2022年01月26日

【エンコードレシピ】AVC-Q(金色立ちの二度揚げカツ版)

↓12)記稿.2021/09/19


金色立ちの二度揚げカツや春の風 夢はコックと駆け出しにけり
 

※ 金色立ち(きわだち)

> なんて美味しそうなきつね色なんだろう
> それでいて衣はカラッとサクサク、中はジワッとジューシー
> あの味を自分でも手掛けてみたくてコックを目指した
> (もとい毎日食えるとしたらコックだろう‥とした食いしん坊発でもあったわけだけど)



 ‥今回レシピでとりあつかうソース解像度は、1080p,1080iになります
 とりあつかうダウンコンバート解像度は、576pのみです
 (720pや1080pへの応用にもなるので、ここらで576pでの金色まりとやらをまとめ置きます)


> ではまず一次処理です


 ※ 一次処理の際、1080pは、23.976フレームが対象です
 (24pや29.97pものは、ここでは対象としません)
 インターレースは、29.97iをBob処理して、59.94フレームで扱います


 ‥XMedia Recodeにてmkvを選択
 Ut.video(コーデック)を選択
 1080ならフレームレートをオリジナルそのまま
 1080ならフレームレートをオリジナルから59.94に変更

 カラーモードを双方共に、YUV4:4:4Planar24bppに変更
 (※ここでGBRを選んではいけません、再エンコードなら特に、色ずれの原因と化します)


 ‥音声トラックは、好きにやって下さい
 (まぁこの段階なら無難にコピーでしょう)

 ‥クロップ/プレビューにて

 幅:3072‥(1920×1.6)
 縦:1728‥(1080×1.6)
(1.6倍は576pダウンコン専用なので、720p、1080pの際には別の拡大比を選びます)

 スケーリング:双三次スプライン
 ディザリング:自動
 アスペクト比:オリジナル


 ‥1080iならインタレース解除します(目のチェックを外す)

 使用するフィルター:Yadif
 モード:時間軸&空間軸のチェック(Bob
 (※Bob指定そのものが、≒60フレーム化とセットです)
 順序:自動.


> 一次処理における444拡大とした目的は
> ソース解像度のままやりだすと、Bフレームの劣化になるのでそれの回避です


 ‥ここでの手法は、420jpg画像→420webPの際に、色劣化を避ける有効な技でもあります
 (その場合、ソース画像の解像度により、有効な444拡大比が多少変わってきます)


> 静止画とは違って、動画なので
> 一次ファイル作成時には、それなりに空きHDD容量が必須です
> そういう意味では、プロ仕様と申し上げても差し支えなく、手間暇が猛烈に掛かります


 (尚、一次処理したファイルは、VLCプレイヤーでの再生ができません)
 (なので、映像の状態を確認したい場合は、AviUtlに読み込ませるのが適当です)



1-12)1 一般

> ↓より、二次処理の設定になります

‥テレビUSB挿し前提なので、MP4(形式),MPEG-4AVC/H.264(コーデック)を選択
‥音声は、AC3(576Kbps)など‥HDテレビ側で6chに対応しています‥(ご自由に)
‥HDテレビ側の有効ファイルサイズは、音声等を含めて4GBまでです
‥(尚、mkvへのコンテナは、折角のキュルキュルシークが難ありに‥その都度確認を‥)
‥(4GB以内のソースは、音声を詰め替えるだけで、テレビUSBで再生します)
‥(但し、オープンGOPものは、すべてにおいてテレビUSB挿しでシークできません)


モード:変換
コーデック:MPEG-4 AVC/H.264
言語:なし
フレームレート:オリジナルを保持
カラーモード:YUV 4:2:0 Planar 12bpp

レート調整モード:品質

品質:(1080→576)アニメ
  :(1080→576)実写

プロファイル:High
レベル:5.1(1080p→576p),5.2(1080i→576p)

プリセット:標準
Tune:無効
フレーム-パッキング:なし
Open GOP:□
キーフレーム間隔:‥(1080p→576p),12‥(1080i→576p)
最小GOPサイズ:1
表示モード:プログレッシブ
スレッド:0
強制的に固定フレームレートのタイムスタンプを生成:オン



1-12)2 ブロッキング軽減

ブロッキング:オン
ブロッキング軽減 - 強度:0
ブロッキング軽減 - 閾値:0



1-12)3 B-フレーム

B-フレーム数:(1080p→576p),(1080i→576p)
B-フレームモード:なし
適応型B-フレーム:最適
B-Pyramid:なし
B-予測ウェイト:オン
B-フレームバイアス:0



