2022年05月11日

【エンコードレシピ】強化版じっくりコトコトびっくら煮(1080→720p)

↓12)記稿.2022/05/11

> 用意して頂くアプリは
> XMedia Recode 64bitのバージョン3545です。
> 最新版から、x264.dllを抜き出して、3545側のと差し替えます。
> ‥最新版だと解像度変更の際に、アプリ落ちするのでそれの代替です
> ‥落ちる原因は不明です(マシン構成絡みかもしれません、問題なしなら最新版で構いません)


> 先にお断りしておきますが
> テレビUSB挿しにおいて、なぜか、魔の五秒間が発生するようになりました‥orz


 ‥この五秒間とは
 テレビUSB挿しファイルを再生する際に、開始時操作窓が自動で消えるまでを指します。

(開始時のバッファ蓄積が間に合っていないものと予測され、特定条件下でタイミング不良します)

 ‥その条件とは
 白地画面orホワイトイン、縦パン横パンのパン表現から始まるケースです。
 なので、ホワイトインが入ったパンスタートだったりするとボロクソ最悪です。
 (例えば、ウマ娘(1期)のOP&EDです‥何をやってもどうにもなりませんz)
 (尚‥VLCプレイヤーでは、この問題は起こりません)


 ‥この問題を緩和する策として、微に有効なのは
 720p{4-8-12-48(96)}から
 Bピラミッドを無効にして、720p{2-4-6-24(48)}に変更することです。
 (但し、平均想定で20%程増量します)

 ‥別案の強策としては
 同じ構成にてエンコードした五秒間の黒画面ファイルとを、つないで合体しておくことです
 (用意するのが手間ですが、そういう辻褄なんだと思います)
 (ちなみに、ブラックイン&パン表現とした開始ケースでは、この問題は起こらないらしい‥)
 (なので、五秒は必要ないかもです‥)



> 今回の強化版(映画版対応)として
> 量子化圧縮値変更→(0.8888888)を追加しました。
> 尚、1080→720pの際のCRF(11.25)に変更はありません。


 この量子化圧縮値変更を‥1080→1080p{5-10-15-40(80)}に対して‥
 CRF値(16.6666666)として再調整してみたところ
 やはりというか圧縮率にアタリとハズレが付きまとうわけですが

 その中身がどうにも、IフレームとPフレームの増量とした内訳になっていまして

 つまり、キュルキュル感が変わるだけという何やら腑に落ちない結果を得ています。
 なんだかんだと1080→720pにおいても同じ傾向です。(どうなってんだ?)
 なので、激しい動きが多かったり、カット数が多い作品に対しては(0.6)の方が塩梅良く
 さらに、始めからキュルキュル重視にある720p{2-4-6-24(48)}の場合も同じになってきます。

 ‥とはいえ、Bピラミッドによるキーフレーム位置次第では、動きに違和感を伴う事から
 25分アニメでの圧縮重視は悩ましいところでしょう(おもにテレビUSB挿し時) 
 と言うところで、アニメは、映画版と同じにするか否かの二択でしょう。


> 1080→720p{2-4-6-24(48)},(0.6)‥25分アニメキュルキュル用途向き
> 1080→720p{4-8-12-48(96)},(0.6)‥実写&インターレース解除Bob向き
> 1080→720p{4-8-12-48(96)},(0.8888888)‥映画版アニメ画質向き


 ‥尚、「Bピラミッド厳密の方が画質が良いのでは?」とした見方についてですが
 キュルキュル重視そのものがIフレームからの距離が近いというところで成り立っているので
 ゆえに色劣化としては問題が小さいので
 Bピラミッドの方が、其を代替していると考えられ、内容に差があるようには思えません。
 (‥まぁ何というのか、キーフレーム位置をないがしろにしないで済むということですね)


 ‥ちなみに、1080→1080p{5-10-15-40(80)}になると
 CRF値を上げたところで、HDテレビでのテレビUSB挿しでは、スムーズに回り切らないようです。

 ‥まぁ画質としては
 4k倍に拡大して比べると、圧倒的に1080p{5-10-15-40(80)}でしょう。

 ‥但し、1080→1080p{5-10-15-40(80)},(0.8888888)において
 VLCプレイヤーの側に問題があるとしか思えないのだが
 マクロブロック崩壊とまでしないものの、時としてテクスチャー剥がれが生ずる‥

