2018年06月02日

【勝手句帳】216 30-5-15,18,19 静岡新聞掲載分から

↓8)向宜詠吟.2018/06/02

|満天の星影浴びる白き梅香り放ちて春をいざなう          沼津市・椎の木短歌会(5-19)

|息白し宙へかぐわう白き梅 佇むほどに春の瞬き


 参考画像:http://tatsumo77.hatenablog.com/entry/2018/04/22/194008

> ‥夜半過ぎの撮影である(春先とは言え、さすがに冷え込んでくる)
> 「星と白梅」の共演が撮りたくて、今、山の中である

> 撮るのに四苦八苦するにせよ、それはそれで味わいが倍増するし
> 撮り終わって見上げる佇まいもまた格別だよなぁ
> (宙(そら)をモチーフにすると違うんだよなぁ、どうしてかなぁ)




祖母の丹精手摘み手揉みの茶の薫り     袋井市・高南句会(5-18)

茶禅なり手摘み手揉みの薫るまで 功徳の果ての芳醇の舞


> ‥「茶」なるものは即ち「禅」である
> 飲む方ではない、「茶」に至るまでの一連とした苦労の方である

  茶道なんざ‥及びに無い程の宇宙がそこにはある

> その味わいの可否は、実際に労を手にした者にしか分かるまい

> 少しばかりの器自慢を以て
> 「茶道」などと四苦八苦したところで「茶禅」には及ばぬのだよ、利休殿!



1-8)1

|駆けつこのゴールは母の花筵        沼津市・片浜松風句会(5-15)

|駆けつこのゴールは母の花筵 元気一杯吾が子見守る


 *花筵(はなむしろ)

> こどもがどんなにかわいい盛りで走り回っても
> もどってくるのは母の膝の上である
> 花見の時節とも成れば、そこは花筵である

 ‥「好いもんだなぁ」吾が子を見守る穏やかな日々というやつは




|花びらが風とたわむれ宙がえり四月の空にふうわりふわり       三島市・銀杏樹の会(5-19)

|花風やふうわりふわり宙返り 意地を見せたれ朽ち果てるとも


> 花びらだからって、ただ散り落つるばかりでは面白くない
> 横風を拾ってでも、滞空時間を伸ばす景もありだろう
> 不思議なもので、春風は、そんな気持ちのゆらぎにすら付き合うかのようだなぁ



1-8)2

花の雨石段小さき水溜り          袋井市・高南句会(5-18)

|石段に小さな溜まり花未練 受けとめきれず雨に打たれて


> ‥「死んだんか」
> 受けとめきれぬままに、形ばかりの葬儀を済まし
> 菩提寺の花咲く坂段を毎年のようにのぼるのはとてもツラいこと
> 雨のぱらつく命日のときもあり
> ふと気が付けば、石段の小さな水溜まりに
> ‥わが身の未練さを思わされてしまうことになろうとは‥

> 私のあの日からは
> まさに、散り落ちた花びらが雨に打たれてどうしようもない様だったのだから
> そこから先に動けず、石段の中途にずっと佇んでいたようなままさね




|七十年遺骨還らず散るさくら        沼津市・片浜松風句会(5-15)

|七十年遺骨還らず散るさくら 戦後らにわからね悔しさ


> ‥何が悔しいかって、骨すら還ってこないことさ
> 七〇年経っても、世界平和だなんて呼べる時代には至っていない
> 殊更に、「犬死に」がぶらついてこん畜生さね
> 還ってこないのはわかってる、せめてものなぐさみに世界平和の世になれや!



1-8)3

|トンネルの丸き出口の花吹雪        静岡市・SBS学苑パルシェ教室俳句(5-18)

|トンネルの丸き出口の花吹雪 風上見上げしばし佇む


> ‥トンネルを抜けると、そこに丁度、ほどよい花吹雪が舞い降りて来た
> そりゃもう、足を止めて見入るばかりだったよ




|夕風になごりの花と吹かれゐる       静岡市・SBS学苑パルシェ教室俳句(5-18)

|夕風になごりの花と吹かれゐる 通ひし浜辺きみ想ふ今


> ‥今年の花ももう終わりの夕暮れ時
> 夕風を求めて浜辺に出てきたら、ふと昔のことを思い出したよ
> 学生の時分に付き合っていたあの娘、今どうしてるかな‥
> (こういう時に他校恋愛というやつは、同窓会に絡まず‥噂も聞けずに不便だなぁ)




|花簪髪にひと指し花見かな         浜松市・いたや句会(5-15)

|花簪り髪にひと挿し宵の月 でかける姐さんなぜか満面


 *花簪(はなかんざし)→花簪り(はなかざり)、姐さん(あねさん)

