2021年10月12日

【勝手句帳】r083(21’1008-21'1009)静岡新聞掲載分から

↓(7)向宜詠吟.2021/10/12

令和3’10’8
函南町・でんでん虫の会
|秋風や白きまんまの予定帳


|秋半ば白きまんまの予定帳 部屋の隅にて無精咲き


> 2021の秋の中頃、部屋の中で、ほとんど未使用の2020予定帳を発見した
> 2019の暮れに勢い余って買ってはみたものの
> ダイアモンドプリンセス号からのコロナ禍突入で、茫然自失
> 部屋のどこかにぶん投げて、すっかり忘れていたっけ‥

 (今頃に出てくるって事は、これからは予定が入ってくるってサインで良いのだろうか‥)

1


令和3’10’8
焼津市・豊田句会
|空耳や色なき風に振り向きて

※「色なき風」でシュールに盛り付けちゃえるってのはニクい(好みの差は激しそうだけど)


|空耳や色なき風に振り向きて 夢で見たよな人影の無さ


> ‥なんだろうな、この感覚は
> なにかこう‥デジャブのような‥夢で見た様な‥かつて彷徨ったことがある様な‥
> 秋だというのに、妙にモノトーンな人影の無さの径通りを、キョロキョロと今歩いているよ

2

令和3’10’8
焼津市・豊田句会
|そこかしこ鉄路の脇の彼岸花


|そこかしこ鉄路の脇の彼岸花 駆け抜く影に手を振るような


> 近頃は墓参りに出向く人影も減ったそうで
> 先祖もさみしいのか、来て貰いたいのか、随分と知恵を絞ったのだろうな
> こんなにも見事に、線路沿いに彼岸花を並べ咲かせるとは‥

 (植え付けたにせよ電車止める止めないの端境だし、どう考えたってそうとしか思えないよなあ)

3

令和3’10’8
静岡市・退福共川柳グリーンの会
名が売れて思い上がって反り返り

※着目が普通すぎるので、フレーズに時事を絡めてみましたん


鬼城建て思い上がって反り返る フリテンバブル ツモ未だ


> 中華の不動産事情が怪しいそうですね
> 転がすための物件に特化させてる手抜きビル
> そんな怪しさの祟り目を「鬼城」と呼ぶのは、中国人同士の阿吽デース

> お互いに不良物件としたツッコミをしないでカネをツッコミ合うという摩訶不思議な競争劇

> きっと、麻雀牌を並べる感覚でビルを建てるんでしょうね
> それを切り合うのもそのままの感覚なんでしょうね
> 中華のそういうスケールの大きい向きは嫌いじゃ無いんですけどね
> 手抜きビル群でやらかしちゃってるって、「総家フリテン劇」っすから!

 (鬼城を買っちまった輩は、ロン期待で上がれない(転がせない)、まさにツモ待ち(完済)のみ)
 (流局したくないとばかりに、34億人分ものマンションを用意してしましたとかなんとか‥)
(エネルギーの無駄と言うより、人類が如何に非効率に活動しすぎてるかって話っす‥)
 (そうせざる得ないのも、競争賛歌型社会だからなあ‥在庫も多くなりがちと‥)
 (みんなで薄利多売合戦だから、余りまくるのが流れで、値崩れスパイラルも流れ‥質も↓る)


> 競争主義者は、総量的生産過剰のススメによる環境破壊主義とイコールであると心得るべし
> (競争主義のままでは、環境改善はどうみたって夢物語)

4

令和3’10’8
藤枝市・藤枝川柳番茶会
|法律という答えには逆らえず


|法さえも答えを持たぬ貝の口 ならば抗え躍如するまで


> 民主化という奴の本質は、対等に話し合って立憲しましょうという制度
> 投票に期待してそこで終了‥というわけでは無いのに
> 誰しもがその程度に期待しがちなお花畑で、泣き寝入り用意ありきが健全だと思い込んでいる

> 一度決まっちまった事柄でさえ、後からひっくり返せる戦場にあるのが選挙&立憲制度だ

> だがしかし、決まっちまってる中身については、遵守されることに変わりがないので
> 自分たちに不利に陥っていると、なかなかに険しくなる
> そうならないためにも自営&自衛を心掛けて行かなければ、暮らしを護れない


