2020年05月12日

【エンコード日記】キュルキュルサーチ虎の巻(速報版)

↓2)記稿.2020/05/12

> テレビUSB挿し視聴においてキュルキュルサーチは憧れだ(とくに逆転サーチ)
> サーチ機能はあれどもほとんど利かず‥ならば、そんな残念リップに用は無い


 ‥だが、単にキュルキュルサーチできれば良いというものではない
 一番に即決なのは参照枚数を1枚にして、Bフレームを無しにしてやる事だが
 それはそれで、ソースとの印象が随分と違ってしまうケースも予期される

 ここでは、動きの境の勉強も兼ねて
 キーフレーム単位での動きの境を的確に捉えた美麗にて鑑賞したいのである
 シーンの切り替えが正確にあれば十分としたデフォルトの意図など、とても許容できないのである
 (そういうお馬鹿な要望があっても決して不思議しくない)


> ところで、エンコーダーはきちんと動きの境を的確に捉えるのだろうか?
> 同じソースなんだから場面の検出箇所は常に同じだろうと思っていませんか?


 そりゃGOPの長さが変われば、それに沿うようにエンコーダーは処理を要求される
 結果、ヒトの側が何をどう思おうが、何食わぬ顔で
 とんでもないところをIフレームに選んじまっていたりする
 それは、GOPの長さばかりではない
 他の設定が同じでも、解像度を変えただけでもIフレームの位置ずれは起こり得る
 CRF値を変えるだけでも、細かい所では悩ましく移動しちゃっていたりするのだ
 ソースタイプ毎に、Bフレームを付ける付けない‥でも、かなり違う
 キーフレームの入りもよく、サイズ感にも満足しようと、静止画画質がダメダメだったりもある

 (そこが単にシーンの頭さえ捉えれば良しとしているデフォルトとの壮絶な違いだ)
 (美麗キュルキュルサーチは修羅の道だった‥とかなんとかほとほとにうんざりだった)



1-2)1

> まず、USB2.0の帯域で収めなければならないので、使える解像度は制限される
> 仮に4KテレビのUSB3.0でも、最大ファイル容量(4GB)に変化が無ければ其も制限される


 ‥なので、長時間を費やす映画ものを再エンコードしたとて
 テレビUSB挿しでの再生自体がまず不可能だ
 だから、ここでの対象は主に25分もの、できれば45分ものまでをターゲットにしたい


> ということで、対象となる解像度を「576p」に絞らざるを得ない
> ‥540pでは、許容しかねる解像度つぶれを避けられない
> ‥720pでは、45分ものが4GBに収まりそうにない


 ‥まず、基礎知識として理解すべきは
 「フレームレート×心理的エンハンス×GOPの長さ」の関係だ

 AVCエンコーダーでは
 フレームレートの1秒に、心理的エンハンスのデフォルト値(1.00:0.00)を割り振っている
 (この1秒の度合いで、圧縮効率が最適になるように造り込まれているらしい)
 (そしてこれの機能性に、フォーカスを兼ねてあるらしい)


 ‥仮に、GOPの1秒が≒30枚なら
 デフォルト値(23)に対して、エッジが際立つよりの画質になる
 (なのでM(23)にしようと(1.00:0.00)なら、N(30)を越すことは無いはずだが‥)
 GOPの1秒が≒24枚に(23)なら、判らないぐらいに少しエッジが強くなる
 逆にすればぼやける

 一番に鮮やかになるのは(0.5)秒で調整する場合だ
 (と言ってもその差は、モニター側の下手な調整次第ではまったく判らない程度だ)

 一番にキュルキュル感を得るのは(0.33)秒で調整する場合だ
 (3分の1は割り切れないので、(0.3333333)まで打ち込むかは使い分けだろう)

 サーチをスローモーション風にしたいなら(0.1)秒で調整する場合になる
 (≒24フレームの場合は(0.125)だが‥どちらにしろ増量感が半端ない)
 (気になるのは、ref(4)のままでも大丈夫なのか?とした案件だが、とくに問題なし)


> Iフレームを割り増ししようと、心理的エンハンスを調整することで
> その増量してしまう分を程度相殺することで画質の安定も得られる


 (生き生きとした動きを得るには、さらにscenecut(89)を必須とする )
 (&先読み(240)が安定的だった‥最大値は25×10(250)である)


 ‥但し、このような使い方をすると
 画質は安定を見せるものの、圧縮率をより上げたいとする向きには不思議なことになる
 (Bフレームが1枚だろうと2枚だろうと容量差の変化に乏しかったりとする)
 (無理にBフレームを増やそうとしても、サーチ位置がガタガタでは用を得ず)



1-2)2

> 次に理解すべきは、ソースの中身での違いだ
> キュルキュルサーチを美麗にするにおいて
> BDts(アニメ:プログレッシブ)とその他で二分していた(‥謎ッ)


 (その他の定義:Bフレーム偏向再リップ、インターレース映像、実写‥)


 ‥BDts(アニメ:プログレッシブ)とその他では、キーフレーム箇所の選択がまるで異なる

 普通にBフレームを盛って、適切に美麗サーチ&静止画画質を収めることができるのは
 BDts(アニメ:プログレッシブ)だけだった

 だが調子こいて、BDts(アニメ:プログレッシブ)からBフレームを抜こうなら
 途端に、繊細なテクスチャーに崩壊を発生させる傾向だ

(デジタルアニメはその他に比べると圧縮率が異様に高いが、その分‥低い値のCRFが欠かせない)
(なのに‥Bフレームを抜くとテクスチャー崩壊を見せるのは想定外すぎる)
(つまりこのような現象が、ハードウェアエンコードの画質が悪いと言われる絡みかも‥)


 ‥逆に、それ以外では
 Bフレームを抜いた方が、安定的にサーチキュルキュル位置を確保する傾向を見せつける
 画質の度合いに関しては、色々と詰める必要を見せるのもその他の傾向だ

 (I&Pフレームだらけなのに、なぜ増量感が伴っていないんだッ)‥とした謎すら見せつける


 ‥一方、BDts(アニメ:プログレッシブ)の場合は、安定的で
 サーチ位置で大きく影響を受けるのは、GOPの長さとBフレームの枚数程度で済む傾向にある

 (だがそれでも、画質とした面では、解像度を選ばざるを得ない傾向を見せる)
 (結果、1536x864(16:9)、1152x864(4:3)とした解像度がベストマッチだった)
 (とくにHDテレビでの視聴においては、FHDのtsより塩梅が良いとさえ唸らせる)



posted by 木田舎滝ゆる里 at 12:58 | Comment(0) | 春嶺到夏 | 更新情報をチェックする
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