2019年03月11日

【エンコードレシピ】洗逸NTR(デジタルアニメ720pHi10)

↓10)記稿.2019/03/11

> 今回のレシピは、BDアニメ(1080pデジタル映像)を
> x264の720pのサイズにて、非大型テレビからの視聴再生並に美麗に寝取るのが狙いです
> パソコンからの再生視聴を前提 且つ 後にHEVCからもやらかしたいと含めれば、444-10もありでしょう


 ‥デジタルアニメの再エンコード地雷として、ぼかしを用いた表現がいくつかあります
a)ズーム効果を用いた手前と奥とのピント切り替え
b)光がほどけるような演出
C)動きを伴う陽炎じみた淡い色彩とその変化


 ‥それらは、実写の場合とは異なり、アニメの場合は想定された計算からの光彩です
 なので陰影としての密度が乏しい分、ビットレートの割り当てを誤ると途端に色の間引きが発生します
 つまり、色のトーン(グラデーション)がカクカク段々になったり、アンバランスに濃すぎたりします

 それらの正確さを如何に引き出せるかが、良質な再エンコードだろうとの解釈が今回のレシピです


> ‥基本的にエンコードの質とは、ぼかし方の程度の塩梅です
> そのぼかし方の程度がぶれていると、ぼかしを積極的に活用した表現に対して雑になるだけです


 (ぼかしの方向がぶれていると、高ビットレートを与えても上手く行かない要因たるだけです) 

 ‥その中でも一番に影響をもたらすのが参照フレーム数です
 ‥次が、静的なビットレートの割り当てと動的なビットレートの割り当ての差です
 ぼかしを用いた表現は、どうにも動的な扱いとしての感知が、気持ち一つ鈍いようです

 ‥そもそも、ロスレス画像群からなるマスター出しならいざ知らず
 BDtsからの再エンコードともなると、すでに、ぼかしによる適化加工済みなので
 さらにぼかしを加えてしまうと言うオチからはじめざるを得ないわけです

 それはもう、難所であるほどに、参照フレーム数を複数にしてしまう時点で理想には及ばないでしょう

 なので、ぼかし表現の激しい表現箇所については100%は有り得ません、どうにもお手上げ状態です
 (その代わり‥そこをどうにかしていく過程で他が段違いに良くなります)


> ギンギラギンのブラウン管テレビの印象とは、天と地の差である次第を思い知りました
> ↓レシピ貼っときます


 (その他アナログ系などの映像は未確認ではありますが、前回漸進内容にある実写用数値を併せて載せておきます)



1-10)1 一般

モード:変換
コーデック:MPEG-4 AVC/H.264
言語:なし
フレームレート:23.976 or 29.97
カラーモード:YUV 4:4:4 Planar 30bpp
レート調整モード:品質
品質:11.0‥(BDtsレベルのぼかし表現のピント合わせ用途)
プロファイル:Hi 4:4:4 10(720p)
レベル:Level 4.2
プリセット:標準
Tune:無効
フレーム-パッキング:なし
Open GOP:□‥(BDtsではやらかしているので要注意)
キーフレーム間隔:60(実写),80(アニメ)
最小GOPサイズ:1‥(0.autoは(23)の固定なので鵜呑みは考えもの)
表示モード:プログレッシブ
スレッド:0



1-10)2 ブロッキング軽減

ブロッキング:オン
ブロッキング軽減 - 強度:0
ブロッキング軽減 - 閾値:0



1-10)3 B-フレーム

B-フレーム数:0‥(Bフレームを使わずして、適当な容量に収まるかはソースにも依る)
B-フレームモード:オフ←(空間軸)
適応型B-フレーム:オフ←(最適)
B-Pyramid:なし‥(x264の場合、オンにするなら参照フレーム数(4)からを要求する)
B-予測ウェイト:オフ←(オン)
B-フレームバイアス:0


 ※ Bフレームを使うと、なぜか想定以上に質が落ちて再エンコードされるのが気になります
   以前はそんな風には思ったことがないので
   そこがx264での16x16の格子を使うか使わないかの差なんでしょうかね??



