2020年10月25日

【エンコード日記】最大をIとして平均をPと説くそのビットレートの心は?

↓4)記稿.2020/10/25

 ‥デフォルトで
 IフレームはPフレームの×1.4のかさ増しがされ
 BフレームはPフレームの÷1.3の間引きがされる

 そしてこの比率を確かにするには、時間軸間引きをシャットアウトすることが条件になる
 そうで無い場合、Bフレームの比率は変動的に扱われる

 (もっとも平均ビットレート方式の場合、時間軸間引きを使用するとかえって増量するっぽ)


> ビットレートの最大と平均との適切さを導くのにこれが使えるのでは?
> そこで、1.4+1.3=2.7つまり27に対しての黄金比を割り振れば良いのでは?


 (そう思ってやってみた)

 黄金比:1.6180339887
 27÷黄金比=16.68691769676173

 つまり、Pの画質を平均ビットレートでの品質に見立てた場合
 Bフレームよりの方が裾野が広いのだから、得るべき黄金比ポイントは逆になる

 27−16.68691769676173=10.31308230323827

∴ 最大ビットレート量を1.31308230323827倍程度よりぷち多めに丸めた値が適当に思われる
 (Iフレーム品質よりにPフレームの平均を寄せないとBフレームも怪しくなる為)


 ※ DVDとBDの規格を参考にした場合
 最大と平均の比率はそれよりもたいてい少ない、結果的に
 演出効果としての不足や不十分の発生を指摘せざるを得ない
 (これは著生の感覚だが、FHDモニターからの観察が不可の環境なのでその辺は未知を含む)


> では、平均ビットレートをいくつにすれば良いのだろうか?
> 当然それは、静止画画質において、MAX綺麗なポイントが得られて然るべきである


 それらはなぜか、解像度バイト数を2.25で割った数になる
 但し、DVDだけは比率が異なる事から3で割った数が適切になるらしい(増量は確実)

 ‥語るまでもないが
 FHDサイズでの指定は指定不可能の値を得てしまうので例外とせざるを得ない

 HDサイズ用の割り出し平均値でも
 FHDにおいては、ほぼ踏襲的に代用できるようだが、最大値は未だ闇の中だった
 (特に、BDtsの1080iの場合においては、1080解像度での細部の再現度やら容量が悩ましい)



1-4)1

> では、平均ビットレートのそれを計算してみよう


 720p×[≒24]×[16:9]=64800:÷2.25=28800
 720p×[≒24]×[4:3]=48600:÷2.25=21600
 576p×[≒24]×[16:9]=41472:÷2.25=18432
 576p×[≒24]×[4:3]=31104:÷2.25=13824

 720p×[≒30]×[16:9]=81000:÷2.25=36000
 720p×[≒30]×[4:3]=60750:÷2.25=27000
 576p×[≒30]×[16:9]=51840:÷2.25=23040
 576p×[≒30]×[4:3]=38880:÷2.25=17280

 DVD[≒24]=24300:÷3=8100
 DVD[≒30]=30375:÷3=10125



1-4)2

> 今度はそれぞれの最大値を出して丸めてみよう


 720p×[≒24]×[16:9]:28800×1.3130823=37816.77024≒[37820]
 720p×[≒24]×[4:3]:21600×1.3130823=28362.57768≒[28365]
 576p×[≒24]×[16:9]:18432×1.3130823=24202.7329536≒[24208]
 576p×[≒24]×[4:3]:13824×1.3130823=18152.0497152≒[18156]

 720p×[≒30]×[16:9]:36000×1.3130823=47270.9628≒[47272]
 720p×[≒30]×[4:3]:27000×1.3130823=35453.2221≒[35454]
 576p×[≒30]×[16:9]:23040×1.3130823=30253.416192≒[30256]
 576p×[≒30]×[4:3]:17280×1.3130823=22690.062144≒[22692]

 DVD[≒24]:8100×1.3130823=10635.96663≒[10636]
 DVD[≒30]:10125×1.3130823=13294.9582875≒[13295]



1-4)3

> わかりやすく一覧にして見てみよう


 720p×[≒24]×[16:9]:[最大37820:平均28800]:1.313194444444444
 720p×[≒24]×[4:3]: [最大28365:平均21600]:1.313194444444444
 576p×[≒24]×[16:9]:[最大24208:平均18432]:1.313368055555556
 576p×[≒24]×[4:3]: [最大18156:平均13824]:1.313368055555556

 720p×[≒30]×[16:9]:[最大47272:平均36000]:1.313111111111111
 720p×[≒30]×[4:3]: [最大35454:平均27000]:1.313111111111111
 576p×[≒30]×[16:9]:[最大30256:平均23040]:1.313194444444444
 576p×[≒30]×[4:3]: [最大22692:平均17280]:1.313194444444444


 DVD[≒24]:[最大10636:平均8100]: 1.313086419753086
 DVD[≒30]:[最大13295:平均10125]:1.313086419753086


*720p×[≒24]×[16:9]:[最大37825:平均28800]:1.313368055555556
*720p×[≒30]×[16:9]:[最大47275:平均36000]:1.313194444444444
*576p×[≒30]×[16:9]:[最大30260:平均23040]:1.313368055555556
*576p×[≒30]×[4:3]: [最大22695:平均17280]:1.313368055555556



