2022年04月13日

【異世界】魔法学校から冒険者ギルドまでの魔法使い比が怪しい

↓5)記稿.2022/04/13

> 魔法学校の表現の多くがハリー・ポッターの影響に思われるが(未だ視てないけど)
> それはそれで異世界側の世界都合に沿っていないおかしさに満ちている


 ‥異世界モノの魔法学校の生徒は、なぜか、貴族の子息令嬢を前提とする
 貴族だからこそ、はじめから才覚無き者は門戸を叩かないはずでも
 魔法の才覚ゼロでも通わされていたりするのも貴族の子息令嬢だったりする
 (それは、お家を保つための品定めとした社交場扱いでもあるからだ)

 (社交場扱いなら尚のこと、勢いのある商人子息令嬢とした特例があってもおかしくない)
 (但し、身分格上の学校に通いたいだなんて、よほどの策略家か人垂らしかのどちらかだ)

 というあたりでこれをそのままに解釈すると

 冒険者ギルドの魔法使いの七ー八割からして、貴族様という事になりかねない
 すると冒険者パーティとて貴族世界の入れ子式だ

 (庶民からしたら、冒険者ギルドだろうと自由なんてどこにも無い空気に違いない)


> だが、そんな比率で表現されている様子はほぼ見受けられない
>(なら、そこには、未だ表現されずにある見落とされた要素があるということになる)



1-5)1

> ツッコんだ見方をしよう


 ‥創作側が思い込みにも
 冒険者ギルドに居る側を概ね庶民だと定義していて
 彼らの多くにエリート貴族以上の覚醒を垣間見てしまうのも、主人公絡みのせいもあるにせよ

 それでも、魔法学校での成績優秀者ともなれば
 近衛兵やら王キの研究室やらに配属されるエリート中のエリートなのだから

 彼ら以上に成長速度を高めに見積もってしまうと言うのも、如何だろうか?
 (この辺はゲーム感覚とした影響が大に思われる)


> 繰り返す、貴族の魔法エリートたちを追い越して仕舞いかねないほどの才覚を
> 庶民が、エリートの後年齢から、覚醒する率が、魔法でこそ高めとした空気差はもどかしい


 そりゃ冒険者にもなれば、常に戦場に身を置く立場だし
 意識をそちらにしっかりと据えていれば、自ずと飛躍的に高まる何かは有るだろう
 そこは、任務でしかない貴族とは違うにしても
 魔物の出現が甚だしくもあれば、同じなわけで

 経験の場数ありきとした内容に落ち着くのだろうけど

 だがしかし、それは剣とした見立てであればこそで‥
 魔法とした見立てにおいて適正なのかどうかなど誰も知らん

 (魔法には加護が必要だとか、回数制限があるとか‥その他諸々の違いが見られる‥)
 (環境的にも圧倒的に貴族で有った方が有利だったりする‥それが異世界だ‥)
 (だが、イベント発生クリア次第でどうにでもなるのもまた異世界だ)


> 仮に、剣と同じに成長できるのなら、魔法学校とした位置づけに何の意味があるのだろうか?


 ‥なればこそ、剣に道場はあれども、魔法使いは人見知りばかりなので道場とした趣には無い
 とした事情含みだったりのなれの果てが、魔法学校創設の流れだった‥とかなんとか‥

 (それが結果的に、利権大好きな貴族で固まっちまい、その手の魔法学校になったとかなんとか)
 (つまり、魔法を貴族にしか扱えないとした条件付けにしてある世界観は、それ臭いのだ)



1-5)2

> 一概に、魔法を使えるのは貴族だけとした条件にしてしまうと
> 冒険者ギルドの経営からしても貴族が握っているモノと考えざるを得なくなる


 ‥魔力による鑑定もできずに、持ち込まれたモノを誰が確かめるんだよ
 そんなのは、魔法で自動的に識別する何かが有るから大丈夫とした思い込みそのままだ

 それにしたって、その手のキワモノを誰が取り扱えるのか?‥とした話をしている


 ‥たしかにギルド登録カードとやらの取り扱いには、その手の貴族にしか扱えないとした
 キワモノ臭き裏がありそうではある

 だがしかし、そんなのは用意された道具にあるだけで、扱い方を知っている範囲内での利用だ
 貴族でないとならないような判定が、セキュリティのなにかしらにあるなら別の話だが
 それにしたって、その様な判定の仕組みを取り入れてある時点で、自由無き異世界だ