1-10)4 マクロブロック区分

適応型DCT:オン(Hi10,High)、□(Main)
I8x8:オン(Hi10,High)、□(Main)
I4x4:オン
P8x8:オン
P4x4n:□
B8x8オン



1-10)5 レート制御

VBV バッファサイズ:0(自動設定)
VBV 最大ビットレート:0(自動設定)
VBV 初期バッファ:0.9
可変ビットレート:1.0
量子化圧縮:0.6
先読み:60(実写),80(アニメ)
MB-Tree:オン



1-10)6 動き推定

M.E. 範囲:32←64‥(デジタルアニメぼかし表現対応全般)
シーン変更感度:67(実写),89(アニメ)
M.E アルゴリズム:Multi hex
サブピクセルリファイン:FUll RD
Chroma M.E.:オン
P-フレーム予測の重み:スマート解析



1-10)7 量子化

量子化最小値:0
量子化最大値:69‥(心理的エンハンスを含めて考えると規格最大値一択)
量子化最大値(Delta):(720p,576p),4(FHD)‥※(ここの差こそはダウンコンバートの肝)
IP比率:1.4
PB比率:1.3
彩度QPオフセット:0‥(心理的エンハンスの絡みで‥Hi10で-4にてエンコードされるが問題ない、Hi10’444で+2)
輝度量子化のデッドゾーン(Inter):21
輝度量子化のデッドゾーン(Intra):11
AQモード:可変AQ
AQ強度:0.6←1.0‥(ぼかし表現a&b対応)


 ※ 心理的エンハンスの数値次第では、彩度QPオフセットが自動で作動し、数値が盛られて変更される
   この手のモヤモヤが、テレビの映像メニュー対応でそうなっていると仮定すると
   422や444で出すことで相殺&解消されるだろうと考えられる

  (心理エンハンスの範囲0〜4の端と端でやってみたが、大きな差は得られない)
  (Hi10’444では彩度QPオフセット値は概ね+2、0の時に+6、Hi10とHi10’422では概ね-4)
  (どうにも0とした数値は拝めそうにない模様‥映像メニューを比べる限り、規定値で十分っぽ)


   ‥是をどう解釈するかという事に成ると
   420で出しても、基本的な印象として、そこまでソースとの差が見られないのは
   心理的エンハンスには、色温度&映像メニュー対応としての情報が織り込まれているから‥との見方もできる‥

   つまり、制限モードと完全モードの差を織り込んでいるように思われる(AVCには選択項目がない)

   ‥444の場合、色の配分量がほぼ100%なわけだから、それを敢えて制限として扱わざるを得ないしわ寄せから
   わざわざ白黒の輪郭情報の方を若干強くしているように思われる
   一方で、422の場合は、業務用対応と云うこともあり
   色の度合いをやや増やしているように思われる(で、その分増量しやすいとか‥)

   ‥444で出そうとも増量された感が見られないのは
   織り込まれている心理的エンハンスの中身が多少違う程度だから
   とはいえ、その画質は、420と比べて雲泥の差を思わざるを得ない

  (BDtsからの再生より、圧倒的に美麗化しちゃってるし、寝取った以上ベタ惚れ未満ぐらいの印象になる)



1-10)8 量子化設定

Trellis:常時
Psy-Trellis強度:1.00←0.00‥(ぼかし表現C対応)
Psy-RD強度:1.00←0.00‥(ぼかし表現C対応)
参照フレーム数:←2‥(ぼかし表現C&心理的エンハンス対応)
ノイズ減少:0
参照フレームMix:□
CABAC:オン
DCTなし:オン(DCTとは、折角計算した細かい端数値をなかったことにする判断‥BDtsではやらかしてっぽ)
Fast P-Skipなし:オン(Fast P-Skipとは、ブルー系の一部数値をなかったことにする判断‥BDtsではやらかしてっぽ)
心理的エンハンスなし:□
PSNR算定:□
SSIM算定:□



1-10)9/ビデオユーザビリティ

ビデオ形式:指定なし
カラー優先度:BT709(高品質化に因る色不足対応)
行列係数:BT709(高品質化に因る色不足対応)
伝送特性:BT709(高品質化に因る色不足対応)


※フルBT709にすると、色温度対応が変化します(画面サイズでその差分は異なります)
 Bフレームを無しにすると、当方の独自な解釈通りに様変わる傾向になるので注意が必要です

 ‥420にする度に、青さが削られる分の青さを色温度にて増幅させる必要が伴います
 ただし、解像度を下げると赤さが減るので、必ずしも色温度を上げる必要は無く下げでも対応はできます
 又、大画面になるほど青さが増すのでそれぞれの絡みは複雑化しまくりです

 DVDやBDの基本的な制作ベースは「sRGB」なので、色温度は(低)が現場の色みでしょう
 なので420にエンコードだししたならば、現場の色みに近いのは色温度(低-中)でテレビ調整するのが理想でしょう

 ただし、制作側の画面サイズと視聴側の画面サイスとの差やら
 アナログとデジタルでのソースでの違いもあるので必ずしもこの限りとは限りません

 (細かいことを言えば切りがありませんので、まぁそんな感じ)



1-10)10/クロップ/プレビュー

##解像度##
‥‥
スケーリング:双三次スプライン
ディザリング:自動
‥‥



posted by 木田舎滝ゆる里 at 22:00 | Comment(0) | 洗逸しちゃうぞ | 更新情報をチェックする
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