2019年10月14日

【勝手句帳】r033(01-10-11)静岡新聞掲載分から


↓ 6)1 向宜詠吟.2019/10/14

|田をめぐりめぐりめぐりて落とし水
三島市・三島市民俳句会(10-11)

|ドル石油巡りめぐりて落とし水 黄金のままの田などあらざり
|車社会巡りめぐりて落とし水 黄金のままの田などあらざり
|便利さの巡りめぐりて落とし水 黄金のままの田などあらざり


*黄金(こがね)

 ‥不思議なことに
 人がどのような社会体制を築こうとも、顔ぶれが癒着し流動性に乏しくなると
 民衆の間には閉塞感が蔓延とする‥(それは競争ゆえのお約束でもある)

 どのような文化を築こうともそれはやってくる
(そもそも、誰しもはお家主義であり、それ以上でも以下でも無い)

 ‥どだい、秋の田を刈り入れない稔らせっぱなしなど成り立たないのだ
 田を刈り入れるためにも、まず水路が閉ざされ、次に水が抜かれる
 これを「落とし水」と呼んで季語として扱うわけだが

 どうにも革命的手順にあると言わざるを得ない(もとい文化の刈り入れだ)


 ‥ドル・石油はどうだろう?
 ‥車社会はどうだろう?
 ‥諸々の便利さはどうだろう?

 人類が自らの暮らしにキチガイのように流動性を求める限り
 「落とし水」たる時節はやって来るのだ


 ‥もっとも、誰しもに順繰りにやって来るという程には無い
 そこはどうにも、請け負ってこそになっている

 ‥ならば、ずっと外野に居る選択肢はどうだろう?
 そのような物好きが居るお陰で、誰かのチャンスも上がるのだ
 感謝すべきでもある‥つまり人権意識だ‥


 ‥お家主義にガチガチにハマり出すと
 不思議と冷血にもならざるを得ないのが、お家に取り憑かれた繁栄振りと言うことでもある
 逆に、見ているだけの外野が多すぎても同じである

 どちらにせよ、衰退せざるを得ない秘訣であることに変わりは無い

 ‥全体として滅びることなく長続きさせたければ、その逆をゆくのが正解に思われるわけだが
 それがどのような社会システムにあるべきかを人類は未だ知らないのだ(ザ・着目オンチ)


↓ 6)2


|病み伏せば廂にこつと小鳥来る
掛川市・鴟尾の会(10-11)  *庇・廂(ひさし)

|病み伏せば庇にこつと小鳥来る ほっとしており何も無いのに


 ‥ああ独り暮らしで、病に伏すとなってはどうにも心細いなあ
 庇の上に小鳥が訪れた音がするだけでも、なぜかほっとしてしまうのが実に不思議だ
 普段から実践すべきにあるのだろうけど、病が癒えると同時にそんな気持ちはどこ吹く風だ

(‥確かにな、何の得にも成らないことでも、受け取り方一つなのだろうなあ)


|神なんぞ居らんと思うも小鳥来る ほっとしておりこれぞ繋がり


 ‥目に見える程度の神なんざ、誰が有り難がるモノかっ
 とした逆転の発想は、人類にはまだ浸透していない(実に不思議なことだよ)

 よーく考えても見た前

 絶体絶命のピンチに一筋の活路が登場したとしたら
 それこそ神だろう‥もとい繋がりだよ‥
 それこそが創造たる叡智との繋がりだ


 ‥されど誰しもに活路のチャンスがやってくるわけでは無い
 どのようなチャンスにも定員オーバーというやつがある
 まぁそこは人の限界が絡むからとも言えるわけだが、だからこそ協力するかどうかでもある

 ‥協力し合えばそりゃ活路も拡がるわけだからね
 叡智だけでは成り立たないのも又、創造の間なのだ‥(私たちの神は多神教なのだから)

(AIの中身だって、今や複数チップによる演算だ)
(ワンチップ思考で人類に活路が開くわけがない)
(ならば、目に見えている同士なら、尚更に尊重し合ってこそだろうよ)
(相手から煙たがられていようとも、待ってましたと繋がる・助けに参るの意気込みだろうよ)


 ‥でも残念な事に
 今時代の村八分は「村一厘」にあるからな、確実に程度は落ちている
 どうにも人畜の世にしか思えずにお互いに不信感を募らせている
 ‥まぁ競争のやりすぎだ‥(もとい市場ゲームか)


↓ 6)3


いとど跳ぶ山荘昼も灯を点し
掛川市・鴟尾の会(10-11)

|いとど跳ぶ山のトイレを借り申す ブリブリ穢し「ただがよい」など


*いとど(カマドウマの異称、通称便所コオロギ)‥カマドウマで検索

 ‥山のトイレは有料であるべきだろう
 なぜなら、穢してまで使わせてもらうのがトイレでもあるからだ

 ‥誰が綺麗にしてくれるというのかね?
 使ったら自分で掃除までするのかね?(しないだろう‥結果税金だ)
(旅行者増加は輸出と同じに思わせておいて、清掃経費は自分たち持ちだから、分かってる?)


