2021年10月28日

【勝手句帳】r086(21’1019-21'1026)静岡新聞掲載分から

↓(15)向宜詠吟.2021/10/28

令和3’10’19
沼津市・潮音水曜句会
出向かねば忘るる鰡跳ぬる

※どうにも、何を言いたいのかがよく解りません
鰡の跳ねる時期だというのに、あそこの漁村は過疎で勿体ないんだよなあ
とかなんとか‥そういう事なのだろうか?


|出向かねば忘るる夢や雲の峰 されど犇めく過度辛辣と


> 誰にだって夢がある、歳老いようと夢がある
> そうで無いかも知れない、夢を描けずに終わるかも知れない
> だが、何であれ、スタートが遅くなればなるほど
> ところどころで気の滅入る有り様にぶち当たる

> ひしめき合っているのだからそれは当たり前なわけだが
> 周りもさほど登れてる様子に無いのだから、まぁ何というのか、出向くに気の失せる空気だなあ

 (それでもなんとなく名残惜しい気がするのはどういうことなのだろうか?)
 (失恋だったら脈の無い相手に未練を残してもなんの意味も無いだろうし、同じにすれば良いはず)
 (夢というすり替えほど‥不可思議千万にも諦めの悪い駄々っ子なんだなあ)

> 雲の峰に居る奴らが、登って来られない側になにを思っているかなんて、ほとほと怪しいのに
> どうしてこの道を行きたいと思うのだろうか?(ほんと不思議だなあ)

 (登頂を歓迎はするけど、手を貸さない、手を貸せない‥さぁどちらなんだろうね)

1

令和3’10’19
袋井市・袋井高南句会
|村と村つながっていく青田波


|村と村とつながりにける青田波 ぐるっとどこもふるさとの夏


> 昔の地図を参照すると
> 明治時代あたりだと、すげー田畑だらけで家数自体がほとんど無かったりする
> 一面の田園が、呆れるほどに続いていたらしい

> それはそれで、ものすげー格差社会だったろうに
> だが‥夏にあたりを散策しようものなら
> なぜか、不思議と田園風景にほだされて繋がっている気持ちに誘われる

> その頃にあった故郷の空気と、今時代の故郷の空気との差は何だというのだろうか?
> もしかしたら、もしかすると、格差云々に差が無いのだとしたら
> 絶望にさえ温もりを見出していたのが‥昔の人の太さと云うことになるのだろう

 (機械なんか碌になかったわけだし、これはもう、目を回してぶっ倒れるしかねえかもな‥orz)

2

令和3’10’22
袋井市・川柳風の会
|転ぶほど上がる豊かな経験値


|転ぶほど下がるやる気と人付き合い 空気の解る歳になるほど


> リーマンショックの就職難は酷かった
> 受からない奴は、100社受けてもお払い箱の辛酸を味わったのだ
> それから十年以上が経ち、どうなっただろうか?

> その後も、拾う神が居ないままの現実をとぼとぼと行くしかないだけだったなら
> 尚のこと、夢が無い現実に、只只辟易しまくっているに違いない

 (歳を重ねるほどに用済みだとした世間の空気は相当なのだから、相当なのだろう)


> 若い奴らはまだまだのほほんとしていてその現実の先を理解できていない
> そんなこんなで自民党期待などとは、思い込みも甚だしい
> 戦後政治のほとんどが自民党与党だ
> いつまでもバブルあるある期待はしない方が良い
> バブルのそもそもは土地格差だった
> 日本の其を真似して弾けたのが、リーマンショック‥そう言ってしまっても差し支えが無い

 (但し、値上がっていたのが土地に無く、ありとあらゆる金融商品だった違いはあるだろう)
 (共通して判っているのは、結果論として、格差創出企画だった‥)

 (エネルギー問題一つ取っても世界中で改善の余地は見えていない、やってる感詐欺ありありだ)
 (それで能力競争だなんて嘘っぱちにいい加減だ‥気がつけ、どこも資本パイプのポチなだけだ)
 (それの一番が国際金融資本で、中でも発行権を管理するファミリーだ)
 (そいつらがエネルギー問題にやる気がないって事で、今や増やしたいから間引きしたいに転換だ)


