↓ 12)1 向宜詠吟.2019/10/29
|如何ならん明日になるかと見上げれば風立つ色を誰に語らん
裾野市・石蕗歌会(10-26)
‥ネタの首の下の句がよくわかりません
上の句の抽象をさらに抽象で繋げては、何を語っているのか意味不明のセクシーポエムです
もう少し具体的に言葉を盛りましょう
|見渡せば平素の日々の流されて 迫る水面沈みゆく町
‥これでもまだまだ抽象的ですが
水災害だってことだろうってのは、確定判断できるわけです
心境として、それは、洪水だろうと津波だろうと同じって事でしょう(パニックてますから)
↓ 12)2
|帰る子のテールライトの点滅が闇に吸はれて静寂せまる
掛川市・なでしこ短歌会(10-26)
‥ネタの首の発句「帰る子」って奴が、どうにもパターンくさい
帰省で帰る我が子って意味なので、そのテールライトは決して
こどもらしく、ランドセルに付いてる反射テープでも
自転車の反射ライトでも無い
明らかに「点滅」と盛ってあることから、バイクか車かって事っすね
‥まったく、大人相手に「子」「孫」と盛ってんじゃねぇと言わざるを得ない‥
とはいえ、他に言葉なんかねぇからな‥まぁしょうがない‥
大人と子供の区別が判別できる要素が盛られてあればOKでしょう
|厄雨踏み闇に吸わるる車あり テールライトの断絶魔
↓ 12)3
|堰止めをすぎて川面に月揺らぐ叢雲さりて煌めき更なり
焼津市・さつき短歌会(10-26)
‥ネタの首の時差ボケが実に痛々しい
ここは順番から言って、叢雲を先に述べ綴らないのでは興ざめです
さらに月に叢雲がかかっているのなら、煌めきも糞もありません
「更なり」の掛かりが弱すぎて不明です
読み手にしたって、想像に浮かべてるのは川面の月っすからね(煌めき言ってんじゃねぇ)
|八ッ場ダム叢雲さりてゆらぐ月 空っぽこそが活かす術とは
‥それにしても八ッ場ダムは鬼門のようですね
雨があれほどだと、たちまちにダムが一杯になるという事実を突きつけられたって事ですよ
ということは、ダムなんて全部空っぽにしておけ‥なんて事にもなる
でもそれを夏場にやることは死活問題なので険しい選択です
‥概ね、九月後半からの手段ということでしょう
でも八ッ場ダムを今後どのように扱うかは知りませんが、敢えて空にして運用する
空ダム運用もありに思います
すると、肥沃な土がてんこ盛りにかさ増しされて行くでしょうから
天然の肥料効果とやらの調査をしてみる良い機会と言うことかも知れません
*「ゲリラ豪雨ではダムは機能しない」 間違いだらけの水害対策
↓ 12)4
|蜘蛛の糸にぴったり柿の葉吊るされてくるくる秋は廻りひろがる
裾野市・石蕗歌会(10-26)
‥ネタの首の「蜘蛛の糸」が「蓑虫の糸」くさいのですが(まぁよくわかりません)
でも、下の句の雰囲気は明らかに蓑虫のそれでしょう
(蓑虫の糸は、蜘蛛の糸より強力なんだそうです)
でも、時節柄少し早いようにも思います(ほんとよくわかりません)
蜘蛛なら、もう少し蜘蛛らしさがあれば良かったように思います
|泥活に秋はくるくる風立ちぬ 落ち葉が雑じり涙目に手間
‥泥を片付けようにも、雨続きでたいへんです
もはや10月も末、このままだと「時雨」に「落ち葉」の時節です
(そして、片付くだろう頃には師走のてんてこ舞いと‥雪‥)
‥まさに「崖っぷち洪水」だったって事でしょう‥