 ‥ボランティア頼みとかそれは違うな、奴隷の仕事だからとでも思っているのだろう
 そうでは無いというのなら
 物好きな奴らの道楽商売などとは思い込まずに、立派な仕事として認めるべきであり
 何かしらのお返しとして支払うのが、礼儀としてあるべき形である


 ‥所詮、現代においては、その辺の損得感情もすべてブラックの延長だ
 なにしろ「村一厘」程度のお互い様の昏らしぶりにある
(斯様に穢れた気持ちのままに、自然側と公平に相対できると思うべからず)


↓ 6)4


|秋彼岸手すり頼りに寺の坂
掛川市・鴟尾の会(10-11)

|秋彼岸手すり頼りに寺の坂 なぜに上かな平たくなるに


 ‥歳を取ったなぁとつくづく思わされるのが盆や彼岸での墓参りだ
 家の墓は、山の上の寺にある
 だから登らなくてはならない
 だから手すりとした形での配慮もわかる
 しかし、この段差だけはバリアフリー化しないままにある

(何と云うことだ、今時代の空気からすれば、手すりなどもはや配慮では無い)

 ‥物事を平たくおさめるための先祖供養だというのに、なぜに上を目指さにゃならんのだ
 必ずしも極楽往生できるわけではない裏返しの意味でもある先祖供養の用なのだから
 生きている側への配慮としても、寺の方こそもっと平たくなるべきだ


(そもそもなんで、明治の神仏分離の果てに寺だけ上に位置してるんだよ、不可解しいだろうに)
(神も仏も唯物論で押し切る時代に、上座に構えられても格好も貫禄もねぇし)
(唯一の修行の場だからだったにせよ、今や観光資源に成り果ててるし)


|商いのコネと肩書き頼る坂 なぜに下かな平たくなるに


 ‥商いのそもそもは、地場の暮らしに根付くことを好まれる
 そこでは、顔と顔での付き合いたる理解を要求される
 自慢げなところは見られるにしても、下克上ほどでは無い
 どちらかと言えば、年功序列だが
 それを恩着せがましく徹底するほどではない


 しかしどうか、今やそんなの関係ねぇーとばかりにグローバルの空気にまみれている


 ‥そこにあるのは、カネさえ積めば、ヒトは動くだろうとした思い込みだ
 だからだろう‥そのような社会では‥
 それこそ仕事を得るのに、コネと肩書きが欠かせない
 それらを頑張って手に入れるためにあるのが能力査定だ

 誰しもは、其にストレスを抱えているのに
 なぜか不思議と意味不明な夢を見続けるのだ
 そのお題目こそ「天下統一」だ
 そこまでゆかずとも、業界の大御所ぐらいになりたいとかなんとか

 ‥自分勝手を押し通してのし上がりたいなどとは
 人類総マフィアの空気とも言えそうだが
 なぜか誰しもそこまでの自覚を得ないままである

 皆でそんなだから、無意識のうちに正当化しだした結果なのだろう
 それこそ自慢げな物差しとしてのコネと肩書きを以て「マフィアでは無い」と言わんばかりだ


 ‥でも結局は、似たようなもので、取り分の多い少ないがステータスと言うことである
 益々以て誰しもは、下に構えてようやくに平たくなれる社会の神輿を担ぐばかりのサドマゾである


 ‥アメリカなんぞに絆される以前は
 誰しもは平たくさえあれば良いと思っていた(日本ではその通りだった)
 なのに、時代は「いざ都会」にある
 結果、下に腰を低くして暮らさなければならないのは村社会の方だと思い込んでいる
 (でも実際は、どっちもお家主義なのだ)
 確かに村社会でのルールには、生活と命と祭りに密着していることから息苦しさにも映る
 しかしそれを面倒くさいと思い込み、拝金社会を担いでは、自由勝手を叫ばざるを得ないオチだよ


 そしていつも思っている‥「まずはカネと利権だよね」


 ‥「片腹痛いわッそんなもん」
 田舎の暮らしの中には、自然体でそげな空気に満ちている

(お互い様だから、物々交換前提の空気だから、生産者視点だってなだけだよ)

 ‥だからこそ
 自然相手に、ヒトの都合なんてなんの役にも立たないことを肌で理解して暮らしているのだ
 コネと肩書きを好むのは、それこそよそ者文化の思い上がりに思い込む流れだった
 (結局は、どっちもお家主義で利権絡みに変わりがない)


(まぁどちらの暮らしぶりに自由さを思うかは、それこそあなた次第なだけである)
(憲法なんてのは、そこのお家主義の民族観を、どうやって明文化するかでしかない)
(そういう意味で問うなら、「奪い盗りに来るなら向かえ討つ」と書けば良い)
(「それ以外の戦争手段には興味が無い」と続けるのが、日本民族観に思われる)


↓ 6)5


磨り減った靴がまだ夢追いかける
浜松市・天竜川柳会(10-11)

|磨り減った靴ぞいとおしわが相棒 なのにかかあに新品まほし


 ‥仕事勤めで磨り減った靴を眺めていると
 無駄にかわいく見えてくる、自分の頑張った証しのようなものだからだろうか‥

 でもなぜだろう

 同じに連れ添った仲の妻に対しては
 どうにも新しいのが欲しいとばかりにしか思っていない節がある


 不思議なことだよ(でも、なぜだろう?)