> そんなこんなで、リーマンショック世代は、ここに来てコロナ禍企画に放り込まれたのだ
>(稼ぎ時の年齢に、尚それだからな、この先にどうなるかなんて‥気象禍込みで恐ろしい)


> 自民党の派閥にお熱な保守爺どもは、そこが解らない
> ふんぞり返っているだけの勝ち組風情らにはそれが解らない
> どれ程に歯がゆいかが解らない
> どれ程に腸が煮えくり返っているかが解らない

 (機能不全に突き進んでいる政経に、正義なんか1ミリもあるもんじゃねえ)
 (十年後も同じように資本競争三昧やらかそうって未来に何を見る?)
 (国際金融資本ルールが同じままなら何も変わらない、もとい、パイは増えないどころか縮小だ)
(ぶっちゃけた云い方をすれば、国際金融資本の日本のパイプを担っていたのが麻生太郎だ)
(‥こう言えば、国際金融資本の性質と、格差を生み出す景気の仕組みがよく解るだろう)

3

令和3’10’26
東伊豆町・俳句
|それらしく吹かれ揺るるよ猫ぢやらし


|それらしく吹かれ揺るるよ猫ぢやらし 北のミサイル中ロ艦


> 総選挙の度に、北の実験ミサイルが日本海を飛び交う
> だが2021はさらに気合をいれてきた
> 誰も予想だにしない、中ロ艦隊が演習と称して津軽海峡から入って、大隅海峡を通過した

 (つまり日本一周だ、国際法上の領海侵犯には当たらないらしい)

> これはもう、自民党支援で繋がっていますから‥と告ったも同然なわけだが
> 有権者として良いように乗せられちゃうようなら
> 其は、猫じゃらしで、もてあそばれている猫扱いさながらだよなあ

4

令和3’10’26
磐田市・俳句
|ゆつくりと雲の流れし秋隣


|ゆつくりと雲の流れし秋隣 秋とは言えぬ気象の起伏


> 参考:【ツッコミ隊】温暖化VS氷河期化

5

令和3’10’26
焼津市・俳句
|爽籟や窓全開の理髪店

※爽籟(そうらい)‥清々しく爽やかな秋の風。


|爽籟や窓全開の理髪店 飛び散ろうともまずは対策


> コロナ禍対策なのか、床屋で窓全開だったらしい(本当か演出盛りかは知らんけど)
> それで風が吹いたら、切り落とした髪が散らばるわな
> エアコン入れられるほど売上が無いから、そっちの対策も兼ねてあるのだろう(秋だし)

6

令和3’10’26
浜松市中区・俳句
風評を拭えぬままや実る


|風評を拭わぬままに来たる秋 禍福倚伏ぞ自民与党


> 禍福倚伏(かふくいふく)
>:福の中に禍が潜み、禍の中に福が潜むように、災いと幸せは順繰りに訪れるものだということ。

> イケイケゴーゴーの政策気運ばっかりで、格差問題は据えおき
> それでよくもまぁ能力主義などとほざいてんよな
> できねーことは棚に上げて、やりやすいことしかやらねえのを不届き者ってんだよ
> 役人のお前らがその程度のくせに、ベーシックインカム批判してんじゃねぇよ
> 役人を担いでる輩にしたって同じだ(未だに過去形の化石の仕組みに何を期待してんだよ)

 (いい加減に腹を据えて目を醒ませ)
(パイプ競争なんかしたって未来得ず&蛇口は閉めっぱより流しっぱそれこそがお金様の本懐だ)
 (お金を貯め込みたくなるのはヒトの本能)
 (お前らのカネの使い方は、マゾ納め脳、使った気分にならないから見返りが欲しくなる)
(ちゃんと哲学やってねぇくせに、何が成長だよ、査定だよ、ふざけんな)
 (お前らの語る成長率=一次産業放棄率=自然環境崩壊率のままだろうがッ)

7

令和3’10’26
焼津市・俳句
|「触れないで」少女の恋の鳳仙花


バズりたや少女(をとめ)の恋の鳳仙花 ファーストレディーのマゾの如


> 苦しくったって 悲しくったって
> 皇后の席では 平気なの
> 陰謀が渦巻くと 目の色ひかるわ

 (‥「私に触れないで」‥なんとかび臭き花言葉だろうや)

> 鳳仙花という名前からして、ただ者に無き響きであるにも関わらずその程度では能が無い
> 時代は変わった、シンデレラ願望などと言う概念すらもどかしい

> ファーストレディーは嫉妬の対象、ファーストレディーは好奇の的場
> ならば、バズってなんぼや!!!

