2018年09月08日

【勝手句帳】251 30-8-28 其の1静岡新聞掲載分から

↓9)向宜詠吟.2018/09/08

|まず眺めどこから崩すかき氷        焼津市・矢車俳句会

|減ってゆく残り湯にさえ春惜しむ 明日の出撃ちょっとヤバイ


 *明日(あす)

> ‥ミサトやシンジの入った湯になんて誰が浸かるもんですか
> ‥ミサトやシンジの吐いた空気なんて誰が吸うもんですか
> でも、使徒の居ない世界にあたしの居る価値なんて半減するだけよ
> 使徒はあたしの存在価値を示す獲物だから居ないと困る対象‥(ふふふふっふふふ)

  ‥ あたし壊れてるかも ‥



|雁が音やどこから崩す量産機 しりぞくものかあたしの意気地


> ‥こんなところでなんか、野垂れ死んでなんていられないのよぉ
> 量産型だからってなによ(どうせダミープラグなんでしょ)
> あたしの乗る二号機こそが最強だってとこ、見せつけてやるんだからぁ




|バックミラーに見送る母の姿あり小さくなっても私の母なり          静岡市清水区渋川

|狂っても死んでさえも母の影 それでも大好き小さな想い


 * 惣流・アスカ・ラングレー

> ‥あたしの原点が
> あんなちっぽけな幼いままの甘えたい盛りのあたしだなんてぇ
> あんな気が狂っちゃって見向きもしてくれなかったママに、甘えたい盛りのままのあたしだなんて
> 人形をあたしと思い込んだまま自殺しちゃったどうしようもないママだったのに
> それでもそれがあたしの一番に大事な気持ちなのよォオオッ!!!


 (蓋を開けてみれば、馬鹿シンジと同じじゃない、ばっかみたい)



1-9)1

|生き足りて大きな自由夏夕          清水町玉川

|生き足りて大きな夏を丸かじり 西瓜もろこし胡瓜トマト


> ‥今日も十分に「生(せい)」を堪能したな
> 夏休みにするデッカいことなんて決まってるぜ
> お天道様一杯に浴びて、遊びほうけて、丸かじりにかぶりついて、それだけよ

  ‥他に何がある?‥



 *幼少の頃に、本郷猛のバイク上変身に痺れて以来、ずっとテレビに齧り付きだったよ
  外に遊びに行くという概念がすっぽ抜けていた(ドツボのテレビの時代だったし)

  そんなんだったから
  四十頃にして、魂に見合った体力がねぇという次第に気が付いたよ

  (具体的に表現すると、仕事して帰ってくると頭からっぽ)
  (趣味よりも、まずは何もしないで居たい症候群)


 ‥その代わりの洞察力に目覚めたにしても、随分と時間経過が著しい(大損確定で間違いなし)‥




待ちわびし夕餉楽しき日焼けの子       掛川市宮脇

|「おかわりッ」と夕餉掻きこむ日焼の手 五杯六杯お釜からっぽ


 *夕餉(ゆうげ)

> ‥あーあ、腹減った「かーちゃんメシ、まだぁ??」

> おかわりッ
> おかわりッ
> ・・・おかわりッ

> もう終わっちまったよ、お釜でも舐めて綺麗にしときなッ



1-9)2

妥協して今日も鏡をおりたたむ        静岡市葵区吉野町

|鏡より萌しすぎたる身だしなみ 漆に倣った厚化粧


 *萌し(きざし)、倣う(ならう)

> ‥昭和の頃には、なぜか厚化粧が普通に居たな(もとい‥昔からか)
> なぜああなるのかが不可解だったが
> 解釈が「漆」と同じということに、ようやくに気がついたよ

 (その手の遺伝子が発動しちゃってのことなんだろうなぁ)




