2020年01月11日

【エンコードレシピ】無想転写(リ刄vは最低でも720pって言ったよねっ版)

↓11)記稿.2020/01/11

 ‥諸々とした‥もしかしたら
 DVD再エンコードの場合は、どの解像度だろうと、同じサイズなら同じ画質を満たすのでは?

 (無想転写ならそれが可能のはず)

 ‥つまり、オリジナルと同じファイル容量になるようにCRF値を(0.1)刻みで調整して
 圧縮率を求めないエンコードに仕上げる


> やってみたら、ビンゴだった(なぜかは知らん)
> 720p化で気になる領域でのエッジも無くなる(つまり盛りすぎだった)


 でもまぁそうなると、480pにメリットはほとんどない
 無想転写では、レベル4.1でのマクロブロック数が気になるところだが
 それほど気にする状況に陥るほどではないらしい

 ‥で、1080pか720pかという事になると思うが
 720pの方が、1080pよりエッジが器用にぼやける、再現性としては1080pの方が優るけど
 エンコード時間を考えると、まだまだ720pの一択か‥

 (だがしかし、容量ぴったりになる辺りを探すのが、超面倒っ)


> OPとEDでさえ同じになるとは限らない(どうする?)
> 全話一律で同じCRF値になるとは限らない(どうする?)
> CRF値コンマ単位で探るところだけが最終的に泣き所(どうする?)


(基本、品質だろうとCRF値だろうと、画質の仕上がりが均一に同じQP値平均になんて成らない)
(QP値にしたって、ソースによりそもそもの見映えが異なるので当てにならない)


 ‥その点、BDの720p化は、容量ぴったりなんぞ気にせずともイケそうではある

 480pなら、だいたいCRF(12)ぐらい(720p化の容量40%減程度)
 720pなら、CRF(13.5)でほぼドツボに填まる(BDts容量40%減程度)
 ただし、40%減で満足できるかどうかはかなり険しい
(HDテレビで見る限り無想転写なのだが、フル画面&大画面でのそれの見映えなど知らん)


> どうしても半分以下を求めるならあとは、HEVCでやらかすしかない
> でも、4k=大画面=最低でも1080pだから悶絶感に差がねえ(このマゾゲーがッ)



1-11)1 一般

モード:変換
コーデック:MPEG-4 AVC/H.264
言語:なし
フレームレート:オリジナルを保持
カラーモード:YUV 4:2:0 Planar 12bpp
レート調整モード:品質

品質: まず、0.3で割り切れる‥12,13.5,15,16.5,18,19.5,21,22.5で検討を付ける
    で、だんだんに整えましょう

 基本的に16:9比率のDVDの場合は、圧縮が強くなってるも同然なので
 同じサイズを得るには、より低いCRF値が適当になってきます
(これは、DVDと同量の意であり、もとのマスターソースレベルへの見映え回復など論外です)


プロファイル:High
レベル:Level 4.1(通常)、4.2(FHDサイズ化でマクロブロック数の適正が気になる場合)
プリセット:標準
Tune:無効
フレーム-パッキング:なし
Open GOP:□

キーフレーム間隔:(DVDインターレース解除向け)
        11(BDインターレース解除向け&プログレッシブ30フレーム向け)
         (プログレッシブ24フレーム向け)

(シーン変更感度(67)の絡みなのか、指定より−1枚がGOP平均になる感覚だ)

 ‥テレビUSB挿しのサーチにおいて、もっとも心地よいのが3分の1秒毎
 ただしインターレース絡みの動画は、ぶれ駒にIフレームが振られやすいので
 とくにDVDアニメにおいては、(7)と短めにせざるを得ない


最小GOPサイズ:1
表示モード:プログレッシブ
スレッド:0

force constant framerate timestamp generation:□ ‥ *何これ??(--force-cfr)
訳:一定のフレームレートのタイムスタンプ生成を強制する


※ XMedia Recodeでは、プログレッシブ指定のまま、解除プラグインで解除できる(AVC)
※ XMedia Recodeでは、インターレースを「解除」との翻訳を見るが、「保持」の間違いっぽ
 (でも、解除プラグインの効果は得ちゃうんだから訳が分からない)
 (つまり、その解除された見た目で、インターレース状態なんだとして考えざるを得ない)




