2021年05月20日

【エンコード日記】M.E.範囲(19)か(20)かが悩ましい

記稿.2021/05/20

> 只今、DVD内部16:9のM.E.範囲を(19)か(20)で詰めておりますが
> ケースバイケースくさく、割り切りが要求されるっぽ‥(おいら気分は20っす)


 ‥ちなみに、DVD内部4:3の場合
 GOP(4)ref(1)を用いると、パンでカク付きます
 どうやらこれは、コマ撮りしている都合らしく
 GOP(4)ぐらいでは誤差を吸収できないらしく、なんとかしないと
 4:3アニメでは、スローサーチできないという予想のままになっちまいます


 DVD内部16:9の場合のパンは、デジタル処理移動になるので短いGOPでも問題ない様子です
 (一度味わうとどうにも手放せない心地良さ、くほほ♪)
 (テレビUSB挿しでスローサーチできちゃうんです、逆転スローがたまんねぇっす♪)


 実写の場合には、そりゃカメラの動きに手ぶれがあればそのまま反映するわけですが
 補正できるだけの光の動きがあるので、コマ撮りアニメに見られるその都度ほどには
 カク付いているようには感じにくい部分もあるように思われます


> 一方で、16:9の場合にだけ(?)
> テレビUSB挿しにおいて、奇妙なブロック部分でのバウンドを引き起こすケースが見られるっす


 ‥これは、テレビ側のインターレース解除の仕方に癖があり
 高画質を狙っていけば行くほどに、イレギュラーに見られるので
 引き起こってしまうような場合は、100%の改善はお手上げらしく

 DVDのVOBファイルをVLC再生して解除時に同じようになるなら、諦めざるを得ない感じです

 とくに起こってしまってどうにもならないのが
 テロップ部分で、解除された後に文字が変にバウンドするパターンです
(ちなみに、そのようなものは)
(TFFとBFFでのビットレート割り当てが異なっている且つビットレート不足であるのが原因です)
(ざっくりビットレートを大盛りにして再エンコードするだけで良さげに見える傾向ありありです)

 (まぁDVDなんでソースに文句垂れても仕方ありません)
 (でもまぁ安易にビットレートを盛る策は面白くないのでどうにか工夫するのみです)


> テレビ側でのその手の処理は、文字崩れを検知すると強引に補正してくるっぽいので
> その手の表示をなんとしてでも正確に表示維持してやるう‥としたこだわりを感じさせるほどです


 ‥お陰で、そのマクロブロック部分だけバウンド状態に陥るという
 (印象としては点滅に近い異様さです)
 ‥なんとも煮え切らない再生になるのを見るに
 文字の無い部分での発生の場合には
 検知ルーチンにしか分からない何らかの形があるとしか云いようがありません
 (解除されずに残っちまうエッジのチラチラもその類なのかもしれません)

(DVD内部16:9のこのような場合には、M.E.範囲を(19)にすると多少良くなるようですが)
(動きの少ない単純なパンには、M.E.範囲(20)の方が無難に見えます)
(でも激しい動きを含むパンには、M.E.範囲(19)の方がよさげに見えます)


> このような現象をどうにかできないものかとやっているうちに
> 二つの要素に気がつきました


 見過ごしてきた‥Psy-Trellis強度と、量子化最小値(10)のデフォルト値です

 どうせ2パス処理時に、過剰部分は切り捨てられちまうわけですから
 Psy-Trellis強度を使ってみるのも有りだろうとなりまして、(1.00)で盛ってみたところ‥
 光表現での発色にインパクト改善が見られるのですが
 ビットレートを持って行かれるので、どこかしらかの劣化を否めません
 そのままでは宜しくないので、どこかからビットレートを回してくる用があります


 そこで目を付けたのが、量子化最小値(10)のデフォルト値です

 普通に量子化最小値を盛っても、かえって画像がボケついてしまうのですが
 相殺されて、引き締まった画質に仕上がってきます


> 2バスだからこそ、こんな使い方があったのかと思わぬ拾いものをしました
> 調整していくと、Psy-Trellis強度(0.33)もとい(0.3333333)辺りになりそうです


 ‥Psy-Trellis強度を盛るからには、ビットレートを上げるべきは当然ですが
 そこは7200から8100に引き上げて、テレビUSB挿しとVLCとの差が無くなった点の不満解消に
 丁度宜しく、テレビUSB挿しでの優位性の引き上げに貢献してくれてます
 (解除の仕方が違う中身の差ゆえの差が再び発露したのだろうと思われます)


 ‥BDプログレッシブ24フレーム・ソースでも試してみたところ
 ÷5のままだとエッジに割り振りが偏るだけで
 間引かれやすいところには回らず、エッジだけ強化とした異様さを纏ってしまうわけですが
 今回のアイデア追加では、間引かれやすい部分にもビットが回って
 単にエッジのきつくなるだけの仕上がり傾向から脱して、全体的な見映えとして良くなります
 (まぁ‥÷5のビットレート値で盛るんで、その分は増量しますけどね)


> 予想としてこれは多分、わさB抜きでないと効かないように思われます



posted by 木田舎滝ゆる里 at 20:20 | Comment(0) | 月下涙焉 | 更新情報をチェックする
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