがよひて 傾りの朝を通ふこの道


 *茶山(ちゃやま)、傾り(なだり)

> ‥今年も又、茶山一面見事に、茶の新芽が輝いておる
> そんな傾りの朝の光景の道のりを通える人生が、殊更にうれしくってたまらないなぁ



1-8)1

満開の庭の白梅メジロらはせわしく花芯を啄み飛ぶ      静岡市・長田寿短歌同好会(5-12)

|白梅に群るる目白ら庭に影 せわしくしべを啄み飛ぶ


 *蕊(しべ)、啄む(ついばむ)、つ[接続助詞]‥今まで助動詞の「つ」と混同してました(すまん)

> ‥庭の白梅が咲いたと思ったら
> 早速に目白が群れてやって来よったわい
> 花のしべを啄んでは隣に飛び、飛んでは啄む‥あのおどけた仕草が実にたまらんなぁ
> (なんで庭に梅の木があるかって、まぁそういうことにもなるかもなぁ)




|山里の川のせせらぎ春の         静岡市・ディサービス小平野俳句会(5-11)

|山里のせせらぎ沿うて春の 野花目覚める雪解けの頃


> ‥冬が終わろうとしている山里の川べりを散策していると
> せせらぎの音がずいぶんと春めいていた
> おまけに、野花があちこちに顔を出し始めていた
> (ああ、もう春が目の前に来ているんだなぁ)



1-8)2

|もてなしは山菜尽し春の膳        富士宮市・早蕨句会(5-8)

|もてなしは苦味がぞろり春の膳 旬てるおいしさ四季沿えばこそ


 *旬てる(きてる)

> ‥ううむ、今日もまた春の膳か
> このほろ苦さが季節がてら実においしい
> まさに旬てるおいしさだよ
> 四季あってこその日本の風味だからなぁ
> (そろそろべつの味覚が食べたいとか‥人生の春がすり減りそうで、口が裂けても言えんなぁ)




あちこちに桜咲いてるそよ風にひらりひらりと花びらがまう    牧之原市・浜木綿短歌会(5-12)

|あちこちに花盛り立つひらり風 津々浦々に闌ぞ吹く


 *盛り立つ(さかりたつ)、闌(たけなわ)

> ‥いやぁサクラが満開だなぁ、風が心地好いなぁ
> どこもかしこも全国的に春闌だそうで、なによりだなぁ
> ああ、ひらりと吹くたびに、見て回りたくなるよなぁ



1-8)3

|鉢倒しゆく春の風 群れて咲く近くの水仙すくっと立ちて     静岡市・長田寿短歌同好会(5-12)

|春の風 群れてさっそう羽音来る 駅前ぽっぽの数におののく


> ‥春の陽気に誘われて、駅前の鳩に餌を撒いたら
> 来るは来るは、どんだけ来るんだよ
> 足下どころか、俺の体に止まりに来る勢いだよ(しょへ〜)




|しののめの空よりきこ鶯の声美しき季節となりぬ        牧之原市・浜木綿短歌会(5-12)

|皐月頃通い耳こゆる鶯や 声美しくふたたびの雅奏


 *雅奏(がそう)‥鳥などが優雅にひとり舞台を囀る一曲分の響き。


> ‥おや、五月の季節外れに鶯だよ
> 良い声だな、随分と長いな
> ‥おや、こないだの鶯だろうか?‥また来たぞ
> どうにも同じ鶯らしいな
> うっとりするなぁ、まるで野山の中だよ
> (どうしてこんなに景気良く一曲分囀っていくほどなんだろうなぁ)



1-8)4

|潮干狩をからげて仁王立ち        沼津市・するが俳句会(5-11)

|潮干狩りにからげてしゃがみきり 無きかい漁る日々ぞ疲闘


 *疲闘(ひとう)‥割に合わないのに、疲労困ぱいし切るまで働き詰める様。

> ‥潮干狩りに集中せんとばかりに
> 着ている服(着物)のすそなどが濡れないようにまくり上げるのは
> それだけ、熱が入っている気合の現れと言うことだろうが
> 実のところはしゃがみっきりなだけで成果が無い
> (貝が居ないのに頑張ってもご苦労なだけだよ)

  まぁそんな感じで

> いつの世でも甲斐が無いのに頑張らざるを得ない時もある
> しかしそれが日常の普通ともあれば、「疲闘」と言わざるを得ないじゃないか!