束の間の晴を喜ぶ梅雨の         焼津市・矢車俳句会

|「なぜかしら?」蝶の並んでまた別れ 少なけれども妥協せず


> ‥出会いの難しさなら、蝶やトンボほど当てはまるパターンもない
> まずは、同じ種であることが外せない条件だからな

  ところがどうよ

> ヒトから見たって、出会いがあるかの回数が怪しいってのに
> こちらが見かける限りにおいて、仲良しムードのままに立ち去るというのを見た例しがない

  そこは妥協しないって事だろうな(スゲーな自然って)
  一度に生む卵の数も半端ねぇから、生まない個体の数も相当だろうぜ(ヒトと変わんねぇかも)
  もとい、ヒトがそれをやらかすと途端に少子化だからな(スゲーなヒトには義務があるんだぜ)



|命在るままを喜ぶ 蝶新た 仙人すぎる風の吹くまま


> ‥折角同じ種に出遇っても、挨拶を交わすだけで、気ままに孤高に遊ぶ
> 蝶の姿とは、ぶっちゃけその手の仙人と同じだよ
> それこそ風の吹くままさ

  でも人間の場合、「孤高」はそれほど人気では無い
  どうして、蝶の孤高の見られ方はそれと異なるのだろうか?

> ‥やはりヒトは
> その本質より、見た目で判断しがちの思い込み馬鹿って事だよなぁ



1-9)3

お星さま願い多くてトリアージ        静岡市葵区北安東

仏様願い多くてトリアージ 可能性のある順番か!?
 
|報われぬ理由の一つトリアージ お家優先下克上
 
|長生きが叶えば徳とそう思え 願いの本質世の平和


> 善良たる神や仏にお願いしようと
> 不公平きわまりない政痴屋に任せきりにしようと

  結局は、トリアージが発生するんだな

  それってつまり、お家優先の下克上だぞ

> ‥ならば、貧側に期待できる狙い所と言ったら
> 贅沢三昧のなんちゃって幸福の追求なんかに無く
> そりゃやっぱり長生きという事だろうね

  その確率を上げる前提こそ、世界平和ということだぞ

 ‥ぶっちゃけ
 マンネリ&地味な願いにこそ真理があると言うことだぞ、ちみ



1-9)4

|幸せの種を探せばにも孫の所作にも風や雲にも               浜松市北区豊岡町

|幸せの種を求めて己あり 汝を実らせ おすそわけたれ

|いじめられ許せぬ日々ぞ青嵐 「許す」すそわけ幹太るらむ

|理由などお互い様のやり込め合い 癖負うようなら智慧放て


 *青嵐(あおあらし)、幹(みき)、癖(くせ)、智慧(ちえ)

> ‥「しあわせ」を考えると言っても
> 精精がウケウリの横並び願望が大半だろうさ
> そこには、自分の立場や都合なんて存在しちゃ居ないさ
> 全く以て、無味乾燥の植え付けられた希望だよ(もとい欲望か)

  だからこそ、迷い、救いを求めることにもなる

> 己を知らないという次第こそが、「最大の不幸」なのに誰も看破しない
> なにはともあれ、「まずは、やってみなはれ」だからでもある

  ‥理解があったと言うよりは
  本能の差が、仏教伝いにその本質を引き寄せる
  (己という意味が判り始めると、周りという意味も同時に判り出す)


> 自然からの実りという奴は、自分の手元に残る必要が無いということを肌で理解させるだろう
> ならば、ヒトにしても然りだろうよ

  ‥そこが判らないままでいると、頑張った自分をいつまでも掴んでいたいらしい
  そうなると、お裾分けどころか、責の押し付け合いだ
  まぁ責のお裾分けしかできない思考程度が、せいぜいの落ちなんだろうよ


  ‥結果的に、イジメ沙汰が発生する‥


> イジメられるという状況には、汝側にも、様々な不理解が絡んでのことだ(エゴの希薄すぎ)
> そのままで良い訳が無いのだが、一番に手っ取り早いステップも又時代含みのあり方だ

