2019年11月06日

【エンコード日記】HEVCとAVCにおけるGOPの差

↓2)改稿.2019/11/06...20191105...

> まず先に結果からざっくりと申し上げます


 ‥以前のマシンスペックでは踏み込めずにいたサーチ距離について変更になりました

 キーフレーム間隔:60(実写),80(アニメ)
 先読み:60(実写),80(アニメ)
 Syne Lockahead:60(実写),80(アニメ)
 シーン変更感度:67(実写),89(アニメ)

 ↓

 キーフレーム間隔:...120...画像が荒れるようなので見直し中
 先読み:...120...画像が荒れるようなので見直し中
 Syne Lockahead:...120...画像が荒れるようなので見直し中
 シーン変更感度:89

 (今更の所、実に申し訳ない‥m(_ _)m‥すまん)

 ‥見直し中になりました(度々‥m(_ _)m‥すまん)‥

 ↓

 フレームレート:23.976 / 29.97
 キーフレーム間隔:72 / 90(フレームレートに対して3秒値)
 先読み:72 / 90(フレームレートに対して3秒値)
 Syne Lockahead:72 / 90(フレームレートに対して3秒値)
 シーン変更感度:89

 フレームレートに対して3秒値に、一本化され変更となりました \(^o^)/


> では、うんちくに入ります



1-2)1

 ‥AVCとHEVCでは、どうにもGOPの扱いが違うようです
 AVCは比較的、自由に動的な位置にキーフレームを差し込む作りですが
 HEVCはそうではなくDVDにみられる固定方向でキーフームを差し込む作りです

 なので

 HEVCでは、どんなに頑張ってもDVD式を受け入れざるを得ません(標準は23駒)
 DVDよりは自由に自分の好きな値をGOP(キーフレーム間隔)に放り込めはしますが
 放り込めば込むほど、キーフレームが入らないことから
 IフレームとPフレームの関係より
 PフレームとBフレームの関係の方に圧縮における関連性を強化しているようです
 (極論を言えば、B前提で、HEVCにおけるIフレームなんてただの頭出し程度の扱いっぽ)

 とはいえ、発色と動きの良さを吟味すると、そんなこともなく
 許容されるGOP感覚は、DVDと同じく(15)辺りです(フレームレート(23.976))
 デフォルトの(23)は、さらに圧縮比を考慮した採用に思われます(フレームレート(29.97))


 ‥で、ここからが肝なんですが
 先読みを増やせば増やすほどになぜか‥圧縮が微に良くなっていく傾向を見せるんです
 限界まで試してみるのも有りと思いますが、そこまではさすがに‥
 論理的に24駒・30駒・60駒・120駒それぞれに適った倍秒数分が適当に思いますが

 結果、フレームレートに対して3秒値がベストのようです‥(なぜそうなっているかなど知らん)


> シーン変更感度(89)


 シーン感度(89)×先読み(フレームレートに対して3秒値)の組み合わせにおいて
 動きの激しいシーンによっては、イントラの連続も発生しやすいでしょう

 でも、先読み(フレームレートに対して3秒値)の効果は、画質としては最適です(なぜ!?)

(ただし、解像度とCRFとbフレーム枚数の因果関係がシビアに発生します‥かなり断定的らしい‥)
(色だけでなく、動きの追随にもこだわると自由度に意味が無くなるっぽ)

(でも、微に100%忠実とは言い切れない‥そりゃそうなんだが‥)


(bフレーム(0)で調整し、b(2)でビットレートちょい足して仕上げるのが良く、それ以外での模索は複雑だ)


 ‥で、HEVCの場合にどうするかなんですが
 素数表を見ていると不思議と
 AVCでのMAX(100)に対して(89)は
 HEVCでのMAX(900)における(801)になりますが、801は素数ではないので
 その近くにある素数でいうと(797)と(809)です

 (89)と(809)偶然にしては似ています、さらに(67)と(607)もありました
 (79)と(709)なんてのも似通っています



1-2)2

 ‥HEVCの基本的な圧縮にしたって、拡大して覗けばJPGノイズしっかりでーす
 AVCで言えば、境目がCRF(14)以下はbフレームにJPGノイズがつきまとうかも‥
 の境なので、HEVCでも15〜17でも納得できねぇなんてオチだったりでしょう
 
 なので、bフレーム劣化のJPGノイズを避けようとすると、AVCの方がとっつきやすかったりします
 (HEVCは、カメラを構えたことが無い素人が、勢い任せでどうにかできる扱いには無いかもです)


 ‥さらにいうなら
 HEVCの圧縮はGOPを固定して使用する傾向から
 (23)なら23枚の中での効率を得ざるを得ないので、とにかくスムージングしまくります

 (それはもう、強引に調整することこそ科学と言わんばかりの様相です)

 なので、DVDからの流れに見られたドット感ありげな作りとは異なります
 ‥そもそもは、4k8kを目指した開発にあったわけですから
 人間の見た目で追いつかない部分は曖昧でもかまわないとしたクサさを醸し出しています

 (否が応でも、4k8kを想定にした作りっす)

 つまり、HEVCでドット感までの正確さを狙おうとすると、かなりうんざりする事でしょう
 それなりにしっかりした作成環境が無いと、正確な判断はとても困難をきわめるでしょう

 でもどんなにカネを掛けようが、ビットレートを盛ってみる方向を模索せざるを得ないでしょう


 ※それもこれもみんなJPGノイズのせいでーす(でも、JPG圧縮ありきの世界ッすから)



posted by 木田舎滝ゆる里 at 14:24 | Comment(0) | HEVCと洗逸と受難 | 更新情報をチェックする
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