2018年08月21日

【勝手句帳】241 30-8-10,11,14 其の1静岡新聞掲載分から

↓5)向宜詠吟.2018/08/21

積み上げた天へと導かれ        島田市・川柳茶ばしら吟社(8-10)

|積み上げた転嫁でお席に導かれ 為ること為すことナチシズム


> ‥競争社会の本質とは、如何にして上手に責任を転嫁して居座るかである

  と言っても、家柄が低いと、横の連携に格式が立ちはだかるのが日常だ

  されど最終的には、罪悪感を持たぬ才覚がそれらを上回る

> ‥何と云っても、一番に儲かるのが戦争だった
> ナチシズムにかぶれたような狂気が居れば、これ幸いと都合が良かった
> なぜなら、投資側からすれば(そいつに)責任を転嫁する算段が得られるからだ
> もしくは、絶妙に交錯した転嫁へとそいつが導いてくれるだろう

  ‥斯様な狂気は、資本と競争が抱き合えば、何処にでも現れる‥




風鈴ややつと晴れ来る兆し見え      富士宮市・湧本部句会(8-10)

|自民党やつと果て来る兆しかな 三選なんざ賊党宣言


> 自民党総裁の2選までルールには「けじめ」があった
> 戦後の赤思想に思い込まれがちな一党独裁色を払拭するためだった(当然の解釈)
> ‥それほどに、自民党一強色との不可解な自負があった

 (蓋を開けてみれば、知る人ぞ知る‥ほぼ同一一族で総理の椅子を独占しちゃってるわけですな)

  それでも

> 一選目は期待と様子見
> 二選目は、経済的外交的都合からの続投判断(素人でもその程度の空気は読む)

  ‥総理の任期中にあろうとも、不思議と総裁任期尊重だった
  それを覆す前例に成ろうとしているのが、今の「安倍晋三」だ
  赤思想云々に縛られる意味合いはもはや皆無とは云え、赤似要素丸見え(独裁色)がきな臭い


  ‥尤も、自民党の党是は
 「国軍ありき」だから、党内に不満など無いのだろう

  だが、国民としては、空気の差を感じざるを得ない
 (そりゃ嘘つきの三選続投ともなれば、どうしたって「100%の賊党」視になるよ)



1-5)1

|生きてゆくための決断髪洗ふ       富士宮市・湧本部句会(8-10)

|生きてゆく為の決断さらに嘘 なぜか濃くなるお仲間会


> ‥目立ちたがり屋の思考に「舞台から下りる」という選択支は無い
> でも、「嘘なら辞める」などと自分に嘘を付くほどの事態を招いたのが反転の始まりだった

  しかし不気味なものだ

  シラを切ろうと押し通しだしたことで、なぜかお仲間会での結束が強まっている

> ‥そりゃ自分から弱みを握らせてしまったような状況だもんな
> 今まで自分の中で踏ん切れないで来たことでも、押し流される空気に及ぶってことだよ



|ぶれるまい黒なら漆黒さらに酷 束なる組織カーボンの如


 *カーボン‥ここでは主に炭素繊維を指す。

> ‥石油利権の生き残りを賭けた結束は、イコールで、戦後の主要産業だろう
> その最終目玉の一つに、カーボン絡みの技術がある
> カーボンは黒い
> (まるで組織の煮え切らない腹の色合いそのままだ)
> カーボンは強靱だ
> (不思議と、生き残りを賭けた組織の結束力の強かさにも見えてくる)


 ‥それはそれで、それ以上の技術が表舞台に出てこない壁でもある
 (時代は、石油なんざそのままに化石として寝かしつけとく時代に成りつつある)



|競争の闇を知らざる貧乏人 精々こいてろ「愛」と「善」


> ‥貧乏人がなぜ貧乏かというと、競争が下手だからである
> 下手な癖に、競争に参加せざるを得ないと言うことで
> 無駄に「愛」「善」「光」という主張を掲げて頑張るという次第に陥った

