↓ 16)1 向宜詠吟.2019/08/29
|ママみてと無邪気にみせるミニトマト
島田市・新俳句人連盟静岡県支部茶の花島田句会(8-27)
|ママみてと無邪気にみせる「紅ほっぺ」ほおばる口のなんと満悦
‥ネタの句はどうして「ミニトマト」なんだ?
そこは、県民としては見栄を張ってでも「紅ほっぺ」でしょ
つうことで、美味しいところいただいちゃいましたz
参考:果物ナビ
味覚ステーション
静岡いちご通信
↓ 16)2
|もろこしをほうばる子等の夏日和
島田市・新俳句人連盟静岡県支部茶の花島田句会(8-27)
|夏野菜ほおばる子等の里に風 元気に育てそれが一番
‥トウモロコシの季語は、なんと仲秋(へ☆)
どうしたって今や夏なんじゃねぇの(でも味は?‥)
まぁ要するに、地元産が夏に出回って、北海道産が秋に出回るとか
記憶を整理するとそんな気がしないでも無い
↓ 16)3
|夏おちば今日一日を掃き寄せて一人の季節またすぎてゆく
焼津市石津向町(8-27)
|夕焼けがまたも溜息掃き寄せる ひとりのカフェの窓際の日々
‥さて問題です
アレンジ短歌の詠みの視点を次の中から選びなさい
1,いつも来ているとあるお客の内情
2,売上に伸び悩むマスターの内情
3,たまたまいつもそのカフェの横道を夕刻の定時に通りすがりする人の憧れ目線
4,1が3に恋をしている慕情だったりとか‥
↓ 16)4
|立秋と言へる言葉のさみしかり庭に照る陽のなほ暑けれど
磐田市上新屋(8-27) *立秋‥2019 日本時間(開始:8月8日,終了:8月23日)
|立秋や庭に照る陽のさみしがり どこかさよなら水撒く虹も
‥誰であろうと第一発想には、無駄が多い
発想の基点としてありがちな「と言へる言葉」のような糞盛りパターンは
まずは見直して整理すべきである
これはありとあらゆる原稿の書き方にも言えることだ
そこの整理の繰り返しをしないでいると、ベタに思いついたままだけ脳にしかならない
ちなみに
人間の脳内ダウンロード(インスピレーション)性能としては
2%の誤差が付きまとう程度の性能に抑えられているという
つまり、思い込みやら学習不足やらの誤差が出ることを前提にした微にポンコツだ
初期のインスピレーションから磨き上げて自身のオリジナリティを創起せよとした課題でもある
‥そこをスルーしてやらずじまいでいると
「なほ暑けれど」などというどうでもよさげなやっつけを盛らざるを得ない
↓ 16)5
|あの頃が至福の日々かすいかひとつ六等分した六人家族
静岡市葵区瀬名(8-27)
|あの頃が至福の日々か丸西瓜 家族で食べきりし夏の笑み
‥こちらの首の場合は
日記脳から来る、ありのままをベタに盛りたがる脳でーす
それはそれで間違っちゃいないだろうけれど、プライベートな部分を逐一晒す意味はうすい
だからというわけでもないが、オブラートに丸めてしまうのは短歌のコツでもある
そもそも分け合うことを云々語りたい詠みでは無いだろう
丸々とした西瓜を買うのが一番に新鮮だけど
一人暮らしの身では、その新鮮な味わいもどこか違うと思っちゃうから
かつての家族六人とやらを思い浮かべているのである
それはとくに、分け合った云々よりもその頃の生活感を懐かしく思っているだけである
(それでなくても、丸西瓜ほど分け合って食べることを前提とする存在感はないのだよ、ちみ)
‥そこの違いが、すれ違って整理されずままに
善悪脳の教育観に沿った方向にまとめちまってるパターンである
↓ 16)6
|白球の一打吸ひ込む雲の峰
焼津市石津港町(8-27)
|甲子園吸い込む一打 雲の峰 まさかサヨナラホームランとなり
‥ネタの句は、どう考えても言葉の順の「飛んでく感」がぎこちない
かといって手直しのように置き換えたとしても、三段切れに寄りがちに見えてくる
三段切れに寄りがちになると、どうしたって輪郭に無理が生ずる
(「甲子園」と盛ったって、ただの場外ファールかもしれないのだ)
(あの時の一打がホームランだったらなぁ‥とした詠みかも知れないのだ)
そこを嫌えば、俳句と短歌の字数の差を得るにならざるを得ない
‥それにしたって核となる言葉を外せないのだ
ふり返っても「白球」では弱く、「甲子園」とせざるを得ない印象からの差は大きい
短歌にすると後ろに「サヨナラホームラン」と置くことで、野球と判断される
すると甲子園でなく「県予選」と盛ることもできる
でも上の句だけだと、甲子園とは違いなぜか大ファールにしか聞こえてこない
|県予選吸い込む一打雲の峰 ‥(なぜか大ファールの余韻)
|甲子園吸い込む一打雲の峰 ‥(どちらかというとホームランの余韻)
‥まさに微妙(ナーゼ〜)
↓ 16)7
|望郷の句碑に飛び交ふ螢の夜
藤枝市岡部町(8-27)
|望郷の句碑にカエリホタル舞う 誰でもそれは久しき帰郷
‥なぜか仕事場の近場に郷里の詩人の句碑があってさ
田舎に帰る暇も無いから、ついつい仕事上がりに足を運んじゃうんだよ
