2019年01月17日

【エンコード日記】シーン変更感度(先読み、GOPとのコンビネーションが必須だった)

記稿.2019/01/17

> シーンの検知には、100%選択されるケースとそうでないケースとがある
> 最大指定値とて、すべてを検出できているとは限らない
> さらに、先読み量にも、GOPの調整値にも影響を受ける
> アニメと実写とで二分化する
> (Iフレームの増量は気になるけど)秒間コマ数の違いは、シーンの検知にはさほど関係が無いらしい


 ‥100%選択されるとは限らないケースの場合
 先読み量が多ければ多いほど‥最適になる‥と思ってきたが、実は間違っていた
 先読みが多すぎると却って、ビットレートの効率化の調整が先に働いてしまうらしく
 シーンの検知の方が後まわしにされる傾向を確認した

 (シーン検知の方にまずは優先度を与えないと、この先の革新は見込めないだろう)

 先読み量を上げることで、むしろ省かれるケースが多くなる(基本値以下は論外)
 基本的に{GOPの最大距離}={先読み}に扱うべきにあることから、先読みの値の方がより重要になる

 (この先読みの適正値がアニメと実写で異なっている)


>  シーン変更感度(89),先読み(80)‥アニメ
>  シーン変更感度(67),先読み(60)‥実写


 ‥例えば、振り向くシーンの場合
 マンガなら必ず2コマ必要になる

 ところがエンコードの場合、「後ろ向き」一枚を優先すべきがIフレームとしての適正だ

 なぜなら、振り返った顔にIフレームが入ってもすぐさま別のシーンに切り替わるだろう
 そのようなとき、Iフレームの次の画がBフーレムになることで画質の差に違和感が付きまとう場合がある
 (頭から高画質前提なら問題ない話だが、DVDからのアップコンバートともなるとその手のケースも増えるだろう)
 (その様な場合、そのままPフレームが当てられる方向に任せた方がスッキリするようだ)

 これの基本が押さえられているかいないかでさえ、指定した数値の違いで差が出る


 先読みの最適値は、フレームレートの基本値に影響を受けるので
 あまりにも基本のフレームレートに対して違和感の募る値を選ぶなんてのは有り得ない

 そうなると、先読みの値に合わせて、シーン変更感度の値を選ばざるを得なくなる

 ところが、2で割り切れる値では、シーンの抽出にスルーむらが、どちらからずでどうしても発生してしまう
 さらに、3で割り切れる値ともなると、お話にならない奇妙な検知が発生する

 ‥ということで素数値に活路を見出したところ、上に挙げた数値になりましたとさ


> ちなみに、HEVCの場合、最大CU値の違いでも差が出るかも知れないので
> ここでの話は、今のところAVC止まりです


 Bフレームの指定枚数でも検知差が出ると思いますが
 ウルトラマンなど、Bフレームカットすると、Iフレームがより増量される傾向になります
 (半イントラ状態におったまげました‥ただし値には偏りがあり拾われないケースでは依然として拾いません)



posted by 木田舎滝ゆる里 at 12:38 | Comment(0) | HEVCと洗逸と受難 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。