  ‥イジメられたという傷を負うと、日々悶悶と恨み続けるものである
  するとその芽から出た何かを実らせて、お裾分けするのがよろこびというのが筋書きになってくる
  受け入れられないとか、ずるいとか、卑怯とか
  そんな負の感情を取っ払っちまう太さを得ることが課題と言わんばかりだよ


  「して、塩梅はどうかね?」


> やっぱり、己の側の不十分が解るようにならないと釣り合わないという事だろうよ
> 理屈なんてただの道具だからな
> その屁理屈、理屈に対して論で攻めようとしても
> 敵の本質を見抜けない(敵を知らない)のでは、ズバッとした言葉にもならないと来たもんだ


  まぁまずは己の心に「公平の整理」からおやりなさい、そこが疎かでは、智慧も湧かんでな


  ‥整理できたって次第は、ブレなくなったって事
  ‥ブレてると思うならまだ伸びがある
  ‥まぁ、尽きると言うことは基本的に存在しないよ

 (敵よりも、細かい所に気が付くように生りだすだけだから)



1-9)5

|煩悩の洗ひ流せし自由かな          焼津市小土

|煩悩を流して自由 流さぬて 自由と怠惰 紙一重

|忘れずは 次の煩悩重いだけ 許容が大事 気持ちの整理

|善悪は整理に差あり 素の美学 縛らるるなかれ まず汝の素


 *素(す)

> 煩悩はなぜ在るのだろうか?
> 在ってはならぬ心象など存在するだろうか?

  音楽的に言えば、音の不足が発生するに過ぎない

> では、煩悩とはなんだろうか?

  音楽的に言えば、好きな音だけを掻き集め、嫌いな音を間引きするような思い込みだよ


> そんなことをやらかしていると、途端に
> 自分の大好きを剥がされた瞬間に、存在価値がゼロに追いやられるボディーブローが炸裂さ

 ‥時に、あなたの音楽性が批判されようと、あなたの存在価値は変わらない‥

  変わってしまうように思い込み、斯様に理解している所に煩悩が付きまとう
  あなたが、その様に思い続ける限り
  価値観において否定されては、あなたは常に置いて行かれる思いに苛まされる


> その様に思い続けているのは、他ならぬアナタだ
> そこに自覚が無いばかりか、変わらざるを得ぬ次第に頑固さがある

  ‥これこそが私だとの自覚が在るなら、迷う意味などどこにも無い
  せいぜい、モチベーションの足しにしとくのが賢明だ

  まずは、自分の好みとしての白黒をはっきりさせるべきだろうよ



1-9)6

|好みほど差ありて自然 世の不思議 区分のはずが是非自慢ざれ

|必要の失する整理に摩擦あり 忘れておくも取り潰すも


> ‥ところが不思議なことに、中にはそんな自覚に自慢げなタイプも居る
> 世の中を知れば知るほど、タイプ別のパターンが在るだけだ
> とくに何が一番に素晴らしく、また、下劣にあるかなどの差異など存在しない
> 等しく利点ありき、欠点ありきの範疇だ

  在ると思い込むところに、煩悩が発生する

  とはいえ、自慢も集団化し過ぎると混乱がもたらされる(偏見の定着化)

> 厄介なことに、自慢のそもそもが分類分けの果ての自惚れに基づいている(増長慢)
> そこに芽生えた品位差という思い込みを整理しようなどと無理ゲーだよ
> そもそもは、社会構造の劣化に起因している
> 社会構造自体を改めようとすれば、恐ろしいほどに抵抗を見せるだろう



1-9)7

|競争などと所詮は煩悩 後から整理のクズ構造

|命沙汰忘れやらかす乱経済 公平抜きの改正などと

|健康を蝕むほどの「儲けたい」己に科してる欲のツラ罪


 *蝕む(むしばむ)

> ‥斯様な自慢社会の有り様に陥ろうと、大抵の相場は決まっている(それがヒトの負の性能だ)
> 競争こそが人類の進化を促す最も且つ最善の在り方だと‥うそぶくところから始まるのだ
> インチキが絡むからこそ、そう言い切れるのだろう(必勝の裏技だ)

