2021年05月30日

【エンコードレシピ】AVC-Q(雨後四葩版)‥スロー美麗キュルキュル豪誕‥

↓12)2021/05/30


|映像の波を掻き分け雨後四葩 鮮やかなるに見ほるる仕上げ




> 今回レシピは、AVC-Q(雨後四片版)として、さらにやらかしたる設定値整理になります。
> まだ完全には調査しきれていませんが、切りがよさそうなのでまとめておきます。


 ‥画質を上げるにも、時間コストを下げるにも
 マクロブロック総数をケチったままは、今どきのハード水準なら、もはや論外。
 ブロック分割最大値を十分に用意してやる事で、複雑な間引き計算×誤差を減らすは必須。

 (‥などとしたバイアスを「マグロ丼」もとい「トロ重」と称しております)


 ‥テレビUSB挿しにおいて
 5段階サーチ機能が付いてる割りには、美しく機能せぬ不満を解消すべく
 どうにもやらざるを得ないのが、bフレームの撤去です。

 (‥などとしたバイアスを「わさb抜き」と称しております)


> 前回の目玉‥「可変ビットレート(89)」


 MediaInfo等では、なぜか「ratetol=1.0」のままですが
 最大値は100まで設定できるし
 イントラ連続大爆発をテレビUSB挿しスローサーチ回せているので機能してるはずです。


> 今回の目玉‥1080p→1280×720p「M.E.範囲(24)」
> 今回の目玉‥1080p→1024×576p「M.E.範囲(30)」
> 今回の目玉‥1080p→854704×480p「M.E.範囲(36)」


 ‥ダウンコンバートでは、M.E.範囲の値は、極めて重要です。(新たな発見!)

 デフォルト値(16)のままでは、こぢんまりとしたビットレートで仕上がりはすれど
 GOPをより短くしたくても、増し増しにしたところで、見合った発色を得られません。
 その先のビットを正しく追加させるには、M.E.範囲を正す用があったのです。

 ‥結果的にも、GOPを縮めた事での増量を見せますが
 テレビUSB挿しでの五段階サーチ機能を解放すべく
 キュルキュル感を得る上での短いGOPへの限界に挑もうなら、欠かせなき判断です。


>※今回は、1080p→1080pを取り扱いません。(時間的にも環境的にも無理っすから)

>※スローについてですが、GOPの都合上、前サーチと後サーチで拾う位置が違います。
> そういう意味ではスローでは無く、「ゆっくら」と動きの良い位置を拾う塩梅です。
> まったくのスローである用は低いので、加減としては丁度良いと思います。



1-12)1 一般

モード:変換
コーデック:MPEG-4 AVC/H.264
言語:なし
フレームレート:オリジナルを保持
カラーモード:YUV 4:2:0 Planar 12bpp‥(再リップならこれで十分)

レート調整モード:2pass平均ビットレート‥(帯域内に収めるためのお約束な必須)

プロファイル:High‥(Hi10に用得ず)
レベル:
720p:Level 6
576p:Level 5.1‥(30フレームならLevel5.2)
480p:Level 5.1に統一

※ 24フレームSDのマクロブロック総数としてはLevel5で間に合いますが
DVDではLevel5.1を必要とするので、打ち間違いミスを回避する意味から、720p未満はLevel5.1に統一しておくのが無難でしょう。
 ちなみに、XMedia Recodeにはインストール型とポータブル型とで別々に起動できる事から
設定値一次記憶サポートの使い分けを狙って、mp4とmkvを使い分けると勝手が良くなり
打ち間違いが減るでしょう。
 さらに、ビットレート値などをフォルダー名に書き込んで
エンコード先フォルダー切り替えとした打ち間違い防止策もあるでしょう。


ビットレート:
720p:23040{1280×720→80×45→3600×24フレーム→86400→÷3.75}
576p:18432{1024×576→64×36→2304×24フレーム→55296→÷3}
480p:15360{854×480→53.375(54)×30→1620×24フレーム→38880→÷2.53125}

(※なんだかんだと‥1.5=1.25×1.2とした関係比でOKだったらしい)
(すると、1080pでは34560ということになるのだが‥足りんだろう‥)
(すると、もっと多く盛っても問題ないとか何とか‥さらに1.5倍辺りとか‥もう無理ッ‥)


プリセット:標準
Tune:無効
フレーム-パッキング:なし
Open GOP:□
キーフレーム間隔:‥(スローサーチ鎖動)
最小GOPサイズ:1
表示モード:プログレッシブ
スレッド:0
強制的に固定フレームレートのタイムスタンプを生成:オン



