2021年12月06日

【勝手句帳】r096(21’1203-21'1204)静岡新聞掲載分から

↓(14)向宜詠吟.2021/12/06

令和3'令和3'12'03
沼津市・きさらぎ俳句会
|浅漬と言ひしも手間のかかること

※ どこがネタになってるのかなんて、謎なぐらいの変容パターンなんじゃが‥


|「和発酵」食わぬ輩は異邦人 馬鹿にする奴異性物体


> ‥いつの頃からかは知らんが
> 欧米被れの中には、味噌汁を馬鹿にする輩が居り
> 漬物の類となるとさらに謎めいて見えるらしく
> 納豆ともなると、ウルトラに謎めいて見えるらしい

> さらに「くさや」ともなると、日本人の間でも好みが二分するが
> 兎にも角にも、日本には発酵食にそれの応用食が多岐にわたって見られる

> そういうものだけを食卓に並べて食事を済ますことは十分に可能だが
> 今や、ご飯と塩気中心のけちくさい食事に見えなくもない
> だが、その昔の冬籠もりとなれば、毎日がそれだったのである


> ‥それがトラウマにあるのかどうかは不明だが
> 欧米化にほだされて、日本の発酵食文化を馬鹿にしていた時代があった
> それを覆したのは、なんと外国からの日本贔屓の増化だったりとする

> だがしかし、彼らでさえ、科学的に分析されていないと納得できない輩連中だった
> 結果、腸内フローラルの発見、もとい理解へと及んだ

 (お前らはアホか、科学など知る由もなかった我々の先祖の舌を何だと思っているのか?)
 (つまり、どう考えたって、日本だけが別次元の発酵での応用スタイルを得ていたのだよ)


> それを鼻つまみ顔で否定してしまうクズなら
> そりゃ、先祖ガチャの甲斐も無く、ガチャ失敗に見えちゃうよなあ

 ‥ならばこう疑うべきだ
 発酵食文化こそが、日本たる日本人を造り出してきたのだと
 (発酵食に目覚めた外国人が、和文化寄りしだしたのだと‥)

 ‥振り返れば
 肉食に目覚めた帝国日本が戦争を悲惨なレベルへと昇華せしめ
 経済競争ルールに特化された戦後日本が、世界の食卓に貧困と飢餓を犇めかせたのだッ
 人類全体での腸内環境の改善こそが、世界に変革をもたらす鍵である(とかなんとか)

1

令和3'令和3'12'03
沼津市・きさらぎ俳句会
|農機具の小屋に納まり初時雨


|農機具の小屋に納まり初時雨 年度の締めや日本の田んぼ


> 今でこそ初時雨なんて言ってるけど、旧暦で言えば師走入りだよ(?)
> 二十四節気で言えば、小雪の頃合いだよ‥(千年前と比べれば、確実に季節が異なる)

> ‥だからだろう
> 刈田の後を漉き込む地域と、そうでないほったらかしとの差がある
> 無論、刈田の後の漉きこみなんて工程は、農作機械導入以降の技に思われるが
> さらに、ミミズを撒いておくのが土壌造りに適っているなんてのも近年の知見に思われるが

> ‥どちらにしても
> 列島に寒気の入り込む前までに済ましておけが、日本の稲作の年度締めになっている

 (ちなみに凩の前だ‥ここを押さえておけば、俳句での勘違いは起きないだろう)
 (とはいえ、凩報の後に紅葉が盛っていたりするパターンもあるからな‥謎)

2

令和3'令和3'12'03
沼津市・原茜富士句会
天高し大吊橋に富士の映え

※ググって出てきた写真からすると
とても「天高し」を感じられるような距離感には思われない
だがまぁ、一望できる見晴らしという点において不満は無い‥(が、曇っていると残念至極)
ということで、何かと過剰に陥りがちな富士山表現を総じて「富士うらら」としてみた


|富士うらら大吊橋に青澄んで 渡る歩幅で秋を切り抜く


> いやぁ本日、当たり日和だぁ♪富士山クッキリでラッキー♪
> 大吊橋からの眼下の紅葉も見事で、思わず写真撮りまくっちゃうよなぁ

3

令和3'令和3'12'03
沼津市・原茜富士句会
|放牧の牛の鼻息冬隣

※牛の鼻息が白くなってきたのは、朝だろうか?夕だろうか?
(人の息で考えても、高原の朝っぽいかと‥)

‥肉牛か乳牛かで言うと、圧倒的に乳牛らしい
となると、放牧のスタイルも場所場所になるので、朝としておくのが無難かなと
(搾乳の時間の都合なんてシロウトだから知らんで)

