2021年09月19日

【エンコードレシピ】AVC-Q(professional版)

↓12)記稿.2021/09/19

> まずは一次処理します
> BDts(1080p)→ 4kサイズにしつつ、YUV444ファイル(ut.video)に置き換える


 ‥領域確保に、専用の空きドライブを用意する必要があります。
 (8000駒あたりで100GBを超えてきます)
 (映画版や、一話切れしてないtsにもなると、切るしかねぇ都合も‥)
 ‥又、一次処理したファイルは、VLCプレイヤーでの再生ができません。
 なので、ごちゃ対策で、先にわかりやすい名前を付けておきましょう。

 ‥一次処理したファイルの特徴として、YUVの要素を擬似的に補間しています。
 あくまで擬似的にありますが、そのように扱うべき特質まで復活するらしい‥

 (具体的には、CRF(10.0)に固定して、不足分に、MB-Treeを利用して追加する要領です)
 (qpmin(10.0)なのに、CRF値をそれ以上に下げるだけでは、効率が悪いと判断‥)
 (そこから先は、平均的に割り振るより、優先度を付けた方が細部の具合が良いと判断‥)


> 基本的にBDtsの420のままにやっても、Bフレーム品質が劣化するので、狙った想定に及ばない
> そこで10ビットの444にしたりするわけだが‥(444では互換性に欠く)


 ‥わざわざ4k倍一次処理した方が、qcompの効きがまるで違う。
 (できあがる容量と品質には、雲泥の差がでる)

 ‥マクロブロック単位で
 (0.0)エッジ感が遠のく← qcomp(0.60) →エッジ感が強く見える(1.0)
 割り当てられたブロックごとのビット内での処理に成るので
 平板ビットに不足があると、色みに違和感が発生しだしたりする。
 (色みが変わるほどなら全体的に、ビットレート不足且つQP値が高い)
 (いやんなシミのダマ感も、それのなれの果てだった草‥)
 逆に、平板の割り振りが飽和しすぎていても、動きの細部で部分的な違和感を発生させる。
 (単純に言えば、ボケ寄り感増し増しで動きやらかす)


> me_rangeの値を
> ダウンコンバート比に合わせていないと、根本的なピンボケをやらかしている
> ここを無視したり、忘れていると、qcompの効きからして‥その差を判断しがたくて詰まる


 ‥正しくして、確認していくと
 qcomp値の値にコンマ桁を追加すればするほどに、全体的に不統一さを醸し出す。
 (ブロックごとで誤差が異なるらしく、傾がって見えたりする違和感に苛まれる)
 なので、qcomp(0.6)デフォルトにこだって、CRF値を微に変更した方がよさげっぽ‥

 つまり、10÷1.024=9.765625
 CRF(10.0)×qcomp(0.57)からの
 CRF(9.765625)×qcomp(0.6)とした見立て‥

 ‥これの差は、そもそものFHD420自体の減衰分の程度を意味する。
 なので、4k444にて一次ファイルしようと、データ減衰分を織り込んでくる。
 なので、なんらかの処置を求める。
 (その割には‥4kサイズからのダウンコンバートなので、増分しがちな箇所も見られる)


> ちなみに、4Kサイズからダウンコンバートするにあたり
> レベル6における4x4マクロブロック量が、再生プレイヤーの許容を超えるらしく(格子落ち)
> レベル5.1もしくは5.2に下げざるを得ない(どこで発生するかなんて解ったもんじゃない)


 (裏を返せば、それの分の調整用途としても、MB-Tree&qcompが復活した)

 ‥なんだかんだと
 進行軸上にIフレーム情報を確保していないMKVでは
 その都度、一度通しで、Iフレーム情報を読み込まなくては、クリックサーチが不適になった。

 そういう意味では、MP4へのコンテナをオススメする(MP4は、その分サイズを微に増す)
 (これは、MKVからMP4にコンテナし直しても駄目で、一次ファイルからの再リップのみ有効‥)
 (普通に視通すだけ&倍速視目的なら、MKVでも支障は無い)

 (ちなみに、FLACの圧縮は、標準の5より4の方が音質面で安定的だと思う)
 (0ならwavと同じってか‥)



1-12)1 一般

> ↓より、二次処理時の設定になります


モード:変換
コーデック:MPEG-4 AVC/H.264
言語:なし
フレームレート:オリジナルを保持
カラーモード:YUV 4:2:0 Planar 12bpp‥(再リップならこれで攻めたい)

レート調整モード:品質(9.765625)‥(量子化圧縮と鎖動有り)