 と考える前に、戦争沙汰にもなって貴族が入れ替わったら扱えなくなる
 という事にならないように、冒険者ギルドカードは旅行ビザよろしくに統一仕様されてある


 だがそれにしたって、王族にしか作れない道具と貴族にしか扱えない道具での差は大きい
 扱いに関しては、貴族になくても十分だろう
 そのようにしておかないと、貴族不足に陥る度に、ギルドが街から撤退としたオチになり兼ねない


> 元々の近衛兵不足の足しなのが、冒険者ギルドにあるのなら、そんなオチにあろうはずがない



1-5)3

> そんなこんなで、冒険者ギルド経営は、貴族の管轄にあるとした空気には無い
> 多くの作品でそうだし、そもそものギルドの意味が、職業別組合とした中身にある


 ‥それの経営に対して、領主が逐一口を挟むようでは意味が無い
 だがだからといって、ギルド登録カードの性質からして、貴族の側の影響が一切無いとも言い難い
 とはいえ、国王の認可は当然だ(なので、そこの絡みこそが異世界モノながらとも言えそうだ)

 そんなこんなで、ここでは、冒険者ギルドの受付担当に求められる技能を考えてみよう


 老いぼれた魔法使いの就職先とした扱いに描かれるのなら
 それはそれで豊富な魔法に関した知見が求められることになろう

 だが、受付は若さに溢れた美人が相場と言わんばかりに描かれる

 それはそれで、受付に美人雑ざりは有り体の想定でも
 むしろ老いたベテランが見られないのは不可解しい


 ‥魔法を使える職員がいないのではお話にならないにせよ
 魔法を使えずとも、冒険者が持ち込む様々なブツを鑑定する上での基礎知識ということだけなら
 普通に代替はできるだろう

 (買い取りの際に、いつもいつも長い行列尽くしでは)
 (どうしたって、冒険者ギルドはブラック企業さながらだ)


> 冒険者ギルドの受付職員が、人材不足でトコトン使役されているようだと
> 買い取りにしたって怪しくなって来よう


 ‥依頼の貼り紙の中にギルド職員募集が見られたっておかしくない
 そしてそれが慢性化しているのなら、ギルド職員の側にストライキがあってもおかしくない
 そのストレス理由を、ギルド側になく、冒険者側に向けるのは至極当然だ

 なぜなら、ギルドは他所の業者に持ち込まれると立場が薄くなりかねないと言うことで
 業者に持ち込むよりも高値での買い取りを実直にこなしてあるからだ

 (だから、無駄に行列ができてしまうほどに繁盛しているとも言える)

 それの仕事を格下扱いしてしまうのか、面倒くさそうに見てばかりなのかは‥謎にせよ
 協力する冒険者が慢性的に居ないとした空気はどうしたって怪しい

 (そんなのは、逃げ足が速いだけのだらしなさにしか見えてこない)
 (ギルドは最後の砦でもあり、ギルド職員は最後まで残らざるを得ない立場なのだから)


> そこで、そのような人材枠を積極的に見出そうと思うと
> 魔法学校を設ける前に、そもそもの商業&職人学校があるべきであり
> その授業の中に、魔法の才覚を確認する授業があっても良い
> 才覚がなかったとしても、知的好奇心の旺盛な者にも門戸を開くなら
> 将来的にギルドの受付なりどこかの秘書を請け負う上でのカリキュラムが有っても良いのである


 なので、魔法学校を貴族の専売特許のようにしか描かれていない風潮は不可解且つ謎なのだ


 ‥少なからずとも、商人の子息令嬢を前提にした
 その手の基礎魔法科とした筆記中心の科目があったとておかしくない
 (無論、魔法をある程度実践できる生徒がいた方が、より深い学びに結びつくわけである)

