2022年05月24日

【エンコード日記】2pass時の最適なビットレート

↓5)記稿.2022/05/24

◇ Bob化i解除して増えた低周波領域を、再び間引く為の2passエンコード

{平均ビットレート:最大ビットレート}
={3:5}
={0.6:1}={1:1.6666666}


> A|480i→アプコン全部盛り1080p[Bob]→576p[二度揚げ]
> B|1080i→576p[Bob]


 平均:5760=2304×1×2.5
 最大:9600=平均(5760)×1.6666666

 平均:11520=2304×2×2.5
 最大:19200=平均(11520)×1.6666666

 平均:17280=2304×3×2.5
 最大:28800=平均(17280)×1.6666666


BT.601
BT.709


> 1080i→720p[29.97i→30p(Yadif)]

 平均:13500=3600×3×1.25
 最大:22500=平均(13500)×1.6666666

> 1080i→720p[Bob]
 平均:27000=3600×3×2.5
 最大:45000=平均(27000)×1.6666666


> 1080i→1080p[Bob] あくまで参考です

 平均:40800=8160×2×2.5
 最大:68000=平均(40800)×1.6666666

 平均:61200=8160×3×2.5
 最大:102000=平均(61200)×1.6666666


※ 基本はそれぞれ、Aは×2Bは×3720pは×3、1080pは×3との見立てですが‥
 中には、下げることでIフレームが増化するなんてケースも見られます。(謎)

※ Bob化の利点と欠点
 きれいめだけど多重化(解除)にありがちなダブりの見苦しさが消失する一方で
 Bob化演算による誤差を持つ駒が増発されます。(29.97i→59.94p)

 (ビットレートを多くすれば良いという話でも無い)

 ‥ソースによっては、誤差がグデグデとどうしようもなかったりします。
 とくにOP&EDでの高品質バージョンにて、グデグデ発生する場合が見られますが
 だからといって、本編側でもそうなるとは限らず、ニンマリできたりします。


> グデグデの大半は、局部的ビットレート不足なので、その際は、妥協ありきでせう
> インターレースの圧縮力は、どうにも摩訶不思議で、どうしようもない(実写等での解除増量感)



1-5)1

◇ プログレッシブ映像での低周波領域をクッキリとさせる為の2passエンコード

{平均ビットレート:最大ビットレート}
={1:1}


> 1080p→576p
 平均:11520=2304×5
 最大:平均(11520)


BT.601
BT.709


> 1080p→720p
 平均:18000=3600×5
 最大:平均(18000)

> 1080p→1080p
 平均:40800=8160×5
 最大:平均(40800)


※ ここでのプログレッシブ映像とは、すでに量子化済み映像という事になりますが
 その映像の中での低周波域の比率は、すでに一杯一杯の状態です。

 なので、無理に比率を変えようとすれば、ボケボケとした映像に成り下がるばかりでしょう。

 思いこみにも、高周波を優先しがちでしょうけど、それではダメです。
 その発想はインターレース時の解釈です。

 (プログレッシブでは異なるので注意しましょう)


> 放って置いても平均化する際に、エンコード側はコソッと低周波を削ってくるのです。
> (なので、どんなにビットレートを割り振ってみようと同じに至らない)
> (低周波域を想定外に削ってしまう謎が、最大ビットレート値にあるというわけです)


 ‥それよりも大事なのは、メリハリのある演出の仕方です。
 演出家なら、ビットレートの消費率を思い描きながら演出を決めるようにすべきです。
 ラノベ作家だろうと‥もはやそういう前提にある時代なのだと心得るべきです。

 ‥でも裏技として、帯域超過しない範囲で後半部のケツに黒映像を足しておき
 あとからそのケツ部分を削除すれば同じことになります。
 (平均ビットレートの数値が同じなのに、画質が上がるだろう予想です)
 (代わりに、再エンコードの際の鬼門になるでしょうけれど)


> そう言えば、OP&EDのtsのケツには、無駄とも言えるそれがありますなぁ(‥ンゴ!?‥)
> 映画版なんかスタッフロールの長いのが、画質UPとした流れだったわけですなぁ(謎解明)



1-5)2

> では、数値のうんちく講座です


 ‥↓は、それぞれの解像度での16×16のマクロブロック数の割り出しです。
 1024×576÷256=2304
 1280×720÷256=3600
 1920×1088÷256=8160


 ‥で、調査した結果
 p映像に最適なビットレートは、だから×5です。
 i解除[Bob]に最適なビットレートは、だから×3です。さらに≒24p比分の2.5倍です。

 ‥1080i→ダウンコンと480i→アプコンでは
 その品質に差があるので、×3→×2とした差になってきます。
 (大体そのぐらいに思われますが、さらに減らしたい際には、てめえで悩んでちょ)


 ‥ちなみに、1080i→720p[Bob]は、4GBに収まる前提になってません。
 品質としても、絶対的に足りていると言い切れるとは限りませんが
 最も安定しているだろうと思える想定です。

 (ということで、1.25倍で色を取るか[720p]2.5倍で動きを取るか[576p]の二択になります)

 ‥デジタル(i)の場合は、とくに問題なく29.97pでもイケるようですが
 アナログ(i)の場合は、手描きのテロップ(実写)部において欠損しがちにあるので
 59.94pとせざるを得ません。
 ‥HDリマスター化されているアニメでどうかという差はソース次第に思われますが、
 重ね録り箇所で、トップとボトム、ボトムとトップで別映像に分かれたりするので
 それら情報を保持したければ、Bob化の方が適切でしょう。(誤差含みありきですけどね)


