2019年08月25日

【勝手句帳】r014(01-8-23)静岡新聞掲載分から


↓ 11)1 向宜詠吟.2019/08/25


寝袋に潜る無音の星月夜  *星月夜(ほしづくよ)
静岡市・虎渓俳壇(8-23)

|寝袋をつつく無音の星月夜 包まれてゆくまたと無き時


 ‥ネタの句では上五「寝袋に潜る」が引っかかり
(星も十分見ましたよそろそろ寝ようかな、ああ良かったなぁ)の解釈は免れません

 ‥そもそも「寝袋に潜る」では
 是から入るアクションとも、頭ごとすっぽりと潜るアクションとも扱えます
 厳密には、「に」と盛ってあるので前者に思われますが
 星月夜を眺めているとして引っ張るには、どうしたってインパクトに欠いてしまいます


 ‥寝袋には入ったものの興奮冷めやらずもっと見ていたい
 結局、寝袋から秋の星空を見上げたまま、気が付けば寝入っていたなあ


↓ 11)2


|星月夜今光年の果てに佇つ  *佇つ(たつ)
静岡市・虎渓俳壇(8-23)

|夏銀河今光年の果てに佇つ 歩き出したる荒野のロード


 ‥ふふふ、やはり今夜は睨んだ通りのおあつらえ向きの天の川が広がってやがる
 夏だからこそ、夜通し歩き通しの星見もできるというものだ
 その舞台として、ここ荒野をつらぬく一本道を選んだのだ

(なんでも噂では、ここらは、夏の天の川を見上げるのに平行に沿った角度らしいからな)

 ‥さぁ行くか

 ※ そのような荒野やら一本道なるものがあるかどうかは存じません。


|星堕つ夜 ただ光年の果てに佇つ 見とれるままに今消ゆる町


 ‥さて問題です
 これは所謂、新海誠の「君の名は。」の冒頭の詠みとした趣になりますが
 なるほど短歌印象にするとこんな感じになるようですが
 この詠み手の立ち位置はどこでしょう?

一,無責任にも流れ星に恋の成就なんざお願いしちゃってる安全圏の人
二,今まさに堕ちてゆく方向にある町を知る流れ星の傍観者
三,消えゆく町の人の無念


 答え:二
 ちなみに、三にするなら「町」が「日々」になります
 一はまったく別の世界です


 それにしてもそれを見てたのは何歳の頃なのか?
 時間経過が曖昧なのはどうしてか?
 現場はニュースにならなかったのか?
 構成そのものに納得できん
 どうしてその町は忘れられているかのように「謎」になるんだよ!


 脚本は新海だけでなく川村元気をはじめとする東宝のチームとの協同‥wikiより抜粋


 ‥政府が隠蔽するにしたって無理すぎるだろう
 ‥まるで政府の隠蔽体質を肯定しているかのような印象は免れない、どうして肯定されてんだよ
 あれで暗に批判を絡めているつもりなんすかね?

 ‥ラーメン屋のオヤジが、あのスケッチを見て泣き出したっていいんだぜ
 ‥どう考えたって、歴史的大惨事なんだぜ、日本人の感覚じゃねぇじゃん!

 (輪郭がまるで見えてこねぇ構成だz)
 (物理学的にも、隕石の大きさはあの表現であっているのかよ?)
 (それの大きさ次第では、阿蘇なら誘発地震だって想定内のはず)
 (封鎖するにしたって放射能云々を理由にしては、隠蔽できるわけがねぇ)

 ‥政治的素養やら科学的知見やらがDQNのレベル、作中の民度低すぎるだろう
 (昭和アニメのわる乗り観すぎる)


 ‥いいですか、311をネタに、ラブコメをやらかさないのが日本人の感性でーす
 どうしてもの部分はあったのか?‥そこが問題だ‥


本作の着想は、新海が東日本大震災発生後の2011年7月に宮城県名取市閖上へ訪れたことで得た。「ここは自分の町だったかもしれない。もしも自分が閖上の住人だったなら」という、立場が入れ替わる映画を作ろうと思ったという。‥wikiより抜粋


 ‥んじゃ‥じっくり鑑賞してみるとするかな
 (糞入れ替わり話に免疫が‥さらに、脇にタバコ吸う女なんざ描くなよ100%萎える)


↓ 11)3


|星月夜山黒々と沈みけり
静岡市・虎渓俳壇(8-23)

|星月夜黒々と山沈みけり 運転越しに暫くの秋

↓「○○越し」でアレンジ

|帰宅越し黒々と山沈む秋 星のぼる様 月のぼる様

↓夜明け登山バージョンにアレンジ

|星月夜去りて山々白みけり 澄みし紅葉脇目にしつつ


*○○越し‥○○(行動)途中に現れる段差からの広がりを指す。
「ドライブ越し」「散歩越し」「通い越し」と置くだけで、複雑な情景をサクッとセットアップ
「○○越し」はアレンジがたいへん簡単でーす


 ‥とまぁ新しい用法を思い立った。
 (そもそも、広がりありきなんだから‥どうして今まで気が付かなかったんだ)

 ‥しかし、「旅越し」と置いたりすると抽象的すぎて逆に意味不明に陥る
 そのような場合は通常通り、「峠越し」「町越し」という風に○○越しに「場所」を盛るのが良い
 若しくは「旅先」と盛るべき


 ‥このように日本語では
 空間の相互関係を明確にしようとするばかりか
 それの動機をはっきりとさせようとする特徴が強く見られる
 さらに敬語に及んでは、それら行為に絡む主観と客観の視点以外に、上下関係をも扱わんとする
 とても欲張りな繊細さを要求する