(する事無いから一服して帰るだけなんだけどさ)
↓ 16)8
|焼夷弾火焔くぐりて昼寝覚め
沼津市・香陵句会(8-27)
|焼夷弾火焔くぐりて昼寝覚め 未だ彷徨う戦渦の記憶
‥すでに晩年、すっかり老いたというのに
未だにあの頃の戦渦の夢をたまに見る(あの恐怖はもうたくさんだ)
↓ 16)9
|黄泉も亦こんなものかと昼寝覚め
沼津市・香陵句会(8-27)
|昇竜拳こんなものかと昼寝覚め 足踏み相場に入りをり
‥昇竜拳相場に乗り遅れるとどうにも集中力を欠いて眠くなる
目覚めてみれば、すっかり足踏み相場で損切りも想定内の雲行きだよ(ああ残念)
↓ 16)10
|昼寝覚めしばし己を置き忘れ
沼津市・香陵句会(8-27)
|昼寝覚めしばし寝ぼけを味わいぬ これが朝なら「おはぎゃー」ありき
‥昼寝から覚めて午後の相場に目を疑った
まだ寝惚けているのかと疑いもしたが、それは紛れもなく下げ相場に変わっていた
まぁ今ならまだマシだ
でも、これがこのまま次の日だったりしたら「おはぎゃー」だったりするからな
↓ 16)11
|長生きが修行に見えてくる日本
焼津市坂本(8-27)
|長生きが修行に見えるわが日本 生かさず殺さず変わりばえせず
‥日本には奴隷文化は無いと自慢してみたところで
「生かさず殺さず」の言葉はちゃんとある‥どう考えたって、根っこは変わらねぇ‥
それでもまぁ色々と良い時期もあったからなぁ
(その辺、まともと言えば、良い時にはまともだって所はある)
‥でもそれは、連帯感のあったればこその話(今時にそんなのレの字もねぇし)
「欧米化」=「奴隷文化クサいまま」だから
欧米クサい影響又は教育を受けた奴から奴隷文化臭さを放つからな
自由からして自分勝手の先手競争発想なんだからよっ
従おうなら、すぐに上から目線待ちしてやがるしよっ
黙っていると馬鹿扱いしやがるしよっ(やる気になんてなるわけねぇじゃん)
↓ 16)12
|わからない百年よりも明日の飯
静岡市葵区八千代町(8-27)
|百歳を目指すカツカツまず御飯 世間のカツカツまず執念
‥本当の勝ち組とは何かなど考えるまでもなく長生きだ
その為にもまずは「御飯」である
しかし、御飯を得るにも懐はさびしい
世間に甘えようにも甘えようのない声ばかりで、どうにも挫けそうだな
何はともあれ「執念」である
世間に執念無くして、百なんて無理(そもそもからして面白くない)
そこの「面白くない」をどれほどに凌げるかが勝ち組の定石(執念)という事だろうz
↓ 16)13
|みかじめ料みたいなものか防衛費
浜松市西区伊佐地町(8-27)
|命税みたいなものか消費税 貪ることで成り立つは嘘
‥どう考えたって、消費税とは生活税であり命税たりうる
何をするにも課税されちまうんだからやんなっちまうよ
それなのに、公務員給与は右肩上がりなんだからな
どんだけ貪ってんだよ、どう考えたってカラクリに隠し事があるとしか思えない
‥まずは、公務員だけでも味方に据えおこう作戦なのは確実だ
それはそのままに世界中がグルでやらかしてる悪代官て奴だろうz
↓ 16)14
|ひたひたと後ろから来る夏の音
島田市・新俳句人連盟静岡県支部茶の花島田句会(8-27)
|ひたひたと後に控える一つ目雲 台風リレーの太平洋
‥天気図で見ると一つ目雲(ひとつめうん)がリレー状態なのにはおののいた
しかしまぁ、こうして台風が列ぶことで
ようやくにして中国の海岸線を責め立てられる流れになるのが見てとれる
お陰で一番後ろの控えが、足踏みしちゃうってんだから、この先を考えると大変だよな
↓ 16)15
|ひおうぎ明し暴力満ちる暗き世に
島田市・新俳句人連盟静岡県支部茶の花島田句会(8-27)
‥ネタの句が何を詠まんとしているのかがまるで不明です
「檜扇」らしいのは推し量れますが、「明し」がちんぷんかんぷんです
ずばり↓でええやろ
|秘奥義や暴力断つるケンシロウ 血を塗る時代の暗殺拳
OP 27秒から
↓ 16)16
|黒揚羽ゆらり抜けてく庭の影
島田市・新俳句人連盟静岡県支部茶の花島田句会(8-27)
|科学からゆらり抜けたる人の道 淘汰正義と効率ばかり
|利便ゆえ利権すらも淘汰あり 来たれ人の道に沿う誠
|賭博たるルールを担ぐ馬鹿ばかり 行き詰まるのはごく当たり前
|選ぶのは民主的にも私たち 公平こそに凌駕あり
‥「ウルトラ経済大作戦」の進み具合ですが
勘違いが混ざり込んでいまして、修正が度重なっちまっております
(やれやれ面倒くせい‥早いところ身軽になりたいんすけどね)
こちらをまず仕上げないと稼ぐアクションにはいれまてん
何しろ、一つにしか集中し得ない体力不良の不器用さんっすから
‥相談相手がいないので、未来の自分に訊くしかない‥
その為の鋭さを詠んで磨いているという繰り返しなんですな
> うた詠み終わります、ありがとうございました。
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