(ゆえに、11月にも未曾有雨来ちゃったらアウトっす)
↓ 12)5
|四十年すぎて着てゐるTシャツの山の記憶もともに衰ふ
焼津市・高草短歌会(10-26)
‥ネタの首のTシャツの物持ちの良さに驚きっす
まぁ登山用だったということなんでしょうけど
それにしたって体格変わらなかったと言わんばかりでしょう
(まぁそこも登山趣味ゆえに思われます)
|バブルJAPAN三十年も夢古着 満身創痍の格差老け
↓ 12)6
|通り雨地上の暑さ流しゆきほっと息つく三十度超
焼津市・高草短歌会(10-26)
|通り雨地上の熱れ流しゆく それでも未だ三十度超え
*熱れ(いきれ)‥蒸されるような熱気。ほてり。いきり。
‥こちらでは、通り雨なんてほとんどありませんで
なぜか夜中に降ったような降らないような程度だったっす
「ほっと息つく」というのがよくわかりません
そもそも、夜だって三十度超えっすから
‥それでもまぁ一つ発見しましたよ
夕時の3時から5時の間に水をかぶると、意外にもその後がさっぱりとしちゃうんでーす
自分の身体に対して通り雨をしてみろって事っすよ
↓ 12)7
|車窓より見れば今宵は十三夜黄色く照らす中秋の町
焼津市・さつき短歌会(10-26)
十三夜‥陰暦9月13日の夜。
中秋‥陰暦8月15日のみを指す。秋の真ん中。
仲秋‥陰暦8月全体を指す。秋半ばの一か月。
‥ということなので、ネタの首の盛り込みは完全に間違いでーす
(いやはや、細かすぎてめんどくさい‥月にしろ普段から二の次っすから)
|望月の明かり頼りの山を越え 黄色く照れる中秋の郷
‥山向こうの村に急用ができてひとっ走り行ったんだべ
帰りは十五夜お月さんを頼りに、山道を引き返してきたんだな
それで、山の上に来てみたらどうだい
おらん村辺りが、黄色く照らされててじつに綺麗で見事だったんだな‥(まんが日本ばなし調)
↓ 12)8
|曼珠沙華今年の暑さに疲れたかお彼岸すぎれば赤く咲きだす
裾野市・石蕗歌会(10-26)
|彼岸花 疲れ癒せと遅れ咲く いつもの朱に照れ恥ずかしげ
‥曼珠沙華の花は一夜にして咲く花っす
なので、頭からすっぽり土の中に居るわけっす、なので
夏バテもくそも無いと思うんっすけど、ネタとしては面白い
ということで、角度を変えてアレンジしてみました
↓ 12)9
|異和感なく働いているよと同僚の揶揄をかわせる老人ホーム
焼津市・高草短歌会(10-26)
|秋通話「働いてるよ」老いし友 「ホーム暮らしさ」互いに羨望
‥ネタの首は、どう考えてもケータイでの通話を横で聞いている口の詠みっすね
でもなにがどう異和感ないのかちっともわからねぇっす
どちらが「働いている」のかもよくわからねぇっす
「同僚」と盛り付けたって、対象が不明っす
‥それとも「同寮」の打ち間違いなんすかね?
(それはそれでホーム暮らしでも異和感なく働いてるって事ッすか???)
(まぁパソコン回線前提に思いますが、それはそれでしっかりしたホームそうで何よりっすね)
‥話を戻します
一般論としては、老人ホームにいる側が暇で電話するってのが流れに思われるっす
で、掛けた先の相手が「働いているよ」、「うわぁ元気で良いなぁ」
「そっちは?」、「ホーム暮らしだよ」、「うわぁ俺と変わってくれよ」‥とかなんとか
> これをまさかの逆とすると、さっぱり、ちんぷんかんぷんなんだが(‥あるのか?)