※4kサイズからのダウンコンバート時に2パス選択すると、異様にサイズ肥大化するので注意。
多分‥可変ビットレート値が絡んでいる模様(未確認)

プロファイル:High
レベル:5.1(1080pの24フレームまで対応)
   :5.2(1080iの30フレーム用途)

※インターレース映像のBob化の際に、アニメ映像の場合にはハンパな色みがノイズになる可能性‥
そこは自然光の処理とは異なるので、中間情報に欠く映像の場合には不利くさい。(とくに拡大時)
その場合には、自動フィールドシフト鱧でやるより他ない、若しくは多重化止まりの選択。

プリセット:標準
Tune:無効
フレーム-パッキング:なし
Open GOP:□
キーフレーム間隔:‥(スローサーチ鎖動)
最小GOPサイズ:1
表示モード:プログレッシブ
スレッド:0
強制的に固定フレームレートのタイムスタンプを生成:オン



1-12)2 ブロッキング軽減

ブロッキング:オン
ブロッキング軽減 - 強度:0
ブロッキング軽減 - 閾値:0



1-12)3 B-フレーム

B-フレーム数:3
B-フレームモード:なし
適応型B-フレーム:最適
B-Pyramid:なし
B-予測ウェイト:オン
B-フレームバイアス:0


 ※ B-Pyramidを用いると、テクスチャーパターンの保持性に有効と判明‥
 だが、420を444に化かしてやらかしているだけなので(補間されるべき色みに不足)
 保持されるのは明度情報だけのようで
 他の二つは改ざんされて、全体的にアザ黒く様変わりする(使えない)

 それの状況として、GOP構成の中身が、徹底的にBフレーム主体に切り替わり
 折角のI&Pフレームの色情報をぶっ潰して平均化をやらかしすオチと化す
 (予想として、HEVCでもその傾向は残ってそう‥)



1-12)4 マクロブロック区分

適応型DCT:オン
I8x8:オン
I4x4:オン
P8x8:オン
P4x4:オン
B8x8:オン


※ ここまでくると気にせず「partitions all」っす‥(演算時間的には増してくるはず)
レベル5.1での基本は8x8なので、bフレーム都合良いのかも知れません。



1-12)5 レート制御

VBVバッファサイズ:0(自動設定)
VBV最大ビットレート:0(自動設定)
VBV初期バッファ:0.9

可変ビットレート:100.0(最大値)‥(ビット量配分最適化&イントラ連続サーチ誤作動防止)

量子化圧縮:0.6(デフォルト)

※ ここの調整の具合で、イヤンなシミが多少残るクサいので注意すべきだが‥
普通に大型モニターからだとまったく判らない(著生のTVモニターの個性的な特徴だった可能性)

先読み:240‥(最大値250)
Lookahead Threads:0
Syne Lockahead:240‥(最大値250)
MB-Tree:オン


※ Syne Lockaheadの規定値は(-1)のようですが、それが何を意味しているのかは不明。
(最大値が同じにあることから、先読みの値と同じに思われます)


※ 先読みは多ければ多いほど、メモリーを必要分多く使用します。(複数アプリ起動時には注意)

  AVC-Qにおいて、(240)もの先読みの用とは
  見映えの好い動きをするGOP構成を狙った用になっています。
  それが、シーン変更感度(89)の特性らしい‥(どうせなら(30x10)まで欲しいz)



1-12)6 動き推定

M.E.範囲:
1080p:32‥(2160p→1080p用途)
_720p:48‥(2160p→_720p用途)
_576p:60‥(2160p→_576p用途)

※ AVCでは、基本的なマクロブロックが16×16です。
なので、同サイズのリップにあればM.E.範囲(16)で十分ですが
ダウンコンバートの場合は、そうではなく、比率に則したM.E.範囲で動き解析をすべきです。
これを違えてしまっていると、ボケ感が伴います。
そんなこんなの対処方法としてブロッキング(-1,-1)がもて囃されている様に思われます。


シーン変更感度:89‥(キュルキュルサーチ位置職人&スローサーチ鎖動)

M.E アルゴリズム:SATD Exhaustive Search‥(テクスチャー崩れ抑制効果有り)
サブピクセルリファイン:FUll RD
Chroma M.E.:オン
P-フレーム予測の重み:スマート解析



1-12)7 量子化

量子化最小値:10
量子化最大値:69
量子化最大値(Delta):4
IP比率:1.4
PB比率:1.3
彩度QPオフセット:0
輝度量子化のデッドゾーン(Inter):21
輝度量子化のデッドゾーン(Intra):11
AQモード:可変AQ
AQ強度:1.0‥(固定:デフォルトが一番)