 例えば、A.I.C.O. IncarnationのEDに冒頭がブラックインからの長い縦パンシーンがあるのだが
 ツヤツヤタイルの上を歩く人影が反射しているのだが
 そのツヤツヤタイルのテクスチャーが、3〜4回ほどごそりと剥がれるコマが出る。
 エンコードミスでは無いのは、AviUtlとavidemuxのコマ送りで確認できるし
 それぞれで再生しても問題ない。(どういうこと?)
 (レベルを4.1にして、マクロブロック数を抑制しようとお手上げなのでバグかと‥)


> まぁそんなこんなで、今回レシピは、1080→720p用途に留めるとします。
> お後の見直し要素としては、Fast P-Skip(□)になっとります。



1-12)1 一般

モード:変換
コーデック:MPEG-4 AVC/H.264
言語:なし

フレームレート:オリジナルを保持 or インターレース解除Bob用途(59.94)

カラーモード:YUV 4:2:0 Planar 12bpp
レート調整モード:品質

品質:11.25
(ファイル選択の変更の際に四捨五入上書き変更される、その都度打ち直しになるので注意)

プロファイル:High
レベル:6‥(1080→720p)

プリセット:標準
Tune:無効
フレーム-パッキング:なし
Open GOP:□
キーフレーム間隔: 6‥(通常Q重視)
        :12‥(圧縮優先)
最小GOPサイズ:1
表示モード:プログレッシブ
スレッド:0
強制的に固定フレームレートのタイムスタンプを生成:オン



1-12)2 ブロッキング軽減

ブロッキング:オン
ブロッキング軽減 - 強度:0
ブロッキング軽減 - 閾値:0



1-12)3 B-フレーム

B-フレーム数:‥(通常Q重視)
       :‥(圧縮優先)
B-フレームモード:なし
適応型B-フレーム:最適
B-Pyramid:なし‥(通常Q重視)
      :厳密‥(圧縮優先)
B-予測ウェイト:オン
B-フレームバイアス:0



1-12)4 マクロブロック区分

適応型DCT:オン
I8x8:オン
I4x4:オン
P8x8:オン
P4x4:オン
B8x8:オン



1-12)5 レート制御

VBVバッファサイズ:0(自動設定)
VBV最大ビットレート:0(自動設定)
VBV初期バッファ:0.9
可変ビットレート:10000.0(最大値)‥(100=10000なので気にせずに盛るべし)

量子化圧縮:0.6‥(通常)
     :0.8888888‥(映画版画質用途)(打ち込み後、即リストに登録の用あり)

先読み:240‥(最大値250)
Lookahead Threads:0
Syne Lockahead:240‥(最大値250)
MB-Tree:オン


※ Syne Lockaheadの規定値は(-1)のようですが、それが何を意味しているのかは不明。
(最大値が同じにあることから、先読みの値と同じに思われます)


※ 先読みは多ければ多いほど、メモリーを必要分多く使用します。(複数アプリ起動時には注意)

  AVC-Qにおいて、(240)もの先読みの用とは
  見映えの好い動きをするGOP構成を狙った用になっています。
  それが、シーン変更感度(89)の特性らしい‥(どうせなら(30x10)まで欲しいz)



1-12)6 動き推定

M.E.範囲:24‥(通常Q重視)
     :48‥(圧縮優先)

※ AVCでは、基本的なマクロブロックが16×16です‥デフォルト値(16)‥
なので、同サイズのリップにあればM.E.範囲(16)で十分ですが
ダウンコンバートの際には、そうではなく、比率に則したM.E.範囲で動き解析をすべきです。
これを違えてしまっていると、ボケ感が伴います。
(さらに、ソースのref値に対しても、ref値変更比を加算します)
‥1080のref(4)→720のref(4)なら‥16×1.5=24
‥1080のref(4)→720のref(8)なら‥16×1.5×2=48
‥1080のref(2)→720のref(4)なら‥16×1.5×2=48
‥1080のref(2)→720のref(8)なら‥16×1.5×4=96
(但し、8もしくは16で割り切れる数値のみに限られる)