> ‥ぉおお、姐さんがなにやらバッチリ輝めて出掛けて行きましたん
> 花簪からして、お気に入りを挿して行きましたん
> 刻はまだまだ宵の口、そしてあのルンルンとした気の入りよう‥
> まさに姐さん自身が出でる月ですわ‥(好いな、うちも上のお得意さん欲しいわ)



1-8)4

|足うらに春の感触楽しみて一桑の音いい汗日和            三島市・銀杏樹の会(5-19)

|足裏に春の感触 鍬かろし サクッと入るふんばる日和


> ‥いやぁ春だわ
> もはや足底からの冷え込みとはおさらばだし
> 土も軟らかくなって鍬もサクッと入るし
> 日差しの塩梅も丁度好いし
> 作業がはかどって、気張っちゃうよね♪




うすうすと雨に濡れをり葱坊主     伊豆の国市・田方野俳句会(5-18)

|うすうすと雨に濡れをり葱坊主 晴耕雨読うながすような


> ‥おやおや、なんだろうね
> 雨時の葱のあの丸い頭を眺めていると、晴耕雨読を促されているようだわい
> (なるほど、だから葱坊主って言うのかもねぇ)




海畑生け簀の中で鯛鮪ちかごろ魚は畑で育つ             三島市・銀杏樹の会(5-19)

|鯛鮪山に追いやられのほほんと 人の成す業 生け簀の畑


> ‥タイにマグロも生け簀で育てる時代か
> 海がまったく死んでるわけでも無いが、水温上昇で漁場が離れるなんて危機感を常に抱けば
> 技術確保は必要だからな

  まぁそれにしても

> ‥温暖化をやらかしているのは、人間だし
> そのツケに対して、対策を強いられるという次第がこのような変化に繋がるとは
> 先手を取るって事は、つまり、ツケを理解した後始末ができるかどうかって事だな
> イケイケなんてやらかしているから行き詰まって自滅すると‥
> (まったく以て人生の妙は奥が深いよ)


 ‥そう考えると、入社試験で「危機管理意識のテスト」ってのは聞いたことがないな
 「マナー重視」に「やる気の精査」あたりがほとんどで、肝心の所が抜けていそう
 まぁ、危機管理意識の低い幹部にそんな面接主旨で問答を仕掛けるなんてのは無理なんだろうね

 (なにしろ、客観的に判断できないからなぁ)


 ‥否否
 そこまで生き残る上での危機管理意識が強かったら、大手への就職を希望するだろうか?
 流行りに挑戦したいやつが、大手を狙うのが相場って奴なんじゃないか‥

 (過去の流行りをリピートしたいだけの意識に、さほどの斬新さなんて無いだろう)
 (危機意識が掛け合って、始めて、斬新さが発揮されるのが現実だろうよ)
 (物事には、常に制限が付きまとうんだからな)



1-8)5

海水の底まで春の光あり波と揺れあう動きも見せる         沼津市・椎の木短歌会(5-19)

|照る海の底まで春の光かな 恵みの浦に謎めく深海


> ‥春の海でのダイビングを想像するに
> 冬とは光の届き方が違うように思える
> そう思うと、深海魚の奴らは季節の変化をどう感じ取るのかなぁ‥などと謎にときめく
> (でもまぁ浦が豊かでさえ有れば、そんなのどうでも好いんだろうけどね)




久能より遠くに霞む伊豆の山煌びやかなる波のうねり       静岡市・笑桜短歌クラブ(5-19)

|久能より遠くに霞む伊豆の山 ジオパークとかオリンピックとか


> ‥なんと云っても静岡の中心は駿府である
> ところがどうよ、久能山より東の向こうを眺めれば伊豆の山があり
> 今やそこでは、ジオパークとか、オリンピックの自転車競技会場とか
> 目立った動きがあるじゃないか‥(ああ、なんと羨ましい)
> (静岡に空港が整備されたからって、駿府じゃない牧之原だしww)



1-8)6

|道すがら土筆三本せいくらべ        静岡市・青葉句会(5-15)

|道すがら土筆三本せいくらべ 春に突っ張る若さのような


> ‥春の外を出歩いていると土筆を見かけるのは普通だが
> 一本だけ出ていると言うことはまず無い、大抵が複数だ

  詩人としては、これを「どう見るか?」だが

> 若いもんが、人生の春たる若さに駆られて、ツッパリを競っているようだなぁ
> ぶっちゃけ、若さゆえの背比べってところかなぁ
> (ゆえに、元気一杯に見えるということかもなぁ)




|金持ちに生まれ育って欲しらず       静岡市・小鹿川柳同好会(5-18)

|金持ちに生まれ育って欲しらず 是こそDQN自覚無し


> ‥物に恵まれていると、必要以上をねだらなくなる
> まぁ、そういう傾向はあるだろうけど
> そんな自分ののんびりさを以て、「欲が薄い」などと思い込むのは、身の程知らずも甚だしい
> そんな感性だから、今どきの時代に「DQN」も増えるんだろうよ


