2019年04月30日

【エンコード日記】ipratioとqpstepとtrellis(psy-rd)の意外な関係

記稿.2019/04/30

> ipratioとは、Pフレームから見たIフレームの品質率(QP)
> 基準値は(1.4)


 ‥この値を下げることでIフレームのビットレート割り振りを下げることができる
 しかし、(1.00)まで下げてもそれほどに大きく下がるモノではないらしい(むしろ他を当たれ)
 それどころか、PフレームのQP平均をIフレームのQP平均が上回る逆転現象(鼻糞化)が
 どこで起こるかわからないというジレンマが付きまとう

 さらに

 ‥ipratioを下げることで品質が怪しくなる分
 アニメにおいては、なぜかpsy-rdのtrellis()が多少の効果を示す
 といっても、ラメにキラキラ、派手な光表現の補足として機能する程度である
 実写においてはまったく以て無用の長物(HEVCでは撤去されている)

 なにしろ増量が半端ない

 (0.62)程度で、ほぼビットレートの3分の一を持って行かれる
 まぁ(0.38)が悪化を避けて綺麗さを得られる許容に思われたが

 ipratioを高くすることでも、ラメやキラキラ表現の不足分の補足ができてしまっていた


 ‥思うに、AVCにおけるpsy-rd(1.00:trellis)の値変更たる実験はすでに終わっていた‥


> しかし、いろいろと弄っていて気が付いたのは
> ipratioの値が、qpstepの値で割りきれると‥良い感じに仕上がる傾向だ


 ‥そこで(3)と(4)の最小公倍数である(12)で割り切れる数値を比較してみた
 すると不思議なことにエンコードの差値が不思議と無いというか消えちゃってる
 違いが出るのは、fpsの平均値だけになる
 取りあえず違いは有るので映像を見比べると、圧倒的にqpstep(4)の方が滑らかに思える


 ‥残念なことに、ここにきてqpstep(3)は敗北しました‥


 ずばり、ipratio(144)でやってみようと思います‥OTL

 ‥ちなみに
 pbratioは、mbtree使用時は自動的に調整されるため、値は無視される
 ということらしいが、まったく参照されないというわけでもなく
 弄るとこれまたなぜかfpsの平均値だけ違ってくる

 ということで

 当方としては、お好みで
 折角に割り切れると言うことで、「9:8」を盛ることにした

 つまり、pbratio(128)(mbtree on前提)


(いやぁもう面倒くせぇ、ipratioに織り込まれていた基準値に対する説明がなさすぎッすよぉ)
(結局、psy-rd(1.00:trellis)のtrellisって、検証用の残骸項目だったんだな‥やられたzトン)


> ちなみに、ipratio(144)は規定値より
> 派手な光表現が強くでる場合もあるので、再エンコードの際には
> 規定値の時の扱いとは異なる差異に注意が必要



posted by 木田舎滝ゆる里 at 21:12 | Comment(0) | 洗逸しちゃうぞ | 更新情報をチェックする
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