2019年12月23日

【勝手句帳】r068(01-12-21)静岡新聞掲載分から


↓ 3)1 向宜詠吟.2019/12/23

|空は澄み燃ゆる如くの山肌に言葉も忘れしばし佇む
掛川市・風の会短歌会(12-21)

 ‥ネタの首は、どうにも昼間なのか夕方なのかが怪しく曖昧だ
 そこの中途半端がなんとももどかしい
 ということで、手直してみたら↓になりましたん


|空ぞ澄む黄葉紅葉の山帰り 夕焼け小焼けしばし佇む


*参考:「夕焼け小焼け」の「小焼け」って何?

> ‥いやぁ、如何にも秋の空で澄んでるし
> 黄葉紅葉がきれいだし、そんな山帰りに、これまた見事な夕焼け小焼けだなあ


↓ 3)2


|胸の字に凶まがしさを偲ばせたいにしえ人の苦き思いよ
牧之原市・浜木綿短歌会(12-21)

 ‥ネタの首は、これまた酷い端折りだねえ
 「まがしさ」って何?

 「すがすがしい」の「すがし」は見られるが
 さすがに、「まがまがしい」の「まがし」は見当たらない

 ‥一方で
 「凶まがしさ」を「まがまがしい」と当て読みしているように思える
 どちらかというと、こっちかも知れないが、ちと厳しい


|「胸」の字や 禍々しき凶の音 いにしえからの悶絶を聴く


 ‥おや、胸(むね)の字にあるこれは、明らかに「凶」の字だ
 昔の人たちの暮らしぶりが伺えるようだなあ


 ‥戦争、強奪、放火、水害、人さらい、疫病、飢饉、地震
 アニメにマンガにRPGにしたって、ここまで露骨なのは無いからなあ
 どんなヒーロー・ヒロインだって、豪快にメシを食っている

 強いてあげるなら、さいとう・たかを『サバイバル』あたりかな
 最近では『サバイバル〜少年Sの記録〜』と描き直されていたりする

 ‥でも世紀末すぎてて、基本的な村感覚が無いからなあ

 そういう意味では、イブニング連載中の森恒二『創世のタイガ』は新鮮だ


↓ 3)3


|民草はこの世の隅に踏まれ生きかけがへのなき花を咲かせり(還暦の教え子たち)
裾野市・曙杉短歌会(12-21)

 ‥ネタの首にみられる
 上の句で被害批判をのべ、下の句で忍耐賛美をそえると
 意味がすりかわってしまいます

 どこか怪しく読めてしまいます(麦踏み上等みたいな)
 批判したいのか、誉めたいのか、どっちかにすべきです


|民草はなぜにこの世で踏まれ生く 無い物ねだりの神輿と幟

|押し寄せる数の論理で華やかに セクシー・セックス・スキャンダル
|「地味で好し」なのに選別しあう春 偏見だけはいっちょまえ
|平和など誰も求めぬ色気沙汰 まずカネと顔 あとは二の次
|掴んでは高い買い物 秋の風 恋はいつでも背伸び上等

|美貌こそ贅の極みとストレスに やめときゃ好いのに反動腐女子
|結局はストレス好きのああ貴腐人 わたくし色に染めたくて(ツン)
|器など着替えれば好し型破り できぬお粗末 贅活嗜好
|磨かずに得るものぞ無しヒトの夢 玉に成すにもまず均一に

|のほほんと贅の二股 平和ボケ こころに棲む闇「お得第一」
|与えればブーメランするなんであれ 美醜に対する露骨の差
|本能に付き合いきれず篭もる日々 されど本能どこにでも湧き
|本能を恥と思えば世はキチガイ あるのは単に好き嫌いのみ

|理由なし侮る方がまちがいと 和かるようになるまでほぼ不幸


 ‥という事で、戻資(れいし)のお話の続きです

 ここまでの戻資の説では、就職していないとダメな空気です
 まぁ確かに、前払いにしたって、お勤めありきのお話です

 でも、その労働を労働として認めるか否かはまた別の論点です

 前払いは認めましょう、でも後払いまでは無理です
 前払いは無理ですが、後払いは認めていきましょう

 ‥とした部類分けを登場させざるを得ないんです


> とくに主婦(これどうすんですか?)
> 確実に労働です、スルーするわけには参りません


 主婦にも色々なパターンがございます

・子育て中
・働きながら子育て中
・子育て終わりましたz
・同棲に近いほぼ二人暮らしのまま


 ‥まぁ普通に考えて
 子育てには、後払いを認めていきましょうが適当っす

 どうしても前払いが欲しいなら、地域行政の税金からの給付に期待しろ(役の仕分け)
 ここでの前払いは、創造補填だから給付では無い

 後払いが認められると、子を産んで育てるという所作に対して
 育てることで、死ぬまで戻資を手にすることが適う
(男にも出るのかというと、産まんから採用されても女ほどの時間認定は追加されない)
(それでも、時間認定されるとなると、多少なりとも空気が変わるかも知れない)




> さて問題です、行政にこの手の申請諸々の受付のすべてを仕切らせると何かと面倒でーす
> 管理の都合として、どうしたら良いでしょうか?


 ‥という問題をクリアーしないとどうにもならない
 そもそも、誰がその子育てを確かだって認定できるんだよ
 そんなの役人だけで仕切れるはずがねえ

 ‥ということで、組合形式を応用します
 地域にママさん会を立ち上げて、そこにお互いが顔出しして、各々の責任者が仕切る
 地域の近いところに参加するのが一番だが、嫌なら自分らで旗揚げするのは自由

 それの旗揚げには、無論、役所に申請と許可が必要だ(書類作業の用有り、資格の用有り)

 その手のママさん会に参加すると、該当者には後払いが認められる
 認められると云っても、中身は法律で一律されて、一日あたりン時間の割り当てが発生する感覚だ

(責任者には前払い分がそれなりに認められるかも知れない‥でもいろんなケース発生しそう)




 ‥これで主婦でも、戻資での分割払いにありつける
 ママさん会の運営資金も自分らのその戻資を当てれば良いので、経費の心配は無い
 企業としても、自分たち以外の戻資が唸るほど巷に転がることになるので、ダメの論はまず無い

 主婦に戻資での分割払いが常態化すると
 主婦の揃える家電を、常に最新式に置き換えることができる

 それは、家電業界にしてみれば、効率この上ない水準技術の置き換えが容易になる話だ


 ‥そのまんま、最新式が出るとその都度交換する契約を交わすことも可能
 交換すると作業が伴う、無理に新規ユーザーを奪い合わずとも仕事が自動連鎖に発生する
 戻資の流れにおいては、労働時間を如何に発生させられるかが重要だ
 工場をカクつかせずに稼働してゆくには、交換契約の方が何かと都合が良い

 なぜなら、無駄な梱包の手間を省けるから(取り付け作業向きに改めることができる)


 ‥前型機をそのまま回収できると、使用後の耐久状況を調査することができる
 これは、交換の頃合いをより確かに推し量る材料にできる

 (改善点の洗い出しにも都合が良い)

 予算の心配などもはや無いも同然なら、ガンガン再資源化してしまうのもあり
 メンテナンスして海外に回すにしても、その手の耐久都合を推し量れるに越したことはない



> うた詠み終わります、ありがとうございました。



posted by 木田舎滝ゆる里 at 23:44 | Comment(0) | 名句にポン/2019中途から | 更新情報をチェックする
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