2021年09月04日

【勝手句帳】r075(21’0828-21’0831)静岡新聞掲載分から

↓(11)向宜詠吟.2021/09/04

令和3’8’28
焼津市・高草短歌会
|夏椿満つることなく庭隅でポツポツと咲きポタポタと散る


|政策はポツポツ咲けど期限まで そこから先はポタポタ散りぬ
|青春もポツポツ咲けど卒業まで そこから先は風の伝
|思い出は食い散らかして手に入る 切り捨て御免のスパイラル
|人生をディナーにしたきゃ狙い討て どいつもズボラな空気銃


1

令和3’8’31
島田市・川柳
|振り返るたびに昭和が褪せてくる


|問えばまた戦後JAPANに青すだれ カネと反社とグローバル


> 火の無いところに煙は立たない
> 大火になるほど鎮火は容易ではない
> 同じことが繰り返されてばかりなら、偶然では無い‥意図的と疑うべきである

> とした目が見えてくると、やらかしている主犯の手口を警戒するようになる
> そもそもにしてヒトのやらかすことはパターンになって上等だ

> 悪いこと、バレたくないことの最逃は、木は森に隠せ、舟は港に隠せと同質に並ぶ
> 次点で、責任者を用だって、尻尾を切って責任を負わせ、この話は都度終わったことにする
> 自分たちこそ××に有るにもかかわらず、××は嫌いだ悪者だ‥などと吹聴して攪乱する
> これらを隈なく組み合わせる事で、違法文化を創出して、違法を稼業にして独占するのだ
> さらに反社勢力をでっちあげて、軍の監視下に置き、秘かに違法物の生産をやらかすのだ
> 当然ながら、それらの稼業にドンパチは付きものだ(大抵誰も近づかない)

> 「縁日とは何か?」と疑うなら、ヤクザが取り仕切っているのだから、向こうが縁を乞う日だ
> 昔となにが違うのかというと、仏教観が皆無になった事のように思われる

> 戦後に米軍が入って来てから、ガラッと変わった
> 民主化などと喧伝しながら、自分たちの息の掛かった政痴屋を送り込む
> 政治に参加するにはそれなりの資金が必要とのルール付けとも成れば、操作など容易い
> 当然ながら、カネのカラクリなどとっくの昔に支配しているのだからポチの発生も致し方なし

2

令和3’8’31
伊豆市・川柳
|お願いを迫る口から出るお詫び


|お願いを迫る端から無駄づかい 世間の欲に近道なけれ


> 誰しもは商いとしたお願いを日々行う傍らで、日用を消耗させている
> それは役人の無駄づかいから始まって、世間の無駄づかいへと続いている

> 誰かが借金を嫌い、補助金を目論めば、役所の無駄づかいにも成り得よう

> 無駄づかいなんか、政経音痴のやらかすことだとしてあざけろうと
> どのぐらいの%を無駄とするかの定義など無い
> 実入り換算で‥5%かね?、10%かね?、破綻するまでの度合いすべてかね?

> 私は大丈夫などとしっかり者こいても、未来からの借り物をしていれば同じことだ
> 電気、水道、環境‥云々、それに該当する未来をお返しできていないなら両成敗で当事者だ

3

令和3’8’31
藤枝市・短歌
|農小屋を見れば何でもそろってるされど農つぐ者はおらねど


|農小屋に農機具そろう秋の暮 されど後継ぎ冬に入るまま


> そんなに揃っているというのなら、そのように宣伝して募集すれば良いと思うぞ
> それでも人が来ないというのなら、教えるとしたハウツーがダメって事かもな‥
> なにしろ、気に入らなければすぐに辞めてく世情だからな

 (俺なんか‥農家と煙草は当たり前警戒感フルMAXなので対象外だ、まぁ他業でもそうなる)
 (農家が雁首そろえて煙草栽培から手を引くってぐらいでないと信用しない)
 (煙草クサいの我慢しろと言ってる段階で糞糞糞、吸われた場面でさよならするっす)

 (あと、車の運転をしたくないので、こちらは論外だろう)
 (道ゆく排気ガスがクリーンになったら、やる気も上がるだろうけど、すでに人生終わってる‥)

(このささやかな要望をするだけで、可能そうな仕事など探す方が無理ッ、探す気力などほぼ0)
(そもそも、朽ち果てることを希望にでもしろと言い出しそうな世界にしか見えずにつまらない)
(さらにいうと、シャンプー&コロン&化粧品の臭いも全部無理なので、♀も石油臭にしか見えん)
(普通なら死んでても不思議は無い、ならば死人、もとい詩人なのだぁ‥とかなんとか)

