2022年04月28日

【エンコードレシピ】Bピラミッド厳密ぶち込みじっくりコトコトびっくら煮

↓12)記稿.2022/04/28

> 今回レシピは二度揚げしません、BDの1080解像度のみ対象です
> 但し、25分モノに関しては、テレビUSB挿し前提の720pダウンコンのオススメになりますが
> 品質が上になってくる映画モノに関しては、1080pエンコードとせざるを得ないでしょう
>(まぁそれだけ、Bピラミッド込みでマグロ丼踏襲がキワモノと言うことらしい)


 ‥今回用意して頂くアプリは
 XMedia Recode 64bitのバージョン3545です。
 最新版から、x264.dllを抜き出して、3545側のと差し替えます。
 (最新版だと解像度変更の際に、アプリ落ちするのでそれの代替です)
 (落ちる原因は不明です‥マシン構成絡みかもしれません、問題なしならそのままで構いません)


 ‥Bピラミッド(厳密)の効果は凄まじく、BDでの576pダウンコンを無用たらしめます。
 CRF値は、(11.25)です。
 量子化最小値(10)と、8:9比に調整してみたところ良い感じにあるようです。

 (ちなみに、テレビ画面の設定を倍値にした効果なのか)
 (量子化最小値(9)は微に明るすぎ、(11)以降になると次第に暗くなるのが判るほどです)
 (ぼやかしている程度の差とかそういうのとは明らかに違うことが理解できました)


 ‥Bピラミッド(厳密)を用いているせいなのか
 バンディング箇所の見られるソースの場合
 改善に到るか、粗さ強調に到るかは、やってみないとわかりません。(ダウンコン時)

 (これには、マクロブロックを増し増しにすることによる割り当て比が絡むように思われます)
 (単純に、秒間あたりのIフレームやらPフレームの構成比にもよると思います)
 (品質設定だとしても、そんなこんなの過不足が起こるらしい‥)

 ‥なので、ソース品質が上になる映画モノを720pダウンコンの際には
 バンディング部位での悪化が懸念されてきます。
 ‥なので、1080p再エンコードでも、レベル設定を気にするべきになります。


> という事情から、720pダウンコンは、レベル6
> 1080pは、レベル5.1(≒24p)レベル5.2(≒60p)を基本とします


 ‥1080p再エンコードでは、圧縮率を稼ぎたいが為
 {Bフレーム:ref値:最大GOP値}={1:2:3}の構成を{5:10:15}にします。
 この段階にて、USB2.0帯域を多少上回る程度に収まってくるようです。
 (難点としては、大きな正方形のだまと化すブロックが、微に発生しやすいくささを見せてきます)

 ‥また、Bピラミッド(厳密)を用いると
 通常とは異なり、キュルキュル感を踏襲できるのは良いのですが
 指定したref値とは違い、遅延対応なのか、1引いた値が採用されるらしい‥
 (でも画質は、Bピラミッド無しより確実に上なので、気にする必要になさげです)


> 720pダウンコンと1080pとでは、M.E.範囲の値が異なります
> その違いから、Bピラミッドを用いる際、8又は16の倍数値でないと
> 正常な量子化にならず、ブロック破綻を起こす症状に見舞われる事が判明‥


 なので、720pダウンコンでは、{5:10:15}の構成を使えません
 まぁ{4:8:12}でも圧縮率は高いし、キュルキュル感保持も高めで許容でしょう。

 ‥ちなみに、{5:10:15}からは、(≒24p)でのキュルキュル感が激減します。
 並びに、{4:8:12}でのキュルキュル感の減損は、ソース次第のところが見られます。

 (いやぁまぁ、画質優先というところでまとまっているといえばそうなるのでしょうが)
 (歩行シーンでの手の振り足の振りは、さすがに目を当てられない趣です)
 (そういう意味では、インターレースBob化万歳とした空気もありげかなと‥)



1-12)1 一般

モード:変換
コーデック:MPEG-4 AVC/H.264
言語:なし

フレームレート:オリジナルを保持 or インターレース解除Bob用途(59.94)

カラーモード:YUV 4:2:0 Planar 12bpp
レート調整モード:品質
品質:11.25(最終打ち込み後、即リストに登録の用あり)

プロファイル:High
レベル:5.1(1080p→1080p)
   :5.2(1080i→1080p)
   :6(1080→720p)