1-12)8 量子化設定

Trellis:常時
Psy-Trellis強度:0.00
Psy-RD強度:1.00‥(固定:デフォルトが一番)

参照フレーム数:‥(スローサーチ鎖動)
※ ソースがref(2)なら、それに沿う形に調整すべきでしょう。

ノイズ減少:0
参照フレームMix:□
CABAC:オン

DCTなし:オン
‥(DCTありとは、折角計算した細かい端数値をなかったことにする判断)
‥(結局、レート調整やらでぶっ飛ぶので、ここで無理に誤差誘導する必要も無いかなって感じ)

Fast P-Skipなし:オン
‥(Fast P-Skipありとは、Pフレーム間での細かい近似計算をパスして手抜きする判断)
‥(HEVCになると名を変えてデフォルト高速化採用にてどや顔やらかしてます)
‥(その結果、青み成分が多い場合、バンディング系の失敗をやらかしがち‥とかなんとか)
‥(だがバンディング発生の本質は、ビット×ブロック不足による複雑化計算のなれの果て‥)

心理的エンハンスなし:□
PSNR算定:□
SSIM算定:□



1-12)9/ビデオユーザビリティ

ビデオ形式:指定なし
カラー優先度:指定なし or BT709(720p)SMPTE170M(720p未満)
行列係数  :指定なし or BT709(720p)SMPTE170M(720p未満)
伝送特性  :指定なし or BT709(720p)SMPTE170M(720p未満)

※ SD系サイズにすると、色みがBT709からBT601に変更されます。
  今回レシピでは、4k倍にしてからダウンコンバートなので「指定なし」で上等かと‥

 4k倍から576pに一気にダウンコーバーとすると、色みの変更の仕方が異なる(違和感が減る)
 まぁぶっちゃけ、Bフレームでの劣化分が相殺される範囲での内訳に思われます。



> ソースの状態を忠実的に確認したいなら【テレビ設定】好逸スタンダードでの視聴がオススメです。
> 派手な発色が良いなら、【テレビ設定】好逸ダイナミックがオススメです。


 ‥色が出てこないと思ったら、「エコナビ」のオンオフを確認しましょう。
 (オフの方が適切ですが、パネルサイズで変わる場合もあり得るかも)



1-12)10/クロップ/プレビュー

クロップ/プレビュー

##インターレース解除##

##クロップ##
P4x4をきちんと効かす為には、16:9である用があります。
(1440のマクロブロック数(90)が4で割り切れない事に因る)
なのでAVC-Qでは、4:3とした解像度比を扱いません。

##パディング##
‥ソースが4:3のものは、その都度、黒帯付き16:9にするべし
‥1440→左右(240)
‥始めから付加されているものは、操作せずにそのままになります



##解像度##
幅:1920_1280_1024
高さ:1080_720_576
スケーリング:双三次スプライン
ディザリング:自動
アスペクト比:オリジナルを保持、又は[16:9]


 ※スタンダードなバイリニア方式は、同じ解像度でのリップ前提です。
 解像度変更しようってのに、バイリニア系方式を使用しては
 それだけで、色みを即誤差劣化されちまいまーす。

(DVDリップで明らかに色が怪しい昭和アニメなど、当時見てない世代だと判断つかないらしい)
(ブラウン管TVは、メーカー毎で色みに差があったというのも有るかも知れませんが‥)
(BT.601とBT.709とで色が変わりますが、それ以上に違ってしまうのでーす)



1-12)11

 ‥クロップ/プレビューには
 Video項目の隣にAudio項目があります。
(作品ごとに音量の差はあるので、常に一定に整えたい用途にはお好みでどうぞ)

 AC3でコンテナする場合の参考
 (テレビUSB挿しでは、AC3の5.1chを認識します)

‥選択できる字幕を付けたければ、そこはmkvにコンテナするしかありません。
4Kテレビなら、詳細まちまちながら、mkvの再生に対応しています。
でもまちまちなので、その4Kテレビで選択字幕を表示できるかまでは不明です。
(wavに対応した4Kテレビもあるようですが、どこまで対応しているのやら‥)



1-12)12

> 今回情報は、まだ確認の最中なので変更が有るかも知れません(毎度ながらあしからず)


 1080pの場合、ソースより圧縮できていても、帯域でUSB2.0を超えていたりします。
 なので、オススメは720pです。
 それでも、25分モノ一話で4GBを超えるソースでは、576pになるでしょう。



posted by 木田舎滝ゆる里 at 00:45 | Comment(0) | AVC-Q | 更新情報をチェックする
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