「働いているよ」、「うわぁ元気だなぁ、ホーム暮らしなんだろう」
「いやぁホーム変えたの今が三度目でさ、もはや小遣い分は稼がないと心細くてね、そっちは?」
「生活保護だよ」、「え☆そうなの?、なんか俺より良さげに聞こえるんだけど」
「なに言ってんのこっちとら所詮負け組だよ負け組っ」
> で、年金と生活保護の兼ね合いは?(この手の展開はまだありえねぇのではないかと)
> 「競争って、なんだったんだろう‥」と互いに思いましたとさ(ちゃんちゃん)
↓ 12)10
|パンダ見に行きしもはるかその子らに連れられ神田古書店街めぐる
焼津市・さつき短歌会(10-26)
|パンダ見しさらに神田古書店街 子らの元気につれまわされて
‥うむ、根本的に手直しっすね
どうしてネタの首に「はるか」などという言葉を盛っちまっているのかが理解できません
‥あの辺の土地勘で言うと
上野からアキバは歩く距離だし、アキバから神田も歩く距離なので
上野から神田まで歩く猛者も中には居るでしょう(少なくとも「はるか」では無いと思います)
歩かないにしても
神田古書店街を巡ると椅子が無いっすからね(キツいと言えばキツいわけですが)
‥詠みの段階ですでに右往左往してますからね、普段に地図を見ない口なんですかね?
なんかそのへん、ありえねぇ感ありありで、ダメでしょそんなのとしか言いようがありません
↓ 12)11
|砂に朽ちし地引き網船勇ましき船出の声の吾が胸にあり
掛川市・なでしこ短歌会(10-26)
‥地引き網漁を調べている内に違和感ありありなんですけど
地引き網漁は、老いてもまぁまぁ手伝える漁法です
エンジン付きの現代なら、舟に乗り出す役回りにこだわる要素も感じられません
マグロ漁やらカツオ漁なんかと比べると明らかにトーンが下がるのも否めない静かな印象です
‥そもそも「砂に朽ちたまま」というのが不可解です
どうしたって、地元の漁師の誰かが直しちゃえる舟の大きさです
嵐で破壊されでもしない限り、使えないままに放置さてれてる意味がわかりません
どうしたってそこは底引き漁船の間違いなのでは?
もしかして海岸のボロ船からの連想創作?
それとも、それだけ漁村が疲弊しているとかんなんとか?
(余りにも自分の気持ちを込めすぎてしまうと、そういうオチになりかねないと言うことです)
‥さて、実際のところはどうなんでしょうね?
地引き網をして暮らすようになったことへの格落ち自虐の気持ちだったとかなんとか‥
|砂に朽つ久しき夢よ旭日旗 オンラインゲームに馳せりつつ
‥今やオンラインゲームで、かつての鉄の嵐を再現できるご時世だ
まったく以て感無量というのか、物好きが多いのもどうなんだと思うも
オンラインゲームの良いところは、やはり何度死んでも蘇って出撃できるって事だなあ
‥まさに日本魂だッ‥「!?」
だからこそ戦争なんかしちゃいかんのだよ、そこの若いの
(まさに、止められなくなるんだからなっ‥うわぁやられた‥また出直しだッ)
↓ 12)12
|オレンヂ灯を夜霧が包む道の駅「はくば」に君と車中泊する
掛川市・なでしこ短歌会(10-26)
|オレンヂ灯 夜霧が包む道の駅 開店待ちの車中泊
‥う〜む、ネタの首の解釈が猛烈に妄想幅が広すぎるっす
旅途中の宿泊代を浮かせるために道の駅で車中泊してみたとかなんとか
朝一番の開店を狙っての車中泊してみたとかなんとか
方向音痴よろしくに適当にドライブしてたら帰るの面倒くさくなったとかなんとか
まさにやり場がなくて、色々と探した結果「はくば」気分でこうなったとかなんとか
でも、詠み手が女子なので、まったくの連想とかなんとか
‥ということで、一番無難な開店待ちでアレンジしてみたっす(さすが駅ッ)
民泊より「駅泊」できるように整備しておけば、避難所活用としてもありっすね
> うた詠み終わります、ありがとうございました。
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