2020年04月10日

【エンコード日記】アンシャープ(0.1)での弱点の件

記稿.2020/04/10

> 絵画と実写の大きな差は、手前と奥の輪郭をどうするかの演出に見られる
> アンシャープ(0.1)だけでは、それを乗り越えることはできていなかった


 ‥あなたは画として、銀河系の境目をどう表現するだろうか?
 ぼかすだろうか?、エッジを効かせるだろうか?
 日用エンコードが目的なら、ソースにしたがえば良い

 だがしかし、両方の表現に対応した仕上がりをこなせないレシピではお話になるまい


 ‥ところがアンシャープを使用すると
 問答無用で、全体にフィルターが掛かるので、高周波が多少なりとも多めに残ろうと
 輪郭部分のエッジ強調には繋がらないのが悩ましい
 その分のイレギュラーが発生する




 ‥あなたは、木陰に隠れた冒険者を描く時
 手前の草や木や葉をどう描くだろうか?
 奥にピントを合わせれば、手前はぼける‥それが実写の常識だ

 だが、画は違う、奥側を色みで誤魔化しつつ‥両方の輪郭やエッジをハッキリと描くだろう

 エンコーダーに任せっきりにすると
 口パクで動いている方に重み付けでの焦点がゆき
 動いていない手前の方は微にぼけてしまうことになる


> アンシャープ(0.1)だけでは、演出の意図を正確にエンコードするのは難しい
> しかもそれが1080pから720pにダウンコンバートしようなどと言う状況では無理がでる




 ‥場面は今、あなたがお客人視点にある
 あなたは、窓ガラスの格子の入った引き戸が開けられようとしているのを見ている
 内側から開けようとしているその小さいこどもの影を、外側から見ている‥どう描くだろうか?

 ただでさえそのこどもの影はガラス越しにあるので表現が難しい
 格子枠のガラスに反射する質感を表現しつつ、こどもの影の動きを見せようなら
 絵画表現としては、影をハッキリと見せるも、そうでない描き方も有りだ
 だがしかしソースがしっかりと描いていたならそれに沿うようにエンコードすべきだ

 ところが


> アンシャープ(0.1)だけでは、演出の意図を正確にエンコードするのは難しい
> しかもそれが1080pから720pにダウンコンバートしようなどと言う状況では無理がでる




 ‥あなたは、物干し竿の長さほどのライフルに装備された
 デジカメ風スコープに映し出される高速に移動する的をどう描くだろうか?

 日常の頭で考ええば、小さく描かれることになるだろうスコープ部分の映像が
 多少なりともぼけていたってかまわないと思うだろう

 だがしかし、ソースがそうではなく、しっかりと輪郭を捉えている表現だとしたら
 それに沿うようにエンコードすべきになる


> アンシャープ(0.1)だけでは、演出の意図を正確にエンコードするのは難しい
> しかもそれが1080pから720pにダウンコンバートしようなどと言う状況では無理がでる




 ‥ということで、悩んだ挙げ句
 アンシャープ(0.2)×シャープ(0.1)
 順番に一回ずつシャープネス・フィルターを掛けるみることになった
 合計で二回もフィルターを掛けるので、その分のエンコード時間の増量は避けられない

 最初のアンシャープには
 全体部分での高周波要素を多めに選択させるよすがを与えて
 狭い部分での灰みになりやすい部分を避けさせる効果があり

 次のシャープには、そのままに、エッジを強調する効果を持たせる


> ‥まぁそういう狙いなのだが
> これがうまくゆくのかがどうにも予想しきれない
> 結局‥また確認しないとならなくなったった



posted by 木田舎滝ゆる里 at 12:29 | Comment(0) | 黄岐の果ての黄嶺 | 更新情報をチェックする
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