|藤房をゆれかえしつゝ通り風        焼津市・豊田句会(5-11)

|藤房や揺れかえしける清き風 ここに置き去る日々の悶耗


 *悶耗(もんもう)‥悶悶×消耗。事の成り行きに悶悶としつつも埋もれ行くしかない成り行き。

> ‥藤の房叢(ふさむら)の下に居ると実に雅だなぁ
> ここに居ると夢のようで実に気持ちが安まる
> 日々常々の悶耗からして、置き忘れてしまっていたほどだったもんなぁ



1-8)5

シューズ店鏡の前で気に入りの白き靴はき迷いも映す          裾野市・石蕗歌会(5-12)

靴買わむ鏡の前で履き迷う この白が好い‥されどチャイナや‥


> ‥うーむ、どうしようかな‥
> この白い靴が目に付いたんだけど、メイドインチャイナなんだもんな
> すぐに履けなくなったりしたら嫌だからなぁ(でもそそられるんだよなぁ)




|定位置の富士見失しなふ島曇        焼津市・豊田句会(5-11)

|定位置の富士見失う舟曇り 戸田―清水間3月までと


> ‥ほへ〜、戸田―清水間の遊覧観光船は3月一杯で終了かよ
> (やっぱり厳しい経営なんだなぁ)
> まさに、富士山目当てだったのに、曇りで見えないオチだなぁ


 ‥ちなみに、発表があったのは五月も後半
 https://trafficnews.jp/post/80554

 (もしかして、ネタ待ち待機さぼりだったとか‥なぼな)



1-8)6

|春一番バケツ転が砂煙り         静岡市・ディサービス小平野俳句会(5-11)

|春一番安倍を転が怪文書 息切れ野党五月病


> ‥安倍総理は怪文書で転げてるわけだが
> それを追求しきれずに、野党は五月病でサボりだからなぁ
> 人生の命運なんて、諦めの悪い方に傾くって例え劇場なんだろうネ




|潔し落花盛んな武道館           焼津市・豊田句会(5-11)

|潔く落花に染まりゃ即に牢 人権噛みしむ「ワタクシの」


> ‥最高位の総理の椅子から
> ‥一気に最下位の牢屋にGO!
> そりゃ、落花の如く潔くだなんてやってられないだろうね


 「ワタクシの」人権ばかりを噛みしめてきたツケということだろうけどさ


> ‥そんなときになっても
> 「ワタクシの」ことにしか思い馳せられないようじゃそれこそお終いさね
> 総理大臣の権限を私物化して善いなどと言う人権解釈だけは存在しないからな
> それを実際せしめたのは、日本の忖度という不可解な習慣なだけだよ

> あとは人格の問題だな
> ‥自制の効かない御仁が時の総理だったと‥


 (早う、引退劇が見たいんっすけど‥まだっすか?)

  それとも

 (野党は消費増税10%直前までこのネタで引っぱるの?‥ダメダメやんそんなの)



1-8)7

丸洗いしても落ちない過去の傷       袋井市・どまん中川柳(5-11)
|洗っても流せぬ傷を持て余す        袋井市・どまん中川柳(5-11)

手洗いの欠かせぬ傷を持て余す 地味な向き合い苦手と悟れ


> ‥心の傷と言ったら、そりゃ、日々手洗いの如しよ
> 丸洗い全自動でだなんて‥「傷」扱いじゃねぇし
> 「深傷」だったら、殊更に慎重になって当然、それが「心の傷」と言うものだよ、ちみ


  ‥その辺の心理書・指南書読んですっきりすますたとか、あるわけねぇし‥


> 「傷」だったらさぁ、それこそ地味な向き合いだよ、自分とのつきあいだよ
> 何億年掛かろうと、キレイにぬぐい取れるなら、そのように心を砕くのが筋

  ‥其を無理扱いして諦めてるようじゃ、「傷」なんて程に無く‥

> まだまだただの「生傷」なだけだよ、まだまだ余裕で耐久するよ
> なら、方針変えるしかないよね(かわい子ぶってないでさ)


  ‥まずは、真の意味でのボロボロを知り尽くさないと‥




|どん底を生きて伝える人の情        袋井市・どまん中川柳(5-11)

|どん底を生きて覚える人の「情」イケイケの頃には「運」と呼び


> ‥「情け」を知らんから「運」と呼ぶ
> まぁ大抵の若きは、なかなかその辺の細かい違いを把握できていない
> 理解するようになる頃には、どん底を這いつくばってる人生かもなぁ


