2019年10月07日

【勝手句帳】r031(01-10-4,5)静岡新聞掲載分から


↓ 13)1 向宜詠吟.2019/10/07

|初秋の森に集いて短歌を詠む木々の緑に心さやけし
浜松市・アカシヤ短歌会(10-5)

|踏み入れば木々にさやけし風ぞ吹く あおく見えれど来たる移ろい


 ‥ネタの首にどことなく文学女子っぽい趣を感じたので、アレンジしてみた
 できあがった首を、女子が男子にそれこそ文学女子っぽく詠み渡すと次のような意味にもなる


> ‥私たちのお付き合いもそろそろ季節の変わり目を迎えても良い頃ですよね
> あなた様のお気持ちは夏のままですか?
> それとも紅葉の秋ですか?、それとも実りの秋ですか?
> 秋にも色々とございましょうけれど、この先のはっきりとしたお気持ちを知りたいものですわ


 ‥こげな受け取り解釈をAIができるようになるわけがないんっ


↓ 13)2


|近づけばさらに遠のく虫の声
沼津市・潮音みどり句会(10-4)

|近づけばさらに遠のく虫の声 確定性へのファンタジー


> ‥またまたそんなこと言っちゃって
> いつもの文学女子ながらの恋の問い掛けなんだからなぁ
> あーいえばこーいう感じにイタズラっぽく僕を試してくるんだから
> まさに見る確定姓へのファンタジーだよネっ


 ‥こげな返し歌をAIができるようになるわけがないんっ




 ‥虫の音が聞こえている
 さらによく聴こうとしたり、その正体を求めようとしたりして
 近づこうとすると
 途端にその進み寄ろうとする周りからは虫の音は止み、確かめたきは遠ざかるばかりだ


 ‥そこでふと思った
 これは不確定性に似ていると


 物事の測定に基準は欠かせないにしろ
 その基準となる測定ですら、誰もは其をそっくり同じ寸法であるとは言い切れていない

 なぜなら、ナノ単位レベルでの誤差はあるかも知れないからだ
 そんなことは、何にだって言えることだが

 ‥私たちの認識は、大凡であればことが足りるのだ
 しかし、科学的に魔法をやらかそうとすれば、きっちりとした計測が求められる
 だから精度の高い技術が成立していれば、確かさに確かさが加わるわけだが
 精度を扱う側が杜撰なことをやらかしていると、正確さは途端に怪しくなる


 ‥それらをまとめて「不確定性」と呼ぶにしろ
 だからこそ、確定性と不確定性の間には、私たちの認識の有り様とした壁がある


 ‥虫の音を追うにしても、そこには正体が居るわけだが
 遠くに聴こえて満足とするか、より迫るかは
 考え方や好奇心により差が出ると言うことである

(事象を発見する時、事象と好奇心が釣り合っているとも表現できるだろう)
(事象に出くわす時、事象と人物もしくは人類が釣り合っていたとも表現できるだろう)

 ならば

 技術及ばずに事象への確定性が遠のく時
 その事象もまた知的な生命体であり、正体を知られたくないから‥かも知れないな
 知られたくないから逃げるのだ‥(なんて風にも思えなくも無い)

(そんな風に考えると、科学もまたファンタジーに見えて来よう)


↓ 13)3


|碁敵や秋を悩ますその新手
沼津市・潮音みどり句会(10-4)

|10%や秋を悩ますその価格「嫌い嫌い嫌い損が大っ嫌いッ」


 ‥まずは、打ち間違えられての損は誰しも不満だろう
 でも店からすれば、打ち間違えての損もある

 ‥しかしまぁ 軽減税率とやらで
 多くの人がレシートを確認してこなかった事実には驚くね
 家計簿とか付けないのか?
 自分の消費動向を確認しないのか?


 ‥まぁそこはともかく
 損の枠を、ポイント還元ルールなどと‥お得との比較にまで拡げると切りが無い
 そもそも、そんな損得の窮みに引きずり込まれてしまうこと自体に問題がある
 それこそが、競争社会に参加していることに尽きる


 ‥誰も公平な社会という奴に関心を寄せずに
 公平に対する造詣(ぞうけい)が、恐ろしくおぼろでしか無いままだ
 競争で、どれだけ造詣が深くなったというのだろう?