  それでも、言い切る言葉には、なぜか魅入る力がある(指摘できるだけの情報が欠かせない)

> しかし、結局はあとからあとからゴミが散らかり放題の有り様だ
> なにしろ、誤魔化している次第を表沙汰にはできない
> 嘘を重ねれば、嘘は肥大化していく命運にある

  何事も積み重ねればその通りだよ(例外など無い)


> それでも不思議と魅了され続ける輩は多い

  全体への「嘘×迷惑」は、どうしたってツラと健康に現る

  (異常も無いのに、無駄に気になってしょうがないのもそれとほぼ同類だ)
  (そもそもの根にあるのが、偏見のウケウリの真受けだから、どうしようもない)



1-9)8

|自由とはお家依存が怒本命「脱公平」の名ばかり人権

|独裁も自由の病 依存症 成果を問えば結果共食い

|手を取らぬ自由の果てに嘘混じり 海の底までプラゴミ混じり


> そもそも、私たちの考える「幸福の追求」とはなんだろうか?

> 結局は、お家主義だよ
> とことんお家主義だよ
> 自分ところの家系の安寧がまずは第一で、競争をやらかしておる

  ‥よそ者&部外者は、カモ扱いという些末だよ
  民主化なんて言葉に酔いしれている側こそカモの対象だよ
  基本的人権に安寧なんて約束されちゃいない、あんなものただの洗脳だし御為ごかしさ


> それの積み重ねの勝ち残りを以て、「幸福の追求」だとか‥とんだ迷惑行為の追求だ

  なにしろ、勝ち続ける為にも裏技ありきだからな
  それも過ぎれば、共食いをやらかさざるを得ない
  周りが貧ずれば、そうなるばかりだろうさ(昭和バブルと平成の違いと言えば判るだろう)


> 公平を受け入れぬ者らのしでかした顛末が、「嘘にまみれた社会×プラゴミまみれ」だよ
> 公平を受け入れぬ者らのしでかした顛末が、「嘘にまみれた社会×気象の乱れ」だよ


 ‥どうしたって、そのような有り様は、失敗作でしか無い
 失敗作を破棄できないという愚かさに、劣悪な煩悩がこびり付いている
 なにしろ「公平」を蔑(ないがし)ろにしてきた偏見ゆえの大作もとい大傑作だからなぁ



1-9)9

|春霞 整理を問えば仏国土 煩悩即菩提の濯ぎゆく


 *仏国土(ぶっこくど)、煩悩即菩提(ぼんのうそくぼだい)、濯ぐ(すすぐ)

> ‥火のない所に煙は立たぬ
> 霞として見えたなら、そこで立ち止まって、問題点を総ざらいすべきだろう
> ただそれをやるかやらないかの差が大きい
> 積み重ねともなれば、地獄と仏国土ほどの差だ(想像に難くあるまい)

  ただし、地獄の様相しか知らぬのでは、想像に及ばぬのだろう

  そのそもそもが、問題点を握りつぶしてのやらかしにあれば尚更だ
  (偏見からのウケウリの真受けということだ)


> 人間の性能として、煩悩は避けられない妄想の類だよ(科学にノイズはツキモノ)
> ただそこに気が付いて修正できるか否かだよ(修正できてこそ科学の本懐)
> 修正にこそ挑戦ありきだが、己の力の誇示の発露に意味なんてほとんど無い(せいぜい侵略だ)

  ‥精神汚染という侵略が如何なる事態に及ぶかを、まずは学んだというだけのことさ‥


 ‥「いじめられて許せない」それも十分に精神汚染だよ
 ‥侵略されてそのままなんだよ、ちみ
 (なんとくだらない残念な状況だろうか、汝を復興せよ)



> うた詠み終わります、ありがとうございました。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 13:27 | Comment(0) | 名句にポン/2018後半 | 更新情報をチェックする
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