1-12)2 ブロッキング軽減

ブロッキング:オン
ブロッキング軽減 - 強度:0
ブロッキング軽減 - 閾値:0



1-12)3 B-フレーム

B-フレーム数:0
B-フレームモード:―
適応型B-フレーム:―
B-Pyramid:―
B-予測ウェイト:―
B-フレームバイアス:―



1-12)4 マクロブロック区分

適応型DCT:オン
I8x8:オン
I4x4:オン
P8x8:オン
P4x4:オン
B8x8:□



1-12)5 レート制御

VBVバッファサイズ:0(自動設定)
VBV最大ビットレート:平均ビットレートの設定値と同じにする(イヤンなシミ対策)
VBV初期バッファ:0.9
可変ビットレート:89.0(最大値100.0)‥(ビット量配分最適化&イントラ連続サーチ誤作動防止?)
量子化圧縮:0.0‥(時間軸間引きを斬る)
先読み:240‥(最大値250)
Lookahead Threads:0
Syne Lockahead:240‥(最大値250)
MB-Tree:‥(時間軸間引きを斬る)


※ Syne Lockaheadの規定値は(-1)のようですが、それが何を意味しているのかは不明。
(最大値が同じにあることから、先読みの値と同じに思われます)


※ 先読みは多ければ多いほど、メモリーを必要分多く使用します。
 (複数アプリ起動時には注意)
 (起動XMedia Recodeに、ファイルの放りっぱ、設定やりっぱの並び数肥大もメモリー圧迫あり)

  AVC-Qにおいて、(240)もの先読みの用とは
  見映えの好い動きをするGOP構成を狙った用になっています。
  それが、シーン変更感度(89)の特性らしい‥(どうせなら(30x10)まで欲しいz)


※ これは予想ですが、すでに量子化されてある映像に対して
 さらに量子化圧縮の優先ポイントをやり直すのは、無駄な選択に思われます。

 例えるなら、ライン引きの終えてあるグランドのラインを消して引き直すのに相当するでしょう。
 (但しそのグランドは真っ平らでは無く、砂だらけのグデグデ状態です‥なので誤差でまくり‥)

 ‥代わりにやらかす用としてあるのが、先読みの大量化でしょう。
 これは、緯度経度計測に似た感覚だと思います。
 (計測ポイントは多いほど正確さを増す)‥そのように思っております‥



1-12)6 動き推定

M.E.範囲:
720p:24‥(1080p→720p用途)
576p:30‥(1080p→576p用途)
480p:36‥(1080p→480p用途)

シーン変更感度:89‥(キュルキュルサーチ位置職人&スローサーチ鎖動)

M.E アルゴリズム:SATD Exhaustive Search‥(テクスチャー崩れ抑制効果有り)
サブピクセルリファイン:FUll RD
Chroma M.E.:オン
P-フレーム予測の重み:スマート解析


※ 基本的なマクロブロックが16×16なので、同サイズであればM.E.範囲(16)で十分ですが
 ダウンコンバートの場合は、そうではなく、比率に則したM.E.範囲で動き解析をすべきです。
  変換サイズの16×16の中に、比率に適ったソース領域をどれだけ均等に織り込むべきかです。
 それの値をエンコーダー任せにせず、きちんと割り出して適値を放り込むことが肝でした。
  すると、間引きしすぎの誤差が減り、正しい発色に繋がります。
 但し、ビットレートをケチってはダメで、比率に適った配分が欠かせません。

 (この理屈を理解してしまうと、ビットレート配分に自由度など無しに思い知らされます)



1-12)7 量子化

量子化最小値:0
量子化最大値:69
量子化最大値(Delta):4
IP比率:1.4
PB比率:1.3
彩度QPオフセット:0
輝度量子化のデッドゾーン(Inter):21
輝度量子化のデッドゾーン(Intra):11
AQモード:可変AQ
AQ強度:1.0‥(固定:デフォルトが一番)



1-12)8 量子化設定

Trellis:常時
Psy-Trellis強度:0.00
Psy-RD強度:1.00‥(固定:デフォルトが一番)
参照フレーム数:‥(スローサーチ鎖動)
ノイズ減少:0
参照フレームMix:□
CABAC:オン

DCTなし:オン
‥(DCTありとは、折角計算した細かい端数値をなかったことにする判断)
‥(結局、平均ビットレートともなるとどこかで平均的に間引かれちまうわけですが)
‥(2passともなると尚更ですが、ここで無理に誤差誘導する必要も無いかなって感じ)

Fast P-Skipなし:オン
‥(Fast P-Skipありとは、Pフレーム間での細かい近似計算をパスして手抜きする判断)
‥(HEVCになると名を変えてデフォルト採用にてどや顔やらかしてます)
‥(その結果、青み成分が多い場合、バンディング系の失敗をやらかしがち‥とかなんとか)
‥(だがバンディング発生の本質は、ビット×ブロック不足による複雑化計算のなれの果て‥)