‥干し草より新芽を食わせた方が、乳の味が圧倒的に良いんだと
じゃ冬に牛乳売るなよ、全部バター&チーズに回せや(今やそういう空気)
(冬場に牛乳が無いと○○ミルクの売上も伸びて、誘導効果も伴い、バター価格も下がるかもと‥)
(牛乳販売には滅菌が付きまとうのでそんなの判んねぇ頭でしかやっとらんかったと‥正せや)


|放牧の牛の鼻息冬隣 まだまだ秋と肥ゆる朝影


> ‥秋ももうじきに終わりだ
> 鼻息の白くなりだした冬隣になろうとも、放牧の牛の食欲は、朝からひるむことなく旺盛だ
> ただの大めしぐらいの光景だというのに、どうして様になって見えるんだろうなあ

 (だが、地球温暖化のやり玉に挙げられちゃって、ヒト共に鼻息を粗くしていられない時代か‥)

4

令和3'令和3'12'03
富士市・彩俳句会
|かくれんぼ鬼の帰らぬ芒原


|かくれんぼ鬼の帰らぬ芒原 あの子は今も神隠しめく


> 昔にかくれんぼをしていたら、鬼のあの子が居なくなってしまい、大騒ぎだったのを覚えている
> あれは幻でも無く、確かに発生した事案だった

> 大人たちは神隠しなどと口にしていたが、どうにも人さらいに出くわしたとしか思えない
> 今から思えば、誰も見ていないかくれんぼの鬼はまさに目の付け所だったのだろう

> だが、人さらいはどうして子どもを掠うのだろうか?

> 誰がどう考えたって、奴隷の如き扱いに陥るに決まってる
> ならば、日本には奴隷文化なんてありませんでしたと、胸を張れるような中身には見えてこない
> この国の感覚は、都合の悪いことには蓋をしてすっとぼける‥(その癖は確かで間違いがない)

 (‥需要があるから掠われるのであり、それの痕跡が無いというのも謎すぎるけど)
 (ならば、歴史に登場する妾の子とした釈を、そっくりそのままに置き換えもできるはず‥なんて)
 (その人物を異世界転移してきた扱いにしても何ら問題ない‥作家冥利の着目かもなんて‥)

5

令和3'令和3'12'03
富士市・彩俳句会
|渓流に架かる吊り橋山紅葉


|渓流に架かる吊り橋山紅葉 茨の道や吾が通学路


> ‥やれやれ見事な山紅葉の通学路だなあ
> ここに生まれて良かったと思える自慢のひとときだ
> だが、強風(横風)ともなると、死に物狂いで吊り橋を越えて行かねばならない茨の道だ
> 台風ともなるとアウトなのでさすがに対応されるが
> どこかに恐いもの見たさを誘っていて、名残惜しかったりとする

 (自慢するからには、喰らい尽くしてから語るべきとの欲求に、どこか駆られるのだろうなあ)

6

令和3'令和3'12'03
富士市・彩俳句会
|十団子の色なき風に吹かれゐぬ

※十団子(とおだんご)‥宇津ノ谷では、当時、小さな団子を糸で貫き数珠球のようにして売っていた。
地蔵菩薩の教えで作り(夢枕?)、子供に食べさせると万病が癒える‥謂われだったらしい。

※異世界転移しなくても、夢枕に現れてチートスキルを授かるパターンは有りだろうか?
(いやいやいや、そう考えると、デスノートはそれの部類に当てはまりそうだな)


|十団子の色なき風に吹かれゐし 宇津ノ谷手前のとろろ汁な
|そっぽあり色なき風の十団子 三色推しぞ旅の見栄


> ‥ああ、なんてこったい(江戸期のお伊勢参り歩き旅の設定)
> 宇津ノ谷の手前で、オススメのとろろ汁を列び待っても食べるべきだった
> そんなこんなで、腹が減り
> 宇津ノ谷の茶店でこうして団子を頼んだものの、何の変哲も無い十団子だった
> これは、三つほど摘まんで、残りを懐に仕舞い、旅途中に小腹の空いた頃合いに食す物だ

 (せめて三色団子だったなら、たらふく食っても見栄っ張りも利くだろうに‥トホホ‥)

7

令和3'令和3'12'03
静岡市・風の谷句会
|掘る毎に歓声上がる藷畑

※児童の登下校ネタに並んで多いのが、園児の芋掘りネタである
だがしかし、運動会ネタはほとんどねぇ(部外者入れないし、外から見てもさっぱりだからな‥)
今や、駆けっこでは順位を付けませんとか‥前時代のトラウマを爆発させてるし‥
(だったらテストでも点数制度を止めて、ランク認定付けぐらいに置き換えろよ)