1-12)4 マクロブロック区分

適応型DCT:オン
I8x8:オン
I4x4:オン
P8x8:オン
P4x4:オン
B8x8:オン



1-12)5 レート制御

VBVバッファサイズ:0(自動設定)
VBV最大ビットレート:0(自動設定)
VBV初期バッファ:0.9
可変ビットレート:10000.0(最大値)‥(100→10000に自動薄字を積極的に選択)

量子化圧縮:0.512‥(1.6倍拡大時→576ダウンコン専用、打ち込んだら即リストに登録必須)

※ デフォルト1080解像度時(0.6)×1.6倍率÷(1080÷576比)=0.512

先読み:240‥(最大値250)
Lookahead Threads:0
Syne Lockahead:240‥(最大値250)
MB-Tree:オン


※ Syne Lockaheadの規定値は(-1)のようですが、それが何を意味しているのかは不明。
(最大値が同じにあることから、先読みの値と同じに思われます)


※ 先読みは多ければ多いほど、メモリーを必要分多く使用します。(複数アプリ起動時には注意)

  AVC-Qにおいて、(240)もの先読みの用とは
  見映えの好い動きをするGOP構成を狙った用になっています。
  それが、シーン変更感度(89)の特性らしい‥(どうせなら(30x10)まで欲しいz)

 ‥だがしかし、プラグインとしてのそれが
 どれぐらい正しく機能しているかという点に疑問が生じてしまっている‥orz



1-12)6 動き推定

M.E.範囲:48

※ デフォルト(16)×1.6倍率×(1080÷576比)=48
AVCでは、基本的なマクロブロックが16×16です。
なので、同サイズのリップにあればM.E.範囲(16)で十分ですが
ダウンコンバートの場合は、そうではなく、比率に則したM.E.範囲で動き解析をすべきです。
これを違えてしまっていると、ボケ感が伴います。


シーン変更感度:89‥(キュルキュルサーチ位置職人)

M.E アルゴリズム:SATD Exhaustive Search‥(テクスチャー崩れ抑制効果有り)
サブピクセルリファイン:FUll RD
Chroma M.E.:オン
P-フレーム予測の重み:スマート解析



1-12)7 量子化

量子化最小値:‥アニメ,12‥実写
量子化最大値:69
量子化最大値(Delta):4
IP比率:1.4
PB比率:1.3
彩度QPオフセット:0
輝度量子化のデッドゾーン(Inter):21
輝度量子化のデッドゾーン(Intra):11
AQモード:暗いシーンのバイアスを自動分散
AQ強度:1.0‥(固定:デフォルトが一番)


※ AQ3(暗いシーンのバイアスを自動分散)に鎖動する項目が
 どうにも、量子化最小値を始めとした量子化に絡む値のすべてと、量子化圧縮値という事らしい

 これらの値を正しく鎖動させると、すべてのマクロブロックが正方形で扱われるっぽ
 (長方形としたマクロブロックは、誤差許容とした形状だったくさっ)
 (とはいえ、実際には動き向きに長方形処理もされつつ正方形をならべ得るのだろう)


※ {CRF:qpmin}={1:1.5}とした比率は、qpmin(9)を超えて、二桁になると怪しくなり
 どうにもそれより上のCRF値には、(9)もしくは(10)止まりで良いらしい
 (AQ3との鎖動が、発光の処理に絡むっぽいので、昏いと思ったら調整してみるべきかと)



1-12)8 量子化設定

Trellis:常時
Psy-Trellis強度:0.00
Psy-RD強度:1.00‥(固定:デフォルトが一番)

参照フレーム数:(1080p→576p),(1080i→576p)

ノイズ減少:0
参照フレームMix:□
CABAC:オン

DCTなし:オン
‥(DCTありとは、折角計算した細かい端数値をなかったことにする判断)
‥(結局、レート調整やらでぶっ飛ぶので、ここで無理に誤差誘導する必要も無いかなって感じ)

Fast P-Skipなし:オン
‥(Fast P-Skipありとは、Pフレーム間での細かい近似計算をパスして手抜きする判断)
‥(HEVCになると名を変えてデフォルト高速化採用にてどや顔やらかしてます)
‥(その結果、青み成分が多い場合、バンディング系の失敗をやらかしがち‥とかなんとか)
‥(だがバンディング発生の本質は、ビット×ブロック不足による複雑化計算のなれの果て‥)