  「じゃ、始めからどん底を這いつくばるのもありかって?」


> ‥実は、それがそうでもないのが人間の許容らしい
> 始めからどん底に慣れてしまうと、「運」という理解には及ばない
> 当然、情けの質も曖昧(無意識的)で、それこそ「行き当たりばったり上等」だよ


  ‥必要なくなるからな‥


> すべては自分の日々の必要だけで十分を一直線に理解する
> そうすると、文化意識なんか根付かない(他人の余剰な価値観なんて要らねぇし)

  ‥「運」なんてヤツは、保証の世話になる次第の他の何者でもない‥

> それが不要という事だからな(それだけの耐久を先に得ちまうわけだよ)
> 頭を下げる必要を求めない価値観には、もはや世間並みに生きたいだなんて無いからな

> そこにあるのは「破天荒上等」だから
> その上でそいつが、損してもヨシに思ったんなら、そのまま「運」に達しているよ


 ‥例えて挙げるとすれば、リヴァイ兵長あたりか
 まぁリヴァイは、かなり特殊なケースで、大抵は、街中のチンピラ止まりがオチだろうな
 チンピラのその辺の心理をひっくり返すとだなぁ
 チンピラにならざるを得ないというどん底を肌で理解している分
 出会う先々で恩義を感じまくる幻想感に傾いているので
 自分には必要程度の運にだけは見放されていないという思い込みが強くある
 ポジティブと言えばポジティブな訳だけど、何も考えちゃいない
 難しい事柄は、全部、頭の切れる奴の役目と割り切っている

 (ただし、「殺意」や「恐怖」に呑み込まれていないという質が重要!)

 それにしたって、情け心に満ちているわけじゃ無い

 単に、不愉快沙汰が気に入らないという反射があるだけだ
 ‥お花畑思考の「情け」とは、性質がまったく異なっている‥



1-8)8

|人生の余白を洗う波の音          袋井市・どまん中川柳(5-11)

|人生の余白が痛い無職沙汰 温度の差あれ「終者」への道


> ‥「オワコン」という表現がある
> 終わったコンテンツと意味だそうだが、忙しい社会の裏返しのような言葉だよ
> それが如何に「失礼」で「刹那的」な響きかに気がついちゃいない


 ‥そんな言葉は、政痴屋が公の場で口にした途端に炎上だよ(そういう類)‥


> という表現から引っぱれば
> 「終者」「終街」なんて言い方もできちゃうよね

  人生終わっちゃてる人だから‥「終者(しゅうじゃ)」
  この街もお終いだな、すでに傾いてるし‥「終街(しゅうがい)」

> ‥なんと人権意識に希薄な言葉だろう
> 斯様な空気に渦巻く世間なんか「終間(しゅうけん)」だよなぁ

> 人生の余白に迷い込んで居ようと、その程度の空気に押されて凹んだままなんて冗談じゃねぇ
> 「そんな空気は読まんで上等」というものだよ、ちみ
> でもまぁ、目的を見いだして積み重ねないと、それこそ「終者」だな
> そこん所だけは自分の器だからさぁ、終間な空気に染まって、誰ぞのせいになんかしてんなや




摘草の兄はいつでも褒められて      富士宮市・早蕨句会(5-8)

|亡き人の記憶はなぜか輝いて 命の価値をひらに見ている


> どんなに毛嫌いしていた存在でも
> 死んで仏の扱いになると途端に扱いが変わるものだよ

> ‥まぁ日本だけの空気(仏教観)かも知れないけどさ
> そうやって、命をひらに眺める視点を誰しもは得られるわけだよ


 「でも、死んだ側はどうなんだろうね?」


> 必ずしも心持ちひらに成仏できているとは限らないので
> 生きてる側から、まずは、恨み辛みを手放してやることがとても重要

  ゆえに‥日々、命をひらに心掛けることはとても重要
  「自由」よりも、まずは「公平」の意味を先に理解し説けや

> ‥逆説に説けば
> 不公平すぎれば、自然の流れ的に排除攻撃されるのは当然!
> ゆえに、「自由が利かなすぎる」というのも不公平という次第に至るわけだよ


 ‥自由すぎる自由など、社会的規範&方向を欠いた夢想的無目的無意味
 自分の夢見の世界は完全自由などと思い込みつつ、うなされちゃったりしているわけでーす
 つまり、目覚めるという作用があって、開放的自由が成立するわけだよ
 (社会性に目覚める意識に疎いままなら、世間全般にうなされっぱなしと言うことだよ)



> うた詠み終わります、ありがとうございました。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 18:11 | Comment(0) | 名句にポン/2018前半 | 更新情報をチェックする
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