‥問題の頭にランクをかざして、解けたランクの度合いで総合判定しろ
検定試験何級問題みたいな空気があると、ランクに合わせて解いてやろうって空気にもなるはず
(そうになっていないのは、文科省官僚の過去のトラウマを抹殺したい願望にしか見えず)
(潔く負けを認める気概に欠く輩が、教育の都合都合に競争を盛るんじゃねぇwww)


|掘る毎に歓呼つんざく藷畑 園児の掴む渾身の秋


> 園児の芋掘りはいつも盛大だ、出来レースなのにしあわせ一杯だなあ


> ‥なら、大人だってやりたいよねぇ
> だったら食料配給訓練だ、どっかの耕作放棄地を藷畑にして盛大にやるべし
> 管理予算で雇用を発生させれば、ただの生活給付とは違って、百姓育成もできるん

 (重労働はしんどくても、口と知識はまだまだ現役農家はいくらでも居そうだし)
 (バイト集めれば、とりあえずの稼働に無理なんて無い‥そのついでに講習ありきだろう‥)
 (土方の仕事にあぶれた者には、重機免許持ちなんかざらだろうからな、程度規模狙える)

> 収穫期にはそれこそ、訓練目的で募って、指定数に限りお持ち帰りできるという中身
> 一日で終わらせる必要が無いので、空気で家族連れ予約制みたいな感じになるだろう
> ちょっとした秋祭り話題を提供できる(地方行政裁量でとっととやらかすべし)


 ‥そもそもだな
 食料配給にしたって、土地と生産が無かったら配給されねぇんだぞ(国は思考停止中で糞)
 農家は超高齢化なので、50年後には、慢性的な配給下に切り替わっても不思議は無い

 (さて問題です、その時に、ボロ儲けできるのは誰でしょう?)
 (国が買い取る価格ってのは、市場価格関係ないからね‥いい加減に空気の先を読めや‥)
 (議員の多くは、資産が少ないように見えても、農地を得ていたりするんだぞ)

8

令和3'令和3'12'03
静岡市・風の谷句会
|幼日の赤松の山 茸狩り

※「ぷっクスクス」‥そのまんまの下ネタ連想に(爆)
(松茸は、赤松を中心とした特定周囲にしか発芽しない)
(なるほどなるほど、若い頃の筆先の先は赤いですからねぇ‥まんま掛詞かよ‥)
(赤松と名付けた先人らって‥相当の物好きであり、且つ、識眼達者だったんですね)


|ボッキンの赤松笠のキノコ狩り 異世界村で筆おろす秋


> ‥家族で秋の山に茸狩りに来て
> 茸探しに夢中になっている内に、気がついた時には、ボクはひとりで、はぐれてしまっていた
> 家族を探そうとして彷徨っていると、見知らぬお姉さんがぼくの方を見てクスクス笑っていた
> 何だか怪しい気配に、遠ざかろうとして撒いたつもりだったけど
> いつの間にか、山の中のままなのに、古民家風の家が建ち並ぶ奇妙な里に出くわしていた
> 歩いているとどこからともなくお姉さんたちが現れてボクのことを怪しく見て嗤ってきた
> よく見れば、先程に見たあのお姉さんも‥居て、ボクと目が合うなりこう言った

 「村さようこそ、ここには気の良いお姉さんたちしかいねえがら、遠慮なくしてけろや」

> フードをおろしていたお姉さんの頭には、明らかに獣風の縦に長い耳が生えていて
> いつの間にか、毛並み見事な尻尾を頻繁に振っているのは、好意を持ってのアピールに見えた
> あのお姉さんも、あのお姉さんも、あのお姉さんも‥みんな耳と尻尾が獣のそれだった
> ここって、まさかの異世界半獣人村?(へっへへへ)

 (どうやら今夜、ボクの少年期が、モフモフで幕を閉じるらしい‥)

9

令和3'令和3'12'04
三島市・銀杏樹短歌会
お陽さまはいちょう・かえでをほろ酔わせ秋の宴で黄・赤に染める


|ツケに酔ひ赤・黄に染まる山紅葉 木枯しまでと貸し剥がされき


> 木枯しが吹くと、木々がすっぽんぽんにされる様を思うに
> 秋山の紅葉とは
> 太陽が光という酒をツケで注いで、木々を酔わせていたように‥見えなくもない

 (お代がすっぽんぽんとは、安いのだろうか?高いのだろうか?)
 (まぁそんなことより、無理矢理に酔いから醒まされてしまうとは‥まさに酷な人生だ‥)

