↓ 8)1 向宜詠吟.2019/09/04
|凶年を知らぬ無花果そっと採り
静岡市・木蘭吟社(9-3)
|凶年を知らぬ支持率のち増税「徳」にコミ出しの用有りき
‥通常、当たり年と外れ年なんて表現があるように
どのような作付けにも、土壌栄養の上昇と下降があるのが通常なわけですが
それを避けるためにも、追肥したり転作したりするわけですが
ネタの句の詠みからすると無花果(いちじく)にはそれが無いらしい
(へえー、ただでさえ無花果は栄養価が高いと言われているのに‥まじっすか?)
> ‥囲碁には先手有利の経験則から
> コミ出したるルールが設定されている(フェアーに基づく精神&日本発祥?)
‥このような要素は、長期政権に及ぶほどに言えるのだから
過半数とするラインを一年につき1%加算するなどしないと
公平な支持率なんか出るわけが無い
(ただでさえ我が国の傾向としては、忖度されちゃってるもんなあ)
(つまり10年続けば、与党の支持率50%には、59%が求められる見立て表現となる)
‥決議の比率においても、それなりの加算を以て過半数としないのでは怪しい
そうで無いから野党の議席が死に票になり、投票率にも影響することになる
すると長期政権になるほどに
求められる可決率も十年すれば76%を以て3分の2となる
そうであれば、投票率が下がり続けるということにはならない
(そうで無いから、調子こいてどんどん増税になちゃうし、強行採決ばっかだよ‥)
‥そうなればそうなったで
野党の連合が与党になったにせよ、調子こいて長期政権で行きましょうとの流れにはなりにくい
そこは「達成解散」ありきに成らざるを得ない
そこの世間的な理解&裏付けとしても、「コミ出しルール」は欠かせないのだ
↓ 8)2
|孫の膝止まって照らす宵蛍
小山町・きさらぎ俳句会(9-3)
|水無月の発酵静か醤油蔵
小山町・きさらぎ俳句会(9-3)
|掌の発光静か籠蛍 蚊帳に放ちて寝そべる宇宙
‥ネタの句が隣り合って並んでおりまして、合わせたらこうなりましたん
所謂、火垂るの墓の一部場面ですが、「発光静か」と詠めばよかったのかとOTL
↓ 8)3
|炎昼に赤銅の肌薪を割る
静岡市・わらしな渓流句会(9-3)
|西日浴び赤銅の肌薪を割る 日暮れに沸かす五右衛門風呂
‥ネタの句の「炎昼」とやらは、如何にも現代らしく不自然さを誘う
昔はシャワーなんて無いし、井戸汲みだし、それはそれで一苦労だから
薪を割るなんて作業は、一日の内の明るくて涼しい時間が相場だった
(それが当時の暮らしの効率だった)
洗濯機も無いから、洗うのも大変だし、面倒くさいと思えば「褌一丁」だった
武士や坊主は建前からそこまでしないが、庶民は普通にやっていた
‥割った薪は、割ってからも乾燥させてから使っていた
そうした方が良く燃えるからだ(雨季になるとどうだったかは知らん)
夏には当然乾きが早いし、五右衛門風呂に入る回数も増えただろうから
割った先からくべることもあったかも知れないが
割り置きしておいた奴から火にくべるのが日常だ
そんな事情から、その日の気温や天候次第では、割る量に多少の差も出てくることになる
それでも、夏の真っ昼間に薪割り仕事をやるなんざ、よほどの事情絡みだろう
↓ 8)4
|甚平で闊歩す漢喜寿祝う
静岡市・わらしな渓流句会(9-3)
|甚平の晴耕雨読わが世かな
静岡市・わらしな渓流句会(9-3)
|褌や全身汗の江戸の活き 北京ビキニは不可解文化
|甚平や晴耕雨読わが日本 北京ビキニの国には添えね
‥北京ビキニで検索
ということであり、日本の暮らし向きからすると不可解感爆発である
そりゃまぁ経度が函館ぐらいなようだから、昔は夏の寒暖差がそれなりに大きかったのだろう
だから、気候に合わせたデザインを誰も編み出さずに
普段着の腹元をだらしなくしゃくりあげてそのまんまという事情なのかも知れない
今時ならデザインで解決すべし
(それをやるかやらないかが、日本と中国の暮らし向きの差だろう)
‥そもそも以前は国民服を着ていたわけだから、その中間の大衆文化たる文化が中国には無い
日本にはその点、競争に忙しくない江戸時代があり、大衆文化のそもそもを経ている
しかも競争と言うことにおいては、文明開化、敗戦、昭和バブル崩壊を順に
段階の境を踏んでいるので、それぞれの時代ごとに善し悪しを比較できる
ところが中国はそうでは無い
その辺の不慣れな所もあいまって
自分たちのやらかしている都市化がヒートアイランド現象に繋がっちまっているし
物価の上昇も、景気の変動も、スゲー短期間で押し寄せちまってるお陰で
大衆文化なるものが適切に機能、定着せず(そもそもできない部分が大きい)
急激な生活の変化に何から手を付けるべきかに右往左往のままだ
‥それは、日本で言うお父さんが日曜にお家でゴロゴロしていた模様が
北京ビキニということでもあるのだろう
そう見立てると、それほどに差が開いてあるようには見えないが
それにしたって
見えるところでやらかしているのか、見えないところでやらかしているかの差は大きい
↓ 8)5
|雷鳴に眠気ぐらりと裏返る
静岡市・わらしな渓流句会(9-3)
|ドラクエや眠気ぐらりと裏返る 列んだサボったわが国民
‥ネタの句の「‥ぐらりと裏返る」をアレンジしようとすると
