2019年10月21日

【動画エンコード】(BT.709)VS.(SMPTE 240M)

記稿.2019/10/21

 ‥いまや4K、8Kの時代である
 そこにアナログハイビジョン時代の色規格(SMPTE 240M)を持ち出してもピンと来ないだろう
 されど、(BT.709)でさえ現場はそれを積極的に使用していないのが現実だ
 そこにあった差とは何だったのかを理解せずに、(BT.2020)も(BT.2100)も無いのだ


> ということで、そこの差に見られる印象をざっと整理しておこう


 一番の違いは、(SMPTE 240M)を用いた方が
 デジタル特有の固さがやわらかくなる傾向が見られる
 そこはやはりアナログの肝ということらしい(日本独自仕様)

 デジタルアニメにおいては
 色に差はさほど伺えなくも、やわらかくなる分には何も問題ないだろう

 (というよりむしろ柔らかいタッチの方が好ましい)
 (ソースが(BT.709)にあろうと遜色なく色がやわらかくなるのだ)


 ‥しかしデジタル実写との差では、顕著な部分が露わになる
 そのもっともな違いが「黒」だった

 しかもフィルムメーカーの差もでるらしい(東映と東宝)
 どちらかというとウルトラマンより仮面ライダーの方が闇の黒さがより濃い

 ‥さらに、メタリック等での艶や反射の映り込みが
 (SMPTE 240M)の方が圧倒的に鮮やかさを醸し出す
 それはそのままに、黒の良さゆえの裏返しなのだろう


 ‥という発見というか、確認に至った
 容量についての差は見られない
 ハイビジョン規格ということで、フルハイビジョンサイズでの適正が問われるところだが
 エンコードの設定次第では気にするほどでは無いと思うも、全体の奥行きとしては不明だ


> そして極めつけは、(SMPTE 240M)に快適な色温度である


 ‥(SMPTE 240M)の快適な色温度は「中ー高」だった
 ‥(BT.709)の快適は、どちらかといえば「中」だろう
 この差はやはり、海外の好みと、日本人の好みの差に思われる


 ‥とした過去の幻影を
 日本のテレビ開発は、液晶&デジタルに追いかけていたのかも知れない
 そして今や有機ELの時代である
 そんなこんなの(SMPTE 240M)の特性が、どこまで醸し出されるかはまったくの不明だ



posted by 木田舎滝ゆる里 at 16:05 | Comment(0) | 洗逸しちゃうぞ | 更新情報をチェックする
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