> 太陽ほどに食わせ物も居ないという事だろうなあ
> もとい、それを言うなら、やはり風という事だろうか‥

 (ああそうか、睡眠中の夢から醒めるって、まさにそれって事なんだなあ)

10

令和3'令和3'12'04
裾野市・鈴木図書館短歌会
|里芋の葉に銀色の水の玉ひととき揺蕩ひはらりと零る

※芋の葉の露‥秋の季語「七夕」の傍題(?)
こんな化石くさい季語は、枕詞と同列でイレギュラーの扱いだろう
もしくは、形式張った俳諧の流れと解釈しておく程度で十分に思われる
(ぶっちゃけ、七夕が夏なのか秋なのかなんて糞どうでもええ)
(秋っつたって、お盆の翌日辺りとか‥ほんと謎)


|芋の葉の銀色しずく揺蕩ふと 星の出逢ひを占ひ溢る


> 芋の葉の朝露が風に揺れて右往左往しているのは
> どうにも七夕の出逢いを占っているようで、見れば、あっちでもこっちでもやらかしている
> なんともまぁ恋占いという奴ほど、尽きるところ無きお遊びだよなあ

 ‥どいつもこいつも本心じゃ
 当たりもハズレも関係なしに、食っちまえって釈にしか能がねえのになあ
 (占いのドキドキってのは、本来、吉凶の双方に価値を見いだして居ないと成立しないのだよ)
 (そこを片っぽだけに的を絞った占いってのは、恐怖を煽り、不運を嗤う似非だよね)

> 人生の価値観や選択支は一つでは無いとした出発に無き占いは占いではない、ただの与太話だ

11

令和3'令和3'12'04
裾野市・鈴木図書館短歌会
|コスモスの群れて咲く中に身を置きて空の青さに吸い込まれたり


|寝転べば群れしコスモスのぞき来し吸われんばかり澄みし青空


> コスモスの群れてるそこに寝転べば
> コスモスに覗き込まれている様に思えたと思いきや
> 実は実は、その向こうの澄んだ青空とばったり目があったりして
> 吸い込まれんばかりの秋を堪能しちゃったんだよ

 (外で寝転がってみるのも、たまには有りなんだよ)

12

令和3'12'04
掛川市・なでしこ短歌会
秋晴れの朝のひととき衣ほす君の笑顔に生命長らふ


|衣干す妻に爽やか朝日差す 外干し終えりゃ色なき風に


> なんだかんだ言って、妻の衣干す姿は、秋の朝にこそ清々しい
> でもなんだ、近頃は、干して帰ってくる度に、色なき風に様変わりやがる

 「ちょっとは手伝ったらどうなの‥」

> まったく女同士ならまだしも、男に衣干しながらの会話に何を期待しよってんだよ
> 男が、外で衣干ししたってな絵になんかなりゃしねぇんだよ

 (ああ、昔は良かったな、なんだかんだと女の見せ所見せたげで一杯だったっけなあ)

> まぁそう考えると、男の見せ所を見せられない‥‥でもあるな、まぁしょうがない

13

令和3'12'04
掛川市・なでしこ短歌会
|人里にさ迷ひきしか小だぬきはに横たふ骸となりて

※縄手・畷(なわて)‥1.田のあいだの道。たんぼ道。あぜ道。2.まっすぐな長い道。


|なわて死すこれより先はづづら折り 倒産・失業・自己破産


> ‥ブースター接種とはなんぞや
> それは誰しもが「死へのブースター」「死への推進」という連想をやらかしている通りだろう

> ‥のほほんとしていては
> まっすぐな長い道などどこにも無くなっていることにすら気がつけやしない
> 気がつきゃ、社長が死んで、重役が死んで、解散倒産にだってなりかねない
> 大手が、次次に変容を始めたりしたら、相当に深刻だ

 (まぁ老害が消えてスッキリしちまったならチャンスもあるだろう)

> だが九十九折りだ、失業を辛くも脱したとしても
> 多くは流されて失業し、自己破産を選択せざるを得ないだろう

 (すでにもう、それの地鳴りは鳴り響いてあり)

14



> うた詠み終わります、ありがとうございました。



posted by 木田舎滝ゆる里 at 19:58 | Comment(0) | 名句にポン/2021中途から不定期分 | 更新情報をチェックする
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