4

令和3’8’31
沼津市・短歌
|30本のみかんの花に酔いながら妻と草取りあきずにしたる


|草取りやみかんの花に酔いながら 妻と手掛ける30本


> 30本だと、ググって想定された面積が駐車スペース38台分相当(田んぼ換算だとこぢんまり)
> それでやっていけるようにはとても思えない
> 農家の話では、農協に多少なりとも納めると補助が出るとか何とか‥
> なんだかんだで、兼業ありきだろう‥
> みかんが主だけど、自分たちで食う分の畑もあるとかなんとか‥(貸して貰ってる感じかと‥)

> そこはともかく、みかんの花で酔うとはどのような感じにあるのだろうか?(興味津々)

5

令和3’831
富士宮市・短歌
|カクテルと云ふ名の薔薇は紅く咲きやがて白へとあさきゆめみし

※酔った夢オチらしいので突っ込むだけヤボ


|酔うほどに浅き夢見しビフォー乞い 切り替え下手の集いし都心


> 人が都市部を目指すのは、そこに旨い話があるからと考えてのことだ
> 商いを志してのことなら、人口比の違いにそそられての事だろう
> それ程に無くとも、交流面での拡大幅を得る上でのモチベーション期待もあっただろう

> だがしかし、コロナ禍に突入した結果、大幅に予定が狂うはめになった

> 結果的に、都市部に集った人だまりの多くは、気持ちの切り替えに人と酒が必要だった
> そういった精神構造だった
> それは弱さであるとともに、狡さ含みにもあった

> 調子が良ければ振り向くことが無かった(それこそ良い人顔調子だけだった)
> だから、調子が悪くなる一方でも、諦めつかずに切り替え下手だった
> それがコロナ禍のグデグデで露呈した


> それはそのままに、政権交代し得ずに来た鏡似性だったに相違ない
> (自分たちは大丈夫だとした‥底辺セキュリティ不在の副反応だった‥)


> ‥そもそもそこにあった性根こそ、孤独感の押しつけだった
> それは、下の者らは、孤独感に押しつぶされて端っこで指でもしゃぶってろバイアスだった
>(都会の雑踏に見られる孤独感は当たり前になれてしまって、感覚が麻痺してしまった流れだろう)
> 余裕に来た者らは、酒を介すことで自分たちの在り方を正当化していたに違いない
> それの症状こそ、社畜だろうと頑張ってるとした妙なプライドだった

> お前らが有能だとの自覚があって社畜扱いが嫌なら、それより下を見てなんだというのか‥

> 境遇の悪さからの改善の期待を下に期待しているわけで無いなら、それはなんだというのか?

> そこにある解が、ただのヨッパライ浪費を幸福の創造としているだけのオチでしかないなら
> 悪酔いに始まる‥愚痴の捌け口としての見下しが有るばかりだろう

 (そうでないなら、それこそただの仕事馬鹿もとい褒美馬鹿ということになる)
 (それが国民性だからと開き直るなら、雁首そろえて諦めておくことだ)
 (日本には舵の切り替えなどとした手腕無く、ヨーソローだ、とりあえずは絶望だな‥)

 (絶望にやけ酒を口にしたところで不味いだけだ、だから、酒離れも進むのだろうよ)

6

令和3’8’31
静岡市・羽衣俳句会
|夏富士や真蒼に溶けて空となる

※「空」の解釈が悩ましい‥それは「青空」なのか?「空っぽ」なのか?
「溶けて」が利いているので「空(から)」解釈もできてしまうことから、異世界‥できちゃう♪


|夏富士の異世界転移に異様だつ あとに鉱泉湖畔のクレーター


> その富士山跡地かなり上空にて、パラパラパラと報道のヘリコプターが飛び交っていた
> 鉱毒の危険性もあると言う事なので、専門チームを入れてからでないと近づけないと言っている
> 時折に、イエローストーン張りの間欠泉がいくつも噴いてるのがテレビに映し出されていた

> 早速に、地質学者、物理学者、マジシャンなどなど呼ばれて番組が組まれていたが
> 誰一人としてあの言葉を口にできずに居った‥
> その重々しい空気を割り裂き、作家の一人が言い放った

> 「これはもう、富士山が僕らに愛想を尽かせて、異世界転移しちゃったってことでしょうね♪、いやぁ、夏登山の際に一緒に消えてしまわれた方々には申し訳有りませんが、僕も行きたかったですよ♪異世界転生しに♪」