> 黄金比とした倍率が、1,2,3,5,8‥にあるせいか
> なぜか、×2、×3、×5‥とした感覚に違和感が小さいのです。


 ‥で、インターレース解除の{平均ビットレート:最大ビットレート}を
 {3:5}と{5:8}で比較したところ、軍配は{3:5}に挙がりました。

 つまり、それが、インターレースとプログレッシブとの適切な比差にあるのでせう‥(謎)


> ちなみに


 プログレッシブで×8、インターレースで×5に増して比べると
 反って、盛りすぎによるノイズやらが浮き出たり、動きでの違和感を生じさせたりと
 明らかに誤差の増大と判定できるケースがチラホラしだします。(ムズい)



1-5)3

> 480i→アプコン全部盛り1080p[Bob] ‥過去記事の抜粋‥


◆ XMedia Recodeにてmkvを選択

 Ut.video(コーデック)を選択
 フレームレートをオリジナル→[59.94]に変更

 カラーモードを[YUV4:4:4Planar24bpp]に変更
 ※ここでGBRを選んではいけません。再エンコードするたびに色ずれの原因と化します。


◆ 音声トラックは、好きにやって下さい


◆ インタレース解除項目の目のチェックを外す

 使用するフィルター:Yadif
 モード:時間軸&空間軸のチェック(Bob)
 (※Bob指定そのものが、≒60フレーム化[手動]とセットです)
 順序:自動.


◆ クロップ/プレビューにて

内部4:3の場合
 幅:1472 [2]
 高さ:1080 [2]
 スケーリング:双三次スプライン
 ディザリング:自動
 アスペクト比:カスタム【1.363636】‥(手動で打ち込み)
 アスペクト誤差:-2.2727‥(自動調整値)‥に整っていなかったら打ち間違いあり
 拡大:なし
 □ アスペクト比を保持
 720×480


※ 1440:704=x:720 を解くと、x=1472.727272‥
 並びに、1472.727272‥÷1080=1.363636‥


内部16:9の場合
 幅:1964 [2]
 高さ:1080 [2]
 スケーリング:双三次スプライン
 ディザリング:自動
 アスペクト比:カスタム【1.818181】‥(手動で打ち込み)→(1.818182に自動的に書換あり)
 アスペクト誤差:−2.2727‥(自動調整値)‥に整っていなかったら打ち間違いあり
 拡大:なし
 □ アスペクト比を保持
 720×480


※ 1920:704=x:720 を解くと、x=1963.636363‥
 並びに、1963.636363‥÷1080=1.818181‥



1-5)4

> アプコン全部盛り1080p[Bob]→576p[二度揚げ] ‥過去記事の抜粋‥


クロップ/プレビュー

##インターレース解除##
##クロップ##

##パディング##
内部4:3の場合
 224(左右を連動)‥(フィルムぶれの際は、必ずしも中央に位置せず、ゆえの全部盛り策)

内部16:9の場合
 12(上下を連動)‥(中央に揃えたい場合には、連動のチェックを外して上下値を調整すべし)


##解像度##
内部4:3の場合
 幅:1024
 高さ:576
 スケーリング:双三次スプライン
 ディザリング:自動
 アスペクト比:16:9
 アスペクト誤差:-0.0000‥(自動調整値)‥に整っていなかったら打ち間違いあり
 拡大:なし
 □ アスペクト比を保持
 1472×1080


内部16:9の場合
 幅:1024
 高さ:576
 スケーリング:双三次スプライン
 ディザリング:自動
 アスペクト比:16:9
 アスペクト誤差:0.0679‥(自動調整値)‥に整っていなかったら打ち間違いあり
 拡大:なし
 □ アスペクト比を保持
 1964×1080



1-5)5

> テレビUSB挿しの意外さとして
> Level6設定ともなると、先読みに余裕があるのか
> 瞬間的に70000ぐらいでも、まぁ回ったりとしてますが
> 残念ながら、FHDサイズでは、標準でカク付くっす(残念)


 大体にマズくなるのは、HDサイズで瞬間帯域50000が並んで数秒続く場合です
 このパターンにハマってくると、概ね怪しくなってきます

 (とはいえ、SDクラスサイズでは、ほぼ何事も無く手堅く回るでしょう)


 ‥FHDサイズでの、ref(8)×Bピラミッドうんちゃらによる負荷はそれなりですが
 でも、テレビUSB挿しでのサーチの往復は、普通に可能でしょう。

 (まぁどうしてもというのなら、4kテレビに挿して視ませう)
 (まぁどうせ4GBの壁は同じに思われますけどね)


> というか、もはや無難に踏襲調整やらかせそうなIPSパネルのHDテレビが、売っとらんがな
> (‥中華製とか‥VAパネルとか‥ソニーだと画質調整項目がまるで別物で、やり直しでーす)


 ‥4GBの壁は、当時のOSが32ビットだった名残で、その対象はテレビビデオ録画だった。
 日本企業群は、三八銃の頃から、一旦固まった規格を捨ててまでバージョンアップをやらかさない。
 4kをFHD同様にテレビ録画させようとすると、まぁ規格のバージョンアップが必要なのだが
 適当に早すぎる時期にそれをやらかしても、まぁ、すぐに陳腐に成り下がるので
 HEVC利権が、録画云々でごねるのも‥まぁ道理というより都合の窮みでしょうね。

 (生産ラインの構築費は半端ねぇ‥しかも今や後出しジャンケンだし‥)
 (先手を取りに行っても、十年後にはひっくり返されちゃうん‥)

 (そんなことよりHDRの真価は未だ模索の最中だ)
 (SSDでないと回らないとか‥そうになったらどうするよ‥)



posted by 木田舎滝ゆる里 at 14:05 | Comment(0) | AVC-Q | 更新情報をチェックする
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