1-11)2 ブロッキング軽減

ブロッキング:オン
ブロッキング軽減 - 強度:0
ブロッキング軽減 - 閾値:0


※‥ちまたでは、Bフレームの最大枚数を上げるとボケが大きくなるらしく
 これの値を両方ともマイナスに寄せるのが定番のようだが
 弄ると、基本的にイレギュラーな状況を発生させやすく、一長一短さを見せる



1-11)3 B-フレーム

B-フレーム数:
B-フレームモード:空間軸
適応型B-フレーム:最適
B-Pyramid:なし
B-予測ウェイト:オン
B-フレームバイアス:0


※ 忘れがちっすが、適応型Bフレーム(最適)の想定は、Bフレーム枚数3〜5枚だそうです
  なのでそれ以上の枚数を盛り込もうとするなら、始めから(簡易)ありきなのでしょう


 ‥でもしかし、Bフレームの連続4枚、5枚を見せるのは
 キラキラ拡散、どんだけフラッシュ、ただの連続ブラック地帯とした傾向がほとんどっす
 なので、連続枚数を上げたからってBフレームが適切にてんこ盛りになるわけでもないらしい


> 基本的に、Bフレーム連続枚数を無理こいて増やすのは、劣化ありき前提でーす


 ‥Bフレームの枚数指定でもIフレームの入り方が変わります
 あと、参照枚数が小さい値だと、始めから5枚入らなかったりします
 そこは多分、シーン変更感度(67)の絡みもあると思います

 (つまり、Bフレーム枚数を注ぎ込む為には、他の数値も絡むわけです)
 (とくに、GOPの最大枚数での調整がポイントらしいのですが、それも↓の式があるからです)

100×(1−(P-frameのビットサイズ)÷(I-frameのビットサイズ) ) < scenecut×(直前のIDR-frameとの間隔)÷keyint


 ‥どちらかというとインターレース解除をやるには、Bフレーム4枚が安定するようです
 5枚にした途端に、キーフレームがぶれ駒だらけに填まっちまったりします
 (テレビUSB挿しのサーチでそれの率が高いと、とても不快っす)

 特撮の場合は、物によっては、5枚ありきに思うところですが
 アニメの場合は、4枚の方がキーフレームの位置がすっきりしているように思います

 それでも、希に、アニメの繰り返しパターンのドツボに填まると
 サーチの時に「動いてねぇ」場面に出くわします(理想的解でしょう)
 実写では、ほぼ有り得ないわけですが、アニメの場合は、たまたま的を射たと言うことでしょう


> それにしても、キーフレームの選択が、単にビットサイズの比率の変化差だけだったとは
> つまり、高ビットサイズにした方が、その点ではキーフレーム用途での差を得られやすい
> でも、マクロブロックの数に制限があるから、それも怪しい
> マクロブロックの都合を合理的にやらかすのが「混合」ですが、時間軸での罠だったりします


 ‥マクロブロックの重複比率の差でも、場面の切り替えを割り出せそうなのに
 どうしてそうなっていないんだ???

 (多分、昔はマシンパワーが不十分だったから‥その流れ‥)
 (まるで、何ら考えていなかったLED照明のリモコン事案そのまんまの見落としっすね)

 ‥でも、実際にマクロブロック重複比率での案を採用しようとすると
 何らかの1pass出しをしてから、それをサーチし直してキーフレームを選び直す
 なんてことになりそうです

(それはそれで、撮影用途と再リップ用途とでは、エンコードの考え方が異なるということに)
(実写編集の手間を考えれば一理ありでしょうけれど、アニメ制作ではケチが付きそうです)


 ‥アニメの場合、キーフレームの位置は、制作の意図で始めから自由に決められる(秘儀)
 ‥実写の場合、どこをキーフレームに振り直すべきかは非常に困難(才覚次第)
 この点からキーフレームの違いによる差として推測できることは
 だから、実写の場合は、それほどに差があるようには感じられないが(使い勝手重視)
 アニメの場合は、再エンコードでの見映え差が大きい(遠近感や動き等での印象が変わる)