 ‥まぁ無理も無い
 靴は履きつぶそうと一向にかまわないにせよ
 お互いを履きつぶすほどの関係には成りたくは無いのが本心だからだろう

 ならば普段からねぎらえば良いものを、それはそれで継ぎ当てにしか見られていないらしい

 ‥贅沢なもので、ねぎらいの価値は、恋より低いとして敬遠されるらしい
 だからだろう‥不倫に走ることにもなる‥

 そもそもどんなことが、お互いの労いに値するのかを知らなすぎるお子様だらけなのだ
 (もといウブである)


 ‥私たちの其は、恋する様式から一歩も学びを見せちゃいない
 その辺の文学観なりコンテンツがあったらもって来いよ、おらっ(ありゃしないのだ)
 まさに、恋愛の先にあるべき夫婦文化の見落としにあろう

(もっとも自然界の多くが、虫と魚のパターンで、やったらお終いの青春に置かれる程度だからな)
(自然生命の側にも、未知なる世界として扱われているようにも思われる)


↓ 6)6


寝る前はフッ素で磨き歯は元気
浜松市・浜松川柳社いしころ会(10-11)

松果体フッ素でぼろや闇手口 人口削ろう漱がせよう


 ‥松果体とは、脳の中核に位置するインスピレーション振動装置みたいなものだ
 ここがイカレると、アイデアが何も思い浮かんでこなくなるらしい

 だから陰謀の輩は、人類の松果体をピンポイントで破壊する手立てを見つけ出している
 それこそが「フッ素」なのだ

 歯が綺麗になるなんてのは建前で、裏が有るのが毒化学ながらの常識だ
 怪しまれること無く大量に殺す為にも
 毒とは思えないほどの美味しさに仕立て上げ、遅効性であればあるほど望ましい

(美味しさのかわりに商売のタネになればいいとするのは、資本社会ながらの変化でもある)


 ‥こどもの内からそんなフッ素なんて代物に慣れ親しんでいると
 ステビア菓子の果てのインポテンツ化と同じで
 年齢相応の精神性をダウンロードできずに成長することになる

(欧州では、水道水の消毒に使われている(消毒=毒)まさにそのまんまだ)

 ‥じゃどうすればいいのか?
 ということで、ゴッソトリノなんてのがあるらしい
 口臭が消えて歯まで白くなるとか何とか‥(マジ?)


|野分被害「プッシュ型での対応を」 押しつけ意味を含ませり


 ‥19号も15号と二回連続で似たようなコース(不可解しい)
 もとい、これからのトレンドとかなんとか

 ‥二階氏 台風被害「まずまずで収まった」などとは
 まるで知っていたかにも取れる発言(不可解しい)

 ‥安倍総理「プッシュ型での対応を」などと
 「押しつけ」「上から目線」を意味されかねない部分を曖昧にも
 曖昧に表現してしまうなんざ、相変わらずというか何というか

(何も考えていなかったかのような、地方との繋がりを感じられない慌てぶりである)
(長期政権らしからぬ‥しどろもどろな空気に‥地方から支持されてねぇ感ありあり)
(やっぱり、ズブズブの操作選挙だったということか?)

 裏情報を組み合わせれば、「予算は無いのでその辺はきっちりやって」の意でもあるのだろう




 巨大すぎて、偏西風に耐えて流されずに突き進む(そんなものか??)

 巨大すぎる割りには、まとまって居らず
 集められた雲が、次から次に偏西風にながされて前線化する(そんなものか??)

 ‥この偏西風に流された雨雲の押し出しが
 アメリカ大陸に吹き飛ばされて、秋の大雪を降らせたっぽい
 (うほーほーい)まぁそのぐらいのバランスにならんとな(でも雪って‥)


 その間に雨がバラバラに飛び散り
 所々がスカスカでも、密になった部分が山岳部に当たると半端ない

(思えば、未曾有台風来るの分かってるんだったら、先にダム水の放流しとけよ)


 ‥回転の中心にあるほど静かなはずなのに
 強風を維持したままのような中心部通過が不明慮すぎる
 その代わりに、雨だけが途切れて粒量が減るのは違和感でしかない
 (風向きの変化でしか確認が取れていない)


 そして最後には、不思議な勢いでパタッと熱帯低気圧に変わるのが最近のトレンドだ
 このようなオンオフ感はどうみたって電源のオンオフに似すぎている(不可解しい)

(やはりというか、自民党の推し進める原発稼働は、もはや気象兵器の電源だとしか思えない)
(強める操作はできても蹴散らす操作をできなさそうなのは、気象操作とは呼べない)
(確かめる意味でも、自民党にはもう一度野党に落ちてもらうより他は無いだろう‥もとい解体か)
(まずは原発を止めさせよう)



> うた詠み終わります、ありがとうございました。



posted by 木田舎滝ゆる里 at 16:01 | Comment(0) | 名句にポン/2019中途から | 更新情報をチェックする
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