  ところが

> 競争の本質はそんな心優しい善人などでは無い
> 明らかに、どす黒さを撒き散らしている

  一方で

  己を高める為の競争なんて無い、それは嘘だ、そこにある本質は克己にある

> 克己とは、独り黙々と目標を掲げて積み上げることだ
> 誰かから人気やカネを掻き集めることに大した意味なんか無い

  だから

> 宗教よろしくにありがちな「愛」「善」「光」を唱え歩く競争は怪しい
> 世の中の闇が、その思い込みを手口に集金するのは普通によくやらかすことだ
> だったら、「愛」「善」「光」を唱えたって普通以下だよ

  ‥まぁだからこそ、競争が下手ということだし、自覚が無いというのでは、残念至極だなぁ



1-5)2

蚊帳の外置かれ心身研ぎ澄ます       島田市・川柳茶ばしら吟社(8-10)

|ディスられど真っ直ぐ生きたく蚊帳を断つ 吸いくる闇を叩く日々


> ‥臆病風に吹かれて、黒と確定した組織に居残ったところで善い事など有り得ない
> そんな蚊帳に居たところで、自由とは云えないし幸福とも云えない
> ならば、蚊帳から離れて、直接相見えるしかないだろう

  「真っ直ぐに生きるのだ!」

> ‥よもや、蚊を叩く次第を
> 野蛮・無謀・無理などと言っていられないのだ



1-5)3

|ハズレても飽かずに狙う大当たり      島田市・川柳茶ばしら吟社(8-10)

|成果厨 端からしゃぶる現場主義 しわ寄せありき中抜きありき


 *成果厨(せいかちゅう)

> ‥市場から如何にして、購入動機を押し売りできたかが経済たる競争だ

  その競争ルールでは
  プチヒットをやらかすと、ご褒美がちびっと上がる
  ちびっとをもっと増やして、もっとご褒美にありつこうと懸命だ

  ‥でもそんなに真面目に頑張らずとも裏技があった‥


> それこそが「必殺!責任転嫁」だった
> 上に上がりたい同士の結束が機能するだけで、いとも簡単にブラック企業が出来上がる


 そうなると、もうそいつらは「成果厨」だ

 本当の現場主義は、現場の意見を尊重して、安全&健康の第一をモットーに推し進めるにせよ
 なりすましの現場主義は、なり振りかまわず啜りとる事しか頭に無い

 ‥仕事を下に振っては中抜きし
 ‥何かあったら、現場の責にしたて上げるのだ


> そいつ等のマインドはこうだ
> やってるのは俺たちぐらいだろうから、バレなきゃ良い


 ‥なに言ってんだい
 裏技が大人気なのは、ファミコン・ブームで織り込み済みだよ
 世の中が、裏技に気が付いて‥次々にやらかすなんてのは火を見るよりも明らかだった

 そもそも

 ‥皆で同じことをやると渋滞にしかならない(手詰まり)
 ‥真面目に競って、より多くの幸せを掴もうなんてキャッチコピー&教育そのものが「無理ゲー!」

 (争うのを棄てるか、生真面目を捨てるかだ)




|ストレスに脳の回路が躍らされ       島田市・川柳茶ばしら吟社(8-10)

|特権に脳の回路のショートかな 「ほら来た」丸投げ責任転嫁


> ‥ガリ勉くんの多くは、自分が上等な責に座ってからのことを健気にも想像したことが無い
> そこにあるのは、それこそお給料が多く貰えるなどとした取り分での話だけだ

  取り分が多いという「不公平」に無関心の段階で、その程度だから

  薄々わかっちゃいても、何事も起こらないと思い込んだままだ


> そして、お席に座る頃にもなると、耐え堪え越えたガリ勉くんにも変化が起きる


  どうしたら良いか分からない難しい割り当てに限って、上司によく怒鳴られていたことを思い出す
  そうかなるほど
  面倒くさい案件は、できるだけ真面目でお堅い奴に割り振って、もしもの時は負わせれば良い
  できる割には狡さを見せる奴は、こちら側に引き込む上での飼い馴らしを仕向ければ良いのだ