> とくに、ビットレート量が適正に無きリップでは、Iフレームとの品質差が無駄に気になる
> (それでBフレームを無闇に多くしようとイタチごっこでしかない)



1-11)4 マクロブロック区分

適応型DCT:オン
I8x8:オン
I4x4:オン
P8x8:オン
P4x4:オン
B8x8:オン


*1080p&レベル4.1のエンコードにおいて、P4x4がどれほどに効いているのかは怪しい
 なので、テレビとスマホ利用が主体なら、1080p&レベル4.2の方がより適当に思います
 パソコン再生のみなら、60フレーム、レベル5.2の444だって有りでしょう



1-11)5 レート制御

VBVバッファサイズ:0(自動設定)
VBV最大ビットレート:0(自動設定)
VBV初期バッファ:0.9
可変ビットレート:1.0
量子化圧縮:0.6
先読み:72,90,180‥(ソース側フレームレートの3倍秒値)
Lookahead Threads:0
Syne Lockahead:72,90,180‥(ソース側フレームレートの3倍秒値)
MB-Tree:オン


*Syne Lockaheadの規定値は(-1)のようですが、それが何を意味しているのかは不明。
(最大値が同じにあることから、先読みの値と同じに思われます)



1-11)6 動き推定

M.E. 範囲:32
シーン変更感度:67
M.E アルゴリズム:SATD Exhaustive Search
サブピクセルリファイン:FUll RD
Chroma M.E.:オン
P-フレーム予測の重み:スマート解析


※ Exhaustive Search×FUll RD×qpstep(3)はセットです。



1-11)7 量子化

量子化最小値:0
量子化最大値:69
量子化最大値(Delta):
IP比率:1.4
PB比率:1.3
彩度QPオフセット:0
輝度量子化のデッドゾーン(Inter):21
輝度量子化のデッドゾーン(Intra):11
AQモード:可変AQ or 暗いシーンのバイアスを自動分散
AQ強度:1.0


※ 「暗いシーンのバイアスを自動分散」の暗いシーンとは
  フェードイン・アウト並びに多重撮影された映像のような曖昧な内容にも対応するようです

 可変AQならCRFを盛りやすく、暗い‥自動分散だとエンコード時間がより掛かります
 それぞれの差については調査中


 可変AQと、暗い‥自動分散とで
 Iフレーム選択位置が多少なりに違ってくる所も見られる



1-11)8 量子化設定

Trellis:常時
Psy-Trellis強度:0.00
Psy-RD強度:0.67
※ 起動用保持や設定保存を開くと0.70に変更されているので注意。
(文章エディター等で、RDStrength=の値を書き換えておこう)

参照フレーム数:‥FHDサイズでの一般的
        ‥480p補強、品質の不足したソースに対する画質補強用途など

ノイズ減少:0

参照フレームMix:□
(時間軸で想定外の同じブロックがだらだら長々と続く‥サーチが重くなる罠に嵌まりがち‥)
(アニメで使うと、色の近似差が近い場合に、遠近感が怪しくなりがち‥色がブレる可能性大‥)


CABAC:オン
DCTなし:オン(DCTとは、折角計算した細かい端数値をなかったことにする判断)
Fast P-Skipなし:オン(Fast P-Skipとは、ブルー系の一部数値をなかったことにする判断)
心理的エンハンスなし:□
PSNR算定:□
SSIM算定:□



1-11)9/ビデオユーザビリティ

ビデオ形式:指定なし
カラー優先度:BT.709(必須)
行列係数:BT.709(必須)
伝送特性:BT.709(必須)

※ 国際規格として720p未満以下にはBT.601、720p以上にはBT.709とした品質基準がある
 とはいえ、AVC対応の再生機器側では、指定=強制指示のルールになっている
 まぁ極端な話、BT.2020だろうとエラーには成らないとしても、映像がどうなるかは誰も知らん

 ‥そもそものBT.2020は10&12ビット向けなので8ビットでやらかす用は不明
(10ビットエンコードがまともにできないAviUtl向けに用意があるみたいだけど本末転倒なのでは?)