 (サドかマゾかと言えば、花言葉としては、マゾ寄りで決まりだろうよ)

8

令和3’10’26
掛川市・短歌
|チャンネルをかへてもかへてもグルメの画面休耕田が増えてゆくのに


|チャンネルをかへてもかへてもグルメ尽く 休耕田の増えるに不可解し


> 今どきのテレビはコロナ禍のせいもあり、取材収録を避けているのだろう
> するとどうしたってグルメ番組尽くしにもなるのだろう

 (なんという怠慢だろうや、NHKなんざとくにそれだ、金返せ)
 (むしろコロナ禍にまで徴収するな、せめて金額下げろ)

> とはいえ、休耕田が増えているのだ、使われている食材はどこ産にあるのだろう??
> きっと、そこも、お安く上げようとして海外産混みに違いない
> テレビ局なんざザイニチの集まりだ、きっとそうに違いない

 (せめて国内産オンリーにして貢献すべし)

9

令和3’10’26
牧之原市・短歌
|夕凪の白き砂浜寝そべれば村船漁の八丁櫓なつかし


|鰹追う掛け声高し八丁櫓 駿河の漁の誉れたり


> 八丁櫓は家康直々のお許しゆえに駿河の漁にだけ見られた独特のカツオ漁舟だったのさ
> (通常は、軍舟との兼ね合いで、一般向け仕様としては七丁櫓までだったとか)
> (戦無き時代に軍舟との兼ね合いってのも戦国時代の流れくさくて‥わらっちゃうけどね)
> (帆を揚げると、バイキングビッケの舟とさほど変わらないくさいz)

10

令和3’10’26
藤枝市・短歌
|茄子の花むらさきに咲き紫になほ実を結び夏畑を染む


|茄子の花むらさきに咲きなほ紫に実を結びぬる夏畑の艶


> ああ、そういえば、茄子の花も紫だな(無論、実は紫だ)
> 夏の畑の艶ピカと言ったら、そりゃ茄子の紫が一番さね

11

令和3’10’26
静岡市駿河区・川柳
|赤チンと仲良しだった膝も老い


|赤チンと仲良しだった膝も老い まさか膝痛「これの水銀?」


> 赤チンには加工工程に使われる水銀が僅かばかり混ざり込んでいる
> つまり劇薬を膝っ小僧に塗り塗りしちゃってた訳だな

 (そうするとそれが原因で老いてからの膝劣化が激しいとか何とか‥)

> ‥などと妄想してしまうが、マグロの脂身にも水銀成分は結構あるらしい
> マグロの水銀比は多分、核実験等で生成された成分のなれの果てとか‥
> 若しくは、散々に河川に流し込んでた果てかもしれないな(列強のやらかしだもの)
> 自分たちのやらかしてきたことを、しれっと語らずに、水銀は駄目音頭を掲げていると‥

 (でも一番に酷い有り様を見せたのは水俣だからなあ、しれっとやれちゃったと‥)

> 水銀成分が膝小僧に集まりやすいとか‥そういう疑いはどうだろうか?
> (水俣病を鑑みるに、骨回りへの影響は甚大に思われる)
> (老いの膝関節だけに無く、股関節の骨折もそれの類だったりしてな‥まぁ知らん‥)

12

令和3’10’26
富士宮市・通人の会
|秋晴れや空に吸はれし我が心

※中七「空に吸はれし」が気に入った


|晴れや晴れ 空に吸われし旅の秋 舌に御馳走 目に景勝


> 秋の旅ってのは、澄んだ空に吸われるように行かなくちゃいけねぇ
> 流れる雲にしたってそうさね、その先に御馳走があって景勝があって‥

 (冬に備えての本能なんだろうけど、旅は秋に限るのだよ)