(造詣が深くなる対価としては、冷静に至るはずなのだが‥)
(誰しもは真っ先にお得に群がろうとするばかりにしか見えてこない)

 そもそも競争で勝つ輩というのは、ズルを上手にやらかす奴ほど勝つとした中身でしかない
 ネット時代において、其は明らかにされてきている

 その裏にはコネがあって、お家があって、取り巻きがあって、派閥があって
 結局は、派閥間での人気取りゲームにあって
 たとえ、それに反骨して人気を得て這い上がったにせよ
 勢力的な空気として、なんだかんだと、お家の取り巻きに成り果てるとした構造がある


 ‥誰も弱者を救済しようとは、本気でなど思っちゃいない
 よくて組織の拡大に参加させることを慈善と説くぐらいだろう
 もしくは、自力を促す程度がやっとだ

 それとて、自力を促す為のいい話は聞かせても、公平となるとからっきしの所がある

(自力のための効率とか裏技とか、すでにひん曲がっている)
(自力ってのは、完全に自分なりにゼロから構築していくことだよ)
(行き詰まったら、教えを請うにしろ、それにしたって教えの下僕に成り下がるまでの必要は無い)
(教わる上での条件がそれならまぁ仕方ないだろうけど、決めるのは自分だ)


 ‥しかしまぁ慣れとは恐ろしいモノで
 旨味たる実益が直接に得がたいともなると、公平ではないとしか思わないままだ
 (むしろ自分を優先すべきとしてうぬぼれている)
 損はしたくは無いにしても、命令形が嫌いにしても
 公平に対する解釈が不人気にあることが不思議なぐらいだ
 (やはり自分を優先すべきとしてうぬぼれている)

(そこには、価値と自分との釣り合いを条件にしている前提が常に在る)
(そのほとんどは釣り合いを保てないから破綻するだけにあるわけだが‥)
(そこを競争にして奪い合ったにせよ、尚更に釣り合いなんてやってくるわけが無い)
(ならば、誰が上でも思うだろう「あいつは不公平しかやらかしていない」と‥)


 ‥そげな空気の中に居たら、誰もコツコツとやろうとはしない文化色にすり替わる
 つまりは、自分からそうなるしかないのが、どうにも積極的参加だよ


(自分からコツコツやらない宣言をして、お得に群がってばかりだと湧いてこないモノがある)
(それこそが、冷静な視点からのアイデアと意欲としたオチになっている)
(冷静な視点とは、とどのつまり公平な視点である‥されど手間の掛かる視点でもある)
(意欲なき輩に、其は縁なき取り計らいに置かれている)
(怠惰にも、コツコツやらなくなった頃合いから徐々に着目劣化=突き放されが起こり得るのだ)


 ‥競争ありきの自力を促す話にしたって
 最終的には上手に人を使いこなすことと、誘導することを目標にしているだけだから
 それを実力主義と言うなら、少数精鋭を目的にした幸福の創造たる参加競争にあるのだろう

 そこでは、うまい汁にありつくためのルールの押しつけばかりにまみれている
 → キャッシュレス決済なら「ポイント3重取り」が基本戦術に

 ‥政権と言えど、財源をポケットマネーにはできないので
 ‥国民の為とは名ばかりの政策を通じてやらかすことになる
 ‥それで大手が儲かれば、日経株価の操作に違和感を無くした上でやらかせるのだ
 ‥株式相場と為替を介して、違和感なくお味方に資金提供されることだろう
 ‥そのお味方とは、大戦願望派の親分組織だったりとする(売国奴政権っすから)


(‥うまい汁を一手に独占している側のゲームに参加するかどうかはあなた次第)

→ 消費税率10%、ポイント還元策の加盟店は“西高東低”



↓ 13)4


|杖の歩に付き添ふごとく蜻蛉の来
沼津市・潮音みどり句会(10-4)

|杖の歩に付き添ふごとく蜻蛉の来 追いし昔の逆さにありて


 ‥昔はトンボを追いかけ回していた側なのに
 杖付くほどに老いてみたら、どうだろう‥
 蜻蛉の方から寄ってくる始末にある
 こんなことなら、もう少し蜻蛉に優しくして置いてもよかったかもなあ