> 好逸ダイナミックでの視聴がオススメです
> 480pリップのテレビUSB挿しの場合、映像メニュー項目にて「超解像度」対応に成ります
> HDMI挿しからは機能しませんが、「超解像度:弱」にて、幾分くっきりさせることが可能


 ‥もう一つ追加ですが
 LED照明の性質として、冬場の気温の低い時などに発色(明るさ)が落ちるようです。
 始めからギラギラさせて使用していると気が付きませんが、ギリギリだとよくわかります。

(夏場には使えていた電卓の太陽光パネルが、冬場の夜に利かなくなります)
(つまり、ケチって使っているLED照明の明るさが弱くなった以外に有り得ません)

 ‥その絡みにあるのかまでは判然としませんが
 テレビUSB挿しでの再生時に、その手の変化らしきが発生するようです。
 とくに「液晶AI」が過剰に反応するように思われます。
 なので、そのような時は、「液晶AI」をオフにすると適正に戻るでしょう。
 (「ビビッド」は維持で)

 ‥追記
 NHKの映像はいまや4k導入の流れですが
 その手の映像編集番組を視聴する場合、「液晶AI」をオフにしておくと
 陰影がさらに強調されて、なんとも言いようのない絵画チックな印象を醸し出します

 「うちのHDテレビは4k対応だから」‥と
 それだけを見せてうそぶいても、苦悶の表情をされることも無いでしょう

 画面サイズでの差も出ると思いますが
 「液晶AI」のオンとオフは、特に比較確認してみるのもありと言うことのようです



1-11)10/クロップ/プレビュー

クロップ/プレビュー
##インターレース解除##
インターレース解除 有効‥(ここでは主にDVDインターレース映像に対してのみ)
使用するフィルター:lbav Deinterlace
インターレース解除:リニア混合(多重化)


※‥BDインターレース解除の用は、FHD同サイズで再エンコードする場合のみです
 HDサイズ等の減解像度で再エンコードする場合、自動的解除(多重化)されちゃいます
 (これが無想転写だからの効果かどうかなど知らん‥中にはFHDサイズのまま解除されるタイプも‥)

‥解除用のプラグインを通すよりは、くっきりとしていますが
ちらつきキノイズなどもくっきりとでてしまうので、慣れないと違和感に思う場合もあるようです



##解像度##
幅:
高さ:
スケーリング:双三次スプライン
ディザリング:自動
アスペクト比:オリジナルを保持(4:3 / 16:9)


 ‥クロップ/プレビューには
 Video項目の隣にAudio項目がありますが
 これに音声補正が標準で有効だったりします
 なので気になる方は無効にしておきましょう(サクッと項目削除しておくと以降無効のようです)


(無論、作品ごとに音量の差はあるので、そこはお好みでどうぞ)


 ‥テレビUSB挿しを考慮すると
 mp4に、AVCとAC3(コピー)をコンテナするのが適当です
 DVDの場合、中にはPCMで収まっている場合もありますが
 その時は、AC3(576 Kbps)での変換が、著生の私的な好みです


 ‥キャンプや被災時の凌ぎにカーナビ挿しで視聴したい向きには
 カーナビの仕様に合わせて置く必要があります

 https://car-accessory-news.com/car-navi-mp4/
(キュルキュル仕様はかなり無理)
(AC3が未対応‥どうにも癖を克服できなかったらしい)
(テレビと違ってWAVやFLACで聴けるらしい‥そっちかよ‥)



1-11)11

 ‥テレビUSB挿しで、キュルキュルサーチしないリップなんか糞ッ
 というのが、無想転写における方針の一つです

 巷の無駄に圧縮だけを追いかけたそれとは、コンセプトが頭から違います
 圧縮がなっちゃいないと思うならそれもそれ、縁が無かったと言うことでしょう


> 興味本位な趣向としては、オープンGOPも有りに思うこの頃ですが
> テレビUSB挿しにおいて、サーチ不能と化してしまうので禁じ手になっとります



posted by 木田舎滝ゆる里 at 15:56 | Comment(0) | 黄岐の果ての黄嶺 | 更新情報をチェックする
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