 さらにさらに、時間軸としての視野は、言語の推移を表すべく時代の空気にまで敏感だ
 そこに見られるのは言語の乱れなどではなく、当時たる人心の「ゆらぎ」として扱うべきである

 ‥方言の豊かさに至っては、支配やら土地関係の集大成とした因果ですらある
 ゆえに、日本の暮らしの中に見られる統治構造から来る正体不明な重さとは
 言葉を司る都合から来る容赦無き徹底ぶりに基づいているとしか考えられない


(どんなに競争しようと言葉の都合から、間引かれるべきは事象化し得ない)
(逆に必要ともあれば、不名誉な因果だろうと事象化しうる)


 それらを誰が司っているかなど考えるまでもない
 「神は言葉なり、言葉は神なり」とした言葉一つ一つへのおもてなしたる法則だ

 そこに在る原則に気が付くと、日本語ほど歴史を刻むに深淵霊妙たる言語は無いとつくづく思う


↓ 11)4


|星月夜黒々と山沈みけり つるべ落としの置き土産かも
(推敲過程の没から発想の切り替え)


|バンクシーつるべ落としの置き土産 闇世に浮かぶ端粛壁画


 *端粛壁画(たんしゅくへきが)‥壁の端、世の中の端に、粛々と描かれてあるペイント画。
 落書きとして扱うには不釣り合いなレベルの達画。
 きちんとしたメッセージ性を前提とするストリート壁画。


↓ 11)5


‥沼津市・潮音水曜句会(8-23)のお題が
「夏料理」「髪洗ふ」だったので著生も詠んでみた
それにしても、やりにくい季語である


|つきぬける夜風を求め夏料理 さっぱり激辛汗ばみぬ


 ‥夏料理といえば、なんでしょう?
 日本風に考えるべき所を敢えて外してみました
 激辛カレー、担々麺、麻婆‥
 カレーを夏料理には含めないと考えるのは失敬で、暑きお国柄の料理っす
 (まぁガッツリ日本風の「甘口」は論外でしょうけどね)


|むかつくや髪洗うあのニオイども さらに無理すぎドライヤー臭


 ‥季語感としては今一な盛り様ですが
 気になる側にしてみれば、そうでは無く、夏ほど臭くてやってらんねぇッス
 夜に30度超えの中に、閉め切ってやり過ごさざるを得ないのはそりゃ地獄っすから

(どう考えたって石油のニオイぶん撒いて「うふふふふ」しとる気が知れん)
(俺はこれで結婚なんて微塵たりとも無理であることを自覚しました)
(当然、化粧クサいのも無理!!!)
(俺にとって合成香料業界は、煙草同様に百%敵だから)
(句会、歌会からして恐ろしくて参加する気は壱ミリもねぇ‥即キレて帰るっす)


 ‥百%天然香料なら好いのかというと、それはそれで、搾ってるわけでして悩ましい
 ‥百%天然香料なら好いのかというと、それはそれで、搾ってるわけでして悩ましい
 ‥百%天然香料なら好いのかというと、それはそれで、搾ってるわけでして悩ましい


 地球人口枠で、天然物欲求を満たそうとすると、地球がいくつあっても足りねぇし
 とんでもねぇ贅沢感覚に見えちゃうキチガイの世界


↓ 11)6


|山百合や眼下に牛の牧開け
富士市・かりがね句会(8-23)

|山百合や眼下に牛の牧ひろく あきれるぐらい 悩み吹き抜く


 ‥こんな素敵な牧場風景があることを知らずに(何に悩んでたんだか)
 そうようね、ここの山百合のように生きてみたかっただけかもね
 それを蹴って生きてきたんですもの、悩みの一つや二つ抱えていない方がおかしな話よね
 それを筋違いにも、根に持って生きようとしていただなんて、私もかなりズレてたのね


↓ 11)7


|墓まいり逝きし君の名 指で撫で
静岡市・虎渓俳壇(8-23)

|墓参り逝きし君の名 指で撫で 忘れがたきの想ひに還る



↓ 11)8


高層のビルの灯競演星月夜
静岡市・虎渓俳壇(8-23)

|高層のビルの灯競う落とし文 残業カットのご時世に


 ‥「今日も残業で遅くなります」
 ガキの頃に、あの手のメッセージに嫌気がさしてたさ‥(あの気持ちは今も変わらない)
 それがいつの間にか、大人に成ってから‥残業カットのご時世がやってくるとは
 うれしくもあり、もどかしくもあり‥因果だなあ


↓ 11)9


|古手帳父の癖字に紙魚走る  *紙魚(しみ)
掛川市・いちご句会(8-23)

|古手帳父の癖字に紙魚走る 読めば読むほど黒塗の如



↓ 11)10


|虹の橋渡るつもりの一輪車
掛川市・いちご句会(8-23)

|虹の橋渡るその気で一輪車 続ける汗ぞ虹の架け橋



↓ 11)11


|黙々ピューマ涼しくを喰ふ
掛川市・いちご句会(8-23)

|淡々と役人涼しく税を喰ふ たらふく喰ふほど太く短し


 ‥今や、侍もといヤクザとて、命を死に急ぐ太く短くの風潮など現代では流行らない
 そうかと思えば、民族の血は争えないモノである
 その証拠に、税をたらふく食っては、民を貧に貶めて自らを滅ぼしかねないのに
 まさに命を死に急ごうと言わんばかりに増税に昇給UPの連続である

 (血は争えない性質は、本能ばりに、いつの世にも湧いてくるんだなぁ)



posted by 木田舎滝ゆる里 at 13:17 | Comment(0) | 名句にポン/2019中途から | 更新情報をチェックする
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