2020年12月11日

【つっこみ隊】物々交換でも資本経済でも、安全保障ありきでどん詰まる

記稿.2020/12/11

> 経済とは、そもそもにおいて豊かさの交換だったはず‥


 ‥誰だろうと、ツケや借金との交換は受け入れがたい(物々交換なら尚更にありえない)
 「これは、いついつの借り分です」
 とした物々交換をやり合うだけの記憶力を当てにした日常からして、そそらない


> 物々交換のそもそもは、その時の気持ちを表現するところに信頼形成の醍醐味がある
> お金とした概念はそこを一気に覆す‥だからどこか懐疑的な心理が付きまとう‥


 ところが、物々交換にも弱点がある

 物々交換の場合、似たようなモノと交換してもしょうがない
 誰もが持っているモノだと格好が付かないとした心理も付きまとう

 だから、より多くの豊かさを求めると
 途端に地場では得られない幸を求めて「搬送距離の発生」が課題になる


> 交換できるモノだけがあっても交換できないオチは
> 資本経済下での在庫リスクと似た性質だ
> だが貨幣概念に疎い時代では、備蓄発想だったので、穀類は依然人気だった


 一般に、交通の便を得るには、技術と協力と安全の確保が必要となる

 単純に言うと、「統制概念」の発生だ
 それは、労役を得る上での協力(年貢)を求めた理解だった

 だがそれは、強奪等による運搬物の損失を防ぐ為の人員確保がより多めになる流れだった
 結果、交通の便の確保までが目的だったはずの協力は
 当初の予想を超えて、治安としての関所拡大へと及んだ

 (なんだかんだと‥役人仕事の席増による年貢の徴収が続くオチだった)

 つまり、物々交換から始まった地産地消は
 豊かさとの交換を求めれば求めるほどに、幻想を帯び
 中心組織たる権威づけを孕む流れを生むのだった

 (挙げ句の果てに死の商人などという武器商人の登場が、近代戦争に至るまでの誘発を促した)


> ならば、貨幣登場に遡る資本経済が、ますますの中央集権構造にハマるのは当然だった
> では何故、豊かさを求めれば求めるほどに中央集権構造にハマるのだろうか?


 ‥それは豊かさの交換をする為には、安全保障ありきだから
 其が求められる大きな要因は、ダントツで泥棒だ
 泥棒がいるから権力が特化的に台頭する

 現象として、豊かさ追求と泥棒と権力はセットという事になる


 ‥だが、今やこれを当然と思ってはいけない
 権力を裏付けるのは武装であり、泥棒をその気にさせているのも武装である
 武装による正当性を裏付けのは法律であり、それの製造と販売を認めているのも法律である

 権力者の椅子を安泰にするのも武装の度合い(イタチごっこ)というわけだから

 武器製造と販売の自由主義傾向ほど、特権階級の保持に貢献してしまっている要素も無い
 もとい、武装を使いこなす適性が、権力に操られる傾向にこそ課題がある


 ‥権力者が武闘派で、且つ、戦闘集団とした組織体なら
 まぁ実際の実力差なんで、それが存在する事自体、頭下げてお願いしているようなものだから
 文句を垂れる中身には無いわけだが

 今や、基本は雇われだから 
 命令前提とした形に、権力者に実力の錯覚を与えてしまう要素は否めない

 結果、人権主義に反した横暴を、権力側がやらかしてしまう増税等による泥棒化は痛々しい

 そしてそれは、豊かさを求める市民側にも発生するとした始末になっている
 経済を競争させるから、その手の入れ子式心理構造群を誘発するのであって
 本来は豊かさの交換だったはずなのに、なぜか目的がすり替わってしまうのだからおかしな話だ


> そもそもの物々交換にしたって
> そのはじまりは交換できるモノありきだ


 ‥交換に値する何かの要求がハイレベルになって行くと
 当然として、交換不能に陥ってしまう人民の比率も高くなる

 そこを競争だからと納得ばかりのおつむでは、格差の誘発を了承した有り様でしかない
 その現象として、確実に格差社会は拡大し続けている

 そうなると当然として、補償するのが人権主義としての立場になる
 補償するのが嫌なら「競争止めますか?」を唱え始めたとしても不思議でも何でも無い

 これはイタチごっこなのだから、競争の仕方を改めないと
 どんだけ補償を配ったところで切りが無い
 何も考えていないとその切りが無い事だけが鼻に付いてくるので反対派と言う事になる


> 能力主義に賛同しておきながら、実は、その先を思案する能力不足というだけの話だ
> 能力主義とて、必ずしも人道主義とは限らないとした言葉の綾を肝に銘ずるべきである
> (それは物々交換にしたって同じことだ)



posted by 木田舎滝ゆる里 at 05:10 | Comment(0) | 科特隊どころか無理だからウルトラ経済大作戦 | 更新情報をチェックする
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