13

令和3’10’26
掛川市・草の実俳句会
|キャンプ場木々つくる空天の川

※中七「木々つくる空」が何を語らんとしているのか解りません
(キャンプ場の木々の隙間から見えた天の川を詠んだつもりなのだろうか?)
(いやいやいや、普通に広場からの満点を語るだろう‥密だったのだろうか?‥)
(トイレ渋滞のキャンプ場もあったらしいし‥そういう事なのだろうか?‥)


|ソロキャンや湯気立つる飯天の川 幾ばく呷る無漏(むろ)の盃


> なんだかんだ言って
> 独りで観来る天の川が、一番にお気楽で、飯も酒もうまいというどうしようもなさ‥だなあ


|ガ島餓エ蝋燭デ炊ク天ノ川 米数粒ヲ匙デ粥ニス


> ‥おぼろげな記憶によると‥ガ島の話だったと思う

> なんでも食糧不足で一人辺りの一日の配給が米20粒だったらしい
> それを最初は生かじりしたりしていたのだろうけど‥
> 飽き飽きした誰かが、匙に米粒をのせてロウソクで炊きだしたのだろう
> 一粒あたりを2cm程度に引き延ばしてから食したのだそうだ

 (三日もすれば、多少なりと頭数が減る‥というか元気に無いのが激増する)
 (すると五日目あたりから、盗られる不安も遠ざかるだろうから‥と言う流れだったろうか?)
 (全員が毎日のようにやらかしたかというのでは、燃料事情を鑑みて有り得ない)
 (まぁそんな感じだったように思われる)

> ガ島の壮絶な飢餓事情を察して余りある話に衝撃を受けたものだよ

 (インパール作戦とか‥その手の困窮の経験の果てに)
 (硫黄島では、まるの鰹節を口に放り込んで待機とかなんとか‥)
 (籠城戦に打ち勝つためには、うま味成分が欠かせないのだった)


> ‥この手の話をガキの頃から耳にしていた世代は、ブラック云々について鈍感だったに違いない
> それのマインドが薄れた世代が、ブラックを口にし出したように思われる

 (‥ブラック経営の代表は、どうしたってプログラム系だろう)
 (まずは仕様の変更を現場に丸投げ、次に、発注そのものがキャンセル)
 (会社の責任じゃ無いのに、全部パー、ブラックというよりは詐欺被害に近い)
(ファミコン時代に、ざらにあったという話)
 (どうせカネもコネも無いだろうから裁判沙汰にもならないとされて、蔓延化したのだろう)
 (もろに直撃を受けたのが、戦中の壮絶な話を聞いて育った世代)

 (バブルが弾けると同時にその手のテレビ放送が控えられて観られなくなった)
(テレビ放映よりも、ゲーム化に予算が振られたくさっ)
 (ゲームになるとドラマ色リアルより、兵器性能一色に染まるので関心が低くなる)
(結果的に、攻撃性を身に付けて「ブラック」という合言葉を発するようになったとかなんとか‥)


> 今どきのアニメでも、予算の掛け方が違うなってのは、数視りゃわかる
> 質より量の一端を回されてきたと思ったら、要注意

> アニメ化の段階で‥ラノベ原作者が説明下手や面倒くさがりをやらかすと痛い目を見る‥
>(監督に聞かれたことしか返答していないようだとアウト)
>(監督の質もピンキリだけど、アイデアの量を解き放っておかないと糞にしか仕上がらない)
>(思考不足な辻褄が多い作品の場合はとくにそんな感じっぽ‥好いように改変されるくさ‥)
>(改変要素が多くなると、原作人気の度合いも未知と化するので、数打ちゃ当たる扱いに‥)

14

令和3’10’26
浜松市・えぼしやま俳句会
|尾根に日の残りて釣瓶落しかな


|尾根に日の残りて釣瓶落しかな 浮かぶ星空尽きぬ語らい


> 秋山登山に来てのキャンプの醍醐味は
> 何と云っても釣瓶落としで昏くなる山肌と、そこから一気に変わる星空さ
> そこからはもう、仲間との語らい三昧に更けていくのだった

15



> うた詠み終わります、ありがとうございました。



posted by 木田舎滝ゆる里 at 23:40 | Comment(0) | 名句にポン/2021中途から不定期分 | 更新情報をチェックする
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