プリセット:標準
Tune:無効
フレーム-パッキング:なし
Open GOP:□
キーフレーム間隔:15‥(1080→1080p)
        :12‥(1080→720p)
最小GOPサイズ:1
表示モード:プログレッシブ
スレッド:0
強制的に固定フレームレートのタイムスタンプを生成:オン



1-12)2 ブロッキング軽減

ブロッキング:オン
ブロッキング軽減 - 強度:0
ブロッキング軽減 - 閾値:0



1-12)3 B-フレーム

B-フレーム数:(1080→1080p)
       :(1080→720p)
B-フレームモード:なし
適応型B-フレーム:最適
B-Pyramid:厳密
B-予測ウェイト:オン
B-フレームバイアス:0



1-12)4 マクロブロック区分

適応型DCT:オン
I8x8:オン
I4x4:オン
P8x8:オン
P4x4:オン
B8x8:オン



1-12)5 レート制御

VBVバッファサイズ:0(自動設定)
VBV最大ビットレート:0(自動設定)
VBV初期バッファ:0.9
可変ビットレート:10000.0(最大値)‥(100=10000らしいので気にせずに盛るべし)
量子化圧縮:0.6
先読み:240‥(最大値250)
Lookahead Threads:0
Syne Lockahead:240‥(最大値250)
MB-Tree:オン


※ Syne Lockaheadの規定値は(-1)のようですが、それが何を意味しているのかは不明。
(最大値が同じにあることから、先読みの値と同じに思われます)


※ 先読みは多ければ多いほど、メモリーを必要分多く使用します。(複数アプリ起動時には注意)

  AVC-Qにおいて、(240)もの先読みの用とは
  見映えの好い動きをするGOP構成を狙った用になっています。
  それが、シーン変更感度(89)の特性らしい‥(どうせなら(30x10)まで欲しいz)



1-12)6 動き推定

M.E.範囲:40(1080→1080p)
     :48(1080→720p)

※ AVCでは、基本的なマクロブロックが16×16です‥デフォルト値(16)‥
なので、同サイズのリップにあればM.E.範囲(16)で十分ですが
ダウンコンバートの場合は、そうではなく、比率に則したM.E.範囲で動き解析をすべきです。
これを違えてしまっていると、ボケ感が伴います。
(さらに、ソースのref値に対しても、ref値増比を加算します)
(つまり、1080のref(4)→(10)なら、16×2.5=40)
(1080のref(2)→720の(8)なら、16×1.5×4=96)


シーン変更感度:89‥(キュルキュルサーチ位置職人)

M.E アルゴリズム:SATD Exhaustive Search‥(テクスチャー崩れ抑制効果有り)
サブピクセルリファイン:FUll RD
Chroma M.E.:オン
P-フレーム予測の重み:スマート解析



1-12)7 量子化

量子化最小値:10
量子化最大値:69
量子化最大値(Delta):4
IP比率:1.4
PB比率:1.3
彩度QPオフセット:0
輝度量子化のデッドゾーン(Inter):21
輝度量子化のデッドゾーン(Intra):11
AQモード:暗いシーンのバイアスを自動分散
AQ強度:1.0‥(固定:デフォルトが一番)


※ AQ3(暗いシーンのバイアスを自動分散)に鎖動する項目が
 どうにも、量子化最小値を始めとした量子化に絡む値のすべてと、量子化圧縮値という事らしい
 (これらの値を正しく鎖動させると、すべてのマクロブロックが正方形で扱われるっぽ)
(Bピラミッド厳密時は多少違うように思えるが、その辺の差はまだ不明‥)
(Bピラミッドで稼げた分、p4x4が入り込んでくるようにも思えるような‥)



1-12)8 量子化設定

Trellis:常時
Psy-Trellis強度:0.00
Psy-RD強度:1.00‥(固定:デフォルトが一番)

参照フレーム数:10(1080→1080p)
       :(1080→720p)

ノイズ減少:0
参照フレームMix:□
CABAC:オン

DCTなし:オン
‥(DCTありとは、折角計算した細かい端数値をなかったことにする判断)
‥(結局、レート調整やらでぶっ飛ぶので、ここで無理に誤差誘導する必要も無いかなって感じ)

Fast P-Skipなし:オン
‥(Fast P-Skipありとは、Pフレーム間での細かい近似計算をパスして手抜きする判断)
‥(HEVCになると名を変えてデフォルト高速化採用にてどや顔やらかしてます)
‥(その結果、青み成分が多い場合、バンディング系の失敗をやらかしがち‥とかなんとか)
‥(だがバンディング発生の本質は、ビット×ブロック不足による複雑化計算のなれの果て‥)

心理的エンハンスなし:□
PSNR算定:□
SSIM算定:□



1-12)9/ビデオユーザビリティ

ビデオ形式:指定なし
カラー優先度:BT709
行列係数  :BT709
伝送特性  :BT709

※ 今回はきっちり指定かなっと(?)