 (社会的な傾向としては、危機管理意識に疎いということになるんだろうな)
 (すべては都合良く用意されていて当然などと思い込んでいる‥と言う思考の癖に育ってくると)
 (‥なんという傲慢な様だろうか)



1-8)7

|菜の花と蓮華の花さく筑紫野で夫の迎えを待ちし若き日        三島市・銀杏樹の会(5-19)

|「招致せよ」承知しかねる妻の名が 忖度甲斐無く晒されき


> ‥ああ、ついに「昭恵」の名前が晒されてしまったなぁ
> まずいよこれは、「加計」くんとは親類だし
> このまま行くと政治の舞台から下りないとならなくなる

 (嫌だ、ブタ箱にだけは入りたくない)
 (シラを切れる限りシラを切り続けよう)
 (こうなっては、味方は多い方が良い、消費税増税だってなりふり構わずでやるしかない!)




入学児床まで届かぬ足を振りお話聴きいる晴れの顔つき        三島市・銀杏樹の会(5-19)

|国会の上座に届かぬ拳上げ ご説剥がせぬ「質疑の野党」


> ‥「ふーう」やれやれ
> 所詮は野党、優秀なのは全部自民に引き込んでるからな
> 結束力の点でも、うちは負けちゃいない
> しかし油断は禁物だ‥すでにゲームオーバー確定のこの身だからな
> (必ずや‥のらりくらり躱し続けてやるぞ)




寒空に我がつく杖のこつこつとリズムをつけて天空に響く     静岡市・笑桜短歌クラブ(5-19)

|逆風に安倍の吐く嘘こつこつと チャッカリ仕切る「違憲の総理」


> ‥安倍総理はすでに死に体のはずだが
> どうしてあんなに野放しなんだろうか?

  しかも

> 加計孝太郎とは親類だって話しだし‥
> 野党もひっくるめて、「とある血筋」に遠慮した劇場に見えてきたよ
> 実際的にそうでしかないとすると
> 日本国民の敵こそ、「とある血筋」ってことになるよなぁ

  もとい、そういう精神的な脆さって事だろうなぁ
  (長いものには巻かれろとか、そろそろ綻び時ってことかもなぁ)



1-8)8


|成功と失意渦巻くシェア争い 誓いを棄つる蹂躙ありき


|自由とは、誓いを棄てても蹂躙に走る沙汰である。by絶対資本体制
|シェア争いなど無い、そこにあるのは蹂躙か沈黙かである。by絶対資本体制
|チャンスとは、他者の失意が加速した状況である。by絶対資本体制
|そこに蹂躙の余地があるなら突き進め!by絶対資本体制
|蹂躙しきる能力‥それこそがジャスティスで美しい。by絶対資本体制





|世の中の妥協と打算なにを問う 吾が身可愛さ在るは理不尽


> ‥妥協と打算
> 同じようで違うところもあるわけだが
> それにしたって競争が前提では、まともな話し合いなど成り立つどころではない
> 競争のせいにせずとも、プライドという奴が顔を覗かせる
> 歴史の重さとか様々だ

 ‥結局のところ、平和なんて二の次で踏み込む姿勢が無い‥

> 平和に必要なのは、「熱意」だけだからな
> 熱意の人が去るとたちまちの内に元に戻るのだ
> その歴史を以て、人類はまだまだ前進できるなどと‥うそぶいちゃ争っている

> 熱意の薄い奴が持ちかけるのは、決まって「プライド」と「駆け引き」だ
> 相手がどう動くかでリスクが下がる事の方が多い
> (安倍体制の健在っぷりはまさにそれだよ、野党の五月病なんざ意のままじゃねぇかよ)





|仏像は国宝扱い仏教は‥雑巾掛けから其が日本

仏教とは仏像の管理屋さんです
仏徒とは仏像のお掃除係です
仏像は国宝の扱いを受けてのほほんと居座っています

そのくせ、国民一人一人の葬儀は自腹です

確実にお金の使い方が逆で浅はかに思います
宗教にしたって、寄付が墓場に入る為の管理に回っているようには思えません
母屋に流れて「立派になったぁ」と信者の関心もその程度に思われます

「成仏」に、御仏の導き無しでは無理の魂の器のはずが、まるで自己責任社会の写し絵のようですね

(吸い取る仏に貢いでいては、成仏なんかニゃぁぜよ‥この唯物論似非社会がッ)

‥是もすべて、法律のせいらしい‥
拝む対象さえあれば宗教という脱税暮らしが合法になる‥とか



> うた詠み終わります、ありがとうございました。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 21:36 | Comment(0) | 名句にポン/2018前半 | 更新情報をチェックする
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