シーン変更感度:89‥(キュルキュルサーチ位置職人)
M.E アルゴリズム:SATD Exhaustive Search‥(テクスチャー崩れ抑制効果有り)
サブピクセルリファイン:FUll RD
Chroma M.E.:オン
P-フレーム予測の重み:スマート解析


※「M.E アルゴリズム」×「サブピクセルリファイン」について

 ‥下位レベルを選ぶほど、その段階で間引きの度合いが決定的になるので
 そこから品質を上げようとするのは論外にあると考えて良い
 (翻せば、SATD Exhaustive SearchとFULL RDから調整した方が限度臨界点をしぼりやすい‥)

 ‥但し、量子化前のマスターソース状態では、限度までやらずとも十分なのでしょう
 (やったことないので知らんので、あくまで予想っす)



1-12)7 量子化

量子化最小値:10
量子化最大値:69
量子化最大値(Delta):4
IP比率:1.4
PB比率:1.3
彩度QPオフセット:0
輝度量子化のデッドゾーン(Inter):21
輝度量子化のデッドゾーン(Intra):11
AQモード:暗いシーンのバイアスを自動分散
AQ強度:1.0‥(固定:デフォルトが一番)


※ AQ3(暗いシーンのバイアスを自動分散)に鎖動する項目が
 どうにも、量子化最小値を始めとした量子化に絡む値のすべてと、量子化圧縮値という事らしい
 (関連した値を正しく鎖動させると、すべてのマクロブロックが正方形方向で扱われるっぽ)



1-12)8 量子化設定

Trellis:常時
Psy-Trellis強度:0.00
Psy-RD強度:1.00‥(固定:デフォルトが一番)

参照フレーム数:‥(通常Q重視)
       :(圧縮優先)

ノイズ減少:0
参照フレームMix:□
CABAC:オン

DCTなし:オン
‥(DCTありとは、折角計算した細かい端数値をなかったことにする判断)
‥(結局、レート調整やらでぶっ飛ぶので、ここで無理に誤差誘導する必要も無いかなって感じ)

Fast P-Skipなし:□
‥Fast P-Skip(オン)との差は、微に見られるが
‥その多くは、バンディング箇所の処理差とパン処理時にでる模様
 ‥バンディング箇所に関しては、余計に強くでてしまうような傾向が見られない
 (よくよく見比べると、全体的な印象は、オフに分がある状況かなと‥orz)
 ‥Bピラミッドを用いるというのに、オンにしては、二度手間のなにものでもない
 (Bピラミッドの際の効率やら切り替え手違いを考えると‥□一択かと‥)
‥随分と改善されてあるのか、警戒しすぎだったのか、もはや、実験的項目要素としての残滓くさっ
‥結論、□にして、時間コスト10数%程度の節約を稼ごうとかなんとか

心理的エンハンスなし:□

PSNR算定:□
SSIM算定:□



1-12)9/ビデオユーザビリティ

ビデオ形式:指定なし
カラー優先度:BT709
行列係数  :BT709
伝送特性  :BT709

※ もはや指定ありで良いのではないかと‥



> ソースの状態を忠実的に確認したいなら【テレビ設定】好逸シネマでの視聴がオススメです。
> 派手な発色が良いなら、【テレビ設定】好逸ダイナミックがオススメです。


 ‥色が出てこないと思ったら、「エコナビ」のオンオフを確認しましょう。
 (仕様なのか、エコナビをオン指定しておくと、明るさオートの効きが逆になるようです)
 (気になるようなら、自分の使い勝手に合わせましょう)



1-12)10/クロップ/プレビュー

クロップ/プレビュー

##インターレース解除##
 ※ここでは述べるまでも無く、1080i→720p用途になります。

 使用するフィルター:Yadif
 モード:時間軸&空間軸のチェック(Bob
 (※Bob指定そのものが、≒60フレーム化とセットです)
 順序:自動.