得体の知れない違和感が襲ってくる
言葉として、裏返りそうな要素を並べてみても
その先を知らないことに関しては、一切の想像が働かない
結果として同感が湧いてこないのだ
歴史的な経過ぐらいを知っていたとしても、それは同じことである
聞いてなんとなくその後の生活感やら空気の掴めるぐらいが応用の利く範囲だ
> ‥今時、徹夜で列ぶ(ならぶ)サービスは減ったが
> 長蛇の列を作る文化のそもそもの原点とも言えるのが
> 当時のドラクエの大ヒットだったように思われる
(以前にはそこまではなかった、しいて挙げれば、宝くじ売り場だろう)
(毎日の通勤列車も列ぶと言えば列ぶわけだが、並ぶとした感覚の方が大きい)
‥宝くじには、日常たる買い物感としての意味合いが薄い
列ぶとしても、何に対しても応用してみようとする動機付けには無かった
ところがドラクエ以降は違った
横並び文化の崩壊とまでは言わないが、バブル崩壊以降の競争観にも誘われて
日常に手に入れたいモノに対して、積極的な形を見せるようになった
ドラクエがRPGゲームだったこともあり、ほとんどはRPG感覚のところもある
‥それが次第にエスカレートしていき
横並び意識に疎い奴は疎いままでもかまわない空気が濃くなった
それにしたって、お行儀の良さこそは日本人の列ぶとしたスタイルだ
↓ 8)6
|風死して賽の河原の風車
浜松市・三ヶ日俳句研究会水鳥(9-3)
*賽の河原(さいのかわら)で画像検索
|プラごみや賽の河原の風車 かみ製にしてこそ成仏ぞ
‥賽の河原→三途の川→恐山
ということで、ググって出て来た画像に唖然とした
どうみたってプラスチックの「かざぐるま」によるごみの山である
あれでは、ごみを片付けるのが大変になるわけだが
供え物でもあるので、どんな片付け方をしているのかがとても気になった
そのまんま風に吹かれるに任せているのだろうか?(じつに気になった)
「そんなんでは供養にならん!!!」
(まぁ霊山としては終わっちまってるようですけどね)
↓ 8)7
|瀬音消し雨沛然と鮎の宿
浜松市・三ヶ日俳句研究会水鳥(9-3)
*沛然(はいぜん):@ 雨が盛んに降るさま。A 盛大なさま。
‥気になったのが「鮎の宿」で、ググってみると
「鮎が食べられる宿」とした意味で解釈されているっぽ
ならば「宿の鮎」は、料理メニューとして出された趣だろう
すると、ネタの句はじつに紛らわしい
「瀬音消し雨沛然と」までの解釈と「鮎の宿」は接続しえていない
‥鮎はどうしているのだろうか?
として詠むならそこは「鮎の床(とこ)」と詠まざるを得ない
又、「鮎の宿」の意味がまんま泊まる宿なら解釈の仕方はまったく違ってくる
|瀬音消え雨沛然の鮎の宿(はずまぬ酒でつまみたる宵)
|瀬音消し雨沛然と鮎の床(糸垂らせずに足早の宿)
(‥‥)で括ってある二通りの解釈が浮かぶばかりだろう
|沛然や瀬音も鮎も消ゆる岸 遠目に注ぐ宿の晩酌
‥予報じゃもう少し保つはずに思ったのだが
すっかり大降りになってしまっている、これでは鮎を釣り来た甲斐が無い
仕方なく今夜の宿でおとなしく過ごすしか無いのだが
この降り方が朝まで続いていたりするともうお手上げだ
ならば一層のこと、フロントに注文して、鮎の塩焼きだけでも先にやっちまうべきだろうか‥
(だがしかし‥釣吉としては、どうにもそんな晩酌はすすまないんだよなあ)
↓ 8)8
|思惟仏の古拙の笑みや蓮の花
浜松市・三ヶ日俳句研究会水鳥(9-3)
*古拙(こせつ):技巧はつたないが、古風で趣のあること。
|今はまだ古拙を嗤う不燃物 買い手がついて骨董品
‥売れました
あらそう、いくらだったの?
4桁です
ふーん、いくらで買ったんでしたっけ?
5桁です
残念ね、それじゃ、空売りよね〜
儲けた分はどうするつもりだったの?
二人での自慢旅行を考えていました‥
あらそう、それじゃそれはお土産代だけが残ったって事よね
私は旅行には往けなかったのだから、どちら様のお土産にするのがよくって?
OTL ‥かーちゃんです(トホホ)
あらそう、よくわかってるじゃない
|これほどに古拙に笑う道祖神 これぞ勝者の鑑かな
‥道祖神っていうぐらいだから
この土地の神様もとい豪族かなにかで、牛耳って栄えていたのだろう
それが今の世にも聞こえて名残を残して笑っている
これほどの栄誉が他にあるだろうか?
‥中には伝わり着いただけの道祖神もあるのかもしれないが
それにしたって、これほどに後世に残るとは、夫婦円満うらやましい限りである
勝者を目指すなら、まさにこうあるべきなのだろう
しかし、それにしたって、死んだ後の運否天賦って事でもある
それほどに土地に定着するとは、なかなかどうして夫婦円満こそ勝者の鑑としか言いようがないっ
(しかしながら今時の「ラブラブ」と「夫婦円満」を同質に扱っちまっているのが現代だ)
(しかし円満とした言葉には、地域やら地元程度の範囲を差すこともある)
(そう考えると、土地の長たる夫婦円満の意味は、それこそ土地をまとめる円満でもあったろう)
(欧米文化寄りなラブラブと気持ち良くなりたい感とは、多少違っていただろうよ)
> うた詠み終わります、ありがとうございました。
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