 (なるほど、願ったり叶ったりのお家思考にようやくにして辿り着いたって感じかも‥)


  ‥斯様に思っているのは、お席にありついた側の独り言で
  丸投げされる方は、やる気の低下→伝承の低下→技術力低下だから
  上がお席で自惚れた瞬間から、組織全体での落ちぶれが確定していく

 (社会全体でそれが確認され出すってのは相当だよ)
 (まぁぶっちゃけ3%で相当だから、5%はアウトゾーンだ)
 (さらに、一割がそんな裏技くんばかりに成ったら、すっかり終間だ)



1-5)4

|梅雨寒も急に夏日愚痴となり       島田市・川柳茶ばしら吟社(8-10)

|不景気を急に好機と担ぎ上げ どん底不景気嗤う風邪


> ‥「不景気こそチャンス!」
> 其を、皆で言い出したことで感覚が怪しくなっている

  ‥不景気はチャンスなんだから、稼げないのは自己責任‥

> と、なんだかすり替えられた気がするよ
> 気が付いてみれば、好景気と騒いでいる始末だ
> どちらがなりすましとも判断が付かない状況が演出されている

  まぁそれに無くとも、笑い飛ばしたいのが心情だから
  タチの悪い風邪を嗤いとばすのと同じに‥思えたかどうかの差は有り得たかもなぁ

 (でも実際、風邪で寝込んでる人に、その言葉はDQNだよ)

 ‥普通に考えても、一様に「右に習え」すれば良いという中身には無い
 ‥ほんと、不景気にはタチの悪い風邪が流行るよなぁ




昔より減ったか声低い          島田市・川柳茶ばしら吟社(8-10)

|昔より帰国減ったか赴任漬け 労働移民と差の無けれ


> ‥母国で良い暮らしをするのが勝ち組!?

> 大手を望んで就職を果たしたにはしたが、なぜか海外赴任でそのまんまなのは
> 移民労働者と、大して差の無いご身分だということに気が付いてしまったよ

 (やべーどうしよう、大手を選んだ意味が皆無の気がしてきたァ)

> 海外まで行って、代官風情がしたかったわけではない
> 少なくとも、ずっとそのまんまのつもりなんてあるわけもなし

 (母国語を話せない辛さという奴ほど、どん底惨めな仕打ちも無いからな)
 (移民労働者の悩ましさとマジ大差無いしィイイイ)


> ‥お話変わって


 帝国時代、外地に親日国が見られたのは
 ずるい奴が内地に居座り、外地には質の良い人材が飛ばされたからだろう
 その点、半島や満州には、ずるい奴が多かったのだろう
 日本としては、結果的に身内の恥を無駄にばらまかずに済んだことになる

 これと同じで

 若い内に海外赴任にやられるのも、ある意味これと同じに思われる



1-5)5

|梅雨景色つづく無聊仮住まい        三ヶ日俳句研究会水鳥発行所(8-14)

|夏風邪や無聊を託つ睨めっこ イージスアショア「レーダー感無し」


 *無聊を託つ(ぶりょうをかこつ)‥することがなくて、たいくつな生活を嘆く。

> ‥イージスアショアのレーダ監視任務を想像するに、其は陸の孤島だ
> イージス艦に乗り込むのと違って、それこそ「レーダー感無し」の毎日だ
> そんなのは客の来ない閑散期の遊園地の平日の乗り物スタッフと同じだ

  練度なんか上がるもんじゃない

> 只でさえ、自衛艦のレーダ監視は応募者からの無理矢理な叩き上げ半分なんだから
> 理系でその手のシステムの内まで触れる奴が、淡々と張り付いている想定とは大違いだ
> 大量確保が難しい上に、育成に繋がらない勤務だなんて‥人資源においても無駄な使い方だよ

  さすが、折角の箱も人材も、泥に変えるのがお上手な閣の手配だよなぁ



> うた詠み終わります、ありがとうございました。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 23:18 | Comment(0) | 名句にポン/2018後半 | 更新情報をチェックする
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