心理的エンハンスなし:□
PSNR算定:□
SSIM算定:□



1-12)9/ビデオユーザビリティ

ビデオ形式:指定なし
カラー優先度:指定なし or BT709(720p)SMPTE170M(720p未満)
行列係数  :指定なし or BT709(720p)SMPTE170M(720p未満)
伝送特性  :指定なし or BT709(720p)SMPTE170M(720p未満)

※ SD系サイズにすると、色みがBT709からBT601に変更されます。



> ソースの状態を忠実的に確認したいなら【テレビ設定】好逸シネマでの視聴がオススメです。
> 派手な発色が良いなら、【テレビ設定】好逸ダイナミックがオススメです。


 ‥色が出てこないと思ったら、「エコナビ」のオンオフを確認しましょう。
 (仕様なのか、エコナビをオン指定しておくと、明るさオートの効きが逆になるようです)
 (気になるようなら、自分の使い勝手に合わせましょう)



1-12)10/クロップ/プレビュー

クロップ/プレビュー

##インターレース解除##

##クロップ##
P4x4をきちんと効かす為には、16:9である用があります。
(1440のマクロブロック数(90)が4で割り切れない事に因る)
なのでAVC-Qでは、4:3とした解像度比を扱いません。

##パディング##
‥ソースが4:3のものは、その都度、黒帯付き16:9にするべし
‥1440→左右(240)(1.6倍比→384)
‥始めから付加されているものは、操作せずにそのままになります



##解像度##
幅:1024
高さ:576
スケーリング:双三次スプライン
ディザリング:自動
アスペクト比:オリジナルを保持、又は[16:9]


 ※スタンダードなバイリニア方式は、同じ解像度でのリップ前提です。
 解像度変更しようってのに、バリバリのバイリニア方式を使用しては
 それだけで、色みを即誤差劣化されちまいまーす。

(BT.601とBT.709とで色が変わりますが、それ以上に違ってしまうのでーす)



1-12)11

 ‥クロップ/プレビューには
 Video項目の隣にAudio項目があります。
(作品ごとに音量の差はあるので、常に一定に整えたい用途にはお好みでどうぞ)

 ‥尚、調整しない場合、AC3では、ソース毎にバラツキが出て唖然としちゃいまーす。
 その調整を省いて楽をするには、テレビ側の音声バランスを設定し直せば良いんです。
 それの調整値が↓になります。

 AC3でコンテナする場合の参考
 (テレビUSB挿しでは、AC3の5.1chを認識します)


 ‥保管目的にロスレス音声をmp4にコンテナしたい際に、複数コンテナという手もありますが‥増量確実です。
 その際の候補に、DTSでのコンテナが挙がりますが、DTSに置き換える際には注意が必要です。 

 なぜか、動画エンコード時のDTS置き換えは、lossyに制限される模様です。(wavとは扱いが違うらしい??)

 基本的にコピペであれば、DTS24bit(2304Kbps)でもロスレス移動できますが
 XMedia Recodeでは、始めから再エンコード指定できない扱いです。


 ‥選択できる字幕を付けたければ、そこはmkvにコンテナするしかありません。
 4Kテレビなら、詳細まちまちながら、mkvの再生に対応しています。
 でもまちまちなので、その4Kテレビで選択字幕を表示できるかまでは不明です。
 (wavに対応した4Kテレビもあるようですが、どこまで対応しているのやら‥)



1-12)12

 ‥今現在の720pダウンコンの状況は
 予想として、アニメは死んでる感じで、実写のみ有効と見ています。

 実写の際は、全マクロブロック正方形化の威力から、1.5倍の2880×1620の方がよさげでしょう。
 1.333‥倍だと、高いCRF値の際に灰色の中間色が多くなって来そうな感じがあります。


> いやぁもう、テレビUSB挿しなら、576pで十分ですよ


 (それより、XMedia Recodeのアップ版が未だに落ちるんじゃが)
 (リストに複数入れようとすると落ちるんじゃが)
 (こういう流れがあると、トーンダウンせよって‥言われてる感じ‥)

 ‥ダメUP版からx264 core 164 r3081にアップデートされとるんじゃが
 (裏技で、ダメUP版からx264.dllをぶっこ抜いて、3.5.4.8に上書きしとるz)



posted by 木田舎滝ゆる里 at 20:20 | Comment(0) | AVC-Q | 更新情報をチェックする
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