 ※小数点を含む右側の数値は「最大÷平均」を示している
 (同じであるということは、品質としての適合性が確かということだろう)

 ※ *のところは
 アップコンバートやらダウンコンバート時の際の微調整に使えそうではあるが、誰も使わんだろう


 ※ここでのGOPは統一され、keyint(8)とkeyint min(1)を指定する

 ※ 最大値を上げてもファイルサイズに影響はほとんど見られないだろうが
 最大値を上げるほどに、色が濃く出、つられていやんなシミなども濃いめになる傾向だ

 ‥逆に黄金比よりピッタリを狙いすぎると
 色規格の複雑さやらソースの状態やらにより、破綻やら高精細さを得たりする
 想定外要素を拾いたくなければ、やはりなんらかの数値的な裏付けを欲する‥

 ※ 仕上がったリップの中身をBitrate Viewerで確認すると
 BT.601を指定したときの容量制限を突破していることはしょっちゅう起こる傾向だった
 (制限に意味なんてあったのか)



 ※ ここで得られる品質は、AVCでのリップ限界の方向を示すことでしょう(たぶん)
 其を基準にすることで、どのぐらいの妥協が発生していたかが判りすっきりするでしょう
 それにしても、ほんとうに576p画質なのかと疑いたくなるほどのダウンコンバート画質っす

 (まぁ、エンコ速いけどね、呆れるぐらいに、増量しまくりッスから)
 (BT.601に用があっても、液晶でのその色合いはトリニトロン管とは別物ッスから)
 (やはりそこはオリジナルモードでの調整が求められる)
 (ちなみにBT.709はBT.601より赤っぽい感触になる)
 (BT.601は、BT.709よりメリハリの出る場合がある‥一方で暗い場面で超暗くなったりする)


 ‥それにしても、DVDで、..2−3プルダウン..逆テレシネ(インターレース解除)したソースを
 そのままにサイズ比率をやり直してBT.601で出すのは論外らしい‥

 やるなら一端FHD化した方が、色々とした色のトラブルを避けられるだろう

 どちらにしても手間は掛かるし、そこまでやって手抜きしようなんて有り得ないので
 そのまんま増量路線の720p以上を要求されるだろう(なんてこったい)

 その印象は、DVDソースの非圧縮AVI出し容量に匹敵する増量を要求されるかもである(意味ねぇ)
 結局、削れるような猶予など微塵も無かった‥それがDVDの圧縮比のとんでもなさ‥

 (無難にインターレース保持のサイズ保持の解除はテレビにお任せUSB挿しの方がお気楽さ)
 (ただし、25分アニメ一話に2GBは多いだろう彷彿感ありに増量を見せつけられる)
 (なんだよ何が二倍程度の圧縮率だよ、それぐらいにやらないと出てこない色もある)



1-4)4

> 大好きなDVDがBD化されないからと、その気持ちでやるぐらいだろう


 DVDソースでも、GOP(8)にてようやく色がでるようになった
 結局、平均ビットレート増量するハメになっちまったっす

 そこまでの画質になって、判ってきたのは

 昭和アニメのDVDの再リップに付きまとうカク付きは
 セルアニメ撮影時のセルやらを置いたときの設置位置誤差から起こってるらしい
 mpeg2とAVCとでその辺の拾い方が異なるらしく

 多めにビットレートを振らないと、どうにもしっくり来ない

 その点、DVD側はちゃちゃっと可変フレームレートを採用して乗り切っている様相だ
 あと、当時のブラウン管の表示速度に遅延が無かったほどだったので
 (&チラチラノイズもあったわけだから)
 結果、印象としてカク付きをしていなかった記憶しかないように思われる

 厳密な調整をやらかそうとすると、その隠れていた部分が白日に晒されることになるので

 カク付いてなかったはずのそれが、カク付きありきになっちまっているらしい
 なので、上手に撮影できてる箇所はほぼ常にスムーズに見えれども
 ノイズなんかが中途にあったりすると、それの印象分、カク付きに感じる事もあるらしい
 それが視野に入んなかったりして、今回はカク付いていないなどと‥パンの様子が曖昧に見えたり
 ‥のようなケースも含む

 そのせいか、映像設定においても
 その手のノイズの見え方が多少なりとも異なるからだろう
 モードの切り替えによってもカク付き感の差が、それなりに見られる

 ブラウン管の遅延の無かった状態に等しいのが≒60フレーム化ということになるわけだが

 テレビUSB挿しでのお任せ解除表示を得たいなら≒30フレームでやらざるを得ない
 ちなみに、720iや576iサイズに解像度変更すると
 テレビ側のお任せ解除としては、普通再生で、無事に解除できていればラッキーで
 サーチにおいては、ブレ駒ありきになるので悩ましい


(BDtsのアニメ1080iなら、..2−3プルダウン..逆テレシネするしか今のところ手が無い)
(品質下げて良いなら雑作もないわけだけど‥)



posted by 木田舎滝ゆる里 at 14:26 | Comment(0) | 春嶺到夏 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。