【勝手句帳】r036（01-10-22）静岡新聞掲載分から

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↓ 5）1 向宜詠吟.2019/10/24

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｜令和立つ低きに掛かる礼の虹 彩雲にも見え神一厘

　‥即位礼正殿の儀の開始とともに雨が止み、９分間の虹がかかったとかなんとか
　でもあれって、見方によっては彩雲ッすよね
　彩雲と言えば、地震の兆候とかなんとか（良いとも悪いとも言い難い）

　しかも９分間っすから

　令和には九度ほどの難儀大儀が訪れるお知らせとかなんとか
　しかも台風が消滅したかと思ったら、富士山で初冠雪だし
　何かとした兆候を見せるのが「令和」と言うことかもな

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↓ 5）2

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｜介護士の夫婦の世界秋高し
沼津市・万年青大学「俳句Ａ教室」（10-22）

｜介護士の夫婦の阿吽冬の入り 未来が無くて老いゆくばかり

　‥まずネタの句についてですが
　介護の関係が不明で判断できません

・夫婦で介護される側なのか？
・夫婦で介護する側なのか？
・お互いでどちらかを介護する状況なのか？

　とりあえずの判読としては、介護士と盛ってあるわけですから
　介護士夫婦ということでしょう？？？（居るんですか？奇特なカップルッすね）


＞　夫婦生活する暇あるんっすか？タフっすね〜‥（取材ものですってそれ）


　‥という着想から一般論を掘り返して詠んでみたのがアレンジです
　詠みと言うより問題提示です

　子育てには未来があるのに、老人介護ともなればそれが無い
　夫婦そろって介護士ともなれば尚更の空気っす
　それが世間一般の介護士観、介護事業観だと思います


　‥ところがこれが看護士って話になると、空気が違ってきます
　同じ救うにしても、雲泥の差
　誰かを助けるにしても、老人介護の先に待っているのは確実に涙っす

　それで人のためになったと思っても、盲導犬の飼い潰しのような疲弊感がのし掛かります

　社会の必要として誰かが引き受けなければならないにしても
　介護ほど、他の全体でゆとりが有ってこその分かち合える仕事もないっす
　それなのに世間一般には、其を失わんとした流れっすから


　‥それはつまり
　未来無き政治を担いじまっているって事っすね
　高齢者（老人）票に偏った政治になりがちなら、昔取った杵柄で政治が成り立つわけが無いんです
　なのに世界中で、一に競争二に競争三四が無くて五に自己責任をもてはやしているのです

　まぁどうにもキチガイにしか見えない政治の怠慢です（違った政痴っす）

　高齢者（老人）票に偏った民主社会で、高齢者（老人）から税金を取れないのに
　高齢者（老人）向けの政策で、未来につらがらない投資を繰り返し
　未来から資本を回収しようとか、物理的辻褄からして破綻してるんすよ

　それを昔取った杵柄で説明して押し切ろうとか、ほんと馬鹿っすよね
　老人を高齢者って呼び変えるだけで税金搾れそうな喰う気っすから


‥税制に変わりうる発想をしないとダメって事っすよ
（多くの方は裏や闇に流れている資金の膨大さに、そこを正せば何とか出来ると思い込んでいます）
（それが思い込みかどうかの判定にしても、正してみてやって見せないと気が済まないのでしょう）
（それにしたって資本主義を据えおいた解釈です、資本主義自体がクロっすから、先の無い話っす）

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↓ 5）3

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｜縁側に回覧板と柿二つ
焼津市・大富公民館みずほ句会（10-22）

｜縁側に回覧板と柿二つ おしゃべり跡に秋の夕暮れ

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↓ 5）4

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｜花生けておはぎを供え秋彼岸
掛川市・草の実俳句会（10-22）

｜なぜだろう生けて供えて供養とは 政痴に似たる拝願風化

　‥死人に口無しである
　供養のスタイルがワンパターンになるのは、生前の暮らしぶりに沿った中身で
　先祖云々ともなれば、親のしていた見よう見まねということなのだろう

　‥そこにはなんの革新もない‥

　つまらないと思われればそれまでの世界だ
　つまらないと思ったら工夫をすれば良い
　それが供養に適うのかどうかを問うなら、まずは供養について学べば良い


　‥疑問を持たぬ世界に革新はやってこない‥
　（マンネリ供養で、救われているわけがねぇ）


　‥まさに政治がそうだ（違った政痴だ）
　先輩たちのやり方に疑問を持ちだしたなら、学べば良い
　しかし、誰が善き新しきをしでかすかは未知の世界だ

　なぜなら、誰しも、世の中を変える上での責任を持てないでいる

　それでも、理において確証さえあれば、勝手に事は歩き出すだろう
　動いていないと思えば、確証が無いということだ
　つまり、拝願よろしくとしたままに先送りされているのが実際だ


　‥で、いつの間にやら拝顔よろしくとした派閥が登場する
　利において、自分たちの身の振り方の方が大事とした旗揚げだ
　そこに確証はあるのかと思うも、旗揚げとは即ち「戦争」だから勝っちゃ良い話だよ

　なんとアマアマで優しい論理だろうか（違った利害の一致だ）

　国民主権にあるべき国政を、党閥による利害の自由を認めていりゃ
　そりゃすり替わりもするだろうよ、党政こそ憲法精神の妖しさって奴だよ

（立憲民主党などと旗揚げしてる割りには、野党でまとまらない癌だし）
（そもそも民主党の残党のコアなんだろう‥不和の極みじゃねぇか）
（立憲たる前に、迎合する気概を見せろってんだよ）
（迎合もできない立憲とは一体誰のための憲法精神なんだよ、ただの天邪鬼だよな）


　‥そこにあるのも結局は「お家主義」だ
　国民主権とした定義からして、ただの言葉になりさがろう
　先祖や先輩のしてきたことに対して、そのまんまで良いと思うのが大抵の御仁らだから
　ぶっちゃけ、それを「お家主義」って言うんだけどね

　（つまり、封建体質のままだってことだよ）

　‥国民主権なんて本当は、どこにも無いのさ（おっと、「無かった」にしておこう）
　唯物論時代の供養にしたって、似たようなもんだろうよ

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↓ 5）5

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｜鈴虫や目で追わずとも耳で追い
掛川市・草の実俳句会（10-22）


｜物事は欲で追わずに用で問え 流行り廃りの果ての夢の島
｜人の世は用にあらざり情けにて 強きもあれば弱きもありき
｜恋愛に情けはタブー好きありき 学んでこその偏見正せ
｜感性の好きよりまずは恩を得よ 繋がる暮らしにまず身の寄せ場

｜恩の世も風化と共に欲三昧 生きざま誉むれど常套句

＞　うた詠み終わります、ありがとうございました。