↓1)記稿.2022/06/10
> 一石とは、一年に大人が食べる米の量を収穫できるだけの土地の広さ
> 一石を得る為の広さとは、大体一坪=3.3平方メートル
> 一石の具体的な量とは、1石=10斗=100升=1000合
‥1000÷365=2.7397260‥‥
一食あたり一合にも満たないが、当時は二食程度だったのだから、まぁ平均的なのだろう
(薪の確保を考えたら、一日分をまとめて煮炊きしたりもしただろう)
(足りなかったら、当時から、水でかさ増し何てのもやらかしていたのだろう)
‥仮に、800人の村だとすると
最低でも、800坪(2640u)の農地が必要となるが、なんだかんだの納税義務があると
その倍の5280uとなる‥(約72.66360m四方)
> だがこれらは、米やら麦とした最低限の想定量なので
> 不作だったりした場合の保険やら物々交換分とした蓄え分は計算に入っていない
不作に備えるなら‥まぁ最低でも3〜4倍‥
自分ところの分だけになく他所の分を含めるとその倍あっても問題ない
現代社会とは違い、米余りなどと言う事を気にするべき用途が無い
‥考えるところがあるとするならば
倉庫の確保が追いつかないのでは、虫やらネズミを引き寄せてしまい兼ねないところだろう
くたびれもうけは誰もしたくないのだから、そのような事態は明らかに作りすぎになる
‥仮に10倍辺りから、村暮らしに余裕が見られる程度だとすると
ザックリ8000坪(26400u‥約162.480m四方)
(何気にドーム球場がすっぽり収まるぐらいらしい)
だがしかし、そこから得られた収穫を収める蔵も必要だ
当然、家も道も用水路も必要だ(場合によっては、橋やら堰やら堤も求められる)
どちらかというと、そちらの許容面積の方が、断トツで広さを要求する
(一家族で60坪なんてざらだからな)
(往来なんか片側で2.3mなんてざらだからな)
さらに、馬を飼育するのに必要な稲わらの量を換算し出すと
不足分を牧草地で足した方が割に合うとした話にもなっているのだろう
> すると、たかが800人程度の村なのに
> 途端に、400〜500m四方の土地を必要とする(すし詰め計算)
‥当然として、この必要面積をブルドーザー発想にも、括って平たくするわけでは無い
有益と思われる雑木林を残したりするわけだから
じゃないと薪を確保できんし、木の実も得られない
なので、のんびりした感じの村空気としては、2km四方まで広がるように思われる
(※但し、これは空想の中での想定なので、そこまで理想通りな訳では無い)
1-1)1
> さて問題です、開拓とはどこまでを指してきたのでしょうか?
‥最低の必要量とされる農地は、現代人からすると意外とちっぱく見える
家二件分の広さがあれば、一家の食料事情だけなら、ほぼ問題なさげにすら見える
だが農具ならまだしも農機具となると、保管面積を追加して求められるのだ
当時としてそれは馬小屋分ともなり、馬やら牛を生かしめる餌の確保の要求となり
さらに耕作する上での土地の追加を要求する(だからこその牛馬なんだけど)
> 異世界においても、移植してきた住民に対して、共同での開拓を求める時
> 当然として、農地を優先するが、それの面積は意外と小さいらしい
では、家の確保も均等に共同作業だとすると
その優先順位はどうなるのだろうか?
領主の家の面積は、年貢用の蔵付き分大きめだし、そんな不公平を求められて納得するだろうか?
共同での開拓作業は、労役だ(人手不足ならまぁ領主も参加するわけだが)
> そこで、こんな考え方が生まれよう
> まず新しく入植してきた彼らのお仕事は、主に日雇い計算での開拓作業(二食住み込み)
‥一年も頑張れば、増えた入植人数分の食い扶持分の農地ぐらい確保されるだろう
だが家と成るとそうも行かない(まぁ中世ぐらしに始めから期待なんか無いと思うけど)
それでも、入植家族が複数とも成れば優先順位が付くのだから、それはそれで心境は複雑だ
(なにはともあれ、倉を確保する為にも自分の家が欲しいとの心理になる)
‥そこで生まれたのが名代とした立ち位置なのだろう
管理面積あたりの監督権(蔵持ち‥元々は入植者の家ができるまでの倉分の請け負い)
(早い話が、穀物地銀みたいな話で、誰が名代になるかは領主が決める)
(名代が家賃まで吹っ掛けたかどうかは謎‥だが夜逃げに備えての質扱いはされていたはず‥)
‥名代と区画民との信頼関係を確かとするためにも、祭りの開催は外せない
流れとしては、組やら班とした間柄になる(後の村もしくは境単位)
(なんだかんだと、それは、入植者の新居整備の単位とされただろう)
(なんだかんだと、出産分の農地確保の単位ともされただろう)
‥なので、最終的には、良き名代に当たるか否かがとても気になる単位だった
(文句があったなら、そりゃ領主に陳情せざるを得ない流れもあっただろう‥)
> だが戦争が起きて、領主が変わると、名代の立ち位置は只の管理単位にすり替わった
> (なんにせよ年貢の取り回しにおいて必要とされる管理単位だった)
> (それの任命権を侵略者に奪われれば、自ずと元の住民は奴隷落ち同然と化した)
> (つまり、ブラック農村の誕生だった‥ブラックな企業買収と変わらない‥)
> (日本に奴隷文化が無かったなどと口を大にして語るのは早合点極まりない)
> (そもそもは大和朝廷に納めるための年貢だったんだろうし‥)
‥日本の領主に、奴隷文化が無かったと断言できた時期は
神仏習合から廃仏毀釈の間ぐらいだったように思われる
(但し、黒砂糖絡み薩摩藩を除く‥調べれば、浦々とした悪例が散らばってあるのだろう)
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