心理的エンハンスなし:□
PSNR算定:□
SSIM算定:□



1-12)9/ビデオユーザビリティ

ビデオ形式:指定なし
カラー優先度:指定なし or BT709(720p)SMPTE170M(720p未満)
行列係数  :指定なし or BT709(720p)SMPTE170M(720p未満)
伝送特性  :指定なし or BT709(720p)SMPTE170M(720p未満)

※ エンコーダーの挙動が変わったのか、指定してもダブる傾向に無くなった模様です。
  なので、ソース寄りにやってみるのも有りってな感じでしょう。
 (今回レシピでは、ダウンコンバート前提なので、「指定なし」が無難でしょう)


 ‥SD系サイズにすると、色みがBT709からBT601に変更されます。
 けちいビットレートにうつつを抜かしていると、BT601での発色など無残なモノです。

 「BT601の発色が悪いんじゃない
 お前のビットレートに対するケチった考え方がその程度なんだほぉ」



> ソースの状態を忠実的に確認したいなら【テレビ設定】好逸スタンダードでの視聴がオススメです。
> 派手な発色が良いなら、【テレビ設定】好逸ダイナミックがオススメです。


 ‥色が出てこないと思ったら、「エコナビ」のオンオフを確認しましょう。
 (オフの方が適切ですが、パネルサイズで変わる場合もあり得るかも)



1-12)10/クロップ/プレビュー

クロップ/プレビュー

##インターレース解除##

##クロップ##
P4x4をきちんと効かす為には、16:9である用があります。
(1440のマクロブロック数(90)が4で割り切れない事に因る)
なのでAVC-Qでは、4:3とした解像度比を扱いません。

##パディング##
‥ソースが4:3のものは、その都度、黒帯付き16:9にするべし
‥1440→左右(240)
‥始めから付加されているものは、操作せずにそのままになります



##解像度##
幅:1280_1024_854704
高さ:720__576_480
スケーリング:双三次スプライン
ディザリング:自動
アスペクト比:オリジナルを保持、又は[16:9]


 ※スタンダードなバイリニア方式は、同じ解像度でのリップ前提です。
 解像度変更しようってのに、バイリニア系方式を使用しては
 それだけで、色みを即誤差劣化されちまいまーす。

(DVDリップで明らかに色が怪しい昭和アニメなど、当時見てない世代だと判断つかないらしい)
(ブラウン管TVは、メーカー毎で色みに差があったというのも有るかも知れませんが‥)
(BT.601とBT.709とで色が変わりますが、それ以上に違ってしまうのでーす)



1-12)11

 ‥クロップ/プレビューには
 Video項目の隣にAudio項目があります。
(作品ごとに音量の差はあるので、常に一定に整えたい用途にはお好みでどうぞ)

 AC3でコンテナする場合の参考
 (テレビUSB挿しでは、AC3の5.1chを認識します)

‥選択できる字幕を付けたければ、そこはmkvにコンテナするしかありません。
4Kテレビなら、詳細まちまちながら、mkvの再生に対応しています。
でもまちまちなので、その4Kテレビで選択字幕を表示できるかまでは不明です。
(wavに対応した4Kテレビもあるようですが、どこまで対応しているのやら‥)



1-12)12

> インターレースものについては、まだまだ調査中です


 インターレースものについては、概ね解除しない方向になっとります
 (解除に向くタイプは、鱧の小骨からの解除をやらかしても好いと思います)
 (但し、4k倍444の作業用ファイル出しは、一次ファイル容量の肥大化が半端ないので大変です)


> ちなみに、BD1080pのm2tsを
> 704×480(23.976p)のSDに変換してみると


 ‥内部4:3でリップすると、VLCでの静止画が704×528という変な値を叩き出す(謎)
 ‥内部16:9でリップすると、VLCでの静止画が853×480で1ドットどちらかに片寄っている
 (いやいやいや、どっちもまかり通らんでしょう)

 ‥と思ったのですが

 比較してみると、704×480の方がスムージングが宜しく
 実写で無いとわかりにくいのですが、映像が複雑になるほどに
 854×480の方には、縦解像度誤差に因るらしき縦筋ノイズが見られ‥る差に驚きます。
 それはつまり金属反射の場面での差が出るということです。

 代わりに、実写では独特のくすみに見舞われる。
 但し、全域では無く特定場面での印象差なので、色域のどこかで起こる現象に思われる。

 (480ならどれも概ね同じだと思い込んでいたのは間違いでした)
 (まぁビットレートそのままなら、配分率多い方に分があるのは当然ですけどね)
 (計算し直しても誤差まみれになりそうなのでそのままとしておきます)


> 参考:【エンコード日記】{854×480p}VS{704×480p}のそこんところ



posted by 木田舎滝ゆる里 at 23:07 | Comment(0) | AVC-Q | 更新情報をチェックする
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