2021年06月14日

【エンコード日記】Bフレームと後方参照とインターレースからの考察

記稿.2021/06/14

 2-3プルダウンからの圧縮を考えた時
 ブレ駒になる部分は、元の4枚(ABCD)の内
 BC、CDとした組み合わせの場合になるので

 それに対応した圧縮を考えると、後方参照としたアイデアになる

 するとA位置をIフレームとしたGOP5枚構成で
 ブレ駒となる(BC、CD)の駒をBフレームにして後方参照させれば
 ブレのでないB’とD’をPフレームにしてref(2)の設定でOK
 とした想定で十分だとした思い込みが生ずる


> だがしかし、エンコーダーはそんなヒトの側の目論みなど知らぬとばかりだ.
> 否否、そもそものインターレース自体が、そんなに単純では無い


 ‥圧縮にばかり気をとられた設定ともなると
 ブレ駒となった(BC、CD)のどちらかを、Iフレームに添えてくる事の方が多い

 ‥それでなくても
 通常のインターレースは、前後参照してなんぼの構成にあるのだから
 Bフレームの後方参照は発想として必須だった


> だが、どうだろうか?
> プログレッシブのみとしてなら、どう考えたって
> Bフレームの後方参照は、時代のニーズに適っているとは言い難い


 ‥Bフレームが後方参照をやらかす事で
 やってる事はインターレースの代替に成ってしまっているわけで
 お陰でPフレームの品質も後方参照とした都合のシワ寄せを背負わせられており
 結果的に、Iフレームとのかみ合わせからして反故にされたままと化する


 だから単純に、Bフレームの後方参照をするか・しないかの選択支を設けるべきである


 さすれば、Iフレームからのマクロブロック参照の比率を高める事ができるに違いない
 Iフレーム自体の配分変動率を調整すれば、Iフレームだから圧縮率が悪くなるという事も無く
 Bフレームとの相殺で塩梅良くなりそうな予想は立つ


> 一方で、わさb抜きによるインターレースの組み合わせによる噛み合わせ都合は
> どうにも参照二枚で一杯一杯らしく、それ以上になると誤差の方が多くなる


 ref(3)にすると、見た目にはよさげに思えても
 動画再生支援機能においてはそうでもないとした結果にもなる(実写系)
(ちなみにref(1)では、発色にムラがありすぎてどうしたって使いづらい・使えない)


 ‥DVDとBDとの画質差から、BDではもはやref(4)でのインターレースを常用してるようだが
 うまくいくケースとそうでないケースとに分かれているように思われる

 この場合はBフレームありで、GOPを伸ばすための処置だが

 Bフレーム枚数を伸ばせば伸ばすほどに
 Pフレームの品質もまた、重なるBフレームの影響を受けてしまうわけで
 Bフレームが後方参照する限り
 Pフレームの品質を上げる手立てはビットレートを多く盛り付けるほかない


> なので、繰り返すが
> プログレッシブにあればこそ
> Bフレームを増々しても品質を落とさない為には、Bフレームによる後方参照こそ足枷だ


 (これは予想なので、正解かどうかなどやってみないとわからない)



posted by 木田舎滝ゆる里 at 12:34 | Comment(0) | AVC-Q | 更新情報をチェックする
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