> だが、どんなに秀逸に見えていた法律だろうと、時代の流れと共に劣化する
> その手の劣化観に疎いままだと、愚直な保守派と愚鈍な保守派との差が分からない

> それの違和感を生みだしているのが科学競争だが
> 役人の多くが科学音痴をやらかして、政を取り仕切っているのだから最悪だ

 (役人が文系 → 理系に主導権を渡したくないので、理系教育に前向きにない)
 (理系の研究熱は分野外コミュ症候群としたスタンスなので、政たる調整機能を文系に丸投げ)
 (文系役人は、任された科学要綱を改ざんして美味しく儲かる利権構造に仕上げる脳で糞)

 (資本&科学時代の政治観のなにが怪しいかって、つまりそういう事‥)

5

令和3’10’8
藤枝市・藤枝川柳番茶会
|人生に正解なんてありません


|正解は目的に非ず選択支 人生なんざ複数解


> 小学校で習う算数は単数解
> 高等数学に普通に登場してくるのが複数解
> この差についてこられない苦手ほど、誰かの指示でしか動けない不器用タイプに思われる

 (正解やお墨付きがないと自信を持てない‥横並び比較ゆえの評価恐‥)
 (そもそもそんな程度で‥自信を持つ・持たないなどとは脆弱すぎる)
 (自分に箔がついたらついたで、自惚れ用意を吹聴しているかのようで残念な人格傾向だ)


> 人生が複数解に見えるのは、自分が何をしたいかを問い掛けているようなものだ
> 攻め方もいろいろ、捨て置き方もいろいろ、熟成の仕方もいろいろだ
> 少なくとも、火の無いところに煙は立たないのだから
> その気たる備えは必要で、自分たる形の積み重ねに自覚と自信の程ほどに伴わないのは怪しい

 (自分たる形を自分で修正できない状況に持ち込みがちな上下観は有り得ない)
 (お世話になりたい願望の濃目と薄目の違いをハッキリとすべし)
 (依存するほどに単数解に近づくのを‥最適解誤解しがちで糞)

6

令和3’10’9
焼津市・はまゆふ短歌会
|中庭にほのと咲きたる白蓮に草書のごとく雨降りそぼつ


|ひねもすに降りそぼつ如散る花の引き寄せにける人混みとゴミ
|夜もすがら雨降りそぼつ散る紅葉 敷きつめにける今朝の紅


> ‥気づいてしまったよ
> ソメイヨシノとゴミ散らかしの因果な関係に

> 所詮は開国直前の新種だった‥つまりは欧米化JAPANの象徴だったのだ‥
> 席を競って奪い合い、飲み食いし、ゴミを捨てていく様はまさに欧米化のダメな流れにハマった
> それはまさしく、住宅ローンさながらの陣取り合戦の縮図にも見える

 ‥住宅ローンの支払いは、証券化の中身の内訳にすり替わり
 ‥誰かが借り続けない限り、証券組み替えできずに破綻する裏の仕組みに縛られている

(住宅と車の景気補助ほど国債に化けているとしたら、あなたはどう思うだろうか?)
(破綻危機が嘘ハッタリでも、その背中を押してるのは、勘違いからの幸福感なのだよ)


 ‥ソメイヨシノも又、種を付けない事から、ほぼ100%人の手を介さないと存続不可能である
 ‥この二つの日本での発生と流れは、同時的で似ていて、鏡似性だったくさっ

> ソメイヨシノが、後々に見せた引き寄せはまさにそれで
> モラルの低下してきた日本人のやらかす人混みとゴミの具象化にいたったのだった
> 住宅事情にしたって然り、そこには何の秩序も計画性も先見性も見えやしない
> 行き当たりばったりの、いいわいいわとした勢いの早い者勝ちとした後の祭りだった


> ところがどうよ、紅葉や黄葉の一夜の内に敷きつめられる一色染の紅や黄には
> そのような煩悩を引き寄せない圧倒的な美意識を呼び醒ます

 (春に期待している様と、秋に期待している様の差とも呼べそうな散り様の違いなわけだが)
 (早熟と老齢の好みほどの差にある違いなわけだが)
 (どうにも欧米化してしまったことでの至福感の変化とも呼べそうな月とすっぽんだもんなあ)

7



> うた詠み終わります、ありがとうございました。



posted by 木田舎滝ゆる里 at 19:54 | Comment(0) | 名句にポン/2021中途から不定期分 | 更新情報をチェックする
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