> その言葉が終わるやいなや、間髪入れずにCMが入った‥

7

令和3’8’31
沼津市・俳句
|日本海に水脈引く空母雲の峰


|水脈曳いていざ救助へ「いずも」「かが」 世界で発生入れ替え禍


> それは日本での富士山を皮切りに、世界各地で勃発した
> その発生数は、瞬く間に、異世界転移説を青ざめさせるほどの事態に及んだのだった

> 沖縄全域で砂漠化発生の報を受けた日本政府が、海上自衛隊の空母群を以て、一斉救助に向かわせるとして大騒ぎをやらかした(なぜなら、使用してきた湾口が消えてしまっていたからだ)
> 救助に行くのは良いとして、「どこに停泊させる気なんだ?」とした中身に、持ち上がってきたのが、オスプレイのフル稼働運用だった
> それはつまり、オスプレイで人員の救助と収容を空母を介して繰り返し、燃料補給も兼ねてやるとした島民感情逆なでの救助案だった(それにしたって、空母だって何回も往復させる必要になる‥)

> やり玉に挙がっていたのは、その間に、列島内で何が起きるか分からないのに、全艦艇の派遣に意味があるのか?とした横やり問答だった
> 結局、「そんな腹では、かつての太平洋戦争の時と同じでしょうッ」とした物言いに、空気は一転し、繰り出すことになったのだった
>(希望者がいれば、その都度まとめて、オスプレイのまま九州退避という話にもなっていた)
>(反対派のそもそもが、全面的にこちらの案だった)
> 当作戦では、オスプレイ着艦用のいずもとかがは海洋に固定しつつ、他の艦船に乗り換えて貰って往復することになった(これを沖縄急行作戦と呼んだ)

8

令和3’8’31
沼津市・俳句
|接種待つ列のしんがり雲の峰


|配給待つ列のしんがり雲の峰 西日の射して日焼けかな


> 一年も経つと、世界では地球規模での食糧難に陥った
> 気候変動禍にも見舞われていたが、一番の要因は、各地で起きた湾口の消失だった
> これはもう決定的で、配給の時期が取り沙汰され、そして始まったのだった

9

令和3’8’31
伊豆の国市・俳句
|籠城の四方八方蝉時雨


|籠城の四方八方蝉時雨 セレンゲティ大降臨


> 食糧難から各地の動物園は閉鎖を迫られていた
> それに追い打ちをかけるような事案が発生した
> 全国各地でサファリパークの経営されていた土地を含む周囲の景色が一変したのだった
> そこには、それこそセレンゲティ国立公園さながらの何かが降臨した形跡を示していた

> その噂は憶測を跳び越して、ジュラシックパークの間違いだろうとしたツッコミも見られた

> だが、そして、日本国民が青ざめる事態となるのにそれ程に時間を要さなかった
> 日本にはなんと13箇所に及ぶサファリパークが存在していたのだから
> (安全地帯なしクサかった)

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令和3’8’31
磐田市・俳句
|野仏をひとつ沈めし夏の草


|旧都市を一つ沈めし夏の草 そして始まる冒険士


> 野獣を各地で視認するようになると、国中でパニックと化した
> とくに関東圏からの陸路脱出は、難所と化していた
> そんな都市部のネット上では、四国勝ち組で羨ましいとしたぼやきが起き始めた
> だがそうでもなかった、橋を渡られては途端に怪しくなる‥
> そういう意味では千葉県の端っこも勝ち組だろうとした声も持ち上がったりした

> そして国としてもやむなく、銃火器等の規制緩和と称した冒険士概要が発表されたのだった

> 早い話がブロックエリアごとに砦を築き、その周辺を壁で多う作業をする上での武装警備である
> 想定された耐久は、象の体当たりに耐えられるとした内容だった
> さしあたり一番の課題は、資材をすべて現地調達せざるを得ないとした現実だった

> 当然として、エリアの外に用事がある時は、雇われでついていくのが流れになる
> それらを総じて「冒険士」と称した(言ってしまえば、傭兵業を認める上での装備既定の法律だ)

> 国の立場としては、この際だからすべての野獣共を
> 富士山跡地に追いやってしまおうとした作戦の一端でもあったのだった
> なので、マニアを調子こかせる程に無く、銃火器完全自由化とした路線とは一線を画していた

11



> うた詠み終わります、ありがとうございました。



posted by 木田舎滝ゆる里 at 01:44 | Comment(0) | 名句にポン/2021中途から不定期分 | 更新情報をチェックする
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