↓ 13)5


|俎板の木の水の秋に入る
沼津市・潮音みどり句会(10-4)

|俎板の木の映え切れ秋に入る プラスチック破片よさらば


 ‥今時の俎板(まないた)と言えば
 その多くがプラスチック製だ

 プラスチック製にだって傷が付く

 ‥それこそがプラスチック製の俎板ということである
 それらプラスチックの切り傷‥つまり破片はどこに行ったのだろう?
 ふと、そう思ったら末恐ろしくなった
 そりゃ喰っちまって来たに違いない

 (あと‥歯ブラシに、紅茶のパックに、マスクもそうだな)

 ‥ということで、木製の俎板に切り替えてもう秋だなあ


↓ 13)6


|隧道ぬけ付かず離れず月の道
沼津市・潮音みどり句会(10-4)  *隧道(すいどう)

|隧道ぬけ付かず離れず月の道 脇見はドボン止めるも細し


 ‥トンネルを抜けると、そこには月の道が現れていた
 仕事帰りの気分転換に
 なんて抜群なタイミングなのだろう

 ‥しかし、どんなに月の道が綺麗にあろうとも
 海沿いの細道なのでぇ
 脇見はままならねぇし、車を止められる所なんてすぐここになんてねぇ
 まぁそう考えると最悪のタイミングというかジレンマなだけでもある

(こんなときこそ信号を期待したいところだが、そんなもんすらまともにねぇ‥OTL)


↓ 13)7


蛍火や驚く孫の目の光り
掛川市・南郷桔梗句会(10-4)

|ほうたるや息呑む子らの目をともす 清きふるさと照り受け継げと



↓ 13)8


汗みどろ午前十時の着替えかな
掛川市・南郷桔梗句会(10-4)

|金身泥 飼いならされてすでにあり「仕方なかった」メンツ乞うブタ


 ‥ネタの句の上五「汗みどろ」の意味が判らず
 散々悩んだ挙げ句、「汗身泥」であることに気が付いた
 通常なら「汗まみれ」と盛るわけだが、農家仕事で「泥まみれ」にも成っていたのだろう
 でもそれを漢字で書くと、漢字ばかりが続くことになりよろしくない
 というオチになっていたらしい


> ‥そこで思いついたのが「金身泥(かねみどろ)」でーす
> 日産とか関西電力とか‥これこそ競争社会のブラックの「本領やッ」とかなんとか
> まったく以てズブズブじゃねぇかよ‥(どうにも無理すぎる世界)


 ‥まだまだ多くのドブ板が開くんだろうなあ、「やっぱりそうなんだ」としか述べようが無い
 ‥で、その後どうなったかまでを知らされることが無いほどに事案が多くなると
 ‥誰も悪党絡みの一人一人に注視しなくなる(一般人が犯罪者の顔を逐一覚えていないのと同じ)
 ‥月一でドブ板の裏を晒して行くのが一番に思うのだが
 ‥季節ごとで10年掛かりでも飽き飽きとしてどうでもよくなりそうではあるが
 ‥そうなるとますます投票率が下がるんだろうなあ
 ‥つまりまぁそのすべてが自民党与党の時代下だったわけだからな


↓ 13)9


|八月忘れまじ六日九日十五日
掛川市・南郷桔梗句会(10-4)

|八月忘れまじ六日九日十五日 原爆・戦争早う棄てな



↓ 13)10


色褪せた服だが肌によく馴染む
浜松市・浜松川柳クラブ(10-4)

|色褪せた必要悪の馴染むなど 改善できぬ過去のたわごと


 ‥「たわごと」の漢字を調べると
 戯言(たわごと)、戯れ言(ざれごと)と読む

 ‥なんと紛らわしい‥
 省略の多い詠みの世界だと意味不明に陥る
 戯れ言の方は、「冗れ談(ざれごと)」とでも読ませるべきである

 国際化としてもこのようなケースでの対応は必要だ
 AIだって、どれだけ学習すれば理解するのかわかったものではない


> 【意見】責任を負っていない人はピーチクパーチク言えると言っては不正ありきを認めたも同然



↓ 13)11


|物置の昭和を捨てる悩ましさ
浜松市・浜松川柳クラブ(10-4)

|物置の昭和を捨つる悩ましさ 誰も用せぬ残照にて


 ‥歴史的に残したい価値あるモノの多くが人力の道具だったりで
 あと自力で開発し得た明治初期の代物ばかりだったりで
 戦後昭和の技術なんてその多くが過渡期でしかなく
 衣装から道具から‥すべてが流行り廃りで代替できてしまえる程度にしかなく
 文化的な芸能要素にしたって、メイドインザイニチだったオチになってくると
 戦後昭和の価値なんて、途端に空しくなるに等しき扱いだ

