↓6)向宜詠吟.2018/09/09
|簾捲き富士の絶景旅の宿 焼津市・矢車俳句会
|片すだれ富士端然と宿に射す 湖畔をはさむ涼ぞしみじみ
*射す(さす)、簾(すだれ)、宿(やど)
> ‥夏の涼と言えば、「湖畔×富士山」というのが我が家の定番だ
> 予約した宿の部屋に案内されると
> 片簾越しに、端然と富士山が目に飛び込んでくる(見事なもてなしだ)
> 湖畔を挟んでの風景が実に好い、湖からの風がまた心地よい
(でも、ここでのまったり‥まだオアズケなんだよね、これから遊園地ンゴ!)
|片簾富嶽と座して駕籠に揺る とどまりたくも急ぐ参勤
*駕籠(かご)
*外様大名は毎年四月、譜代大名は六月あるいは八月が主なシーズンだったらしい。
ときには藩主も駕籠から降りて道中を歩くこともあったそうだ。
参考:「本気でキツい参勤交代」の知られざる裏側
> 殿、富嶽が一層と大きく見えて参りましたぞ
> うむ、相分かった、簾を揚げてくれ
ふむふむ、相変わらずと見事な姿じゃ
> しかしどうして、こうも、駕籠に揺られて見なぁならんのだ(視野が低い)
> まぁ体調を崩していてはしかたがない
(いつも思うが、ここらで歩を止めて泊まり込みたいところだな)
(だが参勤の道中だ、ここは富嶽と座してやり過ごすよりほかあるまい)
1-6)1
|天渺々ネモフィラの丘真青なり 掛川市大池
|ネモフィラのこれほど真青 丘に海 静の佇みゆめうつつらむ
*渺(びょう)‥@(水が)広々として果てしない。Aかすか。ごく小さい。
*参考:http://smartrip.jp/genic/6465.html
> ‥ネモフィラの丘の青がこれほどに天国に近い印象とは、うっとりンゴ!
(南国の島パラダイス論なんて、もはや‥世界的な酷暑&気象異変で過去形かも)
(地場で天国を味わえるなら、それで十分だもんなぁ)
|ネモフィラの丘に亡者の影だかり 似合わなすぎて三途の川
*参考:http://www.rurubu.com/news/detail.aspx?ArticleID=11339
> ‥ネモフィラの丘を行く人影が、どうにも逝く人影にしか見えてこない
> ネモフィラのイメージを損ねてしまっているのは、非常に残念だなぁ
> どう見たって、三途の川の渡りだもん
(天国に入るなら入るで、やはりそれなりの服装をしないとダメって事だろうよ)
(どうにも、立派なお屋敷の前でお着替えを要求されちゃうイメージだよなぁ)
‥と言うことで
天国らしい格好でのコスチュームイベントを挟むべきかと
‥さしずめ、あじさいカラーが似合いそうだな
所謂、お花の格好をしてこいと言う事になるが、いきなりは無理だろうから
お手本として、その手のパレードをやらかす所から始めるのが、刷り込ませ早いかも
キャラクターでガッチリ盛ろうとすれば、ご当地アニメのパターンだな
(ゆとり&メルヘン満載にやらかしてもらえるとありがたい)
1-6)2
|どの色が一番好いのか決められないみんな一番あじさいの花 牧之原市菅ヶ谷
|どの色もそれぞれステキ七変化 虹とあいさつ雨上がる午後
> ‥私は紫陽花が大好きです
> どの柄もすてきだと思います
> 虹と紫陽花があいさつしている光景は、とてもファンタスティックに思います
> なので、雨が上がる午後になるといつも期待しちゃってます
|早朝の光すがしく水やりに虹をつくりて木々と楽しむ 浜松市中区富塚町
|何度でも光すがしき今朝の虹 水撒く庭に木々のおはよう
> ‥朝から虹ですよ
> ホースをお空に向けて水を放ちます
(うほー)ほら虹ができちゃいまーす
> 庭への水撒きです
> 木々にも水撒きです
> 虹が放たれる度に、「おはよう」と話しかけられているみたいで、つい楽しくてやっちゃいます
1-6)3
|照れば蜂曇れば蝶の来る庭に時間通りに配達の音 磐田市大原
|照れば蜂曇れば蝶の渋谷駅 家出娘の酷暑消え
*酷暑消え(こくしょぎえ)
> ‥今年(2018)の酷暑で、渋谷に激変が起きていたらしい
> なんでも、夏場だというのに、家出娘が見当たらなかったそうだ(へぇ〜)
(その程度で「激変」を盛るなら、被災の様は、さぞかし天変地異だろうなぁ)
(ネット上には、人目を引こうとしてのオーバーな表現が絶えないが、この記事の重要度は?だな)
(でも、お陰様で面白く漉き込めました)
|あやしきまで赤き果肉に口拭う完熟プラム一人食みつつ 浜松市中区元魚町
|口拭う夜明けもろこし盗み食い これ程までとはナマの味
*拭う(ぬぐう)
> ‥聞いた話、「朝採れもろこし」は生かじりでイケるらしい
> しかも最高に旨いんだそうだ(生かじりが!!!)