 ※敢えて断っておきますが
 Bob化はブレ駒を得ずにすっきりとしていますが
 演算都合と精度から、すべての駒にノイズが付着するような誤差が付きまといます。
 これは、トップとボトム,ボトムとトップを繰り返し組み合わせて駒増幅するので
 ソースにあるブレていない駒ですら、そもままになく、まぜこぜにして抽出するからです。

 ゆえに、場合によっては、インターレースの端境が一様にすっきりと輪郭を得ずに
 ところどころまばらにボケが入り交じっていたりします。
 (もちろん、間に間に綺麗なままの駒も得られるでしょうけれど)


> そんなの嫌だという方は、AIを用いて美麗に解除できるアプリを購入しませう

(まぁその内に、AI機能搭載のグラボ対応での解除なんて時代が来るやも知れません)
(そんな商売を考えているとしたら、UHDを流行らすより、まだまだDVDとかなんとか‥)
(そう考えると、購入したい欲なんて萎え萎えっすから‥orz)

 ‥一番にカネのある奴がUHDを購入し、鑑賞専門で、その手のグラボはスルー。
 カネのない側がDVDを買い込んでいて、その後に解除目的でその手のグラボに手を出したくなる。
 そもそもカネのある多くがグラボを買うのはゲーム目的で、エンコードなどしない。
 という図式は破綻的糞すぎるのだから、AI機能搭載グラボなんてのは別件用途があるに違いない。


##クロップ##
P4x4をきちんと効かす為には、16:9である用があります。
(1440のマクロブロック数(90)が4で割り切れない事に因る)
なのでAVC-Qでは、4:3とした解像度比を扱いません。

##パディング##
‥ソースが4:3のものは、その都度、黒帯付き16:9にするべし
‥1440→左右(240)
‥始めから黒帯されているものは、操作せずにそのままになります



##解像度##
幅:1280
高さ:720
スケーリング:双三次スプライン
ディザリング:自動
アスペクト比:オリジナルを保持、又は[16:9]


 ※スタンダードなバイリニア方式は、同じ解像度でのリップ前提です。
 解像度変更しようってのに、バリバリのバイリニア方式を使用しては
 それだけで、色みを即誤差劣化されちまいまーす。
 (BT.601とBT.709とで色が変わりますが、それ以上に違ってしまうのでーす)



1-12)11

 ‥クロップ/プレビューには
 Video項目の隣にAudio項目があります。
(作品ごとに音量の差はあるので、常に一定に整えたい用途にはお好みでどうぞ)

 ‥尚、調整しない場合、AC3では、ソース毎にバラツキが出て唖然としちゃいまーす。
 その調整を省いて楽をするには、テレビ側の音声バランスを設定し直せば良いんです。
 それの調整値が↓になります。

 AC3でコンテナする場合の参考


 ‥保管目的にロスレス音声をmp4にコンテナしたい際に、複数コンテナという手もありますが‥増量確実です。
 その際の候補に、DTSでのコンテナが挙がりますが、DTSに置き換える際には注意が必要です。 

 なぜか、動画エンコード時のDTS置き換えは、lossyに制限される模様です。(wavとは扱いが違うらしい??)

 基本的にコピペであれば、DTS24bit(2304Kbps)でもロスレス移動できますが
 XMedia Recodeでは、始めから再エンコード指定できない扱いです。


 ‥選択できる字幕を付けたければ、そこはmkvにコンテナするしかありません。
 4Kテレビなら、詳細まちまちながら、mkvの再生に対応しているらしい。
 でもまちまちなので、その4Kテレビで選択字幕を表示できるかまでは不明です。
 (ちなみに、VLCでmkvを再生する際、キュルキュルを楽しむには癖があるので注意です)
 (4kテレビで、mkvファイルが上手にキュルキュルするかどうなるかなんて知らんがな)



1-12)12

> ‥著生の音声変換の際の好みは、AC3の576になります。
> できればEAC3の768ぐらいにしたいのですが、テレビUSBでの絡みがあるので‥
> もっと欲をいえばWAVです。


 ‥ちなみに、AC3(576)の25分2chの大きさは104MB程度です。
 これより大きいサイズは嫌だとか‥謎すぎるのですが‥
 ipodで考えると、まぁわからなくもないけど‥
 それってラジオ耳って事なんだと思います。
 ラジオの音質に耐えられない耳だと、まず、音そのものに興味が薄いわけですよ。
 ついでにいうと、電話にも興味が無いわけです。
 ついでにいうと、電話にも興味が無いわけです。
 ついでにいうと、電話にも興味が無いわけです。
 その辺の違いは有ると思います。



posted by 木田舎滝ゆる里 at 01:01 | Comment(0) | AVC-Q | 更新情報をチェックする
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