 まぁそれでも、今時のすぐにダメになる中華製よりは確かだった
 でもそれだけだ

 残念にも、戦後昭和を残すに見繕えるに価するモノが殆ど無い
(次世代の子らの感性がまるで違うんだから残念な流れと言うことだろう)

 ‥どこの実家でも見向きもされないのだからどうしようもない
 社会環境だって取り壊し回しちゃってるわけだから
 皆で、戦後昭和には価値が無かったと語っているようなオチだよ

(資本社会における財産価値そのものがなんちゃって評価でしかないという結果だろうよ)
(なにが資産成果だよ、ゴミの大量生産の撒き散らしを喜んできたってなだけだよ、怒恥ずかしい)
(当然、自民党の存在意義からして怪しいばかりだろうさ)


↓ 13)12


|仮面取りちょっとひと息つく素顔
浜松市・浜松川柳クラブ(10-4)

|仮面取りちょっとひと息つく素顔 ピンクの中もやはりオッサン


 ‥反ジェンダー誇張の時代とはいえ
 さすがに、戦隊シリーズの女子キャラ変身の仮面から
 とくにピンクから‥オッサンが現れると、げんなりするものがある

 そりゃ、日本全国のちびっ子向けヒーローショーの雇用を思えば、その手のケースは普通だろう
 それにしたって、知らなきゃよかった世界にあったと思わざるを得ない


↓ 13)13


いらだちもいつしか和み黄の小菊抱へて登る夫の墓参に
静岡市・長田寿短歌同好会(10-5)

|いらだちもいつしか丸く菊の御紋 隷属破棄から独立へ


 ‥なんでも、戦後日本とは
 裏協定に基づく百年間の植民地化を意味していたくさい話がでてきた
 (ソースは、毎度おなじみの板垣情報でーす)


 ‥その経過たる惨状こそが、復興から絶対資本体制にまで至った経緯だった
 ‥まぁ簡単に言えば、開国時の不平等条約のパターンの戦後バージョンだった

 (とどのつまりの鬼畜米英だったわけだぁ)
 (でも復興の音頭には寛容だったらしい‥そもそもの財源が東南アジアだか李家の金塊‥)
 (でも欧米化が条件だったわけで、メイドインザイニチだったわけだぁ)

 しかし

 ‥それで国民主権って、国民を奴隷として売ったって意味にも取れちゃうんだけど
 ‥もしかして、天皇家残すための取引として持ちかけられたとかなんとかかよ(不明)
 ‥それで、二人の天皇さまがヤリ玉に上がらないわけが無いとした退位の裏事情にもなると
 ‥愛知県での表現なんとかは、それを織り込ませた自覚もとい自虐って奴かも(妄想)


 ‥そもそも、それの隷属契約書が「日本国憲法」とした見方にもなるな
 ‥ハンコ押したの昭和天皇だから、(国民を売ったんだな)
 ‥それの隷属下実行部隊が自民党で

(色々とした情報封鎖を兼ねて、日本の総理のほとんどが身内ぐるみだった‥とかなんとか)
(あとはザイニチ勢だが、喋るわけが無いからOKだったと‥その代わりに奴隷制が加速したと‥)


 ‥戦争放棄したのではなく、隷属だから武器を買わされども使用致しません宣言って事にもなるな
 ‥横田幕府もそこは内戦蜂起させない程度を旨としていたのだろう
 ‥当然、そこに便乗して復興やりだしたら、あれよあれよと米英を凌駕しちゃったと
 (防衛予算の小さいにこしたことはない)
 ‥でも、隷属下の癖に生意気だってことで、変動相場の円高になっちゃったと


> やっぱり板垣情報って国民感情無視してボソッと語ってくるよ、スゲー繊細さだよまったく
> 広報役ってのは、それぐらいが丁度良いのかもね



> うた詠み終わります、ありがとうございました。



posted by 木田舎滝ゆる里 at 23:56 | Comment(0) | 名句にポン/2019中途から | 更新情報をチェックする
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