(じゃ、畑での「夜明け頃ナマ齧りぺろり」が一番って事だよな)
(そんなツアーが仮にあったにせよ、盗み食いの気分を味わうようなもんかもな)
(俗称で、「畑で猪猿ツアー」なんて呼ばれそう‥)
1-6)4
|夏鶯明くるより暮るゝ迄 掛川市・南郷桔梗句会
|汗乞えば明くるよりから暮るる迄 先わからずも並び満足
> ‥「仕事」「仕事」と人生の必要というのは解るにしても
> 体力に見合ってる訳でも無いし、適正&希望に適ってる訳でも無い
取りあえずの巡り合わせに身を投じざるを得ない事の方が多い
すべてがそんな感じだ
> そもそもが受注次第でもある
好き嫌いを言って断れば、食いっぱぐれるだけで
取りあえず、人並みに暮らして行ければ十分という落ちでもある
> 競争に意味はあるだろうか?
‥自由ゆえに、起業にて成功したとて
‥自由ゆえに、仕事ばかりだった親の背を見て、後を継ぐ気にもならない
(重役クラスまでの出世願望はあっても、社長となるとぐっと減るのが実態だ)
> 競争に意味はあるだろうか?
> 自由選択に意味はあるだろうか?
‥それでも、理由も無く誰も持ち上げてくれやしない‥
甲斐性を示すにも、自由にやれるのが民主社会だと思ってきた
好きだからこその長続きという思い込みだった
されど、起業するよりは雇用される方に流れるのが傾向だった
そもそもにして
競争ならば、勝つ為にも情報が必要なのに
その情報を真剣になって仕入れようとすると、途端に「壁」と「堀」に突き当たる
‥そこで顔をもたげて来るのは
何あろう、自由とは真逆のお家主義だ(忖度の世界だよ)
> そこで、もう少しお気楽が良いと大衆に活路を求める(人気頼みだ)
しかし、人気頼みほど下克上だ
長い休業は御法度に近い部分が付きまとう(そりゃそうだろう)
そして‥結局は、そんな親の背中を見て思案に暮れるのだ
(バカンスなどとやらかす文化圏を手本にしては、どうにもアホらししい)
(どうして、あちらが手本になるのだろうか?‥インチキとしか思えない、実際その通りだった)
(それでも真に受けている)
そこのちぐはぐと暗愚が、無駄に大手志望を継続させている
(結局は、「壁」と「堀」だ‥情報の統括がそこにある)
(それはなんだ?‥だからお金の信用創造の大元という事だよ)
(確かに、明らかに、金塊の都合とやらがやらかされて来たということだ)
> 庶民にとって、そこまでの話はどうでも良いのだろう
> 人並みに暮らせれば良いとしか思っていない
でも、そこが落とし穴だった
現実は、民主選挙は戯れ言のようにお家主義の下に据えおかれている
民衆同士にしたって、人気の奪い合いの下克上の様相だ
(平和且つ健全とした印象なんてどこにもない)
チャンスがあれば一攫千金(社会の空気はいつだってそれだ)
‥自由だから、無駄にそう思っている
‥お家体制の方が、逆に、「地道にやるのが筋」が相場だったぐらいだろう
物理的に考えるまでもなく
皆に行き渡らないとした日常がある(もとい都合か)
ゆえに競争をけしかけられている
いいやそうじゃ無い、それをテコにして、独占が動かないように仕向けられている
‥だからこそのお家主義世界のまんまでもある
> 競争に意味はあるだろうか?
> 自由選択に意味はあるだろうか?
意味があるとしたら、そこには許容ありきだろう
「納得」からして、許容がつきまとう次第だ
所謂、力比べだよ
ある程度は競わざるを得ずがヒトの納得の許容にある
しかし競い始めさせると、途端に天下取りの様相だ
終わらせるまでが大変なのに、暮らしに終わりなんてやりゃしない
大ざっぱに見ても、世代の差でプチッと事切れるまで待たなければならない
そんな繰り返しに意味はあるだろうか?