 そして、これはと思えるほどの才覚の持ち主が生徒に居たとしたら
 彼・彼女をわざわざ貴族様の学校に紹介してしまうのは勿体ないところかもしれない
 (護衛の用からしても、自分ところの自衛団に抱え込もうと考えるのが筋で)
 (貴族の魔法学校側に送り込んでも良いと考えるのは、相当にコネが働く場合ぐらいだろう)


> 国家群が対魔物対策に魔法を扱っている世界での教育とは、そのぐらいの流れにあるはずだ
>(魔法と言えど、貴族だけですべてが回っているような空気は、馬鹿丸出しでどうしようもねぇ)



1-5)4

 とはいえ、盗賊や魔物による被害が日常茶飯事だと言うことでは
 誰しもに安心して学びを与えられるとは限らない

 (中世時代の西洋と江戸の差を見てもそうだ)

 戦争ありきによる路頭落ちとした孤児の存在は如何ともし難く
 それへの援助を誰が行うのかとした取り組みからして
 上から順番ともなれば、普通学校としたアイデアからして実現はもどかしい


> なので、商業学校とした趣だろうと、精精が理解のある王国の学校の中に
> 魔法を学ぶ前段階とした適正を見るための学年が有り
> もしくは、その手の科目が有り
> その中から、魔法の才覚を見込まれた者が振られる組分けとしたstep-by-stepがあるべき話だ


 そしてそのような学校制度を見る国では、ガツガツした貴族が増殖する傾向には無いと思う
 見込みのありそうな商人の子息令嬢をうまく使おうと考えるのが流れで
 それが場の空気ともなれば、商人側としてもつき合い方も違ってくるわけで
 歯車が噛み合うことでの売上増化は、末端に至るまでのつながりとしたテーマを描くに適当となる

 だがそれにしたとて、魔物ありきであればこそだろう

 人同士の争いしかないのだとしたら
 余程に気をつけていないと、すぐに怪しいだけの話にだってなりかねない



1-5)5

> 例えば治癒魔法だ


 ただでさえ取り合いになるだろう魔法使いの中に、聖職者とした部類分けが発生する
 それが治癒魔法だ、しかも全体治癒の魔法ともなるとどこで使うべきかという話にもなってくる

 それでなくても、不思議と治癒魔法使いとした立場の者はさらに希少なのだという(?)


 それならそれで、戦で傷を負った者が担ぎ込まれる場面に
 治癒魔法持ちが、トリアージとばかりに一人一人を前提にしてしか治癒できない
 というのはどこか違うのではと疑わざるを得ない

 その様な場でこそ、全体治癒魔法を駆使するべきであり

 その手の治療を行うことを前提にしたら
 毎日の何時と何時に執り行うとした定時制限であり
 それは、トリアージという内訳に無く
 その時間までに生き延びられる程度の治療を施すことにポイントが置かれるべき話になってくる


> もっとも、全体治癒の効力しだいでは、一対一とさして変わりばえしない状況にもなろう
> だがそれの効力を得られずにして尚、貴族にしか魔法を扱えないとした世界観はどこかおかしい


 ‥いくらでも欲しい人材枠こそ治癒なのに、魔法使いは貴族だけとか‥お話作りの根底が怪しい

 冒険者ギルドに在籍する魔法使いとはなんなのかを、説明して貰いたくなるオチにもある

 (庶民に出し抜かれたくないプライドありきの姑息を考えてる余裕なんてありゃしないだろうに)


 ‥問答無用で剣術が指南されるなら、魔法だって同じだ
 どうして庶民の魔法使いばかりが、人付き合いを避ける器の小さい連中とした前提なんだよ
 それがさも当たり前だったとしたら、中世の時代に魔女狩りなんかありゃしねぇんだよ

 (魔法ほど便利な術を、子々孫々に伝えないわけが無いん!!!)

 ‥貴族にしか使えないなんてオチそのものが、それなんだからさぁ
 (翻すに、そのような異世界設定では、人同士の争いの方が主流くさっ)



posted by 木田舎滝ゆる里 at 21:21 | Comment(0) | ネタ文学 | 更新情報をチェックする
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