2019年11月29日

【勝手句帳】r055(01-11-26)其の2静岡新聞掲載分から


↓ 10)1 向宜詠吟.2019/11/29

つはぶきの寄り添ひし日恋ひし
藤枝市新南新屋

|石蕗の寄り添う恋路 昭和かな 空気のゆるさの遠くなり


 ‥昭和って、なんであんなに盛り上がってたんだ?
 恋愛で言うなら地味でも良かった
 地味でも子育てはそれなりに成り立った
 しかしどうか?
 平成は地味では子育てすらままならない
 地味で無くてもままならない

 ‥昭和が特別で、平成が普通と解釈すると
 そりゃ危険信号なんだな、それだけは肌で直感できる

 でも今時の若い奴らは、そこの差をキャッチできん環境に置かれている


> ‥それもそう
> 「使えない奴は死ねば好い」を‥日柄普通に平気で口にするほどだもの‥


↓ 10)2


ちゃんちゃんこ背に子負ひしひとりかな
富士市中野台

|ちゃんちゃんこ背に子を負ひし家事独り 家電の救いも昭和まで


 ‥パンパースと家電に大助かりだったのが昭和の主婦である
 しかしどうか?

 今や高性能と化したそれらにしたところで、大助かりなどとした空気は無い

 旦那を台所に引きずり出して公平にやれと問いただす時代だ
 それが下手でどうしようもないなら、早う帰宅して子の面倒を見ろと問いただす‥
 片付けをさせれば、モノの配置が違うことに目くじらを立てて
 自分が如何に指図の下手くそな上司にあるかを顧みること無く恐妻と化する


 ‥それにしても、掃除もまともに出来ない相手を選んじまってる時点で
 世の中の空気は高が知れている(そんなのばかりゴロゴロしてたって意味だからな)

 綺麗好きの日本人とはいえ、肝心なところはヘタレの方が多かった
 綺麗好きな奴が極端に猛烈なだけだった
 その几帳面な奴がたまたま昭和の家電業界に集結していたとかなんとか‥

 今はどうかというと、家電の開発も行き詰まり感ありありで
 投資に乏しければ、女子で間に合う空気なのだろう
 それで、家庭にて男子にそれらを八つ当たり気味に求めるのは、逆襲に見えなくもない


(そんな旦那らの心には、手抜きでええヤンとした気持ちがある‥そういう時に選んだ男なんだなあ)


> 甘えたい盛りに恋をしても、なぜかその手の手抜きでええヤン男子を選んでしまっているという
> 女子の側にあるその手の迂闊な自分たちのどうしようもなさには触れようとはしないままだ
> 「甘えたい」=「甘えられそう」=「手抜きでええヤン思考」なんだよ(ばーかっ)
> それこそが欧米化の流れだ、結果、女子の質の方も下がっているとするのが正しい見方だz
> そのグローバル化を見よ、世界中どこでも利かん坊だらけになっている(それが流れなんだなあ)
> 「手抜きでええヤン思考」の連鎖と量産がそこにある(それの象徴が「歩き&ながらスマホ」)


 ‥ところが、日本の女子だけが母に目覚めると、猛烈に「手抜きはアカン思考」にハマるのだ
 逆に、日本男児は女子に其を期待していたりする分、「腐女子はイラン思考」にある
 どちらも伝統と欧米化の都合のいいとこ取りをしようとしていて怪しくなっている


↓ 10)3


幼子の音出る靴渡る
浜松市東区常光町

|幼子の音出る靴に小鳥来る 見積もり甘き無償化の風


 ‥幼稚園無償化で、おんぶにだっこを幼稚園側がやらかしているそうでーす
 補償の分を値上げして、経営のあれこれに回したいとか何とか‥
 まぁ有り体の心理です(普通にそうなるでしょう)

 で、国会も政府も、それを読んでいなかったらしい

 「はぁ?」‥さすがザル法三昧のご手腕ですこと(ばーかっ)


> こういう事はね、ケチってるとツケが回ってくるパターンなの
> だから、根本的なことを詰めていくと「革命」が必要だ
> 派閥争いなんてやらかしているおつむでは100%無理ッ(根がピンハネ思考だからなあ)
> そもそもの自分らが裏技思考だから、きっちりした法を作りたいなんて微塵も思っちゃいない
> 裏技されるかどうかは、やってみてからでないと判断しようとしないのだ
> どうせ調べやしないし、気が付かれなければそれでいいと思っている(まぁその程度)


↓ 10)4


|隼の真っさかさまにすべるゆく谷間のなだり引き裂くごとく
藤枝市瀬戸ノ谷

 ‥ネタの首は、上の句と下の句のバランスが不可解しい
 表現することに酔ってるだけで、主題が無い
 極端に云えば、短歌としての型をなしていない(何を伝えたいんだね?ちみ)

 ああ、好いなあ格好いいなあ、俺もあんな風に獲物を狩りをやらかしたいなあ

 とでも云いたいのかね?


|隼の真っ逆さまにすべりゆく 格好よく殺る狩りの意味とは?


 ‥隼に限らず、鷹の狩りは高度を利用した戦法だ
 隼だけが特別で、超高度に真っ逆さまをやらかせる構造になっている

 それにしても、どうしてそこまでして高度からの戦法をやらかしているのだろうか?