だからこそ、前以て、許容をハッキリさせておく必要がある
(ところが、物事の許容についての具体的な国会なんざ一度足りもありゃしない)
> 徹底的な殺戮に意味はあるだろうか?(愚問である)
> ならば、徹底的な絶対資本体制に意味はあるだろうか?(趣向は殺戮と同根だ)
すべては競争ゆえに、不幸もまた創造されている
勝ち組・負け組の表現がそれである
自分勝手ではダメという事での民主社会の筈なのに、なにが幸福の追求だよ
不幸の大量生産に陥らない為にも、幸福の追求のペースには制限が課せられるべきにある
それが、暮らしのモチベーションに健全を保つ上での知恵に思われていた
されど、狡猾さは次第に、格差を逆手に取り、こう口にするようになる‥
> 制限のある自由を「自由」と呼べるだろうか?
> 凡人はそれを「規制」と誘導され、賢人は「公平」にやれと諭すのみだよ
真に自由を求めたければ
経済参加なんか考えずに、修行僧でも仙人でもやっとくれ
‥そもそも法に示そうとすれば、その明文化の段階で制限のオンパレードだよ
プログラムで表現するにしたって、禁止事項にエラー処理と示されるんだからな
(今どきで言えば、OSレベルでの乗っ取られ防止に必死だよ)
(肉体にだって、その手のセキュリティ(免疫)が備わっている)
‥暴走で動かなくなったシステムを前に途方に暮れる癖によく言うよ
どれだけの低脳のレベルで、「制限無き自由」を理想に思い込めるってんだよ(ばーか)
1-6)5
|汗乞えば明くるよりから暮るる迄 先わからずも並んで自慢
> 「もっともっと」と、奪い尽くしたいお馬鹿ほど「制限無き自由」というのがパターンだ
> それでいて盗んだカネで安全地帯に居たがるのもパターンだ
‥だからだろう
インチキしたカネで豪勢な豪邸(監獄)をこしらえて、警備に余念が無い
それこそ24時間体制での監視下に晒されている
自ら雇って、監視してもらうんだからな(変わったご趣味だよ)
そういう見方をすれば、囚人も富豪も不思議と同じオモムキだよ
(盗むにしろ、吸い上げるしろ、趣味と境遇が似かよってるってことさ)
> そんなこととはつゆ知らずと、無駄に憧れていたりするものだ
‥まぁだからだろう
ほどほどの人並みレベルの方が人間味が残っていて、まだ自慢に値するのだろうなぁ
ちょっとプレミアムが付いたりすると、神あつかいだからなぁ
でも、乗せられて、「もっともっと」をやらかすと途端に叩かれるんだからなぁ
‥なるほど
自覚のある自慢(叩かれない)と、そうで無い自慢(叩かれる)という奴の境目が
「囚人」≒「富豪」の監視下境遇という次第だったわけか(へぇ〜)
> じゃなら、これからは、ますます「公平」で好いよね♪
(管理するのに、全部に番号が付くんだよ‥まさに今や24時間体制での監視下だからぁ)
(まぁ番号には住めないんだけどさぁ、暗号鍵が無いと家にすら入れないサービスもあるからねぇ)
‥格を自慢したいばっかりに、そうなっていくって流れらしいよ(へぇ〜)
1-6)6
|黙黙と泥にまみれしピオーネを廃棄する人の目に光るもの 静岡市葵区竜南
|ピオーネの泥に穿たれ油照り 廃棄の沙汰に無念光れり
*穿つ(うがつ)
> ‥折角のピオーネが、こうも無残に豪雨にしてやられてしまうとは
> 辺りに落ちて泥の有り様だし、その上、油照りだし
> 全く以て、イジメに遭ってるような無念だよなぁ(涙だって滲んでくるよ)
|汗出してみかんの摘果を老妻と暗くなるまで頑張りぬきぬ 沼津市下河原町
|びっしょりとみかんの摘果老いてなお 妻と細々黄昏の里
*摘果(てきか)‥間引き。
> そうやって、昔から夏にみかんの間引きをするんですか?
> おうよ、こうして、ずっと汗びっしょりで寄り添ってきたさ
> 時季が来ると毎日毎日遅くなるまでな
> 二人で黄昏時の風景になるまで身を投じて来たんだよ
‥でも、去年同様の酷暑には、実り過ぎちゃって不作の要因になってそうですよね?
間引きするのは、逆に、今や野暮な作業と化してるってことはないんですか?
間引きしないエリアを設けて、確認すべきっすよ
‥昨年度のミカンの不作とは
LLサイズ以上しか採れなかったというのが中身だそうです(内袋の皮がこわくなる)
つまり、間引かないでやりすごせば、小粒になるだろうは想定内
(あとは味がどうか?の問題‥俺としては、酸味混じり大歓迎)
(大手が農家にOKを出さないと難しい‥資本第一だからなぁ)
> うた詠み終わります、ありがとうございました。
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