> ソースの状態を忠実的に確認したいなら【テレビ設定】好逸シネマでの視聴がオススメです。
> 派手な発色が良いなら、【テレビ設定】好逸ダイナミックがオススメです。


 ‥色が出てこないと思ったら、「エコナビ」のオンオフを確認しましょう。
 (仕様なのか、エコナビをオン指定しておくと、明るさオートの効きが逆になるようです)
 (気になるようなら、自分の使い勝手に合わせましょう)



1-12)10/クロップ/プレビュー

クロップ/プレビュー

##インターレース解除##
 ※述べるまでも無く、1080i→1080p or 720p用途になります。

 使用するフィルター:Yadif
 モード:時間軸&空間軸のチェック(Bob
 (※Bob指定そのものが、≒60フレーム化とセットです)
 順序:自動.



##クロップ##
P4x4をきちんと効かす為には、16:9である用があります。
(1440のマクロブロック数(90)が4で割り切れない事に因る)
なのでAVC-Qでは、4:3とした解像度比を扱いません。

##パディング##
‥ソースが4:3のものは、その都度、黒帯付き16:9にするべし
‥1440→左右(240)
‥始めから黒帯されているものは、操作せずにそのままになります



##解像度##
幅:1920、1280
高さ:1080、720
スケーリング:双三次スプライン
ディザリング:自動
アスペクト比:オリジナルを保持、又は[16:9]


 ※スタンダードなバイリニア方式は、同じ解像度でのリップ前提です。
 解像度変更しようってのに、バリバリのバイリニア方式を使用しては
 それだけで、色みを即誤差劣化されちまいまーす。
 (BT.601とBT.709とで色が変わりますが、それ以上に違ってしまうのでーす)



1-12)11

 ‥クロップ/プレビューには
 Video項目の隣にAudio項目があります。
(作品ごとに音量の差はあるので、常に一定に整えたい用途にはお好みでどうぞ)

 ‥尚、調整しない場合、AC3では、ソース毎にバラツキが出て唖然としちゃいまーす。
 その調整を省いて楽をするには、テレビ側の音声バランスを設定し直せば良いんです。
 それの調整値が↓になります。

 AC3でコンテナする場合の参考


 ‥保管目的にロスレス音声をmp4にコンテナしたい際に、複数コンテナという手もありますが‥増量確実です。
 その際の候補に、DTSでのコンテナが挙がりますが、DTSに置き換える際には注意が必要です。 

 なぜか、動画エンコード時のDTS置き換えは、lossyに制限される模様です。(wavとは扱いが違うらしい??)

 基本的にコピペであれば、DTS24bit(2304Kbps)でもロスレス移動できますが
 XMedia Recodeでは、始めから再エンコード指定できない扱いです。


 ‥選択できる字幕を付けたければ、そこはmkvにコンテナするしかありません。
 4Kテレビなら、詳細まちまちながら、mkvの再生に対応しています。
 でもまちまちなので、その4Kテレビで選択字幕を表示できるかまでは不明です。
 (wavに対応した4Kテレビもあるようですが、どこまで対応しているのやら‥)



1-12)12

> BDモノの二度揚げからは解放されましたが、DVDは無理なので二度揚げせざるを得ません


 今回の720pサイズのダウンコンの圧縮率が、以前の576p二度揚げをぶち切っているので
 そのまま、480i→1080p→576pにして果たして色が出るのかどうか‥予測不能‥
 無理くさいなら、以前のままか、720pとせざるを得ないかも‥

 ‥576pにしようとすると
 割り切れるM.E.範囲値が(120)しかねぇ、つまり{8:16:24}の選択支のみ
 (DVDものほど、テレビUSB挿しで回らないのでは意味が無い)



posted by 木田舎滝ゆる里 at 17:12 | Comment(0) | AVC-Q | 更新情報をチェックする
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