 人がそれに憧れるとすると、狡猾にやる次第を思いつくばかりだろう
 なにしろ、それが鷹の類の本質としてある


 ‥見えないところから忍び寄るのは、肉食獣の生きる上での基本だ
 パニックになっているところの逃げ遅れに目を付けて狩るのだ
 競争経済にしたって似たようなモノだし、自腹を払うことになる行政にしても同じだ

 競争としたパニックを仕掛けて、何かと借金を負わせる仕組みに置いてある

 ‥それで無くても、国が勝手に借金をやからす仕組みに置かれている
 国がパニックを卸してくるようなものだ

 救いの手があるかというと、本当のところは皆無に等しい
 行政にしたところで予算を増やしたくないから
 制度を用意したところで、声をあげて積極的に振る舞うことをしない

 それこそが成果主義としての行政にもなっちまっている


 ‥成果主義とは、利益を得ることの他に、利益を残すことも評価の対象に置いている
 一方は成り上がりの発想であり、一方はお家主義の発想である

 行政に関わる多くがお家主義の発想だから、世界中のどこでも役所に柔軟性などあるわけが無い

 とくに日本の政治が、昔から、「皇国の荒廃この一戦にあり」を口ずさんでいるのは
 民衆にパニックを与える為である
 国家を根城にお家主義を続けるには、吸い上げる上での口実が欲しいのだ

 そして、吸い上げたからには、自分たちの都合を優先したいのが山々なのだろう
 国民に還元したいなどとは1ミリも考えちゃいねえ

 どちらかというと、「国民」の言を不気味に重ねて盛る時は、身内の側の都合が大きく絡む

 無論、建前麗しく着飾って、もっともらしき事情が民衆操作に絡まないのでは用に役立たない
 しかし今やモラル無き欧米化に晒されてあるので、がさつなそれらに対する反旗は後を絶たない


↓ 10)5


|靴下を脱げばくっきり半長靴日焼の肌に残る境界
焼津市大村

|政策を振りかえ見れば日焼あと 格差くっきりアベノミクス



↓ 10)6


|朝顔の数ふゆるたび違ふこと
富士宮市北山

 ‥ネタの句の中七「数ふゆる」の活用が怪しい
 通常は「数えたる」で間に合うはずだ
 なにをそんなところに萌えて色気出してんだい

 自分の数え方の方がすっとぼけてましたって語りたかったのだろうか?

 普通に構えたって、朝顔の数が同じなんてつまんねえだけじゃねえかっ
 それともなに、きっちりと予定通りじゃ無いと困ることでもあるんかい?
 それを言うなら、朝顔の鉢の数の方だろうと思うのが空気だが

 そういう思考を考慮するとだな、どうしたってへんてこな詠みで終わっちまうんだよ


|答弁を重ねたるのち腹狸「嘘でも通る‥」高を括るらむ



↓ 10)8


石段に一休みせし落葉かな
静岡市駿河区国吉田

|石段に躓く落葉になりにけり 総理の答弁 能面のざま



↓ 10)7


|石仏のほこりを拭ひけり
藤枝市岡部町内谷

|能面の鼻のほこりをはたきだせ 師走の掃除に賭ける野党


*能面の鼻 → 惚けた安倍総理の桜を見る会 → 桜→花→鼻


↓ 10)9


|月光のやさしきこころシルエット
川根本町上長尾

|月光やいつもこころのシルエット どんなピンチも導きありき


 ‥追い詰められた安倍総理の切り返しが
 これまた楽しみといえば嘘になるが
 ゼロであるというのも嘘になるが

 ‥なんかこう、怪しい空気に馴染んじまってる自分を発見してしまうよ‥

 だって、今時は皆で言ってるじゃないか
 「ピンチにチャンス有り」


> なにはともあれ、相手が野党だからなあ(今でさえ仕留められるようには思えない)
> ここで逃すようなら、野党に次の選挙も無い(それこそ山本太郎の流れということだz)


 山本太郎が総理で、小沢一郎が外交と財務を兼任すりゃ御門資金側も納得するだろうz
 それで小沢の人気が回復するかどうかが、小沢一郎内閣に結実するかどうかだろうz
 いきなり小沢一郎内閣ってのは、空気として100%有り得ない


↓ 10)10


枯淡にもなれず濁世をほどほどに
浜松市中区広沢  *濁世(じょくせ、だくせい),枯淡(こたん)

|濁世を洗い干したる去年今年 枯淡に還る石蕗の明け


 ‥どうして人類は「競争」=「イケイケゴーゴー」なのだろうか?

 なぜ、勝ち誇りたいのだろうか?
 なぜ、傲り散らかしたいのだろうか?

 そこに目的化した競争にあるのは滅亡しか無いというのに
 どうして誰もが「競争善」なんだ、このキチガイ共らが


 ‥節度を前提にしなくなったのも、目的がカネだからだろうけど
 カネで科学が買えるとした都合だからだろうけど
 だからこそ地球が壊れる流れに置かれちまっているのに
 反省とした風がまるで凪いだままだ(あったとしても、そこにあるのも空気なだけだ)


> ほんとお前ら、サクラばかり愛でてないで、質素に石蕗(つわぶき)あたりを愛でてろや



> うた詠み終わります、ありがとうございました。



posted by 木田舎滝ゆる里 at 23:56 | Comment(0) | 名句にポン/2019中途から | 更新情報をチェックする
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